そのかわり、3日連続投稿です!時間は不定期なので見忘れの無いようお願いいたしますね!
そして最後に……遅くなりましたが新年あけましておめでとうございます!
「「デュエル!!」」
「なぁ、いい加減話してくんねぇか? 俺に敵意むき出しな理由さぁ……」
「ほざかないでもらいたいな。貴様がどういった経緯でここに潜り込んだのかは知らんが、あの時の屈辱は忘れる訳がないだろう」
「……さっきからそう言ってるけど、俺には身に覚えが全くと言っていいほどないだがな」
「お前が覚えていようがいまいが、私が勝った際にはあの男の元へ連れて行ってもらうぞ」
「あー、もうらちが明かないな……先攻は俺だ。いくぞ!」
はい、なんか知らないけど零児に滅茶苦茶殺意を剥き出しにされている遊牙だ。現在のアクションフィールドは俺が得意なフィールド『風吹く大地』。常に吹く心地よい風と森や小高い丘、そして稀にくる突風が特徴的なフィールドだ。稀にくる突風でアクションカードの位置が変わっちまうのが面白いギミックなんだよな。変わった後のカード配置は完全ランダム。だからこそ、初期のカード位置の時にどれだけアクションカードを取れるかがカギだ。ちなみに手札はそこそこだったな。
「俺はマジェスペクター・ラクーンを召喚! そしてその効果でデッキから……ここはマジェスペクター・ユニコーンを手札に。カードを2枚伏せる!」
マジェスペクター・ラクーンATK1200
お、アクションカード! 手に入れたのは……うん、なかなか良いやつ。これなら少し動きを変えるかな。
「……ペンデュラムモンスター、どこで入手したのか知らんが、貴様、デッキを変えたところで私から逃れられると思うなよ」
「……ほんっと、誰と勘違いしてんのやら。俺のターンは終わりだ、お前のターンだよ!」
遊牙LP4000
手札4(?・?・ユニコーン・Aマジック)
マジェスペクター・ラクーンATK1200
伏せカード
伏せカード
「……私のターン、ドロー!」
……ほんっと、何でこうなってんの? 俺は本当に皆目見当がつかないんだけど……何で? 零児とは階級が違うからあれだし、デッキが変わったって言っても、確かにメインデッキは竜星からこのデッキに変わったけど、少なくとも零児に屈辱を与えることなんてしてないぞ……? 何せ実際に会ったのはこれが初めてなんだし……
「私は永続魔法“地獄門の契約書”を発動、私はデッキからDDモンスター……“DDリリス”を手札に加える。最も、私のスタンバイフェイズ時にこのカードが存在する場合、私は1000のダメージを受けるがな」
まぁ、永続魔法の自在サーチなんてそんくらいのデメリットあってもいいもんな。LP4000制だと重すぎるけど。
「そして永続魔法“魔神王の契約書”を発動。これにより、融合魔法がなくとも、私は融合ができるようになる」
「契約書ってことはそれもライフダメージのデメリットがあるんだろ?」
「無論だ。私は魔神王の契約書の効果により手札のDDリリスと“DDケルベロス”を融合! 闇夜にいざなう妖婦よ! 牙むく地獄の番犬よ! 今ひとつとなりて新たな王を生み出さん! 融合召喚! 生誕せよ! “DDD烈火王テムジン”!」
DDD烈火王テムジンATK2000
テムジン、たしかDDデッキの中枢だよな。そして、原作での遊矢戦とここまで展開は同じ……ってか、今のところ、相手のデッキのカードの効果はOCGの方か。なるほど…………防ぎたくてもなー……Gが手札にいねーし、意味ないよなぁ……
「貴様がモンスターと伏せカードだけで最初のターンを終わらせた事を後悔させる!! チューナーモンスター、“DDナイト・ハウリング”を召喚し、その効果により墓地よりDDリリスを特殊召喚!」
DDナイト・ハウリングATK300
DDリリスDEF2100
「……チューナー…………ってことは……」
「私は、DDリリスにDDナイト・ハウリングをチューニング!闇を切り裂く咆哮よ。疾風の速さを得て新たな王の産声となれ! シンクロ召喚! 生誕せよ! レベル7! “DDD疾風王アレクサンダー”!」
DDD疾風王アレクサンダーATK2500
「融合に続いて、シンクロもか……」
「貴様には驚く隙も与えん! アレクサンダーが場に出たことにより、テムジンの効果! 墓地よりDDリリスを特殊召喚!」
DDリリスDEF2100
このターンだけで融合され、シンクロされ、もはや過労死同盟に入りそうなリリスさん……でも、まだお仕事あるんだろうなぁ……
「DDリリスの効果の発動……に対しチェーンする形でアレクサンダーの効果を発動する。アレクサンダーの効果により墓地よりDDケルベロスを蘇生し、DDリリスの効果によりナイト・ハウリングを墓地より回収する」
手札
2→3(内1枚ナイト・ハウリング)
「私は、レベル4のDDリリスとDDケルベロスでオーバーレイ!
2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!
この世の全てを統べるため、今 世界の頂に降臨せよ! エクシーズ召喚! 生誕せよ! ランク4! “DDD怒濤王シーザー”!」
DDD怒濤王シーザーATK2400 ORU2
うーわぁ、揃い踏みかよ……因みに妨害無しでそのまんま受けちゃうとワンターンキルになっちゃうから意地でも伏せがないといけないね。遊牙兄さんとの約束だぞ?
……誰に言ってんだ、俺…………
「バトルだ、アレクサンダーでそのモンスターを攻撃!」
「全く、もう少しは楽しむ余力を持てよ! まずはアクションマジック“導きの緑風”を発動!このカードは自分フィールド上に存在する風属性モンスターが戦闘の対象となった時に発動できる! デッキからカードを1枚ドローして、それが風属性モンスターなら、追加ドローとこの戦闘でのダメージが0になる!」
導きの緑風(風纏いの振り子オリジナル)
アクションマジック
自分フィールド上に存在する風属性モンスターが攻撃対象となった時に発動できる。
デッキからカードを1枚ドローして、お互いにそのカードを確認する。そのカードが風属性モンスターだった場合、ドローしたカードを手札に加え、その戦闘によるダメージを0にし、更に1枚ドローできる。違った場合はドローしたカードを手札に加えたのち、そのまま戦闘を続行する。
この時、攻撃宣言をしたプレイヤーも1枚ドローできる。そして、ドローしたカードをお互いに確認し、それが風属性モンスターだった場合、ドローしたカードを手札に加え、もう一度同じモンスターで攻撃ができる。違った場合はドローしたカードを手札に加えたのち、そのまま効果処理を終える。
「ドロー!」
一応外しても問題はないけど……お、ラッキー!
「ドローしたのは風属性モンスター“マジェスペクター・クロウ”! よってダメージは0に! さらに追加ドロー!」
「ドロー……風属性ではなく罠カードだ。そのまま手札に加える」
「戦闘ダメージは0になったが、戦闘破壊は免れないな……ラクーンはエクストラデッキに行くぜ」
遊牙手札3→4
零児3→4
……“
「……だが、そんなことをしても無駄だ! シーザー! テムジン! 直接攻撃だ!!」
「おいおい、そんなに慌てるなって! シーザーの攻撃のダメージ計算直前、罠カード“ガード・ブロック”! ダメージを0にしてドロー! テムジンはそのまま受ける……っつあ!!」
遊牙LP4000→2000
手札4→5
っつぅ……流石にライフの半分削るダメージはいってぇ……一番マシなダメージだけど……
「……私はカードを2枚伏せてターンを終了する」
零児LP4000
手札2(内1枚ナイト・ハウリング)
DDD烈火王テムジンATK2000
DDD疾風王アレクサンダーATK2500
DDD怒濤王シーザーATK2400 ORU2
地獄門の契約書
魔神王の契約書
伏せカード
伏せカード
さて、ここからどう巻き返していくかn「何故だ」……ん?
「何故お前の方が不利なのにそんなに笑っていられる!!」
……あー、確かにデュエル時の俺はどんな時でも笑顔でいること心がけてるからなぁ……でも、答えは単純なんだよな
「……何だ、そんなことか!」
「そんなこと、だと……?」
「みんなに楽しんでもらうのが弟、榊遊矢と父さん、榊遊勝のエンタメデュエル! けど、俺は常にデュエルの時は笑顔でいること。どんな辛い状況でも笑顔でいること。それが俺のデュエルの信条であり、俺、榊遊牙なりのエンタメデュエルだ!」
「……!?」
……ん、なに戸惑ってんだ? まぁ、いいか。ただ、問題は手札なんだよなぁ。スケールが少し厳しい……ドローでなんとかできるカードが引けりゃいいが……