次回デレステイベント報酬が楓さんと噂を聞き全力出したいと思います!無理だろうけど!
と言うか、美波ちゃんの画像見たんだけど。
どう見てもキラークイーン発動しそうな体勢に見えてやばい。こういちくん爆発させようとしたあのシーンにしか見えない。やばい。
慌てて部屋を出た俺の後を、三船さんは黙って着いてきた。お金は既に支払い済なので問題は無いが、着いてくる必要も無ければ理由も無いはず。
「三船さんは無関係ですし、危ない目に合わせる訳にも行きません。また今度埋め合わせするので、今日はこれで」
「無関係じゃないですよ。名前も知りました、どんな人なのかも知りました。埋め合わせは期待しますが、一大事にそんな話はしなくても良いでしょう?それに、地理に詳しい人がいた方が何かと良いものですよ?」
そう言われてしまい、反論出来ない。確かに闇雲に探すよりもいい事であるし。お見合い相手が無関係と言うのもおかしな話なのかもしれない。三船さんに従い、共に行動することに。その際に、何があっても連絡出来るようにと番号を交換することになった。少し不謹慎だが、こんな美人と連絡先を交換出来ただけでも万歳である。
話を戻そう。
電話が切れてから何度もかけ直しているが、どちらの携帯にも繋がらない。その事から電源を着られているか壊されている、もしくは動けない状況になっている可能性がある。となると二人共連れ去られたのではないかと考え、取り敢えず犯人にトラウマを植え付ける事を決めておく。
あんまり使いたくは無かったのだが、あきえもん特性の発信機を使う事に。こんな事も有ろうかと、ってわけでは無いが何かあった時のためにナナさんのウサミミに仕込んでおいたのだ。勿論洗濯しても壊れないように防水性。万事抜かりなしである。
アプリを開き、反応がある場所に向かって走る。
「か、神楽さん?先程から、何処にいるか、分かっているように、走ってますが」
と、三船さんも着いてきてからくれていたのを思い出す。着物姿の彼女が履いているのは足袋である。走るずらいであろうに、着いてきてくれていることに感謝すると同時に、三船さんを抱き上げる。
「きゃっ!?神楽さん!?」
「ごめんなさい、時間が惜しいので少し強引に行きます。置いていく訳にも行きませんし……。舌噛みますから、少し黙っててください!」
「え、えぇ!?」
所謂お姫様抱っこの形で彼女を抱き上げて、人気がない裏通りにて壁を交互に蹴り上げて屋上に立つ。それにより三船さんが怖さからなのか、強く抱きついてきて役得である。
冗談はさておき、申し訳ないと思いながらビルの屋上を飛び跳ねる様にして渡っていく。トントントンと軽快に。数分間そうして動き回り、反応があるビルの近くで地面に戻る。
「三船さん、三船さん?」
「え、あ、はいっ」
腰を抜かして座り込む彼女に、警察に連絡するのを頼み目的のビルの五階に2人がいるのを確信し、壁を再び蹴り上げて
「げへへ、まずは俺からっぶぇ!」
窓を蹴破りダイナミックお邪魔しますで入り込む。その際に1人蹴り飛ばしてしまったが問題無かろう。
「遅いよ、悠人さん……」
「え、本物……?」
声を掛けられ、そちらを振り向くが、二人共着ているものも少し破れていたり、汚れていたりと。
「うん、ころちゅ」
取り敢えず残っている下郎を断罪しようか!
少しテンションを上げて阿修羅で移動しながら全員にジャーマンスープレックスをぶちかましていく。気絶したゲスを一纏めにして顔と顔をくっつける。アロンαで。起きても野郎とずっとくっ付いてろ!ざまぁ!である。
ついでに2人ほど何処とは言わないがポロりしていたので、物理的に潰しておく。変態死すべし、慈悲はない。
「で、何もされて無いね!されてたらコイツらビルから投げ捨てるけど!」
「されて無いです!セーフです!」
「私もーん。ナナさんが庇ってくれてたしね」
そう言われて、2人を見比べる。確かに、ナナさんの方が着ている服が乱れている。もう少し遅れていたらと考え、ゾッとする。
「ほ、ほら!ナナは周子ちゃんより大人ですし……。周子ちゃんの方がアイドルとして有名ですし、傷ついたりしたりなんて、したら…。そう思ったら…、私が、頑張んなきゃって…….怖くても、ナナが守らないとって……」
喋りながら泣き始めるナナさんを優しく抱きしめて、背中を摩る。
「怖くてっ、怖くてっ…」
「大丈夫ですから、もう怖い思いなんてさせません。俺が守りますから」
優しさが伝わる様に、声を掛ける。
(プロポーズの言葉見たいだよ悠人さん)
(おう、脳内に話し掛けて来んなや)
相変わらず346のアイドルが人間離れしているのを再確認して、三船さんが呼んだ警察が来るまでずっと抱き締めていた
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「すみません三船さん、面倒に巻き込んでしまって」
謝る彼が、私にはとてもカッコよく見えた。
誰かを守るために全力で、自身のことを顧みず守り抜く。そんな姿。昔見たアニメのヒーロー見たい。と考えてしまい、思わず笑ってしまう。
「悠人さんはこんな美人とお見合いするために岩手に来たんだ、へー、ふーん、ふーん」
「周子ちゃん?言いながら脇腹に指差し込むの止めて?」
それよりも驚いたのは、アイドルの2人と知り合いだということ。状況がこんなでは無かったらサインをお願いしたい程である。でも、それよりも
(少し、羨ましいな……)
あんなに、心配してもらえる彼女達が。
あんなに、思われている彼が。
少しだけ醜い感情が浮かび上がり、それを消していく。
邪魔者かな、と思い。その場を離れようとして
「美優さん、本当にありがとうございました。貴女と会えて、話せて、本当に良かったです」
なんて笑顔で言われてしまい。ときめいてしまう。
あぁ、この人はこんなにも眩しい。
引き付けられるようにして、彼の手を取り、愛おしいそうに触れる。
「三船さん?」
そんな戸惑いの声を出す彼に、惹かれている自分にまた笑ってしまう。
この場でお別れかもしれないけど、機会はまた有りますよね?
「また、お会いしましょう。悠人さん」
そう告げて、私はその場を離れた。
きっと、また近い内に。
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無事に救出した2人と共に、わんこそばや冷麺、ジャージャー麺を平らげて無事に帰った。
それから数日、346に1人のアイドルが加わった。
三船美優。何故かこちらに来ていた彼女をPがスカウトして決まった事らしいが、流石に驚いた。
トントン拍子で進んだ話らしいが、彼女の方針は恋愛しながらアイドルになるらしい。
三船さん程の美人ならPも流石に振り向くのではないかと考えて、我が友の春が来たのかと少し涙ぐむ。
でも、真実を知らないのは俺だけだったらしい。
少し終わり方に疑問がありますが今日はここまで。
次は1回アニメ基準出すよ!