まぁ、ネタがないせいだな。(嘘)
さて、今俺と桜は雪ノ下さんとカフェにいる。何故だ?桜も困惑している。いや、俺もだけどさ。
「……で、なんで死んだふりをしてたの?」
こええぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!
なに!?なんでそんなに低い声出せるの!?怖いよ!?後怖い!!ほら桜だって震え上がってるよ!?異能者を怖らがせるってなに!?
「い、いや、あ、アレですよアレ。そうアレです」
「……そんな嘘が通用すると思ってる?」
怖いよ!!この人こんなキャラだったっけ!?マジで怖っ!!
「惚けたって無駄だよ。前に小町ちゃんが泣いている時に君がいたところ見たんだよ。……私がどれだけ悲しんだか知らずに…別の女の子といるし…………」
最後辺りは聞き取れなかった。桜は聞こえたようで、眉がピクッと動いた。
「……教えて。何があったのか」
だが、こんな雪ノ下さんを見るのは初めてだ。こんなにも真剣な表情を見たのは。
「……まぁ、いいでしょう」
「八幡……いいの?」
「ああ、どうせ雪ノ下さんはあらかた調べてそうだし」
「……比企谷君……ありがとう」
なんでこんな時に、仮面をつけてないのだろうか。桜がいながら、ドキドキしてしまったぞ。
俺は、今まであったことを話しながら、雪ノ下さんと会うまでのことを思い出していた。
***
朝食を桜と食べていた。てか桜の料理うめぇ。
「………あ、そういえば」
俺はふとあることに気付いた。スマホを持っていたままだった。
「ん?どうしたの?」
「いや、スマホ持ってたままだったなって」
「あ〜……けど、もう解約されてるんじゃない?」
俺はそれを確認するために桜から充電器を借りて、充電をしながら起動させる。
「………え?」
確認した結果、解約されていませんでした。わーいぱちぱち……じゃなくて!?
「なんで解約されてないの!?」
「……解約されてないね。どうする?」
「……触らないのに一票」
「賛成」
それから外出し、前に買い忘れていたものを買いに行く。この時、スマホを持っていた。
それから数時間後、カフェに入り、カウンター席で一休みしていた。
「ここのカフェ雰囲気いいね」
「そうだな。たまに来るか」
「うん」
桜の笑顔が眩しい……
いつ告白するのか、まだ検討はついていない。だが………
「遅くならないようにしないとな……」
「ん?」
「いや、気にするな」
「へぇ〜♪気になるね♪」
「え?」
後ろから聞き覚えのある、てかあまり会いたくない人の声が聞こえた。てか、雪ノ下が本気で怒った時よりも寒く感じるんだけど。俺はおそるおそる後ろを振り向く。そこには、笑顔が素敵だが、目が笑っていない雪ノ下陽乃さんがいた。
***
「と、言うことがありまして、今は絶賛隠居中です」
若干ポカーンとしている雪ノ下さんに説明し終わる。まぁ、信じられないと思うけどな。
「へ、へぇ〜……あの人が言ったことはあながち間違ってなかったのか」
「あの人とは?」
「君の偽物遺体を見た刑事さんだよ。あの人曰く、まるで作りものだって」
……すげぇ。その人ベテランだ。
「てかどうやって俺の居場所が分かったんですか」
「君のスマホのGPSを使ってだよ♪」
こ、こええぇぇぇぇ………
起動させたのが駄目だったか。
「……ごめんね、比企谷君」
「何がですか」
「雪乃ちゃんのせいで、自殺にまで追い込ませちゃって」
「いえ、あれは俺が悪いことなんです。あいつにちゃんと相談しなかった俺が」
「………君が死んだことを知らされた雪乃ちゃん、今にも死んでしまいそうなんだよ。それに、戸塚君に追い詰められているし………」
「戸塚が追い詰めている?」
俺はありえないことを聞いた。
「……君が死んでから彼ともう二人と組んで、君をいじめていた人達を糾弾してたよ」
「は?」
なんで、戸塚がそこまでする?それにあと二人?誰だ?
「信じられないって言う顔だね。でも本当だよ」
「……けど、もう俺には関係のないことです」
「八幡………」
桜が心配そうに俺の手を握る。俺はこの温かさに救われた。
「それに、俺には桜がいます。俺にとって大切な人です」
「………そう、だよね」
「……すみません。こんなわがままを言って」
「……ううん、いいよ。それに、雪乃ちゃんのは自業自得だし……それに、君に会えたし」
「………すみません」
「……じゃあね。また会えれば」
「……内密にしてくれれば」
「うん、分かった」
そう言って雪ノ下さんはカフェを出ていった。後ろ姿は悲しそうに。
「………/////」
「どうした桜?」
「……八幡、自分が言った言葉思い出してみて」
「え?えーと……………………!?」
俺なにちゃっかり言っちゃってるの!?やばい!!恥ずかしい!!
「……嬉しい、よ。私は……」
「……え?」
「……ねぇ、八幡。八幡さえ良ければ……私と………」
ここからは俺が言いたい。桜が言うのを止める。
「桜、俺から言わせてくれ」
「……うん」
「俺は、桜が好きだ。付き合ってくれないか?」
「はい、喜んで」
彼女の笑顔は眩しい。だが、今は見れる。そして、俺はある一つの決意が芽生えた。
総武高に行って、何が起こっているのか、知らなくちゃ、と。