ROMANCE DAWN STORY   作:ヘビとマングース

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Crazy groundの王様(3)

 パチパチと拍手の音が聞こえた。

 背後で起こった音に気付き、警戒せずにルフィが振り返る。

 

 視線の先には一人で立ち、手を叩くベッジが居た。

 彼もまた賞金首として手配書が出ているものの、当然ルフィが知るはずもなく。見知らぬ顔を見つけて首をかしげる。どうやら拍手はルフィに向けられていたのだ。

 

 視線が合った後も数度手を叩いた後、拍手を止めたベッジは笑みを浮かべて口を開く。

 

 「やるじゃねぇか。良い見世物だったぜ」

 「おっさん誰だ? 海賊だよな」

 「ああ。おれはベッジってもんだ。まぁ余裕がありゃ覚えててくれ」

 「ふぅん」

 

 興味がなさそうな素振りでルフィが声を出す。

 分かり易い人間だ。キラーの仮面には興味を示して、スーツ姿のベッジには素っ気ない。それも悪気がある訳ではなく思うがままにやっているのだろう。自由を謳う海賊らしいが、表情や態度から人となりが読み易いのは弱点とも思われた。

 少なくともベッジは冷静に分析し、自らの手で葉巻を銜える。

 

 どこぞよりやってきた部下がライターを使って火を点けたことで、静かに煙を吐き出す。

 笑みを浮かべたベッジはルフィへ歩み寄り、そっと手を差し出した。どうやら握手をしようというらしい。警戒心を感じさせない挙動である。

 

 「ここで会ったのも何かの縁だ。まぁ、仲良くやろうや」

 「ししし。ああ、いいぞ」

 

 ルフィは笑顔でその手を握った。あまりにも警戒心がない。まるで数年来の友人に対してするような態度を見せられ、呆れたベッジは思わず笑ってしまう。

 がっちり手を握って握手が交わされた。

 それを問題だと言うかのように、握ったままでベッジが言い出す。

 

 「ずいぶんあっさり手を取ったもんだな」

 「ん?」

 「おれがこの手に何かを仕込んでりゃ、握った瞬間に襲われても文句は言えねぇんだぜ。今の内にライバルを潰しとこうとした可能性だってある。なぜこうもあっさり握った?」

 

 ルフィはぱちくりと瞬きした後、再び笑顔になって答えた。

 

 「そん時はそん時だ。おっさんをぶっ飛ばせばいいだけだろ」

 「ほう、えらくあっさり言ってくれたもんだ。それじゃおれが何か仕込んでるかもしれないと理解した上の行動だったってわけか」

 「しっしっし」

 「意外に食えねぇ野郎だ。ただのバカじゃねぇらしい」

 

 静かに離してベッジがポケットに手を突っ込む。

 何事もなく離れた。攻撃がないため拍子抜けする様相だがルフィは大きな反応はせず、何気なく腕を下ろしてその場へ立ち尽くす。

 

 全身が傷ついて中々壮絶な姿だ。

 鼻を鳴らしたベッジは背後に集まってくる部下へ振り返った。

 

 「こいつを手当てしてやれ。ちょうどキャプテン・キッドの席が空いたとこだ」

 「はっ」

 「助けてくれんのか? ありがとう」

 「面白ぇもんを見せてもらった礼さ。どうやらてめぇは見込みがありそうなんでな」

 

 命令を受けてベッジの部下がルフィを連れ、窪みを用いた空間へ、テーブルや椅子が置かれたそこへ入っていく。彼を席に座らせて手当てを始めたようだ。

 ベッジもまた彼の傍へ赴いて席に着く。

 

 何をしようと言う訳でもなく話し始めようとしていた。

 そこへ慌てて駆けつけたウソップ、ナミ、ビビが姿を現す。

 

 「ルフィ!」

 「お~ウソップ。おまえらも来たのか。ちょうどいいや、メシ食おう」

 「呑気に言ってる場合かよ!? おまえ大丈夫なのか!」

 

 血相を変えたウソップがルフィを見て叫ぶも、まだ少しばかり距離があった。

 そこにスーツ姿の厳つい男たちが居ることは目視で気付いて知っている。何か奇妙な雰囲気を感じ取ったのだろう。ルフィを心配しながら警戒する目つきになる。

 彼らの顔を見回し、ベッジを見つけたナミも表情を変えた。

 先程見たキッドに加え、彼もまた手配書で見た海賊だ。

 

 「ギャング・ベッジ……!? うそっ、こっちも高額賞金首じゃない……!」

 「こ、高額っ!? おいルフィ、そいつから離れろ! 危ねぇぞ!」

 「心配すんな、何もしねぇよ。少し興味があっただけだ」

 

 見るからに狼狽する二人へ向け、椅子に座って腕を組んで、厳めしい顔でベッジが答える。

 確かに攻撃の意志はない。

 それどころか慣れた素振りでルフィに手当てしている。状況が読み切れず、駆けつけてきたばかりの三人は緊張した状態とはいえ、顔を見合わせて困惑した。

 

 意図は読めないが本当にやり合う気はないらしい。

 ベッジの一声により、彼らにも席が勧められることとなった。

 

 「おまえらこいつの部下だろう。まぁ座れ。こっちに戦闘の意志はない」

 「信用できんのか、こいつら……おいルフィ、おまえ大丈夫か? 何もされてねぇよな?」

 「ん? 大丈夫だぞ。普通に手当てしてもらってるだけだ」

 

 ルフィ自身は呑気な顔で包帯を巻いてもらっている。その様はどこにも問題がない。

 信用できないとはいえ、船長の言葉を無視してごね続けても良い展開にはならない気がした。何より今はルフィが手当てをされている一方、いつ彼が襲われてもおかしくない状況と言える。

 事を荒立てたくないと考えて、三人は戸惑いながら椅子に座った。

 

 深く息を吐いてベッジが改めてルフィを見る。彼の顔はやはり新聞と手配書で見た物だ。

 

 「こうも早く話題のルーキーに出会うとはな。この時期に来たってことは、おまえも例のレースが目的か? フッ、いや……聞くだけ無駄だったか」

 「レース? そういやあいつもそんなこと言ってたな。レースってなんなんだ?」

 「あ? 知らねぇで来たってのか」

 「うん」

 「たまげたな。この島に来る方法を知ってる癖にレースを知らねぇのかよ」

 

 呆れた顔でやれやれと首を振られる。

 キッドも言っていた。決着はレースでつけると。

 どうやら彼は知っているようだ。ルフィは腕に包帯を巻いてもらいながらベッジへ尋ねる。

 

 「教えてくれよ、レースのこと」

 「仕方ねぇ野郎だ。まぁいい……この島じゃ何年かに一度、島の環境を利用した大きなイベントが行われる。ルール無用、非合法の海賊レース“デッドエンド”だ」

 「デッドエンド……ビビ、知ってる?」

 「いいえ。聞いたことないわ」

 

 ナミがビビを見ればすぐに首を振られる。

 グランドラインで生まれ育った彼女ですら知らない情報だ。海賊たちのみが知るレースらしい。それだけでも危険な雰囲気を感じ取り、ウソップとナミが緊張する。

 対照的にルフィは早くも目を輝かせ始めていた。

 

 「やることは簡単だ。事前に渡されたエターナルポースに従ってゴールに辿り着く。ただそれだけの簡単なレースだが参加者は全員海賊。生きて帰れねぇ奴は多い」

 「ど、どうして?」

 「言っただろう、ルール無用だと。もう想像はできてるはずだ」

 

 にやりと笑うベッジの顔を見て、途端にウソップが顔を引き攣らせる。

 しかしルフィは笑顔で興味を持っていた。

 もはや当然の反応であり、ウソップとナミの反応も自然な物である。

 

 「なんかおもしろそうだな、それ」

 「待て待て待て! そんなことしてる場合じゃねぇだろ、おれたちは!」

 「そうよルフィ、私たちはアラバスタへ急がないと。ビビとキリの問題もあるのに――」

 「優勝者には賞金が出される。今年は確か三億ベリー」

 「出るわ」

 「早っ!?」

 

 何気ないベッジの一言でナミの目の色が変わった。賞金と聞いて明らかに様子が変わり、金に憑りつかれた目をしている。内に秘めた欲望が丸出しになっていた。

 あまりにも早い身代わりにウソップが目を剥く。

 

 賞金が出るとは予想外だった。

 考えてみれば確かに、そうでもなければ参加者など集まらないとはいえ、今回に限っては有難くない展開である。賞金と聞いてルフィに反対する人間が減ることは間違いなし。

 ウソップに話しかけられ、振り返ったナミは早くも恐怖心など捨て去っていた。

 

 「賞金なんかに目ぇ眩んでる場合かっ。おまえウィスキーピークで宝盗んできたばっかだろ。金にだってそう困ってるわけじゃねぇし、ここはスルーすべきだ」

 「何言ってんの、ウチにはルフィが居るのよ? どれだけお金があったって足りないわ。しかも三億ベリーなんて大金逃すバカ居ると思う?」

 「だからって死んだらお終いだぞ! 地獄で金が使えるならまだしもよォ!」

 「大丈夫よ、今までだって死んでないんだし。きっとなんとかなる」

 「そんな雑な考えじゃ死ぬぞ! ここはグランドラインなんだから!」

 

 喚き出すウソップもそっちのけにナミがビビの肩を掴み、顔を覗き込んだ。

 その目は明らかに金に憑りつかれており、彼女は思わず怯えてしまう。強い熱意を感じる様には言い知れない恐怖さえ感じてしまったらしい。

 

 「ビビ、ごめん。ちょっと寄り道することになるけど、でも航海にお金は入用よ。こういう機会に手に入れておかないとアラバスタまで辿り着けないわ。わかってくれるわよね?」

 「は、はい……」

 「おまえそりゃ脅迫だろ!? 負けんなビビ! 祖国のためだぞ!」

 

 ビビを含めた三人が騒ぎ始める一方、気にせずルフィがベッジへ言った。

 

 「しっしっし。おれたちも参加するぞ」

 「なら一番上に居る胴元のとこへ行け。参加資格のエターナルポースがもらえるだろうよ」

 「ありがとう。おっさんは参加すんのか?」

 「いや。おれたちは参加しねぇ」

 「なんで?」

 「別件で立ち寄ったからな。まぁ、せいぜい楽しめ」

 

 にやりと笑って簡潔に告げられる。

 その後、彼は酒場の中を見回して言った。

 広大なその場は喧嘩が終わった後も騒がしく、むしろ騒がしさは増したかのよう。彼らの戦闘によって刺激されたのか、至る所で盛大な喧嘩が始まっていたらしかった。

 

 「だが気をつけた方がいいかもな。なんせ何年かに一度の大規模なレースだ。こいつを狙って集まった実力者たちがそこら中に居やがる。この酒場でも何人かは確認できるぜ」

 「へぇ」

 「詳しく知りてぇか?」

 「なんかおもしろそうだな。頼むよ」

 「説明してやれ」

 

 部下の一人が進み出てルフィの前に立つ。

 次々応急処置が進められていき、やがて治療を終えた。

 ルフィは椅子の上で胡坐を掻いて耳を傾ける。

 

 「デッドエンドには賭けが付き物だ。誰が優勝するのか、この島の人間も大半が予想している。賭けに参加する人間も数え切れないほどだ。すでに賭けも始まって優勝候補も挙げられている」

 「ふぅん。おれの知ってる奴か?」

 「さっきおまえが戦ったキャプテン・キッドは二番人気だ」

 「あの燃え頭か。そんなすげぇ奴だったんだなぁ」

 

 感心した様子でルフィが大口を開ける。意外にも真面目に話を聞いているらしい。

 それを確認してから部下は続けた。

 

 「レースは明日。大体名前が挙がり終わった頃だ。五番人気がボビーとポーゴのコンビ。巨人族の二人組でビッグ・ランナー号を駆る、意外に足を使える奴ららしい」

 「巨人? へぇ~グランドラインにはそんな奴らも居んのか」

 「巨人族を知らないのか? こちらではそう珍しい連中でもない。さっきまで最下層に居たはずだが……まぁいいだろう」

 

 部下の男は懐から手配書を取り出し、それを確認しながら説明しているようだった。

 ベッジは腕組みをして目を伏せ、時を待っている様子。

 敢えて彼には注目せず、ルフィはあくまで部下の男の話に集中した。

 

 「四番人気が魚人海賊団のウィリー一味。元は七武海ジンベエの部下だったそうでアーロンのライバルとも噂されていた。最も今は独立しているそうだが」

 「アーロンのライバルかぁ。あいつ今頃何してんだろうな」

 「そういえばおまえはアーロンと写っていたな」

 「ああ、今おれが預かってんだ。キリに言われて」

 

 ふむと頷き、納得した上で次へ移る。

 

 「三番人気が“死の外科医”トラファルガー・ロー。さっきまでここに居たな。ノースブルー出身で狡猾に動く策謀家らしい。奴に潰された海賊や海軍の船がどれだけあったか」

 「あ、くまといっしょに居た奴だ。あのくま仲間なのかな?」

 「そして二番人気がさっきも言ったキャプテン・キッド。気性の荒さじゃナンバーワンだろう。殴り合ったおまえなら理解しているだろうが」

 「んん、あいつとはいつか決着つけねぇとな」

 

 聞き漏らさずに理解しているらしい。腕を組んだルフィがふむふむと頷いていた。

 そこで一呼吸。今度ばかりはほんの少し間を空けられた。

 

 「最も優勝に近いと言われている海賊が、ガスパーデ。懸賞金は9500万ベリー。“将軍”と呼ばれる海賊だ」

 「え? ガスパーデ?」

 

 声を聞いたナミが反応して声をかけた。即座にルフィが振り返る。

 

 「知ってんのか?」

 「ええ……“将軍”ガスパーデ。海軍最大の汚点って呼ばれる海賊よ。あいつは権力を手に入れるために海軍の軍艦を乗っ取って海賊になった、元海兵なの。勝つためならなんでもするような奴らしいから、あいつを忌み嫌ってる人間も多いって聞いたことあるわ」

 「9500万ベリーだとっ? 一億近いじゃねぇか!?」

 「そんな、七武海加入当時のクロコダイルより上よ。あいつは、8100万ベリーだった」

 「げぇぇぇっ!? 七武海より上なんてあり得ねぇだろ! 無理だ無理だ、おれたちは絶対に参加しねぇぞ! そんなバケモンが居て生きて帰れるかァ!」

 

 話を聞いたウソップが先程以上の熱量で拒否し始めた。よほど怖いのか全身を使って訴えて、絶対に参加しないとまで言い始める始末。ナミは溜息をついて、ビビも否定はできず緊張する。

 彼の叫びを聞いて口を開いたのは部下ではなくベッジ本人だ。

 聞き捨てならなかったらしく、部下には任せず自らの口で訂正する。

 

 「七武海より上ってのは違うな。七武海は加入した瞬間から手配書が撤廃される。外れねぇ限りは懸賞金が上げられることはねぇんだ。クロコダイルが加入したのは今から何年も前の話。あの男がずっと8100万程度の実力のままだとでも思ってんのか?」

 「そ、それじゃあ、今はもっと強い……?」

 「億はくだらねぇな。奴は白ひげとやり合った海賊だぞ」

 「うおおおおっ!? そんな奴に勝てるかァ! そうだビビ、ここは海賊どもの巣窟だぞ! 協力してくれる奴を探し出そう! いくら七武海でも大軍で攻めりゃなんとかなる!」

 「だけどその場合、協力した海賊たちが国を襲う可能性があるわ」

 「そうだった! 普通は海賊なんざ信用できねぇよな!」

 

 感情の赴くままに叫び、ウソップはビビを相手にあれこれ提案を始め、アイデアをぶつけては一味が死なない方法を考え始める。ビビも真剣に、ナミは呆れながら話し合いに参加していた。

 ルフィだけはベッジを見ている。

 彼に聞けば良さそうだと、やけに真剣な目で尋ねられるのだ。

 

 「クロコダイルとそいつ、戦ったらどっちが勝つんだ」

 「さて、おれはクロコダイルをこの目で見たことはねぇんだが――」

 

 ふぅと息と共に葉巻の煙を吐いた後、ベッジは笑みを深めて答える。

 

 「十中八九、クロコダイルだ。ガスパーデとは格が違う」

 「へぇ」

 

 言い切った途端、ルフィは好戦的に笑った。

 ウソップの反応やビビという少女へかけた言葉から、彼らが狙っている相手が誰かは簡単に予想できる。その上での質問だっただろう。まさか怯えもせずに笑うとは思っていなかった。

 

 やはり普通ではなさそうだ。

 面白いと感じてベッジもまた気を良くする。

 

 「何をしようがおまえの勝手さ。腕試しがしてぇなら受付を急いだ方がいいんじゃねぇか?」

 「そうだな。よし、一番上に行くぞ」

 「レースに参加するわけね。締め切られる前に急がないと」

 「待てっておまえら! 参加については話し合おう!」

 「ウソップさん、多分もう止まらないんじゃないかしら……ナミさんの目が、ね」

 

 彼らは席を立ち、次の目的へ向かうことを決めたようだ。

 ベッジは止めようとせずに椅子へ座ったまま。

 ルフィが振り返って彼に笑みを向けた。

 

 「おっさん、手当てありがとう。おれたち受付行ってくるよ」

 「そうしろ。ま、何事もなく行けるかどうかだが」

 「おっさんはいいのか? 優勝したら三億ベリーもらえるんだろ」

 「なぁに、レースに出なくても金は手に入るさ」

 

 葉巻を手に持って口から離し。

 ルフィへ目をやったベッジは忠告するように言った。

 

 「勢いで動くのも結構だが、おまえも船長なら頭を使って生き延びる方法を覚えろ。聞けばそっちの鼻の長ぇ男は正しい判断力を持ってる。見習った方がいいんじゃねぇか?」

 「ししし、いいんだ。おれが考えねぇからウソップが考えてくれる。どっちか片方じゃなくて両方の意見が必要だってキリも言ってたしな」

 「フッ、なるほど。臆病な仲間と副船長に感謝するんだな」

 「おう。言われなくてももうしてるぞ」

 

 言い終えれば用は無くなったのだろう。一番最初にルフィが歩き出し、仲間たちがその後へ続いていく。騒がしさは周囲の海賊と変わらないがどこか変わった一団だ。

 ベッジは彼らを見送り、その場を動かずほくそ笑む。

 

 今回のレースも荒れそうだ。

 キッドの存在とルフィの佇まいを思い出して、彼はひどく楽しそうだった。

 


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