ONEPIECEの世界で大切なものを   作:与麻奴良 カクヤ

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27 「27ページ目 イトのせいで!」

「久しぶりね。ルフィ」

「誰だ?」

 

ダメだった!?この人、私の事覚えてないの。いやしかしルフィは忘れん坊だ久しぶりの再会に期待した私の感動を返して欲しい。

 

しかしなんで覚えてないのだろう?私そんなに容姿変わったかなあ。

原作では三年ぶりにアラバスタで会ったエースをルフィはちゃんと覚えていたし。

 

本人は気づいていないが実際にアスは元々綺麗な容姿であったがコルボ山を出港してから数年で世界一の美女『海賊女帝 ボア・ハンコック』にも負けない程の容姿になっていた。数年前から全く成長していない微かな胸以外では……このことに関してはアス自身も諦めているのだが二人の胸の大きさを平等にしたらアスはハンコックにも負けないだろう。

 

それとアスは一つ見落としている。

ルフィが三年ぶりアラバスタでエースに会った時に覚えていたのはエースの容姿がそんなに変わっていなかったのと新聞に写真が時々載っていた。一方アスは容姿が変わり新聞に載ることもせず載りそうになっても能力で写真を回避していた。

 

容姿が変わったのと消息を断った。この二つ知らないルフィは今のアスを見ても分からないのはしょうがない事なのだから。

 

私はどうしようかと悩んでいると体に何かまとわり付く感じがした。次の瞬間私は自分の意志に関係なく体が動いていた。

結果、私の足がルフィの体を捕らえ吹き飛ばす。

 

幸い覇気は込めていなかったのでダメージはないとおもう。不本意ながらルフィを攻撃してしまった。

しかしなんで体が勝手に動いたのだろう?体が勝手に味方を攻撃してしまう。このシーンは見たことがあったはずだ。答えは直ぐにでた。ドフラミンゴ そうだ、くまは蹴り飛ばしたけどドフラミンゴがいたのを完全に忘れていたよ。敵がいるのにルフィに会えた事が嬉しくてつい警戒を怠ったのがミスだ。でも寄生糸(パラサイト)の対処法は簡単に出来るはず。力で引き千切れば良かったと思う。たしか原作ではルフィがギア4でやっと引き千切ったぐらいしかなかったけど取り敢えず切れない事はない。

今まで予想以上に能力を使ってしまっている。これからまだみちは長い。力で解決出来るなら能力は使わずに温存しておこう。

 

力を籠めて動くと糸はブチブチと簡単に切れた。そのまま驚いているドフラミンゴを蹴り飛ばした。

 

私って蹴ってばっかしだね。さてこれで邪魔者はいなくなったからルフィの元に行こうか。何て考えているとルフィ等の声が聞こえてきた。

 

「麦わらボーイ、大丈夫かしら?」

「大丈夫だ、イワちゃん。けどよ、あいつ声をかけて来たと思ったら急に攻撃してきてよ。」

「海兵じゃなさそうね。けど敵と見た方がいいわね。」

「エースへの道にいるんだ。ぶっ飛ばして行こう。」

 

何それ。

私はルフィに敵だと判断されてしまった。どうしよう?

 


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