目を開けると、いや目を開けるという表現は違う、なぜなら体がないから意識が目覚めると表した方があっている。
周りを見渡すとそこに映る光景は、真っ白、360度見渡しても白である。
唯一変わった事といえば変な爺さんがいるだけだ
「ちょっと待ってぇい、変な爺さんはないじゃろ 変は!」
心の声が聞こえた!もしかして神様ですか?
「そうじゃ、話が早くて助かるのう」
ということは、ここは死後の世界?
「おぉそれもわかるのか、じゃったら儂がおぬしの前におる訳はどうじゃ?」
ここが死後の世界で神様がいるということは最近流行っている小説によくある『転生』をさせてくれるんですか?
「正解じゃ すまんかったのう死神のバカがおぬしを殺してしもうてのう、それに対する謝罪として『転生』じゃ」
そんなことはないです。
私死にたくて、死神さんが私を殺してくれて良かったです。
しかも『転生』もできるなんてこんなに素晴らしい事ないです。
「『転生』が素晴らしいなんてよほど生前の生活が嫌じゃったようじゃな、喜んでくれてなによりじゃ」
神様、私王族に生まれ変わりたいです。
「王族に生まれ変わってなにがしたいのじゃ?」
それは勿論、権力を使って…
「世界征服とかかのう」
本を読みつくしたいんです!!!
「ダメじゃならんは、それじゃと儂が見ようて面白くないじゃろうが」
もしかして神様、私を『転生』させるのって神様が私の『転生』先の人生を見て楽しむためなんですか?
謝罪じゃなかったのですか?
「そんなの建前じゃ」
神様ってなんでそんなにわがままなの あぁ聞こえてるんだった
「もう怒ったぞい、おぬしの要望を叶えるが少しばかり運命をいじらしてもらうぞい」
本が読めて王族やめなかったらもうなんでもいいし
「交渉成功のようじゃのうそれじゃあ転生を始めるぞい」
神がそう言うと死んだ時のように意識が離れて行く。
「あっ言い忘れてたおったが転生先は『ワンピース』の世界じゃ」
神様が最後に言った言葉は私に届くことはなかった。
今度こそ、目を開けると私は寝かされていて、大きな人がいた、ちょ ちょと待ってよ、私の身長は157cmで平均値なのにその私の目から見て大きいって、どんだけ大きな人間なの!?
とりあえず立って見ようとするが立てない、なんで?声を出そうとするが……出なかった。
いや、出るには出るんだけど「あうぅ」としかでなかった。
少し考えて見る、確か最近はまった転生物の小説で転生直後の様子にピッタリなんだけど!!
でもそれなら……
数日が経ったいくらなんでも、もう否定できない、始めから気がついていたけどそう思はないようにしていたが何時までもウジウジしている訳はいかない
「さあ、ソフィーご飯の時間ですよ」
そう言われ私は母乳を飲まされる。
そう私は赤ちゃんに生まれ変わったのだ!最悪だよも~