遊戯王ARC-V 風纏いの振り子   作:瑞田高光

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今日は2話更新といったな……











あれは嘘だ(カン☆コーン)


まぁ、キリが良いのでね。ただ、勢いそのままに書いた話なので確認はしてるつもりですが間違ってるとこあったらドンドン指摘してください……
あ、前とその前の話を見てない人はまず前の話を見てからにしてくださいね!!


第7話‐3

「っ……ドロー!」

 

 先程とは一転してピンチに陥ったシュウト。ドローカードに望みを掛けている様子だが、果たして……

 

「……っ!(違う……これじゃない……けど、何とかなるか?)さっきセットしたブラック・ホールを発動する!」

 

「っ……! スターダストの効果を発動! 自身をリリースして破壊から護る! ヴィクテム・サンクチュアリ!!」

 

「(やっぱりここで使って来た!!)セットしていた魔法カード“サルベージ”で墓地の素早いマンタを2体デッキに戻す! さらに魔法カード“強欲なウツボ”を手札の2枚の素早いマンタをデッキに戻して3枚ドロー! 」

 

手札

1→3→2→0→3

 

「……! 魔法カード“サンダー・クラッシュ”を発動! 自分フィールドのモンスターをすべて破壊して、破壊したカード×300ダメージを与える!!」

 

「っわ!?」

 

 シュウトの発動したカードより二筋の稲光が雄飛の元へと飛来し、雄飛の少ないライフをさらに削る。

 

雄飛

LP800→200

 

「破壊された引きガエルの効果と餅カエルの効果。餅カエルで鬼ガエルを墓地から手札に加えて、引きガエルの効果で1枚ドロー!」

 

手札

2→3→4(うち1枚鬼ガエル)

 

 自ら、自分の場のモンスターを破壊するも、破壊されたモンスターの効果で手札を補充するシュウト。そして、行動を決めたようで効果の発動を宣言する。

 

「墓地に眠る粋カエルの効果! 墓地のガエルモンスターを除外して自身を特殊召喚します! 墓地の裏ガエルを除外して特殊召喚!」

 

粋カエルDEF2000

 

「さらに“地獄の暴走召喚”を発動!攻撃力1500以下の粋ガエルの特殊召喚に成功したので同名モンスターを特殊召喚します!」

 

「……! 僕は……ドラゴサックを選択するよ!エクシーズモンスターだから当然特殊召喚はできない!」

 

「では……私はこのモンスターを呼びます! 来なさい、3体の“デスガエル”!!」

 

デスガエルATK1900

デスガエルATK1900

デスガエルATK1900

 

「粋ガエルはデスガエルとしても扱います。そして、魔法カード“死の合唱”を発動! 相手フィールド上に存在する全てのカードを破壊します!」

 

「さ、させない! リバースカードオープン! “空中補給”! 即座に効果発動! フィールドに幻獣機トークンを特殊召喚! さらにもう1枚! “針虫の巣窟”! デッキから5枚を墓地に送ります」

 

幻獣機トークンDEF0

 

墓地に送られたカード

・仁王立ち

・超電磁タートル

・風霊術-「雅」

・サイバー・サモン・ブラスター

音響戦士(サウンド・ウォリアー)ピアーノ

 

「そして、そっちのカードの効果でトークンとフォートレス、セットモンスター。そして、発動処理の終わったカードが破壊される!!」

 

「っ……! か、カードを伏せて……ターンエンド…………」

 

 

シュウトLP3550

手札1(鬼ガエル)

粋カエルDEF2000

デスガエルATK1900

デスガエルATK1900

デスガエルATK1900

伏せカード

 

「僕のターン、ドロー!!」

 

手札

0→1→2

 

 雄飛は勢い良くデッキトップのカードを引くと、そのまま駆け出していた勢いで落ちていたアクションカードを手札に加える。ライフアドバンテージこそ、まだほとんど縮まってはいない。しかし、勢いは完全にシュウトではなく雄飛の方に傾いていた。

 

「まずはこれ!! ドラゴサックの効果でトークンを2体特殊召喚! そしてトークンを1体リリースして、“サルベージ・ウォリアー”をアドバンス召喚! アドバンス召喚時に効果発動! 手札か墓地のチューナーモンスターを特殊召喚します。墓地より蘇れ、チューナーモンスター……“音響戦士(サウンド・ウォリアー)ピアーノ”!!」

 

サルベージ・ウォリアーATK1900

音響戦士ピアーノDEF1300

 

「今度は6か8……なのかな……?」

 

「師匠、力をお借りします……!」

 

 雄飛は小さく呟いてチラリと観覧席を見る。遊牙がニコリと微笑んでいるのが見え、思わず笑みがこぼれる。

 

「僕はレベル3の幻獣機トークンにレベル3のピアーノをチューニング!

 

風のホログラムよ! 音で戦いし戦士と合わさりて、星雨を束ねし聖翼となれ!

 

シンクロ召喚! レベル6! “スターダスト・チャージ・ウォリアー”!!」

 

スターダスト・チャージ・ウォリアーATK2000

 

「スターダスト・チャージ・ウォリアーの効果! シンクロ召喚成功時に1枚ドロー!」

 

 

 

遊牙視点

 

あいつ、もうさっそく使いこなしてやがる……チャージ・ウォリアーは属性的にもデッキと合いそうだったんで俺が提案したカードだ。アイツが元々持っているカード軍の中に眠っていたからな。ただ、使っていたのが幻獣機オンリーの構築だったんで俺なりにアドバイスをした結果、あいつの元々のデッキである【風属性】の中からピリカと音響戦士、エクストラにさっきも言ったチャージ・ウォリアーを幻獣機デッキに加えた【音響幻獣機】って感じだ。相性自体は音響戦士も幻獣機も同じ風属性・機械族って事で悪くはないからな。まぁ、これだけではないけどな。アイツに渡した火力を補うシンクロモンスターは出てくるのかな……?

 

視点なし

 

手札

0→1

 

「これなら……魔法カード“貪欲な壺”を発動、墓地の5体のモンスター……2体のテザーウルフ、ピリカ、ダックファイター、フォートレスを戻してシャッフルして2枚ドロー! ……よっし! 更に魔法カード“アイアンコール”を発動! 機械族……ドラゴサックがいるため、墓地からモンスター効果を無効にして……ピアーノを特殊召喚!」

 

「ま、まだ展開を……!? しかもそのモンスターは……!」

 

「レベル5のサルベージ・ウォリアーにレベル3の音響戦士ピアーノをチューニング!

 

水の力持ちし戦士よ! 音で戦いし戦士と合わさりて赤く滾る炎を宿す、真紅の刃操る炎の鬼神となれ!

 

シンクロ召喚! レベル8! “クリムゾン・ブレーダー”!」

 

クリムゾン・ブレーダーATK2800

 

「バトルっ、行きます!! スターダスト・チャージ・ウォリアーは特殊召喚された全てのモンスターを攻撃できます! スターダスト・チャージ・ウォリアーでデスガエル3体を攻撃! 流星乱射!」

 

「っ……!」

 

シュウトLP3550→3450→3350→3250

 

「さらにアクションマジック“追憶の薫風”! 自分の場のモンスターが相手モンスターを破壊したターンに発動できます! これで自分の場のモンスター1体の攻撃力を500上げることができる! これでスターダスト・チャージ・ウォリアーの攻撃力は2500! 粋カエルにも攻撃!」

 

 チャージ・ウォリアーの怒涛の4連続攻撃にシュウトの場のモンスターたちは全滅してしまう。これには当のシュウト本人も戸惑いを隠せない様子であった。

 

「まだ! ドラゴサックで直接攻撃!」

 

「(駄目だ……このままじゃあ……でも、この伏せカードじゃあ……)うわあああっ!?」

 

シュウトLP3250→650

 

「(この伏せカード……“裁きの天秤”じゃあ、攻撃は……防げない…………!)」

 

「これで……決める! スターダスト・ドラゴンで攻撃! シューティング……ソニック!!」

 

 シュウトは覚悟を決めたのかその場に立ち尽くし、顔を下に向けて目を瞑る。ライフの関係上すでにアクションマジックの使用が出来ない事もあり、伏せカードや手札、墓地にデッキ……全てにおいてこの状況を打破できないと悟り、白き龍の一撃をその場で静かに受け、勝負が決した。

 

 

win 雄飛

 

 

 

遊牙視点

 

 良かった。無事に勝てた……これで2勝2敗か。次は是が非でも勝ちたいな……と、なれば俺が行くのもありだけど……最終戦にたぶん……と、なれば

 

「次は遊輔先生、お願いします」

 

「ほう、俺で良いのかい?」

 

 仮に負けたところでそこまで痛くない。仮に負けても、次の試合にあの二人のどっちかを出すだけだ。今までの試合の間に入塾届の提出は済んでるからな。むしろ、勝てたらラッキー程度だ。

 

「……えぇ、貴方の実力が知りたいので」

 

「了解した。では、遊勝塾側は俺が出るとしよう」

 

「そちらが教師を出すのであれば……こちらは私が出ましょう。良ろしいでしょうか、理事長……」

 

 っと、相手も教師を出すのか。遊輔の対戦相手は明るい茶髪を短く刈り上げている鳶色の瞳を持つ優しげなふいんき……じゃなくて、雰囲気の背の高い好青年……って、あれ? どっかで見た記憶が……? なんだっけ……?

 

「えぇ、構いませんわ。うちには一人とても優秀な総合コースの生徒がおりますもの。是非とも勝って我がLDSの勝利を決めてください」

 

「……!」

 

 ……今、光一の様子が……となると…………

 

「……遊輔先生」

 

「どうしたんだい?」

 

「実力を知るため……と言いましたが、前言撤回。全力で勝利してください」

 

 本当だったらこの5試合目を落としたら光一じゃなくて衣音かコナミさんを出す予定だったが……予定変更。5試合目の結果にかかわらず光一を出す。となれば、ここで勝っておきたい。

 

「つまり、最初はそこまで俺の試合の勝敗に拘ってなかったけど、俺が勝たないといけない理由が出来た……って事?」

 

「……まぁ、そうなりますね」

 

「安心しな。絶対に負けるなんて事はない。勝利してリーチはうちが貰う」

 

「っ!!??」

 

 い、今悪寒が……? 遊輔の目が……何というか、捕食者の目……って感じだった……?

 

「……兄さん? どうしたの?」

 

「…………いや、何でもない」

 

 遊矢に心配されてたけど……気のせい、だよな?


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