私はIS   作:35(ミコ)

7 / 11
 お久振りです。ただいまです。

 間違えて削除したとかじゃなく、いつまでも終わらない8話の執筆をしていましたら、途中で「あれ?なんか自分の覚えてる構想と展開や内容違くない?」となり、各話を細かな修正をしましたら7話だけが結構変わってしまったために再投稿します。
 何か、2話3話辺りでもやったような……。

 話を覚えてない方は1話から読み直して結構です。というか皆さん覚えてないと思うのです。


※忘れてましたがタイトルとあらすじ変更しました


7

 整備室の一角でソラは自身の相方でもある白いISをハンガーに掛ける。

 

「近くで見てもこのIS小さいね」

 

 玲奈は呟く。

 通常のISは起動し、人が装備することで2m強程のサイズになる。待機状態でISが鎮座していても2m弱はある。一方、ソラのISは装備時でも2mもなく、身長が約170cmある一夏より10cm程か高い程度。そして待機状態だと160cmのソラより僅かに低い程度。実際は中身を削った結果だが。

 

「まぁね、むしろデカイと不便だからこのサイズになったというべきかな?」

 

 背部のスラスター翼を接続しているユニットの装甲板を外す。そこにはSE補充用のコンセント的なものがありプラグを差し込む。

 

「今日はお疲れちゃん」

 

 ポンポンと相方を労り、ガトリングとチェーンガンを出す。

 

「この壊れたのはどうするの?」

 

 玲奈は融解して使えそうにない二つを指す。

 

「どうするってもねー。普通の武装と違ってISの装甲を流用したものだけど……」

「ISの装甲ってことは自己再生するんじゃないの?」

 

 ISの装甲は基本IS自身が生成している。元の元こそは只の金属だが、次第にISが身体の一部だと認識し始める。それが極まった結果が二次移行(セカンド・シフト)でもある。最も二次移行はISの深層意識との接触が不可欠ではあるが。中にはゼロから生成するISなどもいるが。その例がソラとその相方である。

 

「それもありだけど……実は再生させるリソースがないの……」

「えっ?」

「リソース、容量の問題なの。まぁ、半分以上を実体化―――いや、ごめんそれは違う。気にしないで」

「???」

 

 玲奈は頭に疑問符を浮かべるばかりであった。

 

「まぁ、これはバラすだけバラして」

 

 そして、ソラはなんてことないように言った。

 

「リサイクル業者行きかな?」

「待って」

「ん?」

「リサイクルって、まさかその金属を?」

 

 玲奈は恐る恐る尋ねる。

 初心者としてはあり得ないソラの行動が恐ろしく感じるが、目の前にいるのはその手の専門家よりも詳しいそれそのモノ(IS)なのだ。

 

「んー、まぁ、量子変換(インストール)はしてあるけど問題ないよ、多分。これはそんな大袈裟なものじゃないし。資源の有効活用だよ」

 

 ISそのものだから言える意見。関係者なら頭を抱えそうなものである。

 

「えぇ……」

「えーと、バーナー……バーナー……あった」

 

 玲奈が困惑する一方、ソラはガトリングの砲身とチェーンガンを分解するべく備品のバーナーカッターを見つける。その二つを纏めるのにいいサイズにまで解体してワイヤーで結び、コンテナに詰め込む。

 そして、今度出したのは弾薬だった。

 30mm弾約100発。

 

「どうしたの?」

「いや、今回の反省するとさ、重火器二つも要らないんだよね」

「だろうね」

「で、丁度チェーンガンが、壊れちゃったからこの際ガトリングに絞ろうかなって」

「そもそも普通のライフルとかの選択肢はないの?」

「……ないね!」

 

 きっぱりとソラは答えた。

 

「作るのはいいけどねー、使い手としてはねぇ……確かに銃器の利便性はいいけど拡張領域が圧迫されちゃってね。そうだ。この際、近接武器だけにしようかな?」

「試合見てたけどソラって脳筋というか、基本力技だよね」

 

 玲奈は呆れたように呟く。

 

「仕方無いじゃん。私の(・・)拡張領域は結構小さいし、何より弾薬という、かさばって、消耗品で、制限のあるのは特に私と相性悪いから」

「だろうね」

 

 脳筋的な意味で、と付け加える。

 

「だからこの弾薬類はいらないから……そぉい!」

 

 学園のISに備えられているライフルの弾薬用ケースに叩きこむ。

 

「それ12.7mm用じゃない?」

「ホントだ」

 

 ちゃんと30mm弾は大口径ライフル用30mmケースに入れ直す。そしてガトリングもバーナーで解体される運命に。

 

(斧の他にナイフとかブレードとか欲しいけど……)

 

 彼女の視界の隅に小さい三つの白いバーが映った淡青色のウィンドウが映っている。

 内二つのバーは白く染まり、残り一つのバーが少しずつ白く染まっていく。大体六割程進んだところか。

 

(夜には間に合うかな?)

 

 後頭部を掻いて、今日はもう部屋で休むことにした。

 丁度、SE補給用の装置から充電完了の合図の電子音が鳴る。

 学園や研究所にある装置は大体が高速充電タイプで30分もあれば満タンになる。

 一方ソラは今まで一般的なコンセントから充電していたのでかなり早く感じられた。

 

「よし、じゃあ帰ろうか」

 

 ソラは自身のISをまじまじと見ている玲奈に声を掛ける。

 彼女も返事をし、ソラはプラグを抜いてISを待機形態に戻す。

 

 

 

 寮に戻り自室の扉を開けると、ベッドに横たわる簪の姿が目に入る。

 

「ただいま」

「…………」

 

 反応はない。

 この一週間、ずっと二人は同じ部屋で過ごしていたので嫌でもある程度仲良くはなった。おはようからお休みまでの挨拶は交わすし、普通に会話も出来る程度にはいい。

 寝てると思いスルーするがゆっくりと体を起こすのを見て、足を止める。

 

「……おかえり」

 

 それは弱々しい声だった。

 何かあったのだろうかと思わせる程弱々しいので、

 

「何かあったの?」

 

 単刀直入に尋ねる。

 

「…………」

 

 簪は考えるが、

 

「ううん、大丈夫」

 

 弱々しくそう答えた。

 ならいいけど、とだけ言いソラはシャワーの準備をする。

 

 頭からシャワーを浴びて、壁に両手をつく。

 俯いた顔の先には空中投影されるウィンドウがあった。

 ソラの瞳から投影されているものだった。

 ウィンドウには一本の大きなバーがあり、resourceと書かれてバーは幅が大きいもの順に縦線で区切られていた。

 左から全体の五割を占めるtype_material次に三割程のcreateあとは小刻みにE-controal、PIC、srot、armorとある。

 そして、右端にほんの数パーセント分の空白。

 ソラは肩にも届かない短髪を濡らしつつ、ウィンドウを眺める。

 

(ダメだなー、もうこれ以上弄れるものがない……アーマーの値を増やしたいんだけどなぁ……)

 

 更に項目ごとの細々とした数値の書かれたウィンドウが現れる。

 

(これ以上の装甲の追加はダメだね……手足はいいとして、何とか胸部の補助パーツは収めたいんだけど)

 

 はぁ、と溜め息をついて改めて設計したその補助パーツのサイズを考える。だがどう足掻いても収まりそうになく、最低限のパーツだけにすれば何とかなりそうではある。

 

(この際、あれだ。スロットのソースを削ろう。どうせそんなに持つものないし)

 

 そう決断し、壁に頭を当て瞬きをしてウィンドウを閉じる。

 視界にお湯を張った桶に浸るコアが目に入る。

 

「間違ってもお前は私みたいにならないでよ……色々大変だし……え?何が大変か? さっき見たでしょ、私のリソース。それの大半をこの身体の実体化と維持に割り当てて、色んなもの削ってるんだよ? ISコアネットワークだって、追跡されないためにも切ってるけど、最近は繋ぐだけの要領が勿体無いってのもあるんだよね……ああ、一応今は無線技術の応用で代替はしてるよ? 距離的には10kmくらいかな?それくらいなら問題ない程度。まぁ、逆に盗聴とか可能なレベルまでにセキュリティは下がってるんだけどね……誰も気付かないのが幸運だよ。あとは装甲面。全身装甲(フルスキン)とかもう無理、出来ない。手足とスラスター用の補助パーツで一杯だし色々限界」

 

 いいこと無いよ?と締め、シャワーを止める。コアを拾い上げて、桶のお湯を捨てて脱衣所に出る。コアの水滴を拭い、身体を拭いてジャージに着替える。脱衣所から出てベッドを見ると既に簪はベッドの中に籠もっている。以前、消灯後にベッドの中で動画を見ていたことがあった。多分、今回もそうなのだろう。最も以前はスピーカーで再生していたので、翌日ソラがさり気なく音漏れしていることを伝えたので、

 

(今日は……イヤホンかヘッドホンかな?音出てないし)

 

 彼女は好都合とばかりに笑みを浮かべる。

 シャワーを浴びてる最中に三つのバーの最後のものが100パーセントに達した。それらはソラのクリエイトモードによって生成した部品である。ISに備わっているモードではあるが、彼女の場合は通常のISより倍近く容量を充てているため難なく出来る。彼女の前に三つの部品が現れ、彼女は組み立て始める。

 

 

 

 簪は慰め代わりの好きな特撮の回を見終えると、掛布団をどかす。

 凝り固まった体をほぐして、お腹も減り食堂へ向かおうとするとデスクに向かっているソラが目に入る。

 

「何やってるの?」

「ん?ああ、これ組み立ててた」

 

 デスクに横たわる白い板。ブランコの椅子を一回り大きくしかのようなソレ。

 

「何ソレ?」

 

 直後、その板が浮かび上がる。

 

「え?」

「第三世代機でも使われている、イメージ・インターフェースを用いたビット的何か」

 

 ソラはざっくり説明した。

 

「いやー、面白半分(・・・・)に作ってみたけど、案外出来るもんだね。サイズ的にもいいしマジックハンドみたいに使おうかな?」

 

 板はクルクル回転し、止まったと思えば端のフレームがスライドして二又のピンセットみたいな棒が伸びる。

 それを使って器用にベッドにあるコアを拾い上げ、デスクに置く。

 簪はその光景を呆然と見ていた。

 

「上々だね」

 

 ソラ自身も想像以上の出来に笑いつつコアをさする。

 はっ、と簪は我に返る。

 

「お、面白半分に作ったの……?」

「んー、まぁね」

 

 ヘラヘラとソラは笑いながら言う。

 

「ビット技術は現状イギリスの独断上だけど」

「ほら、一組にいるじゃん。オルコットさん。あの人の機体を見て作ったよ」

 

 光学兵装はどうだろう、とソラは考え込む。

 

「そうだ」

 

 ソラはあることを思いつく。

 

「簪さんの専用機あるでしょ?打鉄弐式だっけ?」

「…………っ!う、うん……」

 

 簪の反応から何かを察するソラ。伊達にISじゃない。

 

「たしか『山嵐』だっけ?ミサイル撃つ砲台のやつ」

「うん……」

 

 簪はこの、自分の専用機の話題に苛立ちを覚えつつあった。

 

「私さ、完成デザイン案見たことあるけどさ」

 

 それ以上やめろ。

 あの男性操縦者せいで、今日唐突に打鉄弐式の開発が凍結されたことを聞いた。以前から待ち望んでいた完成が無期延期となった。そして問題は打鉄弐式の開発人員全てをあの男性操縦者の専用機に回された。

 それだけならまだいい。あの専用機『白式』は開発元が倉持技研となっているのに倉持技研の発表は無い。広告塔にもなるはずのものなのにも関わらず。更に調べると、倉持技研で開発された様子が無い。

 つまり、第三者の手によって作られたものの解析のためだけに人員が割かれた。

 腹が立った。

 

 そこまでして世界で唯一の利益が欲しいか。

 

 その行き場の無い怒りや、姉に対するコンプレックスから簪は一人で完成させると決心した。

 

「あれさ」

 

 ソラは一息溜めて言う。

 

「ファンネルに改造しない?」

 

「その話を詳しく……」

 

 やっぱ持つべきものは友達、簪は確信する。

 

「いやね、山嵐のサイズを鑑みてミサイルだけ載せるのは勿体無いと思ったし、簪さんの機体ってあのミサイル撃ち切ったらそんな火力無いでしょ?」

「ああ、うん……」

 

 それは薄々理解していた。ちなみに打鉄弐式のミサイル自体は四十発以上は積んである。

 

「そこでだよ!山嵐に春雷とかいう荷電粒子砲を積んで飛ばそう」

「なるほど……」

 

 今まで開発は全て技研に一任していたが、今回の件で一人で開発するにあたり許可は得ているのだが、

 

「ただマルチロックオン・システムだけは……完成させろって技研に言われた……」

 

 今までの経緯を話し、そう締めくくる。

 

「マルチロックオン・システムねぇ……ハイパーセンサーによる視認誘導式が一番楽かな」

「システム自体の中身は漏洩禁止だから……他国企業であるソラには見せれないけど……」

「あ、そっか」

 

 ソラ自身そこは見落としていた。

 

「なら、個人でやるっきゃないか」

 

 しれっとソラは適当な理由を立てる。

 

「最も怖いのはそこよりも……ビット技術云々でイギリスが迫ることが怖い……」

「あー」

 

 英国紳士の器はいかなるものか。

 

「じゃあ、デンド○ビウムにする?」

「無しで……」

「はい」

 

 簪に即答される。

 

「じゃあ、分担でハードは私がやって、ソフトは簪さんで分けるか」

「そう……だね……それが無難……」

 

 あと常識の範囲内でやって、と簪は付け加える。

 

「流石に他人の機体だからね。真面目にやるよ」

 

 簪はソラの機体を知っている。あのサイズでガトリングにチェーンガンというふざけてるとしか思えない武装をチョイスするソラ。疑わざるを得ないそのセンス。

 

「もしかして疑ってる?」

「うん……」

 

 疑わざるをえない。

 

「まぁ、無理はさせない範囲で私は好きにさせてもらうけどね」

 

 ソラは椅子から立って、さっき作った白いビット?に腰をかけ、宙に浮く。

 

「便利そう……」

「実際便利」

 

 簪は内心、これと同じこと出来るようになるのかと期待する。 

 

「じゃあ、開発納期はどこまでにする?来月にはクラス対抗戦あるけど」

「…………」

 

 簪は考える。

 恐らくというか確実にソラは遅くやっても来月までにハードを全て仕上げてくる。そうなると、今度は簪自身の問題になる。マルチロックオン・システムもそうだが、スラスター出力などの調整もありソフトにもいくつかやるべきことがある。そうなると、最低でも動かす程度には問題ないところまで持っていかなければならない。つまり、マルチロックオン・システムの優先度は最下位になる。だが、そのシステムは多数目標用のロックオンシステムなので、

 

「来月まで……マルチロックオン・システムは無くても……クラス対抗戦のような一対一なら問題ない……」

「試験運用もあるし、来月の頭までにはハードは仕上げるけどいいかな?」

「うん……よろしくお願い……」

 

 今度は簪が椅子に座ってパソコンを開く。

 現状の打鉄弐式の開発進捗を伝える。

 

「ハード面ほとんど完成してるじゃん……山嵐しか弄るところ無いね」

「他の部分も弄る気……?」

「あ……いや、何でも」

 

 目を逸らすソラに疑って正解だと確信する。

 

「じゃあ、春雷をもう二基、発注してくれない?」

「二機?山嵐は六基ある……」

「内四基は春雷の速射型にして、もう二基は単発高威力型にしようと思う。そっちの方は私のほうで調達するから」

「それは……困る……」

「? どうして?」

 

 簪はそもそもの打鉄のコンセプト及び、打鉄弐式の開発目的について説明した。

 

「あー、確かにそれはなぁ……」

 

 ソラは頭を掻き、困ったなぁと呟く。

 

「でも……あてがないわけじゃない……」

「というと?」

「更識のコネ……」

 

 ソラは反応に詰まった。

 

(え?え?これって、なるほど!って答えていいもんなの?新手のブラックジョーク?)

 

 別段、ソラは簪自身の背景について知らない訳ではない。代表候補な上に『更識』である簪自身を警戒してのことだった。だが、今この瞬間、それが仇になってしまった。

 

「あ、あ、うん……それでいいなら……うん」

「こういう時のための今の立場……!」

 

 簪はそういうと凄まじい速度で携帯に何かを打ち込み始めた。恐らくメール。

 

(何か……変なスイッチ入ったなぁ……)

 

 思わずソラは遠い目になってしまう。この子ってこんな子だっけ、と。

 

「話は通したから……いつでも発注はできる……!」

 

 サムズアップをする簪。それでいいのか、とソラ。

 

 すると簪のお腹が鳴る。

 

「…………」

「あー、そういえば夕飯まだだったね。って、八時じゃん。食堂丁度終わったし、どうする?」

 

 簪は顔を赤くし、お腹をさする。

 

「ちょっと食堂から何か貰えないか交渉してくるよ」

 

 ソラはそう言い残して出ていく。簪は背もたれに揺りかかる。何から何までやってもらってしまった。だが、不思議と後ろめたい気持ちも何も無かった。

 あるのは純粋な楽しみ。

 

「早く完成させたいなぁ……」

 

 一人、部屋の中で呟く。

 

 

 

 ソラは廊下を歩く。但し、行き先は食堂ではなかった。曲がり角を曲がった直後、後ろに振り返る。

 コツコツコツと足音が聞こえ、

 

「こんばんは」

「……あら」

「どうしたんですか?こんなところに二年生のフロアにも自販機はあるはずですよ?」

 

 ソラの背後には赤いのと青い自販機があった。

 ソラの目の前にいるのは水色の髪の白い扇子を持つ二年生だった。

 

「ちょっとおねーさんが欲しいものが売り切れてただけよ?そんな警戒心高めないで欲しいわ」

「流石胡散臭さに定評のある水色悪魔ですね」

「……そこは、ほら、せめて名前で呼ぶとかじゃない?」

「な、名前……?下位級悪魔に固有名ってあったんですか?」

「悪魔扱いはまだ分かるけど、下位級扱いはやめて頂戴……これでも立派な一族の当主よ?」

「確かに肉体的に立派ですね」

 

 全国平均で作ったソラの肉体はどちらかというと綺麗というよりかは可愛げのある女子高生の肉体である。

 

「なーんか意図的に話ずらされてる気がするのだげど……」

 

 ジト目で水色悪魔はソラを見つめるが、ソラは対応が面倒なため、ある話題を出した。

 

「それはそうと、妹との関係を自らの手で拗らせておきながら只傍観してるだけで仲直りは友達頼りで、しかも挙げ句その妹さんの仲良い相手には勝手に嫉妬するとかいう人のどこが立派なんですか?」

「あ゛あ゛あ゛あ゛それはやめで!」

 

 両肩を抱きながら首ブリッジの体勢で悶える悪魔。そして悶えながら更に昔のことを思い出したのか泣き始める。ブツブツと何か呟きも聞こえる。

 ソラはそれを無視して食堂に向かった。

 

 

 

 いくつかのおにぎりを持って、戻ってくると神妙な顔つきの簪がいた。

 

「聞いて……」

「?」

 

 重く簪の口が開く。

 

「重量で『山嵐』飛ばないかも……!」

「え……?」

 

ソラの開いた口は塞がらなかった。




 設定が!執筆しながら!変わっていっちゃう!

 辛い。

 ISの時系列やらキャラの口調(特に簪)やら設定と独自設定とかの確認してたら狂いました。まーだ、一巻終わってないのかよ、この小説。

 8話はやっと5割くらい書けたという感じです。1~7話の修正とか特に辛かった。
 あと1巻の内容の確認と月が変わる度にプロットを再構成したりと、まぁ落ち着かなかったという。

 今後の方針ですがこの小説はコミカル中心で行こうかな、と思います。
 というか、ソラちゃんがISという設定が便利すぎてどう動かしても問題ないのが一番の問題。自由度が高すぎなのが仇になってる。

 あー、初期と何か構成が違くなってくるのはヤバいなー。

 8話は目標はGW前に投稿できたらします(多分無理)。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。