鬼と骨 オーバーロード   作:たる・とり

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投稿が遅くなりましたが第2話です
気がついたら前回より文字数が増えてしまったので、お暇なときにでも読んでください。


第弐話--接触--

ゲームが現実に変化してから4日が過ぎた朝方

 

「おーきーるーのーじゃ!!」

ミノ虫の様な布団の塊をゆさゆさと揺さぶりながら、玉藻の声が部屋中に響いていた。

「・・・あと3時間寝かせて・・」

布団の中から抗議の声をあげるミノ虫(神楽)

「ならぬのじゃ!昨日も一昨日もそう言って夕刻まで寝ていたではありませぬか!それに今日は---」

 

転移してから3日、神楽はぐーたらな生活を過ごしていた。

最初は夢じゃないか、単なるサーバーエラーなのかと疑っていたが、

目覚めても変わらない状況から此処が異世界ではないかと確信していた。

情報収集と平行して金を稼がなければいけない状況ではあるがそれ以上に、異世界=未知の冒険と心を弾ませていたのだが--

単独で遠征しようとした神楽を玉藻達が、情報がある程度集まるまで待ってほしいと懇願された。

 

そのため仕方なく拠点で待機する事になったのだが、

初日に6人に指示を出して以来、早速やることがなくなっていた。

スキルや魔法、アイテムは一通り使用できるかはすでに初日に確認が終わってしまい、

周辺探索も警戒も子供たちが

「我等にお任せ下さい、神楽様は社でお待ち下さい。」

家事をしようにも、

「神楽様にその様な事をさせる訳にはいきません。」

と内部を取り仕切っている宵月に断られてしまった。

 

 昼過ぎまで寝て、だらだらするしかなくなったのである。

最初の内は、御疲れなのだろうと思って子供達も遠慮していたのだが、

単にだらけている事がバレてしまった。

 

「もう日も高いのじゃ!そろそろ起きてくだされ!」

暫く玉藻がミノ虫と問答を繰り返していると耐えかねたのか布団から片腕だけを出して手招きする。

「おお、やっと起きてくださるのじゃな!皆も神楽様をお待ちしておりますぞ♪」

9本の尻尾を嬉しそうに振りながら主の元に駆け寄っていくと

「のわー!か、神楽様なにを!」

駆け寄ってきた玉藻が手を取るとそのまま布団の中に引きずり込む神楽。そのまま抱き枕の様に抱え込み背中から尻尾にかけて宥める様に撫で上げる。

「神楽様、ふわぁぁ。御戯れを、ふにぁぁ、尻尾は駄目なのじゃぁ」

敏感な尻尾をもふられ、艶のある声で主人に抗議するが、

「・・・玉藻うるさい」

寝惚けながら一喝されてしまう。

 

5分もすると、玉藻の声も小さくなり寝息だけが聞こえてきた。

玉藻を抱き寄せて二人仲良く布団にくるまって心地よさそうに寝ている姿を見て、

食事の準備が終わって様子を見に来た宵月はもう少し寝かせてあげようとそっと部屋をでる。

 

--正午--

「ふぁぁ、よく寝た」

「ふふ、おそようございます♪」

ようやっと起きてきた主人の前に食事を並べながら笑顔で答える宵月。

その隣には耳を項垂れて、申し訳なさそうに手伝う玉藻。主人を起こしにいったのに、一緒に寝てしまった罪悪感で一杯の様たが当の神楽本人はけろっとしていた。

 

「それでなにか進展はあったのかしら?」

食事の支度が終わった頃合いを見計らい、警戒に出ている天目を除いて食卓に集まった5人の子供達に問い掛けると鴉丸が答える。

「神楽様その件で、ご報告が御座います。」

「なにかしら鴉丸、新しいなにかが判明したの?」

 

神社の周辺は後方に森林が広がっている以外は一面平原で、

半径3km以内は知的生物や痕跡は発見されていなかった。

もし人や交渉可能な生命体か確認されれば大きな一歩になると期待していた。

「南西約10km地点に人間種による集落を発見いたし---」

「本当!?直ぐに向かいましょう!」

食いぎみに神楽が興奮した様子で反応するが

「いえ、それが」

「何か問題があるの?」

「今朝発見した集落なのですが、先程壊滅致しました。」

え?なんで?今日見つけたのになんで壊滅してるの?

「どういう事かしら、鴉丸?まさかと思うけど貴方達の、仕業ではないでしょうね?」

「恐れながらも申し上げます。今朝方発見した集落なのですが、

3時間程前に同属と思われる人間種に襲撃され、数名を除いて死亡いたしました。」

「なぜ報告しなかったの!鴉丸!」

語気を荒げ鴉丸に問いかける。

「申し訳ありません、発見と同時に玉藻に神楽様を呼びに行かせたのですが---」

朝のあれかー!

玉藻が必死に起こそうとしていたのはこの事を伝えに来たからだったのね。

玉藻には悪い事をしちゃったわね。

と一人心の中で反省していると玉藻が土下座をして、

此方に涙声で謝っている声が聞こえた。

「も、申し訳ありません、妾の不手際でこの様な失態に---」

地面に頭を擦り付ける様に低頭してひたすら謝罪の言葉を紡いでいく。神楽自身の寝坊したのが悪いのに

「頭を上げなさい玉藻、この件は私も悪いわ。」

「勿体無いお言葉、ありがとうございます。」

 

「それで鴉丸、その襲撃者の目的やその後はどうなの?」

「はっ!襲撃者の目的ですが恐らくなんらかの見せしめないし、同族同士の争いかと考えられます。襲撃者達は村を焼いた後、東の方角に去っていきました。」

「ふぅん、そう思う根拠は?なにかあるの?」

「何名かわざと残している点と、物資を奪わずに燃やした点から疫病や略奪ではないと推測致します。」

「そう・・・なら準備が出来次第、生存者に話を聞きましょう。」

「では玉藻と宵月を連れて3人で現地に向かい、情報収集を行います。」

「いえ、私が直接行きます。現地には宵月を連れて行きます。」

「なりません!まだどのような脅威が潜んでいるかもわからないのに神楽様を行かせる訳には参りません!」

「そうなのじゃ!何があるかもわからない場所に行ってなにか有ったからどうするのじゃ!」

「神楽様自ら行かれるのは私も反対です。先ずは私達で調査をしてから---」

子供達が語気を荒げながら神楽に止まって貰うよう意見を述べる。しかし---

「いいえ、何と言われても私が行きます。何があるか判らないからこそ、大切な貴方達に行かせる訳には行きません。

それに相手は人間種なのでしょう?鴉丸や玉藻では相手に警戒心を与える事になるかもしれないでしょ?」

力強く、それでいて優しく子供達に諭していく。

{それにそろそろ社でだらだらするのも飽きたからね}

と不純な動機もあったが子供達は神楽が自分達の事を大切に想って下さっている事に感激して全く気がついていなかった。

「とりあえず食事にしましょ、それから全員の準備が整のってから向かいます。鴉丸と玉藻も非常時に備えて完全武装で待機しておいてね。」

「御心のままに」

「神楽様」「私達は如何なさいますか?」

「咲夜と時乃は天目と協力して3人で警備をお願い。何かあったら直ぐに<<伝言(メッセージ)>>を飛ばして」

「承りましたわ」「天目には私達から伝えておきます。」

「お願いね咲夜、時乃。さぁさぁ冷める前に食べちゃいましょう。これからきっと、忙しくなるからね。」

 

---3時間後

「それじゃ玉藻、予定通り集落から少し離れた所に<<千里眼(クレアボヤンス)>>と<<水晶の画面(クリスタルモニター)>>で周囲を確認後に<<転移門(ゲート)>>展開して」

「お任せあれなのじゃ!<<千里眼(クレアボヤンス)>>、<<水晶の画面(クリスタルモニター)>>」

そう言うと神社の境内に大きな鏡が出現し、村外れの林の中が映し出される。

 

{やっぱりこの子達、ユグドラシエル時代から実戦してないから対策や反撃を考えてないわね。}

ユグドラシエルでは情報魔法一つ取っても対情報魔法や探知魔法を探知する魔法、探知魔法に対して反撃を加える魔法など多岐に渡り、

PVPに置いては情報対策は時間停止魔法についで必須であった。

しかし玉藻は指示を受けた魔法のみを使用して、提案も無かったことからスキルや魔法も使えるがどう使うか、何を使用するべきかの知識が不足しているように見てとれた。

{何か対策なり勉強会をしないといつか必ず取り返しのつかないことになるわね}

色々と今後の課題と対策を考えていると玉藻から安全の確認がとれたので転移門を開く準備ができたと声を掛けられた。

「それじゃあ鴉丸、玉藻。後詰は宜しくね。」

「畏まりました、神楽様もお気を付けて。」

「宵月、主様を頼むぞ。」

「ええ、主様のことはお任せを」

「じゃあ行きましょう、宵月。」

「はい、神楽様。何処までも御供致します。」

そう言うと二人はゲートをくぐり、写し出されていた林の中に転移する。

 

<<発見探知(ディテクト・ロケー)>>、<<探知対策(カウンター・ディテクト)>>、<<偽りの情報(フェイクカバー)>>

<<感知増幅(センサーブースト)>>、<<敵探知(ディサーンエネミー)>>

「これくらいでいいかな?それじゃあ宵月、手筈通りお願いね。」

「承りました。」

ここに来る前に神楽は、宵月には情報収集とは別に今後のために幾つかの指示を出しておいた。

・蘇生系魔法の実験

・回復魔法、スキル、アイテムの実験

・現地人へのバフによるステータスの上がり具合

 

自分たちでは試せないような事、特に蘇生魔法が使えるかどうか、デスペナはどうなっているのかは早急に確認しなければならなかった。

 

焼け焦げた村の跡に到着すると、二人の男が煤汚れた姿で茫然と立ち尽くしていた。神楽達は遠方から来た旅人を装って、男達に近づく事にした。

「もし、そこの殿方。少しお尋ねしてもよろしいですか?」

「!?な、なんだあんた達!」

中年の男が此方の姿を見て驚く様に声をあげる。

「私達は旅の者です。これは一体なにがあったのですか?」

「ああ、そうだったのか。悪い、気が立っていたからつい言葉が荒くなっちまって。今朝いきなり帝国の奴等が村を襲ってきやがって、殴られて気がつきゃご覧の有り様だよ・・・」

「そうでしたか、まだ生きてる人もいるかも知れませんから私達も協力しましょう」

「ありがてぇ、この恩はわすれねぇ!俺はダックだ、よろしくな。」

ダックと名乗った男と何処から作業するか話をしていると焼け落ちた家の前から動かず茫然と見つめて此方の会話が聞こえてない青年の姿があった。

その視線に気付きダックが語り始めた。

「あぁ、あいつ・・半年前に結婚したばかりなんだが、帝国の奴等に目の前で奧さんを殺されちまってな。

なに話しかけてもあの調子でな、悪いが少しそのままにしてやってくれるか?」

「ええ、それは大変でしたね・・」

ひとまず生存者を手分けして探して、広場に集めることにした。

その間に、宵月には目を盗んで先に言っておいた実験をしてもらうことにした。

一通り、生存者を探し終わると、宵月が声を掛けてきた。

「神楽様、ご報告したいことが」

「実験の結果かしら?どうだった?」

「はい、それが---」

実験の結果、回復系やバフはユグドラシエル時代と変わらず、効果も時間も同等と考えてよさそうだ。

しかし蘇生魔法をかけた者は残らず灰になって蘇生失敗した。推測ではあるが魔法事態は発生しているので、

現地人に使用出来ない訳ではなくデスペナ分の5lvが足りない為ロストしている可能性が有力だった。

「ふむう・・LV5以上の人間に使用した場合の情報も欲しいけどこの村ではそれを集めるのは無理そうね。ありがとう、宵月。貴重な情報が手に入ったわ。」

「いえ、勿体無いお言葉です。」

宵月を実験結果を話し合っていると神社で待機している玉藻から<<伝言(メッセージ)>>が入った。

『神楽様、そちらに50人の騎馬兵が向かって接近おるのじゃが、如何いたそう?』

『そう、じゃあそのまま監視して待機して。手出しは無用よ、鴉丸にも伝えておいて。』

『承ったのじゃ!』

{50の騎馬隊・・・襲撃者とは別なのかしら?用心するのに越した事はないわね}

「宵月、何者かが近づいてくるから身を隠して様子を見るわ。」

「畏まりました。村人はどうされますか?」

「あれに任せましょう、私はダックに話してくるからその間に準備を。」

「畏まりました。」

そう言うと広げていたアイテムを手早く片付けに向かう。

「ダック、此方にまた兵士が近づいて来ているわ。」

「なっ!くそっ、さっきの奴等が戻ってきたのか!どうしましょ、姉御?」

「(姉御?)まだ敵か判らないからまずは様子を見ましょう?交渉の、余地があるかもしれないわ。そこでなんだけどダックお願いがあるのだけれども」

「へい、なんでしょう?村のやつを助けてもらったですから、何でも言ってくれ。」

「ダック、それじゃあ---」

 

「くっここも・・・遅かったか・・!総員、生存者を探して保護するぞ!」

「はっ!」

「私はリ・エスティーゼ王国、王国戦士長ガゼフ・ストロノーフ!誰か生きていないか!」

黒髪の鎧を着た男が、先頭に立ち焼け残った村に50名ほどの兵士達がぞくぞくと焼け払われた村に入っていく。

 

「おーい!あんた達こっちだー!怪我人がいるんだ、手を貸してくれー!」

ダッグが村はずれから戦士団に向かって声を掛ける。

「生存者か!10名ほどそっちに回って救助に回れ!」

ガゼフがダックの声を聞き、全体に指示を出す。

 

「副長、数人を連れて生存者をエ・ランテルまで護衛せよ」

「戦士長!それは---」

どうやら戦士長と副長で今後の事で揉めているようだが、敵意は感じられないのを林の中から観察する神楽と宵月。

「どうやら問題はなさそうね。人数が減って移動を開始する前に彼らと合流しましょう。宵月、貴方は道中、村人から話を聞いて頂戴。」

「畏まりました、神楽様。神楽様はどうされますか?」

「私はあの副長って人と話をしてみるわ。」

 

「あとは頼むぞ、副長」

「はっ!お任せ下さい、戦士長。」

ガゼフと45名の騎士達は副長達に村人を任せ、次の村に向かう。

副長と4人の騎士が残り、これからエ・ランテルに向かう支度を始めた頃、神楽達も行動を開始した。

 

「もし、そこの騎士様。私達は旅の者なのですが、一緒に連れてって下さいませんか?何分この辺りに、疎くて・・・」

「ええ、構いませんよ。ただ怪我人がいるので少し時間が掛かりますがそれでも宜しければ」

「構いませんよ、そういえばさっき村外れに荷馬車を見たような・・?」

「それはありがたい。おい誰か一緒に手伝ってくれ。」

「はっ!」

 

少し古い荷馬車に村人を乗せ、その周囲を騎士達が囲むように警護して一行はエ・ランテルに向かう。

「荷馬車が残っていて助かったなぁ!これが無かったらもっと移動が大変だったがいやぁー助かった」

ダッグが荷馬車の上で大声で話す。荷馬車には怪我人2人に、ダッグを含めた村人3人に加えて宵月の計6人が乗っていた。

神楽はというと----副長と相乗りしていた。

 

「本当に助かりましたわ、騎士様。ようやく村を見つけたのにあの有様で・・・また路頭に迷うところでしたわ。」

「いえ、騎士たる者、当然の事をしたまで。それにこんなに美しい女性とご一緒にできてこちらこそ感謝を言うべきかもしれませんね」

「あらあら、ご冗談がお上手で♪」

「いやはや、これは手厳しい。あっはっは!」

二人で談笑しながら一向はエ・ランテルに向かって街道を進む。

一時間もすると日が暮れ始め、野宿の準備を始めた。

「ここで野営する!各自野営の準備と周囲の警戒を!」

「はっ!」

「俺達にも何か手伝わせてくれよ!なんでもいってくれ。」

ダックが野営の準備を始めた兵士に声をかける。

「おお、助かる。悪いが近くで枯れ木や燃えやすい物を探してきてくれるか?」

「おうよ、任せておきな!」

そう言うと、せっせと枯れ木などを拾い始めるダック。その影で小声で宵月が神楽に耳打ちする。

「それでは私は残りの村人の様子を見て参ります」

「お願いね、宵月。何かあったら直ぐに教えて。」

「畏まりました。神楽様もお気をつけて」

宵月は兵士から治療用の包帯や清潔な水を受け取りにむかう。

丁度、指示を出し終えて水を飲んで一息付いている副長が目に留まり、話しかける。

「副長さん、お疲れ様です。」

「ああ、カグラさん。そういえば名乗っていなかったですね。テオバルト・ローウェン。テオと呼んでください。」

「じゃあテオさんって呼ばせてもらいますね。ちょっと聞きたいことがあるのですけど、隣いいですか?」

「ええ、どうぞ。それで聞きたいこととは?」

「このあたりでは、魔法とかスキルとかはないのですか?私がいたところでは当たり前にあったのですけれども」

「魔法ならありますよ、ただあまり王国では盛んではないですね。スキル?というのは聞いたことないですがどんなものなのですか?」

「簡単に言うと魔力を使わない魔法みたいな?斬撃を強化したり能力の一時的向上とかそういったものなのですけど・・」

「そうですね、それなら武技が一番近いかもしれませんね。」

「武技で・・・ですか?それはどんな---」

「おーい!飯が出来たぞー!」

「ああ、わかった!カグラさん、話の続きは食事を取りながらでも。」

「ええ、喜んで♪」

二人はで焚き火近くで食事の準備をしているダッグに向かって食事を受け取りに向かう。

食事をとりながら武技や魔法、周辺国家などの情勢などの事を細かに聞いていく。宵月は向こうで村人から一般常識や貨幣などの情報を集めている。

周りには遠方の国で遺跡調査をしていた所、転移してしまったという設定で宵月と口裏を合わせて、余程のことがなければボロはでないだろう。

念の為ダッグには世間知らずなのでなにかあったらフォローして貰うよう頼んでおいたので問題はまず起きないと踏んでいる。

日付が変わるころには話を切り上げ、明日に備える。話では明日の夕方にはエ・ランテルに到着できるだろうとの事だ。

戦士団から借りた毛布に包まりながら、この周辺では一番規模の大きい町との事だったので神楽は期待に胸を弾ませていた。明日はどんな未知が待っているのだろうと。

”未知を既知にする”ユグドラシエルの運営が謳い神楽を含めた数多のプレイヤーの心を掴み、様々な冒険や探求に情熱を燃やした当時の心境と一緒、いやそれ以上の興奮だった。

 

そうして夜が更けていく・・・。

 

その頃、ナザリック一行は・・・

「ただ、そうだな・・・世界征服なんて・・・面白いかもしれないな」

「・・なっ!!!」

 

「ちゅ、忠義に励め!私は叱られない内に戻るとしよう。」

「うぉっっしゃーーー!!!」

デミウルゴスは主人の願い(勘違い)を叶えるための壮大な計画を練り、アルベド(ヒドイン)の咆哮が夜空に響いていた。




次回位には原作キャラが登場して話に関係してくる予定です。


また感想、評価を頂き大変有難うございます。
更新ペースは遅いかと思いますが気長にやっていければと思いますので、
どうぞよろしくお願いいたします。

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