IS 復讐の海兵   作:リベンジャー

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何とか、年内に投稿できました。

来年も見捨てずにどうぞ宜しくお願いします。


発動、悪魔の実の力

あの後、腹立ちが収まらぬまま帰る準備をしていると、あの馬夏が一緒に帰ろうとかほざいた。あれだけ言ってやったのにまだ理解できねえのか。俺は無視して、すぐに教室を出た。

 

俺は激怒していた。言うまでも無くあの、腐れ貴族のせいだ。ああ・・・腹が立つ。あの腐れ貴族が・・・地獄を見せてやるからな・・・

 

「あの・・・ソレイユ君」

「あぁ!」

「ひっ!ご、ごめんなさい・・・」

「・・・山田先生」

 

イライラしていたのもあり、睨みながら声のする方に振り向くと、そこには山田先生が立っていた。

 

「・・・すいません。イライラしていたもので」

「い、いえ。大丈夫です。あんな事があったら誰だってイライラしますから」

「それでも、目上の人間にとって良い態度ではありませんでした。申し訳ございません」

 

俺はそう言って、頭を下げた。今のは明らかに八つ当たりであるし、一般市民を守る海兵にあるまじき態度を取った事は恥ずべきことであるからだ。

 

「あんまり謝らないでくださいソレイユ君。私は全然気にしてませんから」

「そう言ってもらえると此方としてもありがたいです。ところで山田先生、何か俺に用が有るのでは?」

「そ、そうでした。ソレイユ君これをどうぞ」

 

山田先生は俺に番号が書かれた鍵を渡してきた。何だこれは?

 

「山田先生これは一体何の鍵ですか?」

「はい。ソレイユ君の部屋の鍵です。ソレイユ君の部屋が決まりましたので」

 

妙だな。俺は海軍基地から登校するという話になっているはずなんだが。

 

「すいませんが何かの間違いでは。俺は海軍基地から登校するという事になっているはずですが?」

 

こんな女尊男卑主義者共がうようよ居るような所で寝泊まりするなんて御免だ。それに恐らくは女子の誰かと相部屋になるだろう。そうなるとプライベートも何もあったもんじゃない。

 

「それが数少ない男性操縦者を保護するための措置だそうで、今日の職員会議で急遽決まりまして・・・」

 

保護するための措置ね・・・大方監視の為だろうな~恐らく部屋には・・・

 

「折角ですが、大丈夫ですよ。俺は強いですから」

「で、でもソレイユ君に何かあってからでは遅いですし、この学園なら警備体制も万全ですからこの学園の寮に入った方が安全ですよ」

 

う~む、困ったな。女尊男卑で命令してくるなら力づくで押し通すんだが、こうも真剣に心配されるとな~

 

「・・・解りました。入る、入らないは後で考えますので、とりあえずは部屋に案内してください」

「はい。わかりました」

 

俺の言葉に山田先生は笑顔で返してくれた。この先生は純粋なんだな。こんな良い先生に今から起きる穢いものを見せるのは少々気が引けるな。

 

 

山田先生に案内されて、俺は部屋に入った。

 

「此処がソレイユ君の部屋です。どうです、良い所でしょう」

「はい、ありがとうございます。すいませんがもう少しだけお時間をいただいても宜しいでしょうか?」

「あ、はい。大丈夫ですが、何か質問でもありますか?」

「いえ、そういう訳では無いのですが・・・・・・お、これだな」

 

俺は荷物からある物を取り出した。化学班に作って貰った物だ。

 

「ソレイユ君それは?」

「盗聴・盗撮器発見器ですよ。さて、スイッチオン」

 

・・・・・ピピピピピピ

 

スイッチを入れた発見器はすぐに反応を見せた。はあ~これはやっぱり黒だな。

 

「な、何が起きたんですか?何ですこの音は!?」

「どうやらこの部屋には盗聴器及び盗撮器があるみたいですね。機械の反応から察するに・・・ここかなっ!」

 

証拠の為に映像録画電々虫をセットし、俺は壁を殴りつけた。そこから盗聴器を引きずり出し、同じようにして部屋の至る所から盗聴器と盗撮器を引きずり出した。全部で6個もあった。よくもまあ、これだけの数を用意したものだ。

 

「こ、これは・・・一体?」

「大方、女尊男卑主義者の教員がした事でしょう。俺は男性操縦者かつあの国の出身者ですからね。なにか情報か弱味でも握ろうと思ったのでしょうねっ!」

 

俺はそう言って、盗撮器類を踏みつぶした。高価な代物みたいだが知った事では無い。

 

「こ、こんな事をするなんて・・・」

「先生、こういう訳ですから今日の所は基地に帰らせていただきます。あと、この事は正式に国の方から学園に抗議させていただきますので。」

「は、はい。解りました・・・」

 

山田先生は呆然としてしまっている。学園が生徒のプライバシーを覗くような事をしていたのだ。純粋な分ショックも大きいのだろう。

 

「それでは、失礼いたします」

 

俺は証拠の為に壊した盗撮器類を鞄に突っ込み、学園を後にした。はあ~初日から本当に疲れたよ。

 

 

本来なら歩いて帰る所だが、今日は疲れすぎたので基地に電話して車で迎えに来てもらった。

 

「はあ~」

 

俺は車内で何度目か解らない溜め息をついていた。思い出してみれば今日は散々な目にあった。珍しい物でも見るような目で見られることに始まり、暴力教師は出るわ、敵の弟の奴に勝手に友達認定されかけるわ、同じく敵の妹のゴミに睨まれるわ、腐れ貴族に罵詈雑言吐かれるわ、終いにゃ盗聴器、盗撮器だらけの部屋に住まわせられかけるわ、とにかく散々な一日だった。

 

「大丈夫ですか?ソレイユ少将」

 

迎えに来てくれた運転手の海兵が心配して声をかけてくれた。さっきから何度も溜め息をついてりゃ当然か。

 

「ああ、大丈夫だ。今日はいろいろあって疲れただけだ」

「それなら、良いのですが。もし、体調が悪ければすぐに言ってください。軍医に見てもらいますので」

「ははは、大丈夫だ。心配ありがとうな」

 

 

運転手と他愛ない話をしながら、帰っていると突如周囲から殺気を感じた。

 

「(・・・見聞色の覇気で見てみた所、周囲に5人といった所か。大方俺のピース目当てだろうな。周囲にはISって言ってあるからな。女権団の奴らが奪おうとしても不思議じゃねえか)」

「・・・人気の無い所に車を止めてくれ。周囲にゴミが居るみたいだ」

「っ!・・・解りました。お気をつけて」

「ああ。終わったらまた連絡入れるから避難しといてくれ」

おれは車から降り、ゴミ共の相手をすることにした。憂さ晴らしに丁度いい。

「では、失礼します」

「早く行け。俺の悪魔の実の能力は知ってるだろ」

「はい!」

 

車は急発進してすぐに此処から離れていった。これで心置きなく戦える。

 

「いつまで隠れてるつもりだ。さっさと出て来い!うじ虫ども!」

 

俺の声に反応して5人の女が姿を見せた。

 

「うじ虫とは言ってくれるわね!男の分際で!」

「うじ虫が嫌ならサナダムシだ!貴様らのようなISが無ければ何も出来ないような下等生物など人間を名乗る資格など無い!」

「ふん!まあ良いわ。あんたが持ってるISを私たちに寄越しなさい!それはアンタ達みたいな汚らわしい男が持って良い物じゃないわ!神聖なる私たち女が持つものよ!」

「そうよ!早く渡しなさい!」

「男の分際で!!」

「殺されたいの!」

「あんたら男は私たち女に平伏してれば良いのよ!」

 

うるせえ奴らだな。もういいや・・・消しちまおう。

 

「聞いてんの!さっさと・・」

 

ドスッ!

俺は剃からの指銃を放ち、取り巻きの内の1人の喉元を貫いた。もうあいつらの声を聞きたく無い。

 

「・・・・ゴポッ・・・カハッ・・・」

 

「ヒッ!い、一体何が!アンタ!どうやってあそこからいきなり此処に来たのよ!!」

 

ゴミが何か言っているが、俺は無視して貫いている指から能力を発動した。

 

「あ・あ・あああああああああああ!アヒュイーーーーーーーー!!!!」

 

その声を残し取り巻きは死んだ。後には骨も残っていなかった。

 

「ヒッ!ヒィーーーーーーー!!ば、化け物がーーーー!!」

「これで死ね!!」

パン!パン!パン!

 

奴らの内の一人が俺に銃を撃ってきたが、俺は避けなかった。何発か当たったようだ。

 

「はあ、はあ、ざまあみろ。男如きが私たち女に逆らうからこんなことに・・・え!?」

「う、嘘でしょ!」

「き、効いてない!!?」

 

自然系の俺に銃など効かないし、銃の弾なんて俺の体に当たった瞬間に溶ける。

 

「・・・ヘリオッド!」

 

俺は能力を使い、槍を生成した。俺の十八番の武器だ。

 

「な、何よ、あれ!!」

「い、いきなり槍が・・・」

 

動揺しているゴミ共を余所に俺は取り巻きの一人を貫いた。

 

「ハッ!」

 

グサッ!!

・・・何も反応は無かった。心臓を一刺しだから当然か。

 

「・・・焼却」

 

突き刺した女の死体もさっきと同様に処分した。ゴミを残しておくのは公衆道徳に反するからな。

 

「な、何よ!何なのよ!アンタは!!」

「ほ、本物の・・・ば、化け物・・・」

「う、うわーーーーーーーー!!!」

 

奴らはそう言って逃げ出した。さっきの威勢はどこへやら、ほうほうの体である。

 

「逃がすか!!」

 

俺はすぐに奴らに両腕をかざし、俺の最強にして最悪の技を使用した。

 

「七色の散浴湯!!(レインボーシャワー)」

 

俺の両手から七色の光が出現し、奴らを飲み込んだ。

・・・・・・・・・・

後には、骨も残っておらず、ただ人の形をした黒い何かがあるだけだった。それは風が吹くと何処かに消えていった。

 

「ふぅ~終わったか。迎えに来てもらうか」

 

俺は電々虫ですぐに迎えを頼んだ。気晴らしには成ったな。

 

 

「ご苦労様です!ソレイユ少将!!」

「ハハハ!苦労って程のもんでも無かったよ。ストレス発散程度には成ったかな」

 

迎えに来てもらった運転手と先程のゴミ掃除の話をしていた。本当にまあ、ゴミのような連中だったぜ。

 

「しかし、本当にお強いですね!!さすがは少将様です!」

「ああ、ありがとうよ。まあ、早く終わらしたいから悪魔の実の能力は使ったけどな」

「あの能力を使ったのですか!!あの自然系悪魔の実の中でも5本の指に入るほどの力を!」

「ああ、後には何も残らなかったよ」

「・・・本当に恐ろしいですね。あの「ヨウヨウの実」の力は」

 

自然系悪魔の実「ヨウヨウの実」・・・食った人間は太陽人間になる。

そう、俺は「ヨウヨウの実」を食べた太陽人間だ。

 

 




ついに訪れたクラス代表決定戦!
初戦の相手はあの因縁のセシリア・オルコットだった!

次回、IS 復讐の海兵
「ソレイユVSセシリア・オルコット」
あいつらは必ず地獄に落とす!!


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