ONEPIECEの世界で大切なものを   作:与麻奴良 カクヤ

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14 「14ページ目 姉弟の盃」

 「面倒だったのよ、王女だった頃の私は今と違いもっとおしとやかにしないといけないし、何よりも自由時間が半日しかなかった、息苦しかった。私は将来女王になると期待されていたから大人になれば本が読めなくなる。だからあの事件を利用させて貰ったのよ」

 

本当はイジュンに王になってもらって、私は王女の権力を使ってずっと本を読みまくる生活を送ろうとしたけど家族が全員殺されてあのままいれば女王になってしまう。そうなれば本など読む暇などありもしない生活になってしまうだろう。だからここにいる。

 

「黙っててごめんなさいね」

 

「あやまったからゆるす 良いよな! エース!サボ!」

 

「………あぁ」

 

「エース ルフィ アス 俺たちは必ず海に出よう!! この国を飛び出して自由になろう!!!」

 

あ 私も入っていた、なんか嬉しい自然と笑ってしまう

 

それから

 

サボは世界を見て回ってそれを伝える本を書く事

 

エースは勝って勝ちまくって最高の名声を手に入れて大海賊になって見返してやる事

 

私は色んな島を旅して色々な本を読む事

 

そしてルフィは………………………………………………………………

 

 

 

前世ではこのシーンでルフィがどんなセリフを言ったのか色んな考察があったけどあんな事を言ったのか…

 

ここで一つ問題が起きた

 

「でも三人も船長ってマズくねぇか」

 

そう三人も船長になりたいということだ

 

これは原作どおりなんだが…

 

クルリと三人が私の方を向く

 

「なぁアスはおれの船に乗るよな、この中で一番付き合いが長いからな」

 

「いいやおれだよな、本を書くって言うんだから本を読むのが好きなアスとは気があうからな」

 

「おれの船に乗れよぉアス」

 

エース サボ ルフィの順で私に自分の船に乗れと迫ってくる

 

「ちょちょっとまってよ 私は旅をしたいって言ったけど海賊にはなりたくないわよ」

 

私があたふたしているとエースが将来の事はあとで決めようと閉める

 

そして四つの盃とダダンから奪った酒瓶を取り出す

 

「お前ら知ってるか盃を交わすと姉弟になれるんだ」

 

エースがそれぞれの盃にお酒を注ぐ

 

この盃を交わすと私達はどこで何をしていようとこの絆は切れない

 

「これでおれ達は今日から  姉弟だ」

 

「「「おう(うん)」」」

 

初めて飲んだお酒は苦かった

 

きっとこれから起きる運命を表しているかのように

 

それからは色んなことが起きた

 

ルフィが端町のチンピラにやられて鼻から血を流した時にエースが兄としてチンピラをボコしたり

 

食事の争奪戦でダダンさんを怒らしたり

 

つり橋が壊れてルフィが谷底に落ちそうになったのを協力して助けたりした

 


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