やはり俺の戦車道は間違っている。【完結済み】 作:ボッチボール
なんか前に書いたのが思ったより好評だったので子ネタも含めての第二段です、当然、ドラマCD風な台本形式。
お気に入り1000人突破記念の沙織さんの番外編は話しの流れに合わせて書きますからもう少し待って下さい、こっちは普通に小説で書きますから。
【第4回、茨城県横断お悩み相談メール】
八幡「何これ?前回で終わったはずでしょ?このネタ」
みほ「えと…前にお悩み相談メールやったら何だか好評だったみたいで、会長がそれならもっと募集しようって言い出して」
八幡「募集するだけしといてあとはこっちに丸投げなんだよなぁ…、まさに理想の上司(皮肉)だわ」
みほ「あはは…、その、私もまた手伝うから、一緒に頑張ろ?」
八幡「…理想の上司だわ」
みほ「え…?八幡君、今なんてーーー」
八幡「んで西住、今回はどんなのが来てるんだ?」
みほ「え?えと…、茨城県のペンネーム、枕が変わると寝られないさんからの質問です『どうしても朝が起きれない、なぜ学校は夜からじゃないんだ…?そうだ、夜学に転校すればいいんじゃないか?』だそうです」
八幡「いやこれ冷泉だろ、枕が変わると寝られないって…、枕も無しにどこでも寝てるくせに、しかもこれ質問者がもう答え出しちゃってるし」
みほ「八幡君…夜学って」
八幡「夜間学校だろ、まぁ冷泉にはそっちの方が向いてるかもしれんがな」
みほ「そ、そんなの嫌だよ…、駄目!反対です!!『転校なんてしちゃ嫌です!私も協力しますから、なんとか朝起きられるように頑張りましょう!!』で返事書きます!!」
八幡「そしてお悩み回答者が質問者の出した答えを否定するって…、一発目からなんだコレ?」
みほ「だって…、せっかくお友達になれたのに…」
八幡「…落ち着け西住、そもそも夜学の学園艦はあんまりないし、冷泉はばあちゃんが大洗在住だ、本人もそこら辺はわかってるだろ」
みほ「そ、そうだよね…、よかった」
八幡「ちなみに協力って何するつもりなんだ?」
みほ「うーん…、朝ジョギングするとかどうかな?運動すれば目も覚めるし、八幡君も一緒にどう?」
八幡「冷泉の奴には無理だな、俺にはもっと無理だ」
みほ「そういえば…麻子さんの事で八幡君に聞きたい事があるんだけど」
八幡「…俺?」
みほ「その…最近麻子さんのこと起こしに行ってるでしょ?麻子さん、全然起きないから、八幡君がどうやって起こしてるのかなって」
八幡「あぁそれな、マジそれ、マジあいつ起きねぇんだよ」
みほ「じゃあ…、やっぱり、その、身体…とか触ってたり?」
八幡「いや、そこはせめてゆすったりって言ってくれ…、それじゃあ俺が寝てる女子の身体触る変態じゃねぇか」
みほ「…でもやっぱり寝てる麻子さんに触ってるんだ」
八幡「触ってねぇよ、ノータッチだ、別にイエスロリータとか言わんけど、冷泉の場合シャレにならんし」
みほ「何言ってるのかよくわかんないんだけど…、じゃあどうやって起こしてるの?」
八幡「…ふっ、これだ西住!!」ポチッ
ドーーーーーーンッ
みほ「はわっ!?…びっくりした、これルクレールにあった」
八幡「そう、押すと90式の主砲発射音が鳴る、店員の呼び出しボタンだ」
みほ「…なんでこれを八幡君が持ってるの?」
八幡「ルクレールで越見を追い払った時、迷惑してた店員が感謝して使ってないのくれた」
みほ「だから逸見さんなんだけど…」
八幡「まぁそういうわけで、これを冷泉を起こすのに使ってる、なので君達の想像してるようなやらしい事は何一つ無い、勘違いすんなよ?」
みほ「八幡君…、誰に言ってるんだろ?」
ポチッ
ドーーーーーーンッ
八幡「しかしやっぱ良いなぁ90式は、西住も押したいか?押したいだろ?」
みほ「えと、私は別に…」
八幡「………………………そうか」
みほ「…やっぱりちょっと押してみようかな、貸してくれる?八幡君」
八幡「仕方ないなぁ!ほら西住」
みほ「う、うん…、ありがとう」ポチッ
ドーーーーーーンッ
ーーー
ーー
ー
【これが私の紅茶道】
ダージリン『どんな走りをしようとも、我が校の戦車は一滴たりとも紅茶をこぼしませんの』
まほ「…という事で一回戦、知波単学園との試合は紅茶を飲みながら行う、各自、自分のカップを持ってくるように」
エリカ「あの…隊長、なにが『…という事』なのかさっぱりわかりません」
まほ「エリカ、聖グロリアーナはどんな試合展開でも紅茶をこぼす事はないらしい」
エリカ「らしいですね…、試合中に紅茶飲む時点でどうかと思いますが」
まほ「比企谷が言っていた」
八幡『あぁ、そりゃ西住流にはとても真似出来ませんね、さすがダージリンさん』
まほ「ーと、これは我々西住流に対する挑戦だ」
エリカ「いや、挑戦というか挑発じゃ」
まほ「エリカ、西住流に逃げるという選択は?」
エリカ「…ありません」
まほ「そうだ、その挑戦、正面から受けた上で叩き潰す、西住流に不可能はない」
【月刊戦車道】
『まさかの番狂わせ!優勝候補筆頭の黒森峰、一回戦敗退!!』
『敗退の真相!?戦車内に散乱する割れたティーカップ、染み付いた紅茶の匂い』
『知波単学園、副隊長は語る、「やはりあそこは突撃しかないと確信しました!!」』
八幡「………」
ピッ
八幡「あ、どうもダージリンさん、作戦成功です」
ダージリン『そう、それは良かったわ』
八幡「次はプラウダ戦ですね」
ダージリン『よろしくてよ、聖グロリアーナの紅茶道、存分に見せてあげますわ』
ーーー
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【第五回、茨城県横断お悩み相談メール】
みほ「次は…神奈川県のペンネーム、三つ編みの淑女さんからのお悩みです、『立体駐車場が怖いです、前に立つと背後から何か嫌な気配がして身体が震えてしまいます、どうすればいいでしょうか?』だそうです」
八幡「もう茨城以外の県から来てるのにはつっこまないけどな…、立体駐車場恐怖症か」
みほ「そんな深刻な問題なの!?初めて聞いたよ、それ」
八幡「だいたい、別に撃破されたわけでもないのに深く考えすぎなんだよ、せっかく罠にはめたのに撃破出来なかった八九式の方がよっぽど悲しいわ」
みほ「でも、気付いたらすぐ後ろに敵戦車が居るってすごく怖い事だから…気持ちはわかるなぁ」
八幡(いや、絶対わかってない、だって西住さん、あなたそんな戦車から体半分乗り出して試合してるでしょ?)
みほ「返信、どうしようかな?」
八幡「まっ…、次おんなじ状況になった時にきちんと対処すればいいだろ、あんな状況二度とないと思うけどな」
『大事なのは同じ失敗を繰り返さない事です、次に試合中に立体駐車場の前に立った時、自信満々に後ろを振り返ってこう言いましょう、「馬鹿めッ!二度も騙されるか!!」と』
みほ「次のお便りは…長崎県のペンネーム、セイバーさんからのお悩みです、『in a deep trouble、後輩がアンフェアな事ばっかりしているので、どうにかやめさせたい』との事です」
八幡「令呪をもって命じればいいんじゃない?」
みほ「それは作品もキャラクターも違うよ…」
八幡「そもそも…フェアプレイっていってもわりかし戦車道ってなんでもありじゃないか?通信傍受機とか、スパイとか」
みほ「そ、それは否定できない…かな、黒森峰はあんまりそういう事はしなかったけど」
八幡「そこら辺を中途半端にするからフェアプレイとかアンフェアになるんだよ」
みほ「えと…、つまり?」
八幡「もういっそ本当になんでもありにすればいい、試合前の敵戦車の破壊とか強奪とか、寝返りとか、他チームの乱入とか、みんながアンフェアなら逆にそれはもう、お互いフェアプレイみたいなもんだろ?」
みほ(それってタンカスロンの試合そのままなんだけど…、八幡君はたぶん知らないと思うけど気付いてるのかな?)
八幡「つまり、ケイさんには悪いが俺は別にアンフェアを悪いとは思ってない、戦争に手段は選ばないもんだ」
みほ「戦車道は戦争じゃないよ、八幡君」
八幡「…だったな、仕方ない、ならフェアプレイに考えるか」
『その後輩の子にフェアプレイの素晴らしさを味わってもらいましょう、もしまた通信傍受機を使って相手の情報を盗み聞きするつもりなら、フェアプレイとしてその後輩の子の情報も全世界にネットで暴露すればフェアじゃないですか?』
八幡「こんなもんか」
みほ「…アリサさんが大変な事になりそうだね」
八幡「まぁあいつもあれで懲りてるだろ、反省会とかやったみたいだし」
みほ「アリサさん、すごく怯えてたね…」
八幡「そういやうちは反省会とかしないのか?」
みほ「そんな…、みんなとても頑張ってたし、反省会なんて必要ないよ」
八幡「いや、あるだろ…、ほら、砲撃当てらんない、ピンチになってすごく弱音吐いてた人が一人」
みほ「えと…、その、あはは…、あっ!次のお悩み相談に行こう!!」
八幡(誤魔化したな…)
みほ「次は茨城県のペンネーム、片眼鏡の黒鳥さんからのお悩みです、『どうやっても砲撃が当たらない…、それに…逆境で取り乱してしまって、これ以上、チームのみんなに迷惑をかけたくない』」
八幡「………」
みほ「………」
八幡「河嶋さん、俺、今度からはもう少し優しくするわ…」
みほ「私も、河嶋さんの砲撃練習もっとよく見る事にするよ…」
ーーー
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【黒森峰のノンアルコールビール道】
まほ「…いったい何がいけなかったのだろう?」
エリカ「むしろ…、なぜいけると思っていたんですか?」
まほ「お母様からも叱られてしまった…、それはもう、去年のみほ以上に」
エリカ「それは師範が正しいかと思いますが…」
まほ「…他の高校の真似事は止めろと」
エリカ「当然です、黒森峰は王者の戦い方です、紅茶とかもう…、忘れましょう」
まほ「あぁ、そうだな、もう紅茶にはこだわらない」
エリカ(良かった…、いつもの隊長に戻ってくれた)
まほ「という訳で次の継続高校との練習試合、我々はノンアルコールビールを飲みながら行う、各自、自分のジョッキを持ってくるように」
エリカ「隊長ぉおッ!?」
まほ「どうした?エリカ」
エリカ「隊長がどうしたんですか!?なんでノンアルコールビール!?」
まほ「他の高校の真似は止めた、黒森峰といえばノンアルコールビールが有名だろう?」
エリカ「その…、描写的に問題じゃないですか?」
まほ「何がだ?」
エリカ「その…戦車乗りながらビールなんて、飲酒運転といいますか、ただでさえ私達、高校生なんですし」
まほ「ノンアルコールビールだ、問題ない」
エリカ「…本当にやるんですか?ノンアルコールビールをこぼさないように試合を?」
まほ「西住流に不可能はない」
【月刊戦車道】
『黒森峰にいったい何が!継続高校との練習試合にて完全敗北する!?』
『敗北の真相?泥酔する黒森峰の選手達、車内に漂う酒気、割れたジョッキ』
『継続高校隊長は語る!!「あの作戦に意味があるとは思えない」』
『黒森峰副隊長、大洗学園に転校か!?』
八幡「………」
ピッ
ダージリン『えと…さすがにやりすぎよ、マックス』
八幡「いや、俺何もしてませんよ!?」
ダージリン『…今度まほさんの所に謝りに行きましょうか』
八幡「…ですね」
ダージリン『お詫びにうなぎのゼリー寄せでも持って行きましょうか?』
八幡「いや、喧嘩売りに行くんじゃないんですから…」
ーーー
ーー
ー
【第6回、茨城県横断お悩み相談メール】
みほ「次は…千葉県のペンネーム、剣豪将軍さんからのお悩みです『ガチャで西住殿のお正月バージョンが引けぬ!何故だ!』…なんか、すごく怖いんだけど」
八幡「廃課金者の悲しい叫びなんだ…、受け止めてやれ」
みほ「急に会長に呼び出されて、着物着せられて恥ずかしかったよぉ…」
八幡「まぁなんかあれの売り上げを戦車道の費用に当てるらしいし、上手くいけば新しい戦車とか買えるかもしれんぞ」
みほ「さすがにソーシャルゲームの売り上げで戦車は買えないと思うけど…」
八幡(普通に買えそうなんだよなぁ…)
みほ「と、ところで八幡君、その…、どうだった、かな?」
八幡「え?えと…何が?」
みほ「その…着物、似合ってたかなって?」
八幡(超課金したい、出るまで回せ、回転率が全てだ)
八幡「あぁ…まぁ、着物、綺麗だったぞ」
みほ「…えへへ、ありがとう」
八幡(ちょっと!通じて?俺の皮肉!!)
『ガチャの勝利の秘訣は諦めない事、そして、どんな状況でも逃げ出さない事です、出るまで回せば出現率は百パーセント、今後も無(心で出るまで回す)課金を続けて下さい』
みほ「八幡君…、これ」
八幡「さすがは黒森峰の隊長、なんてオールマイティーな言葉だ」
みほ「お姉ちゃんが聞いたらどんな顔するかな…」
八幡「そのお姉ちゃんも滅多にガチャで出てこないんだから自業自得だ」
みほ「えと…次は栃木県のペンネーム、ドゥーチェさんからのお便りです」
八幡「…栃木県?また全然知らん所から来たな」
ドゥーチェ『きっと奴らは言っている!アンツィオ戦?どうせノリと勢いでカットされるだろうと!!』
八幡「…奴らって?何?誰が言ってるの?」
みほ「カットって何だろ?」
ドゥーチェ『いいかお前達、根も葉もない噂にいちいち惑わされるな、ノリと勢いは何も悪い意味だけじゃない、我々は必ずこのノリと勢いを持ってカットを回避してみせる!!』
八幡「なんだか知らんがやる気だけは伝わってくるな…」
ドゥーチェ『だから心配するな!いや、ちょっとはしろ?つまり…我々の試合はやるはず…、じゃなかった、やるのだ!!』
みほ「というか…ひたすらカットを心配しているみたいだね」
ドゥーチェ『…やるよな?カットなんてしないよな?』
ガルパンのソシャゲ、やりたいけどガチ課金者の方向きなんだよなぁ…、有料分だけの10連とか。
でもお正月バージョンの西住殿とか可愛い、ログインボーナスだけで溜まりに溜まった石を放出したぜ!!
ん?結果?ログイン制に戻ったよ。