八咫烏は勘違う (新装版)   作:マスクドライダー

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第35話 金と銀の転校生

「今日はですね、新しいお友達を紹介しますよ!しかも2人!」

 

 ちー姉が訓練やらISスーツに関した連絡事項を述べると、交代した山田先生が意気揚々とそう告げた。何故か鼻息荒いその姿は、どうにも子供っぽさを増長させるな。そんでもって、少し離れた両サイドにちー姉と鷹兄が構えてるからかもね……。何と言うか、子供を見守る両親の図みたいに見えなくもない。

 

 それにしても、新しいお友達……それすなわち転入生、それすなわち……彼女らの事を指し示しているという事だ。長かった……IS学園に通うと決意してから数年……ただこの日だけを待ちわびていたぞ。山田先生が入室へ促すと、1組の扉からそれぞれ金と銀が特徴的な髪色の2人が現れる。

 

「失礼します。」

「…………。」

「では、簡単に自己紹介をお願いします。」

「はい。皆さん初めまして、シャルル・デュノアです。此処に僕と同じ境遇の男子が居るという事で、フランスからやって来ました。」

 

 待ってたよ……待っていたよマイエンジェル・シャルロットォォォォっ!うはははは……嬉しすぎて狂いそうだ!前世じゃ生粋のシャルロッ党の俺氏が通りますよおおおおおっ!ああ、マイエンジェル可愛いよ……マイエンジェル。何するにしても全部が全部あざと可愛い!んは~……男装姿もまた可愛い!

 

 2人目の男子()って事でワーキャーと女子達が騒いでいるが、喋れたらきっと俺もその中に混じってたと思う。いや、でも……今回ばっかりは喋れなくて良かったのかも。何故かって、テンション上がった勢いでマイエンジェルの正体をばらしかねない。うん、そういうのはイッチーに任せないとだから……。

 

「貴様ら、すぐに黙れ。……お前も何か言え。」

「はっ、了解しました。」

 

 フハハハ!勿論キミの事も待っていたよ、ラウラたん。色々属性を詰め込みすぎて良く解らん事になってるラウラたんだが、やっぱり仲良くなれるのは学年別トーナメント後かな?ううむ、いずれはラウラたんの綺麗な銀髪に顔を埋めてクンカクンカさせてほしいところだ。……出来ればの話だけど。

 

「ラウラ・ボーデヴィッヒだ。」

「……あ、あの~……以上ですか?」

「以上だ。」

 

 自己紹介とはよく言ったもので、名前だけ言ってしまえば確かに言葉としては成立しているかもね。山田先生は涙目になってるけど、今のラウラたんはしゃーなし。気にしたら負け、逆にこちらもラウラたんの態度を気にしないくらいにしとかんと。

 

「貴様が―――!」

 

 おおう、ラウラたんの引き起こすファーストインパクトが発生しようとしているぞ。前々から迷ってたんだけど、コレって防いだ方が良いのかなぁ……?ラウラたんからすれば俺もターゲットなんだろうけど、だからって実の肉親なイッチーが最たる標的で―――ありがとうございます!

 

「私は認めない。貴様があの人の愛弟子などと。」

「お前……黒乃に何しやがる!」

 

 か、考え事してて気が付かなかった……。反射的にありがとうございますと言ってしまったが、それすなわち俺がビンタされたって事。そ、そっか……ラウラたんはイッチーよりも俺の方が気に食わないか……。ま、ますます状況が悪いぞぉ……。ん~……どうすんべ。

 

「フンッ、貴様も同じだ。貴様があの人の弟など認めない。」

「そんなん知るか、お前に許可される筋合いはねぇ!とにかく黒乃に―――」

「…………。」

「黒乃……。」

 

 とにかくイッチーを落ち着けさせるのが先決だと思った俺は、イッチーの腕を掴んで首を左右へ振った。するとイッチーは、悔しそうな顔で止めてくれるなとでも言いたそうだ。いや、解かるよ……言いたかないけどラウラたんが悪いもん。けどさ、やっぱそこは広い心でさ……。

 

「……くだらん。」

「…………。あ~ホームルームはこれで終わる。今すぐ着替えて第2グラウンドへ迎え。今日は2組と合同だ。」

「お、近江先生。訓練機の調子はどうでした?」

「えっとですね……1機だけ駆動系に少し問題がありましたけど、キチンと処置しておきましたよ。」

 

 俺がイッチーを止めている間に、ラウラたんは自分の席へと向かってしまった。するとちー姉は、少し苦い顔をしながら強引に話を変えつつ1組から出て行く。まるでそれに協力するかのように、鷹兄と山田先生も会話をしながらちー姉に続く。ほらイッチー、キミはマイエンジェルの世話をしたげなさい。

 

「……解った、納得は絶対しないけど……今は気にしないでおく。」

「えっと、キミが織斑くん?僕は―――」

「待った。そういうのは後で良いから急ぐぞ。」

 

 う~ん……良くない傾向だなぁ。どうやらイッチーとしては、俺がしばかれたって事でラウラたんの印象は原作よりも悪いようだ。でもとにかく、マイエンジェルの事は頼んだよ~。イッチーは渋々ながらも俺の行動に肯定の意志を示し、マイエンジェルを連れて1組から出て行った。

 

「黒乃っ!大丈夫か?あぁ……少し腫れているではないか……。」

「まったく、なんですのあの野蛮人は……。わたくし、怒りを通り越して呆れています。」

 

 ……良くない傾向だぞぉ……どうするよコレ……。有難い事に、モッピーやセシリーは俺を信頼してくれている。俺に対しての平手打ちのせいで、やはり原作よりもヘイトがラウラたんに向いてるらしい。流石に俺のせいでラウラたんが嫌われるのは忍びないよ……。

 

「黒乃さん、保健室に寄って湿布を貰ってはいかがかしら?」

「それは良い案だ。黒乃、ここはセシリアの言う通りにしよう。」

 

 それは少し過保護すぎるってか……あれ?うわ、ほんとに結構腫れちゃってるな。あ、でもこれ面白いかも……頬触っても少し感覚が麻痺して触ってるの解んないや、ハハハ。……笑い事じゃないよね。はぁ……ここはセシリーの仰る通り、アリーナの前に保健室だな……。……うん?なんか廊下の方が騒がしい……ってああああ!?

 

(アレを忘れてた!今助けるからねマイエンジェルうううう!)

「く、黒乃!?待て、そんなに急がなくても……。」

「……行ってしまわれましたね。」

 

 突然に教室を飛び出すもんだから、2人を大層驚かせてしまった。だが、しかし、まるで全然!俺の優先事項からは程遠いんだよねぇ!このままでは、男子が来たと聞きつけた女子達に追われてしまう。確か原作のイッチーは、大したことをマイエンジェルにしてやれなかったと思うんだ。

 

「ん……あれって、もしかしなくても……。」

「と、藤堂 黒乃!?」

「く、黒乃!?お前、何しにここへ……。」

 

 俺が本気で走れば、すぐに女子の群れは発見できた。現状としては、イッチー&マイエンジェル、それを追う女子達、俺の順番で縦1列……それなら、飛び越える必要があるな。俺は全力疾走の勢いを利用して、思い切り高くジャンプした。当然これじゃあ飛び越えれないので、ほんの一瞬だけ雷火を部分展開し、弱々しくQIB(クイック・イグニッションブースト)

 

(はい、ちょっと失礼マイエンジェル!それにイッチー!)

「へ……?うわっ、うわわわ!?」

「うおおおおっ!?」

 

 QIB(クイック・イグニッションブースト)を弱々しくかつ一瞬だけ吹かしても、その推進力たるや凄まじい。俺は生身ながらもスィーッと空中でスライドしているような状態になった。その状態を維持しつつ、2人を両腕でガッチリと小脇に抱える。そのまま一瞬だけ着地すると、またジャンプして後は同じ事をしばらく繰り返す。

 

 しばらく繰り返しただけでも、女子達はもはや姿すら見えなくなる。ここまで来たならば、もはやどう足掻いたって追いつける距離では無い。よしっ、じゃあ2人を降ろそうか……。俺はその場でキュッ!っとブレーキをかけると、小脇に抱えた2人を離す。

 

「な、何かと思ったら……助けてくれたのか?でもな黒乃、ある意味助かってねぇ……。」

「こ、怖かったよぉ……。」

 

 はっ!?し、しまった……逆効果だったか!?2人を降ろすなり、イッチーは疲れ果てた顔でそう言い。マイエンジェルはその場にヘタリと座り込んだ。ああ、でも怖がってるマイエンジェルもやっぱり可愛いっていうかなんというか……。す、済まぬマイエンジェル!俺は深々と頭を下げた。

 

「い、良いよ良いよ!助けようとしてくれたんでしょ?ありがとうね、藤堂さん。」

「サンキュー黒乃。助かった。」

 

 あぁ……怖がらせたのは俺なのに、天使の微笑みで許してくれた。流石はマイエンジェル……こんな無表情で良く解らん奴にも対応は分け隔てない。何気にこんな子は初めてかもな。いや、大人だって何処か俺とは距離を置きたがる。それでも初見でここまで友好的だなんて……目頭が熱くなりそうだ。

 

「というか、姿が見えなくなったからっていつまでもこうしてられねぇぞ。」

「そ、それが織斑くん……。ゴメン、僕腰が抜けちゃって。」

(なぬぅ!?それは一大事だ!俺に任せときんさい。)

「ひゃっ!?と、藤堂さん……?」

 

 マイエンジェルの腰が抜けたと聞いて、俺は華奢なその体を姫抱きで持ち上げた。おっふ……ここまで顔が近づくと、少し照れるなぁ……へへっ。よぉし、イッチーがそれなら俺が代わるとか言ってるけど無視してゴー!え~っと確か、イッチー達が目指してたのは第2アリーナの更衣室だっけ?

 

 えっさほいさとマイエンジェルを運ぶと、ようやく目的地へと辿り着いた。更衣室入口の前でマイエンジェルを降ろすと、腰が抜けたのはもう治ったみたい。よしよし、それなら俺も満足だよ。なんとかマイエンジェルの役にも立てたし、警戒はされないんじゃないかな。んじゃ、俺も急いで着替えないと。

 

「あっ、あの……藤堂さん!本当にありがとう。」

「…………。」

「と、藤堂さん?」

「いつでも見てる。」

「っ!?」

 

 その場を立ち去ろうとしたが、マイエンジェルの言葉に足を止める。はぁ~……たまらん、ちょっと上目づかいで言ってるからホントにたまらん。マイエンジェルに見とれていたせいか、数テンポの間が開いてしまう。喋られるかは賭けだったが、言いたい事を耳元で呟くと声が出た。いやね、イッチーに聞かれると流石に恥ずかしいじゃん。

 

 なんか豪い驚かせたようだったが、まぁ色々と解釈のしようがある言葉になっちゃったもんな。どう取られたかは解からないが、初対面で半ば告白みたいな事を言われた……とか大体そんな感じだろ。それよりも、本当に俺も急がないとちー姉に殺される。もう1度マイエンジェルを見てから、俺は使える女子更衣室を目指した。

 

 

 

 

 

 

「…………。」

「どうかしたのか?」

「あ、うん……何でも無いよ。それより、さっきの続きにしようか?」

「そうだな。俺は織斑 一夏。一夏って呼んでくれ。」

「僕はシャルル・デュノア。僕の事もシャルルで良いから。」

 

 IS学園にやってきて初日なのに、目まぐるしいくらいに様々な事が起きた。とにかく僕は、今すぐにでも落ち着きたい。その一心で自己紹介にしたけど、不自然に思われてないかな……?いろいろと頭の中を整理しないと、特に……藤堂さんの事とか。

 

「それより、時間が無いから急ごう。黒乃のおかげでいつもより余裕があるけどな。」

「? いつも助けてくれてるとかじゃ……。」

「いや、今日が初めてだ。まるで……。……まるで、シャルルを助けたかったみたいにさ。」

 

 更衣室に入りながら、一夏がそんな事を呟いた。だけど、様子が少し変……?まるで、言いたくない事を必死で口にしてるみたいな……そんな感じ。一夏が背中だけ見せてそう言うから、表情を悟る事ができない。気にするほどの事でもないのかな。

 

「さて……っと。」

「うわぁ!?」

「シャルル?」

「ご、ごめん……何でも無いから。」

 

 し、しまった……一夏がいきなり裸になる物だから、普通に素のリアクションが出ちゃったよ……。変には思われるだろうけど、今ので女の子だってばれてないよね……?だ、大丈夫……僕は男の子、僕は男の子……。そうやって自分に言い聞かせて、ようやく気分は落ち着いた。

 

 それじゃ、僕も着替えないと……。僕はコソコソとロッカーの影に隠れると、急いで男子用の制服を脱いだ。その下には、既にISスーツを着込んである。こうすると手間が省けるしね……。というか、一夏もそうすれば良いんじゃないかな?今度勧めてみよう。

 

「い、一夏……まだ着替えてる?」

「ん、おう……。ってか、隠れてどうしたんだ?」

「僕の事は気にしないで。それより、着替えながら少し聞いてもいいかな……。」

「ああ、俺に答えられる範囲なら。」

「そっか、それじゃ……。藤堂さんって、どんな人なの?」

 

 これはぜひ……というか、何が何でも聞いておかないとならない。情報によると、一夏と藤堂さんは幼馴染。誰よりも藤堂さんを知っているであろう一夏に、ストレートな質問を投げかけた。でも、やってきたのは沈黙……。おかしいな、どうして答えてくれないんだろ。

 

「……なんだよ、黒乃の何が気になるんだ。」

「え?ほら、助けてはもらったけど……あまりどんな人なのか解からなくって。」

 

 一夏は少しムスッと不機嫌そうな声色で返してきた。その様は、割れ物注意……僕は必死に言葉を選んで、更に一夏へ返す。もちろん藤堂さんの事は知ってる。長いから割愛するけど、黒き翼の八咫烏……だからね。IS学園に来る前に、一夏と接触する際の要注意人物だとしつこく言われたから。

 

「どんなって、まんまだよ。俺達を助けてくれるような優しい奴。」

「……そっか、そうだよね。」

 

 そう……聞いていた話と、随分と違う印象を受けた。でもだからこそ、最後の言葉の意味を解釈しかねている。それによっては、一夏の言った通り本当に僕を助けたかったかどうかは怪しくなってくる。それはつまり、僕が来る事によって騒ぎになって……それに巻き込まれた一夏を助けたかったんじゃないかなって……僕はそう思う。

 

 最後の言葉さえなければ、僕はそのまま藤堂さんを警戒する必要がないほどに優しい人だって解釈していたはず。あの言葉……いつも見ている……って。私が見ている限りは、好きにはさせないって……そういう意味なんじゃないかな。一夏に聞こえないように、わざわざ僕の耳元で囁いたくらいだし。

 

 一夏と僕を無理矢理でも引き剥がそうとしないのは、僕が特に何かをしない限りは……自分含めて友好にやっていこうって事……だろうね。つまり彼女は、僕の正体に気付いている可能性が大きい。……やっぱり、僕はあくまでおまけだったんだ。だって、こう考える方が流れが自然だよ……。

 

 流石に織斑先生の後継者有力候補……八咫烏の黒乃は伊達じゃ無かったって事みたい。割と男装も完璧だったつもりなんだけど、こうもあっさり見破られるのはショックだなぁ……。……それでも僕はやらなきゃダメなんだ。確か、仇なす者には災いもたらす……だったよね。どんな災いだとしても、僕は―――

 

「……ルル。シャルル!」

「うわぁ!?ど、どうかしたの?」

「さっきから何回か呼んだんだぞ?返事が無いから心配したぜ。」

「ゴメン……ちょっと考え事をさ、ハハハ……。」

 

 少し自分の世界に入り込みすぎたみたいで、すぐ近くで一夏が呼んでいるのにも気がつけなかった。どうやら一夏はISスーツに着替え終わったらしく、それで僕に声をかけたようだ。……なんて言うか、男の子が着るとこんな感じなんだ……ISスーツって。

 

「……なぁ、俺からも1つ聞きたいんだけど。」

「うん、何でも聞いてよ。」

「さっき……黒乃になんて言われたんだ?」

 

 一夏は何か、気まずいというか悶々としたというか、そんな表情で僕に問いかける。その様子には、どうにも不安が見え隠れしているような……。一夏は、藤堂さんの事が好きなのかな。彼女が僕を助けたって思ってるみたいだし、もしかすると藤堂さんが僕に気があるかもー……。そう考えているみたい。

 

 だけど困ったな……。それだと、ストレートにいつも見ていると言われたなんて答えられないよ。だって言葉だけ聞いたら、絶対に色恋沙汰な台詞だもん。どうしようかな……無駄に一夏を落胆させるのもなんだし、かといってどう言い訳すれば……あっ、そうだ。

 

「……キミと仲良くしてあげてって、そんな感じのニュアンスの事を言われたんだよ。」

「へ〜そうか……そうか……。」

「一夏に聞かれるのが恥ずかしかったんじゃないかな。」

「ハハッ、まるで母親だな。ったく、黒乃に言われなくったって大丈夫だって。」

 

 僕がそう言えば、一夏はさっきまでの表情が嘘のように笑みを浮かべる。口では何か心配し過ぎだとでも言いたそうなのに、安心しきっているのか伝わった。……2人って、両想いなんじゃないのかな?でも付き合ってる風には見えないって事は、随分とままならない恋なのかも。

 

 というか、邪魔しちゃってるのは僕なんだろう。はぁ……会社の件だけでも心苦しいのに、余計な荷が増えてしまった感じ。なるべく藤堂さんのアシストを優先に動こう……。それに、彼女の信頼を得られれば少しは油断してくれるかも知れないし。

 

「ごめんな、変な事聞いて。じや、行くか。」

「うん、そうだね。」

 

 一夏はこの通り、僕と普通に接してくれてる。でも藤堂さんが関わるとその限りじゃない……。逆に一夏に接しようとすると、藤堂さんが黙ってない。……あれぇ?は、八方塞がりなような気がするのは気のせいかな?う、う〜ん……とりあえず、藤堂さんに接するときは一夏に見られないようにしないとダメみたいだ。

 

 まぁ……あまり考え過ぎも良くないかな。とにかく仲良く出来れば僕も満足だし。打算ありきだって、単にそれだけじゃないよりはずっとましに決まってる。とにかく、早くこの学園にも慣れないと。しっかり道順を覚えながら、一夏の後を着いて歩いた。

 

 

 




黒乃→いつも見守ってるぜ、マイエンジェル!
シャルロット→いつも見張ってる……やっぱり警戒されちゃうか……。


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