遊戯王ARC-V 風纏いの振り子   作:瑞田高光

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とある高校生達との決闘目録-13

「……安心しろ、今見せてやる。デッキトップは、こいつだ!

 

闇夜を羽ばたく鷲よ、その獰猛なる爪で敵を切り裂け! “ナイトイーグル”を特殊召喚!」

 

ナイトイーグル ATK2000

 

「んな!? ち、鳥獣だと!? ていうか、なんでそのカードを!! 俺らの専売特許が!?」

 

 アイツが驚いているな……まぁ、俺としては使えそうなカードはしっかり使っていくタイプなのでな。おっと、アクションマジックゲット。これなら攻撃しても良いかな?

 

「んなもん知るか! いつの間にか入ってたんだからな! バトル! ナイトイーグルで幻のグリフォンを攻撃! そしてこの瞬間、ナイトイーグルのモンスター効果発動! こいつの攻撃宣言がなされたとき、フィールドに“分身トークン”を1体特殊召喚する! そして、こいつがいる限り俺の場の分身トークンの攻撃力は3000となる!」

 

分身トークンATK1000→3000

 

「な、グリフォンと攻撃力は互角、自爆特攻するつもりか?」

 

「んなことさせっかよ。アクションマジック“白夜王の宝剣”発動。自分フィールドのモンスターの攻撃力を500アップさせ、このターン、対象のモンスターは闇、炎属性モンスター以外の効果を受けない! 効果対象は当然ナイトイーグル。後半の効果は意味ないが、攻撃力アップには十分だ!」

 

ナイトイーグル ATK2000→2500

 

 

白夜王の宝剣 アクションマジック(コラボオリジナル)

自分フィールドのモンスターの攻撃力を500アップさせ、このターン、対象のモンスターは闇、炎属性モンスター以外の効果を受けない

 

 これで一応攻撃力は上回ったが……

 

「流石にそれは洒落にならないぜ!! 罠カードオープン!! “緊急同調”!! 俺はレベル4幻のグリフォンに、レベル3チューナー、チューニン・ツバメをチューニング!!

 

蒼き風纏う翼が、暴風となりて今ここに顕現する!! シンクロ召喚!!

 

現れろ“鳥獣烈神ガルード”!!」

 

鳥獣烈神ガルードATK3000

 

「なっ……! レベル7で攻撃力3000!?」

 

 流石にこいつは……今見つけたアクションマジックでも同じが精いっぱいか……

 

「まさか次のターンに出すつもりだったモンスターを引き出させるとはな。そして俺はアクション魔法“激突”を発動する!! お互いのフィールドのモンスターを一体選択し、そのモンスター同士を強制的にバトルさせる。俺はナイト・イーグルとガルードを選択する」

 

「まだ、終われない! アクションマジック“月光竜の死鎌”をナイトイーグルを対象にとって発動! 攻撃力を500あげる!」

 

ナイトイーグルATK2500→3000

 

「まだだ!! アクション魔法“オフェンシブ・オーラ”!! このターンの間、自分フィールドのモンスターの攻撃力を300アップさせる!! さらに……ガルード!!」

 

鳥獣烈神ガルードATK3000→3300

 

 蓮がそう叫ぶと、ガルードはその大きな翼を一度振るう。すると巨大な烈風が俺を襲い、追加のアクションカードを取るのに失敗して体が宙を舞う。

 

「俺のモンスターの羽ばたきは突風なんて柔いもんじゃない!! 烈々を超えて、暴風なんだ、これ以上簡単にアクション魔法を取れると思うなよ!!」

 

「ッチ! だが……フロッグ、ナイトイーグル!」

 

 俺は暴風に思わず両腕で顔を覆うが、自らの場にいるモンスター達の名を呼ぶ。するとナイトイーグルがフロッグの背を掴み、暴風の中を懸命に羽ばたく。そしてフロッグの放つ気に1枚のアクションカードが吸い込まれていき、口で咥えた。風にうまく乗ったナイトイーグルがフロッグを遊牙の元へとたどり着かせる。そして再び舞い上がる。そしてフロッグが咥えていたアクションカードを俺は確認する……と、これは中々面白いカードを引いた。

 

「アクションマジック“コールオブディープ”! 罠カードの効果を受け付けないモンスターを1体破壊できる効果があるがこれは意味はない……だが、自分フィールドに風属性モンスターが存在するとき、相手の場のモンスターを1体守備表示にする。ガルードを守備表示に!」

 

鳥獣烈神ガルードATK3300→DEF2000

 

「なろ!! アクション魔法“サジット・フレイム”!! 相手フィールドの永続魔法か、レベル5以下のモンスターを破壊する!! 俺は“分身トークン”を破壊する!! さらにアクション魔法“太陽石の加護”!! モンスター1体を選択し、そのモンスターに貫通効果を与える。俺は遊牙、お前の“ナイトイーグル”を選択する!! ガルード!! もう一つ大仕事だ!!」

 

 そう叫ぶと、今度はガルードがとんでもない勢いで風を巻き荒らす。流石に今度は大型の鳥では無いナイトイーグルに掴まろうとするのは至難の技だが……貫通効果を与えてきたのはどういう意図かは知らんが、ダメージは与えさせてもらう!

 

「っ……もう発動するものはないが……ナイトイーグル、守備表示のガルードを切り裂け! フィンスターニス・ナーゲル!!」

 

 守備表示になったところで一瞬ガルードの起こす暴風が止まる。その一瞬の隙をついて猛スピードで襲い掛かる。その爪には闇のような漆黒のオーラが纏われており……その爪がガルードを切り裂く。

 

蓮LP4000→3000

 

「これでモンスターはいなくなった! フロッグで直接攻撃!」

 

 フロッグは俺の声掛けに跳びあがる。そして、そのまま蓮の元へとダイブする。

 

「おっと、フロッグの攻撃の前に、聖者の樹の実の効果でドローさせてもらうぜ」

 

蓮 手札 1→2

 

「来い、ライフで受ける!!」

 

蓮LP3000→1700

 

「ぐう……聖者の樹の実の効果で、1枚ドロー!!」

 

蓮 手札2→3

 

 手札を2枚も与えてしまったのは痛いけど……致し方ない。ある程度ダメージを与えたことで良しとしよう。

 

「……メイン2。今あるスケールでレベル2~7のモンスターが同時に召喚可能!

 

揺れろ、新風纏いしペンデュラム! 天空を翔ろ新風のアーク! ペンデュラム召喚! 舞い降りろ、俺の仲間達よ!

 

手札より現れよ! “オッドアイズ・ファントム・ドラゴン”、“マジェスペクター・キャット”」

 

オッドアイズ・ファントム・ドラゴンATK2500

マジェスペクター・キャットDEF1800

 

「更にカードを1枚セットしてターンエンド、この時キャットの効果発動。デッキよりマジェスペクターカードを手札に加える。俺は“マジェスペクター・クロウ”を手札に加える。これでターンエンドだ」

 

 

遊牙LP4000

手札3(クロウ)

マジェスペクター・フロッグATK1300

ナイトイーグルATK2000

オッドアイズ・ファントム・ドラゴンATK2500

マジェスペクター・キャットDEF1800

伏せカード(マジェスペクター・テンペスト)

伏せカード

 

スケール

赤:オッドアイズ・ペルソナ・ドラゴン スケール:1

青:オッドアイズ・ミラージュ・ドラゴン スケール:8

 

 

「俺のターン、ドロー!! ……俺は速攻魔法“サイクロン”を発動し、とりあえずさっきセットしてた“テンペスト”を破壊する。さらにそのあと、手札から“ハーピィの羽箒”を発動し、ペンデュラム含めてそっちの魔法、罠カードを全部除去させてもらう!!」

 

 そして近場のアクション魔法を手に入れると、蓮は少しだけにやりとする。

 

「アクション魔法“輝石の光主”を発動し俺は風属性を選択する、そしてデッキトップのカードを確認する。そのカードが選択された属性のモンスターならば、そのカードをデッキに戻したあとシャッフルし、デッキからカードを二枚ドローする。……オープンしたカードは“ハーピィ・レディ1”、風属性のためデッキに戻して二枚ドロー!!」

 

 蓮のドローした直後に遊牙もアクションカードを手に取ると、少し目を丸くした。

 

「……! 輝石の光主の効果処理直後、アクションマジック“英雄皇龍の咆哮”! 自分の手札にある魔法・罠カード1枚をセットすることで、自分はデッキから1枚ドローする。俺はこのカードを伏せてドロー! 更に……あった!」

 

 さらに遊牙は手身近にあったアクションマジックを手に取ると笑顔で発動させた。

 

「さらにアクションマジック“覇王爆陽”発動! 自分フィールドの魔法・罠ゾーンの伏せカードを一枚リリースし、デッキからレベル6以上のモンスターを特殊召喚する。俺は……今伏せた伏せカードをリリースしデッキからレベル6以上のモンスター……」

 

 そしてデッキを確認すると少し考え込みながらも、あるモンスターを自身の場に登場させた。

 

「…………俺は、こいつを特殊召喚させる。黄金の鬣震わせ戦場を縦横無尽に跳ね回れ! “己の跳獣王 ライオ・ビット”を特殊召喚!」

 

己の跳獣王 ライオ・ビットATK2400


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