やはり俺の戦車道は間違っている。【完結済み】   作:ボッチボール

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ごめん、正直自分でも途中で何書いてるのかわからなくなった…、なんだコレ?

今回のネタがわからない人はガルパンOVAを観賞しよう!!(ダイレクトマーケティング)


【緊急特番】戦車戦隊パンツァー5

茨城県大洗町、そこでは悪の組織『生徒会』による大洗征服の野望が着々と進行していた!!

 

これは大洗町を巡る、正義と悪の闘いの物語りである!!

 

 

 

【戦車戦隊パンツァー5】

『第90話:弱点発覚!?危うし、オキサイドレッド!!』

 

大洗町のとある学園の一室、そこでは悪の組織『生徒会』による大洗征服の作戦会議が行われる。…たまに。

 

「そんで、今回の作戦は?」

 

【生徒会首領:あんこう怪人、角谷 杏】

 

「はっ!お任せ下さい、今回は自信があります!」

 

【生徒会幹部:カジキマグロ怪人:河嶋 桃】

 

「桃ちゃん、今回の作戦の為に頑張って調べてたもんね」

 

【生徒会幹部:ハマグリ怪人:小山 柚子】

 

「桃ちゃんと呼ぶな!カジキマグロ怪人と呼べ!!」

 

悪の組織『生徒会』のお三方が本日も絶賛悪巧み中である。

 

カジキマグロ怪人ってなげーよ、しかも語呂悪くて言いづらいし。

 

「なんだ!何か文句でもあるのか?めんたいこ怪人!!」

 

「いや…まぁ、その、別に」

 

【生徒会したっぱ:めんたいこ怪人、比企谷 八幡】

 

うん、俺よりマシか、なんだよめんたいこって、別に好きでも嫌いでもねーし、こういうのが一番ネタに困るんだけど。

 

そんな訳でめんたいこ怪人、比企谷八幡は改造人間である。

 

入学式の日の朝、車にはねられ生死の境をさまよっていた俺は悪の組織『生徒会』に拾われ、改造手術により一命をとりとめて以後この組織のしたっぱになってしまった。

 

つーかしたっぱってなんだよ?後ろの方で「イーッ」とか言ってればいいの?

 

「まーまー、とりあえず作戦会議続けよっか」

 

「はっ、今回は毎度毎度我等の大洗征服の邪魔をする奴等に対抗する作戦を考えました」

 

悪の組織『生徒会』の大洗征服の野望はだいたいいつも失敗に終わっている。

 

その理由は悪ある所に正義あり、とはよく言ったもので大洗には居るのだ、大洗の平和を守る【正義の味方】とかいう奴等が。

 

「くくく…パンツァー5、今日こそ奴等も終わりだ!!」

 

【戦車戦隊パンツァー5】、大洗を守護する五人組であり、その男女比率は驚きのなんと0:5、全員女性である。戦隊物に喧嘩売ってるとしか思えない。

 

「それで、具体的にはなんなの?勿体振らずに早く言ってくれないかな?桃ちゃん」

 

「そ、そんな冷たい、柚子ちゃん…」

 

ほら、あんまり勿体ぶるからハマグリ怪人さんがイライラしてるじゃないか、この人怒らすと怖い気がしてならない。

 

「あー、コホン、毎度我等の前に立ちふさがるパンツァー5、その中でも特に厄介なのはリーダーのオキサイドレッドだ」

 

オキサイドレッド、パンツァー5のリーダーであり、その情け容赦のない戦いっぷりは軍神の名にも相応しいといえる。

 

「だが!私はオキサイドレッドの弱点を見つけたのだ!!」

 

おぉ、なんか知らんが今回はいつも以上に自信満々だな、この人の事だからまた空回りした作戦なのかと思ったが。

 

「さぁ入るがいい!オキサイドレッドの弱点である新型怪人よ!!」

 

ガチャと作戦会議室のドアが開く、新型怪人だかなんだか知らんがどうやらずっと部屋の前でスタンバってたようだ。

 

『よう!オイラボコだぜ!パンツァー5なんてオイラがボコボコにやっつけてやる!!』

 

「………」

 

入って来たのは包帯ぐるぐる巻きのクマのヌイグルミキャラクターである。

 

「名付けてボコ怪人!オキサイドレッドは何故かこの包帯ぐるぐる巻きのクマのヌイグルミがお気に入りらしい、これで奴は手出しが出来なくなるはずだ!!」

 

『おう!オイラに任せとけ!!』

 

「…俺ちょっと用事思い出したんでもう帰っていいですか?」

 

「なっ!何故だ、今回の作戦は完璧だろう!!」

 

いや、もうオチ見えてますし…、みんなもうブラウザバックして引き返してるんじゃないかな?

 

「ダメだダメだ!めんたいこ怪人、我々は今からさっそくこのボコ怪人を連れて大洗征服に行くのだ!!」

 

「…はぁ」

 

なんという約束された敗北への道、いいからもうさっさとエンディング流そうよ、えーんたーえーんたーって。

 

 

 

 

 

ーーー

 

ーー

 

 

「ふはははは!大洗の干し芋は全て我々『生徒会』が頂く!!」

 

「はい、おつり、いつもありがとうね」

 

「いえ、仕事ですから」

 

そんな訳で大洗の商店街に来た俺達『生徒会』は商店街中の干し芋を買い占め中である。

 

「くっくっく、これで大洗の干し芋は我々が征服した、帰ったら会長…、じゃなくてあんこう怪人にたくさん食べてもらおう」

 

あー、今日も平和だなぁ、これで大洗の景気が少しでも良くなればいいんだけど。

 

「出たな!悪の組織『生徒会』」

 

…来たか、正義の味方が。

 

「野ゆき森ゆく!オリーブドラブ!!」

 

【オリーブドラブ:秋山 優花里】

 

「海は任せろ…、ネイビーブルー」

 

【ネイビーブルー:冷泉 麻子】

 

「黒い森ゆく、ジャーマングレー!!」

 

【ジャーマングレー:五十鈴 華】

 

「砂漠に咲く花、デザートピンク!!」

 

【デザートピンク:武部 沙織】

 

「錆から守る、オキサイドレッド!!」

 

【オキサイドレッド:西住 みほ】

 

「五人の力で戦車が動く、我等、パンツァー5!!」

 

五人の決めポーズと共に彼女達の背後から何故か爆発が起きる、止めてあった車が爆発に巻き込まれて炎上していた。

 

よくよく考えたら森いってるやつが二人も居るんだよなこいつら…、しかもリーダーの担当錆だけかよ。

 

「し、新車が…この前戦車の下敷きにされてやっと新しい車を買えたのに!!」

 

さっそく罪の無い一般人が犠牲になってるんだけど…、ここ街中だけど街担当する奴居ないよなこいつら、守る必要ないのか。

 

「来たなパンツァー5!ここが貴様達の墓場となるのだ!!」

 

「この商店街の干し芋はもう私達が支配したのよ!」

 

「そうはさせない!」

 

「あなた達は我々が倒します!」

 

「正義の拳を受けてみろ!!」

 

ドカバキャと一瞬でやられるカジキマグロ怪人とハマグリ怪人、まったく即オチもいい所だ。

 

「く、くそぉ…、だが今日の我々はいつもと違う!さぁ、出てくるがいい!ボコ怪人よ!!」

 

『よう、お前らがパンツァー5か、早速オイラがボコボコにしてやる』

 

カジキマグロ怪人の掛け声と共に満を持して登場したボコ怪人、やる気充分のようだ。

 

「わぁ!ボコだ!生ボコだ!!」

 

オキサイドレッドは現れたボコ怪人に嬉しそうに駆け寄った。

 

「あ、あの!持って帰ってもいいですか?」

 

「駄目に決まってるだろ!これが貴様らパンツァー5を倒す必殺秘密兵器なんだぞ!!」

 

『その通りだぜ!オイラの拳を受けてみろ!!』

 

シュ、シュッと軽快なシャドーボクシングなんかをしてるボコ怪人。

 

「さすがボコ!じゃあ私達も全力でいこう!!」

 

パンツァー5の方々はそんなボコの周りをぐるりと五人で囲んだ。

 

「パンツァー、パンチ!!」

 

「パンツァー、チョップ!!」

 

「パンツァー、頭突き!!」

 

「パンツァー、キック!!」

 

「パンツァー、ラリアット!!」

 

ボコボコである、誰だよラリアットとかぶちかましてる奴は。

 

『うおぉ…、何をする、止めろぉ』

 

ボコボコである、これ、放送しても大丈夫なのかなぁ?

 

「くっ…何故だ、オキサイドレッドはあのクマのヌイグルミのキャラクターが好きなはず!!」

 

「だって…それがボコだから!!」

 

いや、その理屈はおかしい。

 

『お、オイラに力を、力をくれ!!』

 

「こうなったらめんたいこ怪人、奥の手だ!!」

 

「へいへい…」

 

俺はあらかじめ用意していたマックスコーヒーをボコに向けて投げ渡した。

 

ボコ怪人はそれを受けとるとゴクゴクと飲み干す、そこ、どうやってとか野暮な事は言わない。

 

『来た来た来た!マックスコーヒーがオイラの力になったぜ!!』

 

ボコ怪人はぐんぐんと巨大化した、説明しよう、悪の組織『生徒会』の怪人はマックスコーヒー(マックスエキス)を飲む事で巨大化するのだ、なんで?

 

「わ!わわ!!巨大ボコだ!家に持って帰って飾りたいなぁ…」

 

どんなサイズの部屋に住んでるのか大変気になる所だが、オキサイドレッドのテンションの上がり具合が異常である。

 

『さぁ、今度こそボコボコにやっつけてやる!!』

 

「オキサイドレッド!!」

 

「うん。こっちもⅣ号を出そう!!」

 

パンツァー5がシュバッとポージングを取るとどこからか巨大なⅣ号戦車が街中に転送されてきた。

 

それに乗り込むパンツァー5、巨大なⅣ号戦車とボコが街中で睨み合う。

 

『よーし、覚悟しろ!必殺!ボコアターック!!』

 

巨大化したボコ怪人が拳を振るうべくⅣ号に向けて突進した。

 

「発射ッ!!」

 

が、道中でⅣ号戦車から放たれる容赦の欠片も感じられない無慈悲な砲撃がボコに命中。

 

飛び道具なんて持ってないボコ怪人は対処のしようもなくそのままⅣ号戦車に蹂躙された。

 

街中で巨大Ⅳ号戦車が砲撃なんぞぶっぱなすもんだから周りの建物にも流れ弾飛んでるんだけど…、どう考えても俺達よりパンツァー5のが出した被害大きい。

 

…あぁ、平和って長続きしないなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー

 

ーー

 

 

翌日、俺はダルい気持ちをなんとか奮起させていつものように学校へと向かう、悪の組織『生徒会』の活動がない時は普通の学生なのだ。

 

ちなみに俺の通う学校の生徒会こそが悪の組織『生徒会』の本部だったりするし、うちの幹部も普段はそのまま役員である。

 

え?昨日の戦い?後からやってきたあんこう怪人の会長がパンツァー5の五人をⅣ号戦車もろともキックで倒してくれたよ、もうあの人だけでいいんじゃないかな?

 

「おはよう八幡君、…なんだか辛そうだね」

 

「…ん、西住か、昨日ちょっとな」

 

登校の途中、同じクラスの西住に声をかけられた、前に一度なんやかんやあってこうしてたまに声をかけられる。

 

「そうなんだ…、ねぇ、学校一緒に行こう?」

 

「一緒に行こうってか、行く場所は学校以外無いけどな…」

 

断ってもどうせ向かう場所は同じだし…、そうか、今学校に向かうみんなと一緒に俺は登校してるのか、一人ぼっちは寂しいもんな。

 

「~♪」

 

隣の西住だが、何故か今朝から上機嫌、鼻歌混じりになんかのアニメのテーマソングなのかよくわからん歌が聞こえてくる。

 

「朝から上機嫌だな…」

 

「うん!昨日ね、ボコと会ったの!生ボコだよ!可愛いんだよ!!」

 

「あー…うん、そりゃよかったな」

 

 

 

 

 

茨城県大洗町、そこでは悪の組織『生徒会』による大洗征服の野望が着々と進行中である。

 

これは大洗を巡る、正義と悪、その戦いの物語りであるのだ!!


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