さて、ZEROがいる状況……ホント、厄介極まりないな。
「俺のターン、ドロー」
手札
1→2
逆境の宝札か。と、なれば……自分の場を開ける必要があるな。
「……ここは少々賭けに出るか。エキセントリック・デーモンのペンデュラム効果発動! このカード以外の魔法・罠カードをこのカードと共に破壊する……対象はエクストラデッキ側のセットカード!」
さぁ、これに対してどんな反応をしてくる……?
「こっちのカードか……賭けは俺の勝ちだな。対象のカードをチェーンして発動、“戦線復帰”!この効果で俺はE・HERO ブレイズマンを蘇生!」
E・HERO ブレイズマンDEF1800
あれ、フリーチェーン蘇生カードか。けど、これなら然程問題はないかな? むしろラッキーかも知れねぇ。
「おっと、その手のカードか。まぁ、対応範囲内、っと……それにチェーンするつもりはねぇから処理する。まずはブレイズマンが蘇生。そして戦線復帰とエキセントリック・デーモンが破壊……っと」
んー……となると、ブレイズマンの効果は止めれるカードは手札や伏せにはないし……だったら後でゆっくり対応すっか。
「んで、ブレイズマンの効果で融合をサーチっと。融合扱いの“置換融合”をサーチするぞ」
真也手札2→3
それに、偶然にも相手と自分のフィールドには2体のモンスター。そして除去カードは2枚。除外する対象はどちらでもいい……いや、ブレイズマンがまた墓地から甦ったら面倒だしこっちを除外するか?
「んじゃ、まずはリバースカードのマジェスペクター・トルネードをフォックスをコストに発動。対象はブレイズマンだ」
「げっ、除外かよ……通すぜ。ブレイズマンは除外される」
お、通るのか。いやな顔をしたって事は……除外復帰ギミックはほとんどなさそうだな。
「んじゃ、手札からマジェスペクター・サイクロンを残ったクロウをコストに発動。当然、対象はZEROだ」
ここを通すのはあまり旨みはないと思うが……どうだ?
「そっちは通せないな! リバースカードオープン、“マスク・チェンジ”!! 勿論対象はアブソルートZEROだ!」
うぉ、それ伏せられてたのか……あっぶなかった……
「ま、被害は一番すくねぇし……順番を間違えなくてよかった。チェーン出来るカードはないから来いよ」
「よっしゃ、いくぜ! 悪を制圧する毒よ、英雄に宿りて敵を滅せよ! 変身召喚、“M・HERO アシッド”!」
M・HERO アシッドATK2600
出たな、害悪とも言われるZEROアシッドコンボ……
「墓地へ送られたZEROの効果! チェーンしてアシッドの効果だ! お前の場のカードを、全て破壊する!」
まぁ、破壊されるのはマジェスティックPとペルソナのみ。マジェスティックPが若干痛いけど……既にエクストラデッキに置いておきたいカードはある程度ある。後はこのカードで引いたカードで決めよう。
「さて、俺の場が真っ新になった事だし、安心して使えるな。“逆境の宝札”を発動! お前の場には特殊召喚されたアシッドがいる。条件は満たされているから2枚ドロー!」
「ぎ、逆境の宝札……うっそだろお前」
手札
0→2
お、金満な壺。コイツぁラッキー! となると、戻すべきは……ピン差しのペルソナは当然として……あとは…………この2枚にするか。
「さらに『金満な壺』を発動! このターン中の特殊召喚をペンデュラム召喚のみに限定し、エクストラデッキのエキセントリックデーモン、マジェスペクター・ユニコーン、オッドアイズ・ペルソナ・ドラゴンを戻して2枚ドロー!」
手札
1→3
「手札が増えてる……で、でも俺のデッキはサーチカード沢山あるし」
声震えてっぞ……ってか、こっちもサーチはそこそこ出来るかんな? っと、スケールは揃わねぇかしゃーねぇ。やれることをやるしかないな
「スケール8の“黒牙の魔術師”をセット!」
青:黒牙の魔術師:スケール8
「永続魔法“星霜のペンデュラムグラフ”を発動し……“ドラゴンフライ”を召喚!」
ドラゴンフライATK1500
「リクルーターか。それに黒牙とペンデュラムグラフ……マジェスペクターと魔術師は見たことない組み合わせだな」
そうかぁ? 同じ魔法使い族だし、アリだと思うけどな……
「さて、黒牙の魔術師のペンデュラム効果! 相手のモンスター1対を選択し、選択したモンスターの攻撃力を半分にする!」
「黒牙……ダークリベリオンみたいな効果だな。チェーンは無い」
M・HERO アシッドATK2600→1300
とりあえず、これでアシッドの攻撃力はドラゴンフライを下回ったな。
「攻撃力を半分にした後、黒牙の魔術師は破壊される。そして星霜のペンデュラムグラフの第2の効果によりデッキから竜穴の魔術師を手札に加える。バトルだ! ドラゴンフライでアシッドを攻撃!」
真也LP2000→1800
「くっ……やっべえな、がら空きだよ」
通るか……手札誘発なり攻撃力増減系速攻魔法を握ってくれてたらそこそこラッキーだったんだが……うん、このターンは片方セットするだけで終わろうか。
「俺は竜穴の魔術師を片方のスケールにセットしてターンエンド」
遊牙LP3800
手札0
ドラゴンフライATK1500
星霜のペンデュラムグラフ
赤:無し:スケール
青:竜穴の魔術師:スケール8
けどこっちは手札ナシで、相手の手札が多いからどうにもな……ってか、前にもこんなことあったな……あ、竜穴は残しておけばよかったか……?
「ふぅ、ペンデュラム召喚までされてたら負けてたぜ…俺のターン!」
手札がこれで4枚……何でもできそうな気がするんだよなぁ……
「…ふむ。“召喚僧 サモンプリースト”を召喚。こいつは自身の効果で、召喚時に守備表示になる。そしてこいつの効果で、手札の置換融合をコストに、デッキから“E・HERO シャドーミスト”を特殊召喚だ!」
召喚僧 サモンプリーストDEF1600
E・HERO シャドーミストDEF1500
あー、この流れは間違いなくダークロウだわ。でも、それを妨害する手段もねぇ……
「ま、何も出来る事ねぇからな。続けていいぞ」
「なら遠慮なく。シャドーミストの効果で、特殊召喚時にチェンジ速攻魔法をサーチする! “フォームチェンジを手札に! そして墓地の置換融合の効果で、このカードを除外してアブソルートZEROをデッキに戻し、一枚ドロー!」
真也手札 4→3→2→3→4
……ん? フォームチェンジ? セカンドとかだと思ったが……意外だな
「へぇ、フォームチェンジ、ねぇ……」
「何が出てくるかはお楽しみってな。…とは言ったものの今はどうしようも無い。カードを2枚伏せてターンエンドだ」
真也LP2000
手札2
召喚僧 サモンプリーストDEF1600
E・HERO シャドーミストDEF1500
伏せカード
伏せカード
「俺のターンだ、ドロー」
はてさて、どうしたものかな。引いたカードは……あぁ、これか。ならここは守備に回るか……結果論だけど、これ引けるんだったら今ペンデュラムをセットするべきだったかもな
「俺はドラゴンフライを守備表示に変更。カードを伏せてターンエンド」
遊牙LP3800
手札0
ドラゴンフライATK1500→DEF900
星霜のペンデュラムグラフ
伏せカード
赤:無し:スケール
青:竜穴の魔術師:スケール8
「俺のターン、ドロー! ……こりゃエクシーズ入れておくべきだったか? エアーマンを通常召喚し、効果でブレイズマンをサーチ。そしてエアーマンでドラゴンフライを攻撃だ!」
エクシーズはなし、か。良い情報を聞いた。これならまだ対処のしがいがあるし、予測だけど、伏せカードにチェンジカードはない。あるなら今ダークロウを出して除外してくるはず。ついでに攻撃してくれて助かった。
「ドラゴンフライの効果、デッキからマジェスペクター・ラクーンを特殊召喚し、デッキからマジェスペクター・クロウをサーチ!」
マジェスペクター・ラクーンATK1200
「倒さなきゃいけなかったとはいえ急ぎすぎたか…? メインフェイズ2は何もせず、ターンエンドだ」
「おっと、エンドフェイズ時にリバースカードオープン! 永続罠“連成する振動”! 竜穴の魔術師を破壊して1枚ドローする! 更に星霜のペンデュラムグラフの第2の効果、デッキから“虹彩の魔術師”をサーチ」
手札
1→2→3(クロウ・虹彩の魔術師)
「やっべぇそろそろ何とか……まだ手遅れじゃないよね? ね?……コホン。改めてターンエンドだ」
誰に聞いてるんだ? んー……引けたのはこれか。次のドローでどうするか、考えるか……
真也LP2000
手札3(ブレイズマン・???・???)
召喚僧 サモンプリーストDEF1600
E・HERO シャドーミストDEF1500
E・HERO エアーマンATK1800
伏せカード
伏せカード