ISー無限の軌跡ー(スランプ中につき更新速度低下中) 作:ハマトラ
それは時に箱に封じられ、時に万能の願望機と呼ばれてきた
しかし、人の欲深さは時としてその禁忌に容易く指をかける
二色の軌跡が幾度無くぶつかり火花を散らせる。一方は双銃剣を振るうラウラ、そして絶え間無い連撃を一本の太刀で捌く一夏だ。
手数で押される一夏は避けられる攻撃と防げる攻撃を見極め、避けられる攻撃は最低限の動きで回避して防げる攻撃は太刀で受け止めた。
ラウラ「やるな!私の攻撃にここまで耐えたのは教官と私の副官以来だ」
一夏「そりゃどうも!!」
一夏は銃剣を防ぎ、そのまま銃剣の刃に太刀を滑らせる。ラウラはもう片方の銃剣を寸前で防ぐと太刀を弾いてレールガンでがら空きになった腹部を狙い撃つ。
一夏は太刀で受ける余裕が無く強引に身を捩り避けようとしたが脇腹を掠めた。
ラウラ(!!・・・・・・・今のは確実に命中させたつもりだったが・・・・・・)
一夏(くそ!回避に一瞬迷ったか・・・・・・・流石精鋭部隊を任されるだけある)
一夏は身を屈め、太刀を持つ腕を後方に引き狙いを定める。
一夏「八葉一刀流、弐の型"疾風"!!」
ラウラの視界から一夏が消える。その瞬間腹部に衝撃がはしり、ラウラの表情に困惑の色が見えた。
ラウラ(速い!!これが教官の言っていた八葉一刀流か・・・・・・・・面白い!)
一夏「もう一発!!」
ラウラ「ちっ!!」
一夏がもう一度疾風を繰り出し、ラウラは慌てて銃剣を拡張領域にしまい、右手を一夏の方向に翳す。
その瞬間、一夏の動きが一瞬止まり、ラウラは疾風の軌道から外れると同時に銃剣を再度出して引き金を引く。
一夏は謎の拘束から解放され襲い掛かる銃弾を避けるが数発喰らってしまった。
一夏「くっ・・・・・・・・今のが、ドイツのAICか」
ラウラ「そうだ、ナメてたわけでは無いが使うつもりは無かった。まさか使わされる事になるとはな!」
ラウラは一夏に体勢を立て直す暇を与えぬ様に銃剣を振り下ろす。一夏は呼吸を整え、太刀を居合いの様に構える。
一夏「八葉一刀流、伍の型"残月"!!」
一夏は振り下ろされた銃剣をかわし、すかさず袈裟斬りを放つ。ラウラはAICを使う間も無く斬られ慌てて後退した。
ラウラ「ぐっ・・・・・・・・まさか、私の弱点を!?」
一夏「ああ、お前はAICを他の武装と併用して使えない。だからさっき俺の動きを止めたまま撃って来なかったんだ。なら、他の武装を展開している時に斬ればいい!」
ラウラ(弱点を見抜き、しかもそこを的確に突いて来るとはな・・・・・・織班一夏、か)
ラウラ「やはりお前は私の思った通り、面白い奴だ!!だからこそ!!!!!!」
一夏「流石精鋭部隊隊長だ!下手をすればすぐにやられる!!それでも!!!!」
一夏・ラウラ「「勝つのは俺(私)だ!!!!!!!!!!!!!!」」
一夏とラウラが同時に動き出す。一夏の袈裟斬りを避けたラウラは銃剣の銃口を一夏に向けた。
ラウラ「排除する!"クリアランス"!!!!」
ラウラの双銃剣から怒涛の広域連射が放たれ、一夏を無数の銃弾が襲う。一夏は緋皇に搭載されているナノマシン"焔"を起動させて振り上げる。
一夏「燃え盛れ!滅!!」
刀身が炎に包まれ、振り下ろすと同時に炎は衝撃波となって拡散する。後から"轟炎撃"と名付けられた(鈴音命名)この技で銃弾を溶かすと一夏は身を屈めた。
一夏「弐の型、"疾風"!!!!」
ラウラ「これでどうだ!"スカッドリッパー"!!!!!!」
二人の姿が同時に消えて直後、アリーナの中心上空で火花が散り二人は場所を入れ替える様に現れる。
一夏「この!"弧影斬"!!!!」
ラウラ「まだだ!!」
一夏が居合いの構えから勢いよく太刀を振り抜くと、斬撃が飛び三日月型の斬撃がラウラに襲い掛かる。
ラウラはレールガンを撃ち、相殺すると双銃剣を構えて一気に間合いを詰めるとすぐそこから一夏が現れて双銃剣と太刀が再度ぶつかり合った。
観客席では、一夏の友人達と恋人が見守っていた。が、予想以上の状況に呆然となっていた。
鈴音「一夏、凄い・・・・・」
マドカ「うん、けど見てよ。あの二人の顔」
その場の全員が思わず笑みを浮かべる。戦っている二人はいつ、どちらが負けるか解らない様なこの状況下で笑っていた。
セシリア「お二人共、本当に楽しそうですわね」
シャルロット「ホントに・・・・・・一夏も男の子だなぁ~」
蒼也「凄まじいな~こりゃ俺が追い抜かれるのも時間の問題か?」
マドカ「それは・・・・・・多分無理でしょ」
官制室では、千冬と真耶が二人のSEを確認しながら見ていると官制室の扉が開かれる。入ってきたのは、養護教員の永遠と車椅子に乗せられ、人形の様に動かない箒だった。
真耶「九重先生!篠ノ之さん連れ出しちゃ駄目ですよ~」
永遠「大丈夫、ちゃんと許可貰ってるから!箒ちゃんだってずっと篭りっきりじゃ可哀相だもんね~」
箒に話を振るが返答は返って来ない。食事を摂っていないせいもあり、顔は窶れ、目からは生気を感じない。
千冬「相変わらず、か」
永遠「うん、この子はずっと自分の頭の中の空想に逃げ込んで現実逃避し続けているんだ。だけどこのままじゃ箒ちゃんの命に関わるから、何か外部からの刺激が欲しいかなって思って・・・・・」
千冬「刺激、か・・・・・・・・ならああいうのはどうだ?」
千冬の指差すモニターでは、激しい接戦を繰り広げる一夏とラウラが映っていた。剣のぶつかり合う音に反応して箒はその生気の無い曇った瞳にモニターを映す。
モニターの中では自分の思い人と見知らぬ少女が激戦を繰り広げていた。
箒「い・・・・・・・・・イチ・・・・・・・・・か・・・・・・・」
その瞳に少しだけ生気が戻る、箒は一夏の名前を呟きながら必死に手を伸ばしていた。
永遠「そうだね、もう少し近くで見ようか」
永遠は車椅子を押してモニターの近くに箒を移動させると自分も試合を観戦する。永遠は一夏とは高校時代数回会った程度だが、久しぶりに会って今の成長ぶりに驚いていた。
永遠「いっ君の対戦相手の子は?」
千冬「ドイツ軍に所属している私の元教え子だ。今はシュバルツェア・ハーゼの隊長を勤めている」
永遠「ちーちゃんの教え子か~、ちーちゃんはどっちに勝ってほしい?」
千冬「もうそういう問題では無い。あの二人は勝敗よりいいものを得た。互いに全力を出して競い合える。好敵手というものをな」
ラウラ視点
最初は興味を持つ程度だった。教官は弟である一夏の為に強くなったと言っていた。私もそういう風になりたかった。
千冬『あいつにも言ったが人の強さは千差万別だ。同じ強さなど存在しない。ラウラ、お前もお前だけの・・・・・・・・お前にしかない強さを見つけるんだ。』
教官が言っていた言葉を胸に刻み、教官が帰国した後も日々鍛練を続けてきた。だからこそ、代表候補生に選ばれた時は運命じみたものを感じた。
そして教官より学園への転入の誘いを受けて、部下達の後押しもあり、私はここに来た。同年代は得にレベルが高い。
イギリスや中国の代表候補生も中々の実力者、さらにあの亡国機業のエージェントまで・・・・・・・・ここは本当に退屈しない。
そして教官、貴女に心から感謝します!この異国の地で、これ程の好敵手と巡り会わせていただいた事に!!
ラウラ視点終了
「さて、きっちり働いてもらうぞ・・・・・・・R-13」
とある一室で男の声と共に手元のリモコンが押された直後、モニターのラウラに異変が起こった。
ラウラ「が・・・・・・・ぐ、あああああ!!!!」
突然苦しみだし、シュバルツェア・レーゲンからくろい稲妻がはしる。
一夏「ラウラ!!」
ラウラ「くっ・・・・・・・・一、夏・・・・・・・・皆・・・・・・・・逃げ、ろ!!あああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
valkyrie trace system on
ラウラをISごと黒い泥の様なものが包み込み、やざて人型になる。その姿に全員が凍りついた。
誰もが知る、世界最強がそこに立っていた。
一夏「・・・・・・・・・暮桜?」
世界最強の姿をした災禍が、悪意を纏いそこに立っていた。
暇を持て余した作者の遊び
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