ROMANCE DAWN STORY   作:ヘビとマングース

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クソレストラン

 朝日が上り、海が照らされる頃になるとルフィたちはすぐに動き出した。

 合流の地が決まった。ならばすぐに出航を考えるのは必然である。

 仲間たちのことが心配だった。一刻も早く駆けつけてやりたいと思い、キリを心配する気持ちはあるものの、そちらはウソップに任せた。話ならば後で聞く。

 今はそれよりもナミとシルクだ。先にはぐれた二人がココヤシ村で待っているらしい。

 

 すぐに出航をと考えるのだが、小舟とはいえそれなりの準備は必要だろう。そう考えてルフィはコックたちに食料をねだり、図々しくも必要以上の量を受け取っている最中だった。

 三日分の食料でさえ一食で平らげる彼。それだけの大食漢だと自覚するため、要求は激しい。

 コックたちは呆れながら一応ルフィに従っている。

 その光景を見るサンジはやれやれと首を振っていた。

 

 「まだ持ってくのかよ。一日かかんねぇ航路だろ?」

 「でも何が起こるかわかんねぇのが航海だぞ。おれたち遭難して死にかけてたからな」

 「そりゃおまえが食い過ぎたせいだろ。その辺でいい、もう渡すな」

 「え~?」

 「おまえら助けるためにおれたちが死んじまったら訳分かんねぇだろ。食料にも限りがあるんだ。多少はおれたちのことも気遣え、アホ」

 

 近くでサンジが茶々を入れつつ、準備は徐々に進んでいく。

 食料を詰めた袋を持って外へ出れば、昨日壊れたのとは逆側のヒレを歩き、縁にはすでにヨサクとゾロがボートに乗って待っている。出航準備は整っているらしい。

 

 今日はゾロも目覚めていた。当分は起き上がれないほどの大怪我だろうに、一体どんな精神力か、平気な顔をして起き出して普通に動いている。その姿には誰もが驚いたほどである。

 後からやってきたルフィを見てゾロが顔を上げ、口を開いた。

 やはりその手に持つ袋は必要以上に膨らんでいるように見えてしまう。

 

 「そんなに持ってきてどうする気だ。この船にも定員ってのがあるんだぞ」

 「大丈夫だって。そんなに重くねぇし」

 「いやどう見ても重いだろ。おまえが重いと思うかどうかじゃねぇ、船の限界なんだ」

 「んん、大丈夫だ。気合いでなんとかなる」

 「こいつ……もし船が沈んでも助けねぇぞ」

 「兄貴、気持ちはわかりやすが、それは助けましょうよ。ルフィの兄貴は泳げねぇんだから」

 

 至っていつもの彼らだった。

 文句を口にしつつもゾロは止めず、ヨサクが袋を受け取って積み込み、ルフィもまたぴょんと跳んで小舟に乗った。多少揺れるが転覆するほどではない。

 

 日は出たばかり。航路も教えてもらってヨサクが覚えた。

 準備は万端。

 いつでも出航できる手筈となる。

 

 コックたちは見送るために入り口へ集まり、彼らへ笑みを向ける。

 その中には当然サンジの姿もあって、旅立つ三人を見送ろうとしていた。

 

 「メシを食う時は食料の残りにも気をつけろ。今回みてぇに助けてもらえるとは限らねぇ。おまえらだって餓死なんて終わり方は嫌だろ」

 「うん。いやだ」

 「ならちょっとは考えて食え。いいな」

 「サンジが来てくれりゃそんな心配だって無くなるんだ。ほんとに来ねぇのか?」

 「言ったろ、おれはこの店でやることがある。おまえらとは一緒に行けねぇ」

 「……そっか」

 

 寂しがる顔を見せたルフィだったが、パッと笑みを浮かべるとしつこく縋るのをやめた。

 彼が決めたならそれでいい。心から仲間にしたいと思っているものの、彼の決定を無理やり覆させるのは何かが違って、それで喜べるとは思っていなかった。

 

 サンジとはここで別れる。

 けれど昨日の顛末から約束したのだ。いつか彼がグランドラインに入って、オールブルーを見つけた時には、海賊王になった自分に料理を振舞ってくれと。そう頼めばサンジは笑顔で頷いた。腹がはち切れるほど美味い料理を食わせてやる。

 その約束を胸にしていれば別れも辛くはない。

 いずれまた会うだろう。そう思って出航しようとしていた。

 

 「じゃあなサンジ。おまえがオールブルーで作るメシ、期待してる。また会おう」

 「ああ。そん時にはおれも今より腕を上げて、おまえが悲鳴上げるくらいの料理を――」

 「待て」

 

 二人が笑顔を向け合っていると制止の声が入った。

 振り返ったサンジの目には、三階に立つゼフの姿が入る。仏頂面で普段より険が強く、せっかくの旅立ちの瞬間になんて顔だと思ってしまった。

 

 「雑用、出航は少し待っちゃくれねぇか」

 「ん? なんで?」

 「理由はすぐわかる。おいサンジ、おれの部屋に来い」

 「あぁ?」

 

 突然名指しで呼ばれて怪訝な表情になる。周囲ではコックたちもざわついていた。

 言い終えたゼフはすぐに自分の部屋へ引っ込んでしまい、真意を問うこともできなくなる。

 仕方ないと思った。

 ルフィの顔へ目をやったサンジはバツが悪そうに謝り、すぐに歩き出す。

 

 「悪いな。ちょっと待ってやってくれるか」

 「ああ、いいぞ。すぐ終わるんだろ?」

 「さぁな。突然何言い出しやがったのか」

 「待ってる。多分、おれにとってはそっちの方がいいだろうし」

 「ん?」

 

 妙にやさしげに笑う彼の言葉はよくわからなかったが、一人歩き出して店内へ戻り、階段を上って三階へ赴く。店の人間は皆が外へ出ていた。内部に居るのは彼とゼフだけだ。

 

 すぐに到達してノックをせずに扉を開ける。

 彼は椅子に座って背を向けており、腕を組んで何やら様子が違う。

 訳が分からず眉間に皺を寄せると同時、ゼフは簡潔に言った。

 

 「おまえはクビだ。今すぐここを出ていけ」

 「――は?」

 

 全く身に覚えのない、欠片も想像していなかった冷たい言葉。

 思考が停止したサンジはなんと答えれば良いのかわからず、しばし立ち尽くす。

 しかし言い放ったゼフの態度に迷いはない。重ねるようにさらに言った。

 

 「おまえに食わせるメシもねぇし、おまえを立たせるような厨房もねぇんだ。出てけ。この店にはもうおまえなんざ必要ねぇんだよ」

 「な、何言ってやがる。意味がわからねぇ」

 「意味ならわかるだろう。おまえの居場所はここにはねぇ。それだけだ」

 

 そう言われて呆然と立ち尽くしてしまい、何も言い返せなくなった。

 だがサンジは、自分でも驚くほどその言葉を聞いて焦りを抱いていなかった。

 

 なぜそう言われるのか、理由はわからない。だがわかる気がする。

 複雑な心境に困惑するものの、取り乱すようなことはなく、視線を落としてあくまで冷静に考えようとしている。それでもやはり困惑があって上手くはいかない。

 自力で答えを見つける前にゼフが呟いた。

 

 「バカが大人の振りなんぞしやがって。おれがそんなことを頼んだか」

 「何を……」

 「どこへでも行っちまえ。もう、自分に嘘をつくのはやめろ」

 

 ぶっきらぼうに、それでいてどこかやさしく。

 サンジはゼフの背を見つめ、聞き逃さないようにその声を聞いた。

 

 「帰って来る場所はここにあるだろうが」

 

 愕然として、言い知れない感情に支配される。不思議と足がふらつきそうだった。

 何が言いたいのか、大体は伝わった。だからこそ思うが本当に分かりにくい男である。

 

 銜えていた煙草を携帯灰皿へ押し込み、また沈黙する。

 妙な感覚だ。

 嬉しくもあるし、後悔が残りそうな気もする。きっと自分の本心はいつの間にか掘り起こされていたのだろう。自らの野望のために命を賭ける二人を見て、自分ならばと重ね合わせて。

 無意識的だったが今となっては無視できるはずもない。

 

 やはり自分は、海へ出たい。オールブルーを見つけたいと思っている。

 逡巡し、必死に考え、顔を上げたサンジは口を開いた。

 多くを語らないゼフへ向けて、最後の確認を行う。

 

 「ここにおれの居場所はねぇんだな」

 「そうだ」

 「いいのかよ。副料理長を追い出しちまってよ」

 「自惚れるなよチビナス。おまえが居ねぇくらいで潰れるような店じゃねぇ」

 「どうだかな。ウェイターも居ねぇ、チンピラみてぇなコックしか居ねぇ店じゃおれの存在は有難かっただろ。おれが居なくなっちまったらどうなるのか見物だな」

 「どうにもならねぇよ。これから先もずっと続いてくだけだ」

 

 心は驚くほど穏やかだ。だから冷静に話すことができる。

 背を押されていると感じていた。きっと心の内まで理解されていて、強がりをやめろと言いたいのだろう。恩返しをしたいと思っていたのは嘘ではない。しかしルフィの話を聞いて、そんなことをして欲しいと思っていないと聞かされて、残念に思って、安心もした。

 

 思えば、必然だったのかもしれない。彼に出会ってこんな気持ちになるのは。

 もうやめようと思う。ここまで言わせてしまった後で逆らっては、それこそ料理長の顔に泥を塗ることになるだろう。それだけは絶対に避けたかった。

 

 右手で髪を掻き、気分を落ち着けて深く息を吐く。

 驚きは大きい。それでもサンジは瞬時に決断しようとしていた。

 自身が海賊として旅立つ決心。長く過ごした、故郷を離れる決意を。

 

 「あーそうかい。そこまで言うなら出てってやるよ。ちょうどおれもこんなクソレストランとはおさらばしたかったところだ。レディも居ねぇし、コックは口も手癖も悪ぃ連中ばっか。よくもまぁ今まで潰れなかったもんだな」

 「残念だったな。この先もずっと潰れねぇよ」

 「そりゃ残念だ。ならせめて売り上げが落ちることを願ってるよ」

 「勝手にしろ」

 

 長居をする気はない。そうと決めれば体はすぐに動き出し、振り返って扉を見る。

 ドアノブに手をかけたところで動きが止まった。

 表情が変わり、後ろを見ずに思案する。

 

 互いに背を向け合っている奇妙な状況。

 そんな光景でも自然な姿で言葉が交わされた。

 

 「そういや、信念、って奴だったか……少しはわかったかもな。あいつと話してたら特に。多少癪だが、確かにおれには欠けてたもんだったかもしれねぇ」

 

 小さく呟いてドアノブを捻り、扉を開ける。

 そこを潜る一瞬で達観した様子の笑みが浮かんでいたようだ。

 

 「ま、それも昨日までだがな。後悔すんなよクソジジイ。止めたってもう遅ぇぞ」

 

 軽く告げて扉を閉めようとする。その刹那、確かに聞こえた気がした。

 

 「ようやくチビナスは卒業か――」

 

 ぱたんと扉が閉まる。

 サンジはしばしそのまま佇んだ後、落ち着いた心境のままで歩き出した。

 

 部屋を移動して簡単に自分の荷物を纏める。

 旅立ちを決めたのならば迷いは微塵も持っていない。手早く準備を進めていき、おそらく部屋に着いてから五分と経っていないだろう。

 自室を出て、レストランへと移動する。

 

 無人の店内を見回して思った。

 この場所で色々なことがあった。まだ子供だった時分から働き始めて、毎日何かしらを学び、ゼフに扱かれながら必死に喰らい付いて成長していた日々。

 確かにそうだ。思い返してみれば厳しくも楽しい、そんな過去だった。

 

 ふと椅子に座って、だらけた姿勢で天井を見上げる。思い出はいくらでも蘇ってきた。

 煙草を銜えて火を点けて、よくよく考えれば吸い始めたきっかけはゼフだったか。彼にチビナスと呼ばれることに腹を立てて早く大人になろうと吸い始めたような気がする。

 

 確か、コック募集のチラシを出して一番最初に来たのはパティとカルネの二人組だったはず。当時は本当にチンピラのような恰好をしていて、妙な奴が来たと思ったものだ。けれどゼフは彼らを雇い、共にコックとして働き始めて、それが今日まで続いている。

 

 海賊と戦う機会も少なくなかったが、客を蹴ることも少なくはなかった。

 口の利き方を知らない、程度なら見逃すものの、身内を悪く言う奴には特に容赦していない。それでいて本来彼を止める立場のゼフまで客を蹴るのだから、悪評が広がるのも当然だろう。

 本当によく潰れなかったものだ。

 

 煙を吐き出して、回想が終わる。

 すっかり煙草が短くなっていた。それを携帯灰皿に押し込み、時間だと思う。

 立ち上がったサンジは小さな荷物を一つ持ち、出口を目指した。

 

 今生の別れでもあるまいし、何をセンチメンタルになる必要がある。

 彼は迷いのない足取りで外へ出た。

 

 荷物を持って現れたサンジを目にして、コックたちは何も言わない。おそらく気付いていたのだろう。きっかけが何であったにしろ、彼が旅立つことはなんとなくわかってしまった。

 腕を組んだ状態で仏頂面。誰も言葉をかけようとしない。

 視線の先にルフィが居る。おそらく彼もわかった上で待っていた。

 誰にも声をかけることがないまま、サンジは小舟を目指して歩き続ける。

 

 しかしある時、武器を持って襲い掛かる影が二つあった。カルネとパティの二人である。

 

 「積年の恨みだ!」

 「無傷で出ていけると思うなよォ!」

 

 背後からの奇襲。彼らの間に実力差はあるがこれならば勝てると踏んでいた。

 まず先にパティが武器を振り抜く。しかしサンジは目視せずにしゃがんで避け、頭上を大きなフォークが通り過ぎていく。そして即座の反撃が彼の顔面に叩き込まれた。

 パティは倒れ、武器を取り落とす。

 

 続いてカルネが上段からスプーンを振り下ろす。

 こちらも横へ一歩動くだけで回避されて、明確な隙が見出されてしまっていた。

 あっと驚く暇もなく、鼻先に靴の裏が当たる。

 カルネもまたすぐに倒れた。

 

 奇襲の甲斐なくあっさりと返り討ち。彼らは倒れたまま沈黙する。

 呆れ返るコックたちが彼らに声をかけるが、聞こえているかさえ定かではない。

 

 「いや無理だろ。おまえらじゃサンジに勝てねぇって」

 「いつまで経っても懲りねぇな。これで何度目の負けだ?」

 「う、うるせぇ……!」

 「お、生きてるな。とりあえず心配いらねぇや」

 

 軽口を叩いて助ける気もなく、多くの者がサンジの背を見る。

 小舟の前に立ったサンジはルフィを見つめ、真剣な顔の彼へ告げた。

 

 「レストラン、クビになっちまった。虫のいい話だと思うが行く当てがねぇんだ。よかったらおまえらの仲間にしちゃくれねぇか」

 「いいのか? 海賊だぞ」

 「海賊みてぇなコック共に囲まれてたんだ。今更大した問題でもねぇよ」

 「ししし、それもそっか」

 「オールブルーを見つけられりゃそれでいい。海賊でも海兵でも、おまえの仲間でもな」

 「待ってたぞ。これからよろしくな、サンジ」

 

 ひどく嬉しそうに笑うルフィにつられて柔らかい笑みを浮かべ、サンジは自身の荷物を投げた。先に小舟へ放り込んで、次に自分が乗り込もうとしたのである。

 後ろを振り向こうとしない。コックたちへの挨拶はないようだ。

 

 「行こう」

 「ん? いいのか、あいさつ」

 「いいんだ」

 

 簡潔に答えて一歩を踏み出そうとした瞬間。

 その背へ声がかけられる。

 

 「おいサンジ」

 

 三階に居たゼフが外へ出てきて、欄干に肘を置き、何でもないことのように平然と告げる。

 

 「風邪ひくなよ」

 

 本当になんでもない言葉だった。

 だがサンジにとっては、ただの言葉であるはずがない。

 聞こえた瞬間に肩が揺れて、見ていたルフィはやさしく微笑む。

 

 数秒、サンジは動かなかったが、何も言わずに歯を食いしばり、次に口を開いた時にはもう感情が抑えられなくなっている。

 感情に突き動かされる形で、気付けば彼は叫んでいた。

 

 「オーナーゼフッ!」

 

 素早い動きで振り返り、その場で土下座をして床に額を擦り付けた。

 溢れてくる感情は途方もなく、感謝してもしきれないくらいの想いがあって、言葉にするだけでもまだ足りない。それでも言わずにはいられなくなって、彼は声を震わせて叫んだ。

 

 意識せずとも涙が頬を流れる。しかし今は、今だけはそれを恥とは思わない。

 それよりも伝えたい想いがあって、それを恩人へと伝えたかった。

 

 「長い間、クソお世話になりました!! このご恩は一生……忘れませんッ!!」

 

 三階に居るゼフへ頭を下げ、思いの丈を伝える。長い付き合いの中で果たしてこんなことが一度でもあっただろうか。思い出す限りでは一度もない。

 気付けばゼフも静かに涙を流していた。

 コックたちも平静ではいられず、彼の言葉に感情が波立つ。

 

 真っ先に反応したのは倒れていたはずのパティとカルネだ。

 普段から喧嘩ばかりしていて、特にサンジと仲が悪いと思われていた二人が子供のように泣きじゃくりながら彼を見ている。これで周囲のコックたちも我慢が出来なくなった。

 大の男たちが揃いも揃って涙を流し、船上は騒がしい様相となる。

 

 「ちくしょーっ! 寂しいじゃねぇかサンジこの野郎ォ!」

 「さびじいぞ~っ!」

 「悲しいじゃねぇか、ちくしょーっ!」

 「かなじいぞ~っ!」

 

 彼らの声にサンジが顔を上げ、涙を流しながら笑みを見せる。

 騒がしい別れだ。みっともなくも思えるが、彼ららしいと言えばそう思えるだろう。

 ゼフは自らの指で涙を拭い、一人ぽつりと呟く。

 

 「バカ野郎が……男は黙って別れるもんだ」

 

 喜びを噛みしめ、涙の向こうに居る彼らを見つめながら、サンジが決意を新たにする。

 それはきっと彼のみぞ知ることだろう。

 

 「また会おうぜ! クソ野郎どもッ!!」

 「出航!」

 

 新たな仲間を乗せて、小さな船は海へ漕ぎ出した。

 仲間たちの盛大な見送りを受け、船は一路、ココヤシ村を目指し始める。

 


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