八咫烏は勘違う (新装版)   作:マスクドライダー

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第36話 シャルル・デュノアの困惑

「……どういう事だ。」

「ん?」

 

 午前の実践授業を終えた俺達は、揃って屋上に来ていた。とはいえ、モッピーからすれば2人きりのつもりだったんだろうけど……。昨日の内に屋上集合とのメールが届いていたから、あっこれはあのイベントやなとは思ったんだ。けど済まぬモッピー!マイエンジェルが来ると解って、来ないわけにもいかんのだ。

 

 見事に俺を筆頭としたいわゆる邪魔が居る訳で、モッピーは不満げな表情をイッチーに向ける。それでもイッチーは、何か問題でもあるか……と言いたげな生返事で反応した。いや、キミの食事は大勢でって意見は真っ当だと思うんだよ。だけど最悪モッピーに確認を取るべきじゃないだろうか。……イッチーがそんなの気にしてたら、皆苦労しないよなぁ。

 

「……いや、私の誘い方が悪かった。」

「何か失敗したのかよ。」

「ああ、大失敗だ。だがお前は気にしなくて良い。」

 

 おや、何やらモッピーは自分に非があると認識した様子。なんと言うか、原作のモッピーよりマイルドな気がする。でも……悟っているっていう表現の方が近いのかもね。モッピーは気分を皆でワイワイというものに切り替えたようで、自ら皆に席へ着くように促した。

 

「あの、僕も混ざって良かったのかな。」

「アンタ随分寂しい事言うわね。」

「そうですわ、あまり遠慮なさらずに」

「……セシリアに言えた事ではないと思うが。」

「ほ、箒さん……昔の事は蒸し返さないでいただけます!?」

 

 うん、まぁ……セシリーの言葉は男子として此処に居るマイエンジェルへ放ったわけで、あまり説得力は無いのかも知れない……。だけどセシリーの言う通り、もうそれは過去の事なのだから水に流そう。モッピーもスマンスマンなんて言ってるし、思わず口から出ちゃったのかも。

 

「ほら一夏、酢豚。」

「おっ、鈴の酢豚か……サンキュー。」

「んんっ!一夏さん、わたくしのサンドウィッチもよろしければ。」

「お、おお……おう。」

 

 鈴ちゃんの酢豚はマジで美味いぞ。だけど不思議なのが、なんで酢豚以外は良くて普通の味になるかだよ。セシリーのサンドウィッチ……というか、セシリーの料理は……ええと、まぁ……はい……はい。はぁ……喋れさえすれば教えるんだけどな。

 

 おっと、それはそれとして……俺も弁当を作って来ておいたんだった。イッチーのメールが届いた時点で此処なのは解ってたし、皆で分けられるように少し多め……って、頑張り過ぎたかも。まぁ……主にマイエンジェルの為ってのはあるんだけどね。1人だけ購買のパンってのも味気ないでしょ。

 

「というか黒乃、お前のはまた随分と大きいが……。」

(たらりらったら~。たっぱぁ~!)

「そんな無表情でタッパー掲げられても何言いたいか解んないわよ。」

 

 モッピーは俺の大きな弁当箱を見て、イッチーにあげる物だとでも思っているのか不安そうだ。いやいや、モッピー達の邪魔はしないし、イッチーに作ったところで俺に得なんかないじゃん。俺がイッチーに料理を作るのは、織斑家内だけの話だよ。俺は鈴ちゃんに見事なツッコミを入れられたタッパーに、マイエンジェルの分を取り分ける。

 

(ヘーイ、マイエンジェル。)

「何かな、藤堂さん。」

(ほら、キミの取り分だ。)

「え、これ……もしかして僕に?わぁ……嬉しいな、ありがとう!」

 

 フウウウウッ!満面の笑みいただきました!頑張った甲斐あるよマイエンジェル!いやホント、キミの為に早起きしたようなモンだから……キミの為に!俺がタッパーをマイエンジェルに差し出すと、何か不思議そうな視線が3つ……機嫌が悪そうな視線が1つ集まった。

 

「あっ、でも困ったな……。お箸とかフォークとかあると助かるんだけど……。」

(んっ、あ~……それ普通に失念してたな。じゃあアレだ、役得ですし……。)

「「「!?」」」

「え、えっと……食べさせてくれるのかな?あ、あ~ん……。」

 

 俺とした事が、真面目にマイエンジェル用のフォークを持ってき忘れ……て正解か。だって変でしょ、今日来たばっかのマイエンジェル用のがあらかじめあったら。危ない危ない……妙な事が起きるところだった。とにかく俺は、自信作の餃子を撮んでマイエンジェルの口元へ運ぶ。

 

「…………。お、美味しい!これ、チーズが入ってるんだ。餃子の皮のモチモチと、チーズのトロトロ触感が絶妙にマッチしてるね!」

 

 フッフッフ……しかも中身は豚ひき肉をちょっぴり使って、後は水煮大豆と木綿豆腐を潰したのが主だからローカロリーなんだぜ。その上豚肉の臭み消しにはナツメグを使ったから、口臭も気にしなくて良いって代物よ。いや~……気に入ってくれて良かったよ……って、女子3人は円陣組んで何してんの。アレか、これから試合か何かで?

 

(おい、お前達……黒乃の気心は知っているな?)

(勿論よ、一夏が好き……って話でしょ?)

(わたくしもその認識ですが、でしたらこの光景はいったい……。)

(……思わせぶりな態度でもとってんじゃないの。)

(押してダメなら引いてみろ……という奴ですわね。)

(く、黒乃……何と言う策士!その発想は無かった……。)

 

 何か話してるのは解るけど、わざわざ遠くでやってるから声は聞こえないな。まぁ……だいたいはイッチー関連だろうね。ほらほら、マイエンジェルは俺が引き付けておくからさ。その間に皆はイッチーを!……ってなんだこれ、なんか死亡フラグっぽくなっちゃった。

 

「藤堂さん、料理上手なんだね。良いお嫁さんになるんじゃないかな……ね?一夏。」

「…………。あ、あぁ……そうだな。」

「一夏って、藤堂さんの手料理とか食べたことある?藤堂さんの得意料理ってどんなのか聞かせてよ。」

「まぁ……一緒に住んでるし一応な。そうだなぁ……黒乃が得意なのかは解からんが、肉じゃがは美味いぞ。しかもアレンジの幅が広い。」

「へぇ、それはまたジャパニーズ家庭料理だね。それなら、ますますお嫁さん向きだと思うよ。」

 

 むしろキミが俺の嫁になってくれマイエンジェル。しかし得意料理なぁ……イッチーの言う通り、肉じゃがは得意かもしんない。というのも、ちー姉が妙に肉じゃが肉じゃが言うんだよ。とにかく肉じゃがだけは完璧にしろって言うもんだから、おかげで肉じゃがは極めてしまった。今思えば、アレってなんだったのかな……?

 

「デュノア、良ければ私の弁当にも手を付けて良いぞ。」

「アタシの酢豚もね、これだけなら黒乃にも負けないわよ!」

「以下同文、ですわ。」

「へ?ええと、うん……皆ありがとう。」

 

 な、何で俺の邪魔するの……いつも手助けしてるんですけど!?どういうわけか、3人はこぞってマイエンジェルに自身の手料理を勧める。ぐぬぬ……おかしいぞ、何がどうしてこうなった。俺の目の前には、女子4人が戯れている光景にしか見えんが、マイエンジェル取られた……泣きそう。

 

「……なぁ黒乃、俺も貰って良いか?」

(ああ、うんうん……お好きにどうぞ。そもそも皆に少しずつ作って来たんだし。)

「いや、そうじゃなくて……。……なんでもない。」

 

 イッチーが欲しいっつーから弁当箱を差し出したというのに、何か落胆されたような表情を見せられた。なんですか、文句があるならハッキリ言ってほしいんですけど。しかしイッチーは、俺の弁当箱からオカズをチョイスして掻っ攫っていった。そいつは、割と定番のつもりで作っといた奴だ。

 

「人参入りの出汁巻き卵か。……もしかして、納豆か何かのタレを使ってるか?」

 

 おお、流石イッチー……それを言い当てられるとは思ってなかった。そう、みじん切りした人参と一緒に納豆のタレを入れてるんだよね。というのも、食堂で出しても醤油派の子達とかが居て結構余るらしいんだよ……。まぁ……かくいう俺も醤油派だけどさ。

 

 勿体無いと思った俺は、余ったそれを拝借して入れてみたって事。出汁の分量とか考えなくても良いからさ、スピーディに作れるってわけよ。あれさ、今流行りの時短ってやつ。……なんというか、やっぱり乙女化が進行してるなと感じる瞬間だ。前世でもたま〜に料理はしてたけど、アイデア料理なんて手の込んだのはスルーだったし。

 

「黒乃の手料理、なんだか久々だな。……なぁ黒乃。」

「…………?」

「本当に、時々で良いんだ。出来れば、たまにこうやって手料理が食いたいな……なんて。」

 

 う〜ん、まぁ俺の手料理は、イッチーからすれば慣れ親しんだ味だろう。確かに、なかなか寂しいところはあるかも。実際のとこ、俺もイッチーの手料理が恋しかったりする。うん、そういう事なら全然良いよ。俺は首を縦に振った。逆にイッチーの料理を食べたいとお願いできれば最高だったんだけど。

 

「本当か!?ありがとうな、黒乃。」

「って、これでは黒乃さんの思う壺ですわ!?」

「た、確かに……。何処の誰だ、黒乃の策に便乗しようとか言ったのは!」

「いの一番に動いたのアンタでしょうが!一夏、アタシの酢豚もとっとと食べなさい!」

「のわっ!わ、解った……解ったから落ち着けって!」

「ア、アハハハ……。」

 

 イッチーの嬉しそうな声に反応するかのように、それまでマイエンジェルと和やかにしていた3人はいきなり慌て初めた。モッピー、鈴ちゃん、セシリー、策とか思う壺って何の話ししてんの?まぁ良いか、これでまたマイエンジェルがフリーなんだから。鬼の居ぬ間に……ってのは皆に失礼か。

 

(マイエンジェル、続き続き。)

「ありがとう、藤堂さん。あ〜ん……。」

 

 我関せずといった具合で、マイエンジェルとの食事を続ける。フフフ……これも含めて、楽しい食事になったな。皆と賑やかにするのは良い。今回の場合はモッピーに悪かったから、時と場合は考えつつ騒ぎに混じれるようなら積極的に参加しようかな。

 

 

 

 

 

 

「はい、それじゃ……確かに渡したわ。」

「どうもありがとうございます。」

 

 放課後になって、僕は職員室に寄っていた。とは言っても、入り口で済むような用事なんだけど。僕が感謝をしながら受け取ったのは、大きめのダンボール箱。これは僕の生活必需品で、職員室に預かってもらっていた。それで、これから一夏の部屋で荷解きになるかな。

 

「はぁ……。」

 

 何も一夏と同室なのが憂鬱って事ではないんだけど、僕は思わず溜息を吐かざるを得ない。それもこれも、藤堂さんが原因だ。もぅ……わけが解らないよ……。朝の事があったから警戒してたのに、昼に起きた一連の流れはなんだったのさ。これじゃ僕が馬鹿みたいだ。

 

 自然なのは、僕を男子として扱ったとか……?いや、待ってよ……自然じゃないでしょそれは……。会って間もない男子生徒に、あ〜んをするほど藤堂さんは軽い女性に見えない。つまりそういうふりでも無かったという事になる。……単に僕を利用して、一夏にアプローチを?いや……藤堂さんだったらストレートに動くはずだし。

 

 あっでも……本当に美味しかったな、藤堂さんの手料理。嬉しいってリアクションも、偽りなく心からの言葉だった。ただ……一夏の視線が痛かったなぁ……。あんなにジッと見てこなくても良いのに。一夏って、奥手なのかもね。周囲から見るとじれったい2人なのかな。

 

「おーい、デュノアくん。」

「……近江先生。……僕に何か用事ですか?」

 

 何処かネットリと耳に残るような声が聞こえて、僕は自然に身体が強ばるのが解った。職員室を出てしばらくのところで僕を呼び止めたのは、近江重工の御曹司である近江 鷹丸さん……この人が1番の不確定要素だよ……。朝職員室に挨拶しに来た時は自分の目を疑った。

 

 この人が刹那を設計・開発したのだって、社長代理なのだって知ってる。けど……IS学園で教師をやってるなんて聞いてない。紛い成りにも社長なわけで、デュノア社の事情が当然のように耳に入るであろうこの人が居るのは不味すぎる。ううん……多分だけど、この人も僕の事は知っているに違いない。

 

「訓練機のラファールについて相談事があって。」

「ラファール?」

「うん、再起不能なのが長い事格納庫に放置されてるんだ。僕も弄ってみたんだけど、あれはもう本当にダメな奴でさ。それで1つ提案があるんだけど。」

 

 近江先生が言うには、バラせるところまでバラして、まだ使えそうな部分はデュノア社に還元したいって事みたい。それで相談っていうのは、手続きをスムーズにしたいから窓口の役目を僕に買ってくれないかと言われた。……どうやら、少しでもデュノア社の利益に繋がるよう気を遣ってくれているみたいだ。

 

「……解かりました。それでお願いします。」

「うん、了解。じゃあ……明日までにはバラしておくよ。それじゃ、僕はこれで―――」

「……その……近江先生!少しお時間良いですか?……話したい事があるんです。」

「僕とかい?解ったよ。それなら……場所を変えようか。」

 

 僕が了承の言葉を述べると、近江先生はアッサリと背を向けて何処かへ消えようとしてしまう。凄く……拍子抜けしてしまう……。けれど、この人はきっと解っていて誰にも何も話していない……。もしそうだとするなら、僕がするべき事はその真意を聞く事。この人の身の振り方次第では、デュノア社なんて明日にでも倒産に追い込まれかねない。

 

 近江先生が自ら場所を変えようと提案したなら、これから僕が話そうとしている事も理解している……って事だと思う。でも、それこそ誰かに聞かれても困るしね。僕達は連れ立って歩くと、人気の全く感じられない廊下まで辿り着く。先生は右見て左見て、ようやく立ち止まった。

 

「……このへんで大丈夫かな。じゃ、遠慮なくどうぞ。」

「はい……。あの、僕の事……どこまで気付いてますか?」

「う~ん……そうだね。デュノア社が経営不振、フランスがイグニッション・プランから除名をされている事を鑑みるに……広告塔として転入。および織斑くんに接触してデータの無断採取ってところかな。」

「…………。」

 

 ……思っていた通り。でも、ここまで清々しく言い当てられると少し怖いなぁ。直接は言わなかったけど、僕が女の子だって事も割れてるか……。まぁそれは良いとして、問題はここから。どうして近江先生は、知っていて何も行動を起こさないか……という事。

 

「……告発しようとは思わないんですか?」

「うん、全然。だって、そっちの方が面白そうだしね。まぁ僕だって、キミの置かれてる状況に関してはそう思わないけど。」

「お、面白そう……?そ、そんな理由で―――」

「ん~……価値観の差だって前置きはしておくとして、僕にとっては死活問題なんだよねぇ。退屈……あぁ、口にしただけでも気が滅入るよ。」

 

 ……まぁ、この際だから何でも良いや。黙ってくれるのなら、この人はそういう人なんだって思っておこうかな……。でも、言わんとしている事は解らなくもない……かも。致死的退屈症とかいう病気もあるとか聞いた事ある気がするし。

 

「ま、単にキミを退屈しのぎって思ってるんじゃないのは解ってほしいな。」

「は、はぁ……?」

「というか、キミだってそっちのが都合良いでしょ?だからお相子……って流れに僕はしたいんだけど。」

「そ、そうですね……。じゃあ、そういう事で。」

 

 退屈しのぎっていうのも嘘じゃないけど、僕がここでの生活をずっと続けられれば良いとも思ってる……って事かな。なんだか雲みたいな人……。それも風の流れに逆らって、自分の意志で流れる雲って感じ。そう思うと、先生の癖毛がなんだか雲みたいに見えてきた。あっ、そんな事より……もう1つ質問しておきたいんだった。

 

「あの、それともう1つ。近江先生から見て、藤堂さんってどんな人ですか?」

「どんな……ね。何を思ってそんな事を聞くんだい。」

「なんと言うか、思ってたのと違うと言いますか……つかみどころが無くて酷く困惑していると言いますか……。」

 

 藤堂さんにも正体がばれているとして、真意が聞けないから困ったものだよ。あんな見張っているみたいな台詞を言われるくらいなら、無言で排除してくれたらどれだけ楽だったろう。それなのに藤堂さんは、自ら脅したのに友好に接してくるっていう意味不明な行動をしてくるから……。

 

「ははっ、確かに……。彼女は不思議な女性としか言いようがないかなぁ。やっぱり何を考えてるか解からないし。」

「そう……ですか。」

「それでも彼女は優しい女性さ、それだけは自信を持って言える。」

 

 ……それは確かに。例の……八咫烏の噂なんて消し飛ばしてしまうほどだ。だけれど、だからこその八咫烏だとも思ってしまう。与する者には幸を運び、仇なす者には災いもたらす。今の僕は、どちらにもなりえるから……。藤堂さんは、暫定的に僕を前者だとして接してくれているのかも。

 

「そっか……だからお昼は……。近江先生、なんか少しスッキリすっきりしました。あの……話を聞いてくれてどうも―――」

「あ、行く前に1つだけ。くれぐれも……織斑くんには気を付けて。」

「え、えぇ?なんか人畜無害って感じが滲み出てますけど……。」

「いや~……僕が言ってるのはそういうのじゃなくて。まぁとにかく、お風呂とかは特に用心した方が良いと思う。……用心したって、どうしようもない場合もあるだろうけど。」

 

 な、なんなんだろ……いつも笑顔の崩れない近江先生が、ちょっぴりゲンナリとしながらそう言う。もっと詳しく聞きたい……けど、先生は意識して遠まわしに言っているように感じた。それなら……聞くだけ野暮って奴なのかな?う~ん……少しモヤモヤするけど、それなら仕方がないか。

 

「わ、解りました……。御忠告どうもです。」

「うん、まぁ……それじゃあね。なるべく長くここに居られる事を願っておくよ。お互いの為にも……さ。」

「あ、ありがとうございます……。」

 

 途中まで良い台詞だったのに、最後の一言で台無しだ。でも……去っていく近江先生の背中に一応の感謝はしておく。これで一安心……かな。先生にも黙っておく理由があるんなら、口は絶対に割らないはずだろう。変な話、嘘はつくけど約束は守る人……って言えば良いのかな。

 

 なんというか、やっぱり頭の良い人って変人が多いのかなぁ……?黙ってもらっている状況で、そんな考え失礼だとは解ってるけど……。それはそれとして、一夏には気を付けて……か。せっかく近江先生がしてくれた忠告だし、用心しておこうかな。気を取り直した僕は、一夏の部屋を目指して歩を進めた。

 

 

 




黒乃→マイエンジェルと仲良くなりたいな!
シャルロット→藤堂さん、いったいどういうつもりなんだろ?


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