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椿姫&祐司LP8000
手札0:3
アルティマヤ・ツィオルキンD0
シューティング・クェーサー・ドラゴンATK4000
冥界濁龍ドラゴキュートスATK4000
神縛りの塚
伏せカード
伏せカード
伏せカード
杏子&柚子LP3100
手札5:5
伏せカード(働かないミラーフォース)
「ご、ごめんなさい……私……!」
「まぁ、今回ばかりは仕方ないわ。それにしても、どう突破を狙うものかしらね……」
謝る柚子に杏子は笑って気にしないで、と返す。そして相手フィールドを見やる。その状況に思わず苦笑いが漏れる……しかし、その手札は潤沢。ここからどのような巻き返しを図るのか……
「まぁ、とにかくやれるものはすべてやらせてもらうわ。ドロー!」
手札5→6
「堕天使マリーの効果でライフを200回復するわね」
杏子&柚子LP3100→3300
「……とりあえず、まずはこれからかしらね。“ハーピィの羽根箒”発動! 貴方たちの魔法・罠カードを破壊する!」
「悪いけどそれは通さないわ!! 罠カード“魔宮の賄賂”!! その効果を無効にして、相手は1枚ドローする!!」
「ま、それはそうよね。次は“サイクロン”! 神縛りの塚を対象に発動! 今度はどうする?」
「……仕方ない、私はクェーサーの効果を発動!! 1ターンに1度、相手の全ての効果を無効にして破壊する!!」
「なら、それにチェーンしてチェーン3以降に発動可能な速攻魔法“一陣の風”! これによりメインデッキ側の伏せカードを破壊させてもらうわ!」
「……特に何もチェーンしない。チェーン処理に入るわ、破壊されたのは“リ・バウンド”。よってチェーン処理終了後一枚ドロー!!」
「じゃあ、クェーサー・ドラゴンの効果でサイクロンが無効に、と……それじゃあ次ね。魔法カード“ナイト・ショット”を残った伏せカードに対して発動。これには対象のカードはチェーン出来ないわよ?」
「確かにチェーンはできないわね。ということで墓地へ送られたのは“ブレイクスルー・スキル”よ、良かったわね、モンスターの効果を無効にされなくて」
「まぁ、これからやること、1つでも止められたら困るもの。被害は少しでも食い止めなくちゃ。と、言うことで魔法カード“名推理”発動よ。お好きなレベルを選んでね」
「……なるほどね、今のところ杏子のデッキのモンスターだ確認できてるレベルは5、7、8、10……そのうち堕天使ギミックは8と10……そして堕天使ギミックで墓地にある“背徳の堕天使”を発動できる残されたカードはレベル7のマスティマかレベル9のテスカトリボカ……だったら選ぶのは簡単!! 私はレベル7を選択するわ!!」
「7ね。さぁ、答えあわせよ。1枚目……背徳の堕天使、あなたが警戒している罠カードね……2枚目……なんだ、もうモンスター…………引いたのはこれよ。現れなさい、レベル6! “堕天使アムドゥシアス”! 攻撃表示よ!」
堕天使アムドゥシアスATK1800
「レベル6で攻撃表示……何をするつもり?」
「そして、貴女はこの場を切り抜けるのに最も必要なカードを見落としてるわ。アムドゥシアスのモンスター効果。ライフを1000支払い、墓地の“魅惑の堕天使”の効果を使用! 相手の場のモンスターのコントロールをエンドフェイズまで得る! 知ってるかもだけど、これは対象を取らないわ。私は冥界濁龍ドラゴキュートスのコントロールをエンドフェイズまで得るわ! そして、その後墓地の魅惑の堕天使をデッキに戻す」
LP3300→2300
「……残念だけど、その効果は通らないわ。私は手札の“エフェクト・ヴェーラー”の効果発動!! その効果によりアムドゥシアスの効果を無効にする!! これにより効果は無効になり、魅惑の堕天使をデッキに戻すことはできない」
「ど、どうしてそのカードを……!」
「そんなに驚くことじゃないわよ、だって私がエフェクト・ヴェーラーを効果でドローする事は、前から確定していたのだから……そう、ゾンビ・キャリアによってね!!」
戸惑う柚子に椿姫はそう言い切る。しかし、止められた張本人である杏子はあまり気にしてはいない様子であった。
「そう、じゃあ仕方ないわね。私は最後の手札として残ったこの魔法カード“命削りの宝札”を発動して5枚になるようにドロー。デメリットとして、私は私たちのターン数で数えて5ターン後に手札をすべて捨てなくちゃいけないけど……もう今更よね?」
手札
0→5
「ここに来て命削りですって!? インチキ効果も大概になさい!!」
「「「『『『お前が言うな!!』』』」」」
「……あら、そう言えば通常召喚してなかったわね。じゃあ……速攻魔法“帝王の烈旋”を発動よ。これを発動したターンはエクストラデッキから特殊召喚出来ないけど……元々ないもの、気にすることじゃないわね」
「れ、れれ烈旋!? ってそれよりも確かそれも!!」
「そう。当然、このカードも対象は取らない。よって、私たちの場のアムドゥシアスと……貴女の場のシューティング・クェーサー・ドラゴンをリリース! アドバンス召喚! 現れなさい。レベル10、“堕天使イシュタム”!」
堕天使イシュタムATK2500
「イシュタムまで!? ていうかレベル10って事はつまり!?」
「まぁ、この子がレベル10だったのは偶然だけど……そっちよりも貴女の場の心配をしたらどうかしら? イシュタムの第2の効果でライフを1000支払って今度こそ魅惑の堕天使の効果を使用。冥界濁龍ドラゴキュートスのコントロールを得る。そして魅惑の堕天使をデッキに戻すわ」
LP2300→1300
「確か、この子は相手の場のモンスターを戦闘破壊できたら2回攻撃出来るのよね? まぁ、防ぐならさっさと防いだ方がいいわよ。冥界濁龍ドラゴキュートスでアルティマヤ・ツィオルキンを攻撃!」
「ッ!! “超電磁タートル”の効果発動!! バトルフェイズを強制終了!!」
「まぁ、そうするしか無いわよね? メイン2。でも、この子はただでは返さない。魔法カード“アドバンスドロー”をドラゴキュートスをリリースして発動! デッキから2枚ドロー……うん、いいカードね。私はカードを2枚伏せてターンエンド」
杏子&柚子LP1300
手札2:5
堕天使イシュタムATK2500
伏せカード(仕事放棄ミラーフォース)
伏せカード
伏せカード
「まさかここまでやられるとはね……僕のターン、ドロー!!」
「スタンバイフェイズ、伏せカードダブルオープン! 手札の堕天使ユコバックをコストに背徳の堕天使、サイクロン! まずサイクロンで神縛りの塚を破壊して、その後背徳の堕天使によりアルティマヤ・ツィオルキンを破壊する!」
「やれやれ、フィールドは全滅、伏せカードも無しで、相手フィールドには攻撃力2500……これまた厳しい条件だね……でも……負けるつもりは毛頭ない!! 手札から魔法カード“調律”を発動!! デッキから“ジャンク・シンクロン”を手札に加え、デッキトップのカードを墓地へ送る!!」
墓地に送られたカード
クイック・シンクロン
「僕はさらに手札の“死者蘇生”をデッキトップに戻し、二枚目の“ゾンビ・キャリア”を特殊召喚!! そしてフィールドにチューナーが存在するとき、墓地の“ボルト・ヘッジホッグ”を特殊召喚!!」
ゾンビ・キャリアATK400
ボルト・ヘッジホッグATK800
「そして“ジャンク・シンクロン”を通常召喚!! その効果により、墓地の“ドッペル・ウォリアー”を特殊召喚!!」
ジャンク・シンクロンATK1500
ドッペル・ウォリアーATK800
「僕はレベル2ドッペル・ウォリアーにレベル3ジャンク・シンクロンをチューニング!! シンクロ召喚!!
現れろ!! “ジャンク・ウォリアー”!!」
ジャンク・ウォリアーATK2300
「ジャンク・ウォリアーの効果!! そしてそれにチェーンしてシンクロ素材となったドッペル・ウォリアーの効果発動!! チェーン処理にてまずフィールドに“ドッペル・トークン”を二体、攻撃表示で特殊召喚!!」
ドッペル・トークンATK400×2
「ジャンク・ウォリアーは召喚時、フィールドのレベル2以下のモンスターの攻撃力全てを、このモンスターに加える!! パワー・オブ・ヴェローズ!!」
ジャンク・ウォリアーATK2300→4300
「そしてこれが勝利の為のカード!! 速攻魔法“スクラップ・フィスト”を、フィールドのジャンク・ウォリアーを対象に発動!! バトルだ!! ジャンク・ウォリアーで堕天使イシュタムに攻撃!!」
「リバースカード…………『ERROR! ERROR!』っ!?」
「スクラップ・フィストの効果により、対象のモンスターが攻撃するとき、相手は魔法、罠、モンスターの効果を発動できない!! いけ!! ジャンク・ウォリアー!!」
その祐司の言葉に呼応するように、機械の戦士の巨大な拳は唸りをあげて、そして……その瞬間、杏子が柚子を右腕で自身の後ろに引き寄せた。まるで……
「スクラップ・フィスト!!」
巨大な爆発がフィールドを飲み込むのを予感していたように……
杏子&柚子LP300→0
デュエルエンド
ライフキル
win 三納代椿姫&三納代祐司
「っつぅ……負けちまった、か」
攻撃の余波で倒れた杏子だったが、苦笑いしながら立ち上がる。そして柚子に手を差し伸べればどう話し掛けていいのか分からず困り顔の柚子に笑顔で話しかける。
「今回はいい経験になった、そう思いましょ?」
「お姉ちゃん……!」
姉の気配りに柚子は目を潤ませると、そのまま姉に抱き付く。本来なら身長的に背の大きい柚子であったが、尻餅をついてる今の状況だと久し振りに姉の胸の中に飛び込めた。
……うん、作者が犬〇家みたいになってるのはなんなんだ?
柚子「お姉ちゃんと椿姫さんの絡みを書いてた時に呟いていたことがバレたようで……」
あぁ、何だそういう事か(察し)
祐司「まぁ、当の2人は楽しく話してるし、良いかな?」
杏子「ホント身長でしかみない奴らどうにかならないのかしらね?」
椿姫「ホント! やっぱ杏子と話が合うわぁ」
……うん、デッキ説明は二人に任せるよ
祐司「うん。僕らは【アルティマヤシンクロ】とでも言おうか。アルティマヤ・ツィオルキンが主軸となっているよ。タッグなら特殊召喚できる幅が広いから、本当に助かってるよ」
柚子「私は【幻奏】。お姉ちゃんは【堕天使アーティファクト】……らしいです」
まぁ、今回はタッグデュエルをすると聞いてまっさきに柚子と杏子のコンビが思い浮かんだらしいよ
祐司「あぁ、確かに一番デッキ内容としては合っているもんな。遊牙君と遊矢君は同じペンデュラム使いとは言え……根本的なデッキ構築はかなり違うからね……」
あぁ、それと今回のコラボでのデュエルでの勝敗……タッグデュエルを基本に決まっていったらしいよ
祐司・柚子「「……え?」」
2勝2敗で最終戦をしたい、って両作者の意見が一致して、どう勝敗を付けるか、と考えた時に真っ先にタッグデュエルの勝敗が思いついたらしい。
祐司・柚子「「メ、メメタァ……」」
椿姫「そういや、杏子のデッキどうなってるのよ。今回のデュエルで出てきたの、殆どレベル5以上モンスターだったわよね?」
杏子「え? ユコバックの1枚以外全部上級及び最上級モンスターよ?」
杏子以外4人「「……え?」」
杏子「だって、堕天使は堕天使で序盤の動きは墓地肥やしが基本で……アーティファクトもセットするのが定石でしょう? リリースするにも、場に出たアーティファクト達や堕天使で事足りるから殆ど下級モンスターはいらないわ」
柚子「……な、なるほど……?」
祐司「何というか……驚愕だったね」
椿姫「……えっと、最後の〆、しましょう?」
あ、そう、だな……えっと、じゃあ最後に一言
柚子「次にデュエルが書かれる(?)時には負けないようにします!」
椿姫「まぁ元々タッグデュエル専門じゃ無いにしろ、初めてであそこまでできれば上場ね。次戦うことがあれば、その時は本当の本気で戦わせてもらうわよ」
祐司「とか言いつつ、今日も七割型本気だったけどn「ウッサイ!!」理不尽グフォ!?」
杏子「今回は私の本当のデッキ使えなかったから、次にデュエルする時は出せるといいわね」