ISー無限の軌跡ー(スランプ中につき更新速度低下中) 作:ハマトラ
それとある方より亡国機業暗部キャラの提案がありましたので出そうと思います
早朝、一夏はいつも通り鍛練を怠らなかった。誰もいない道場で愛着のある刀『風切』を片手に一通りの型にそって剣を振るう。
その様子を見守る影が一つ、木の影に隠れていた。
蒼也「そんな所で何してんだ?」
背後から声を掛けられ慌てて懐から拳銃を取り出す、それより早く蒼也は間合いを詰めて拳銃を奪い取る。
??「お、驚かすなよ・・・・・・」
蒼也「こそこそしてるお前が悪い!んで、ウチの暗部が何の用だ?」
??「・・・・・・カナダ支部から入った情報だ。過激派女性利権団体『アタランテの矢』が不穏な動きを見せてる。それを伝えるのとこちらの状況の確認が俺のボスからの指示だ」
蒼也「あの鉄仮面も人の心配するんだな」
??「お前な・・・・・・・まあいいや、んじゃ用も済んだし帰るわ」
蒼也「そうだ、この前貸した2000円だけどよ・・・・・」
蒼也が借金の催促をしようとした瞬間、少年は姿を消していた。
蒼也「・・・・・・・・仕方ねえ、『アタランテの矢』について調べとくか」
一夏はいつも通り鍛練を済ませると、制服に着替えた蒼也と部屋を出ていつもの4人で食堂へ行き朝食を済ませた。
遠目から箒がこちらを睨んでいるが敢えてスルーした。
朝食後、教室に行くとクラス中が騒がしかった。
一夏「相川さん、何かあった?」
相川「あ、織斑君!実は2組に転入生が来たらしいの」
蒼也「ほぉ、この時期に珍しいもんだ」
相川「なんでも中国から来た子らしいよ」
マドカ「中国か・・・・」
マドカも一夏と同じことを考えていた。中国へ行ってしまった親友のことを思い浮かべていた。
谷本「とはいえ織斑君!クラス対抗戦頑張ってね!!」
夜竹「スイーツ食べ放題の為に!!」
セシリア「これは責任重大ですわね、一夏さん♪」
一夏「地味にプレッシャーかけないでくれよ・・・」
??「そうは簡単にいかないわよ!!」
教室の扉が勢いよく開き、小柄なツインテールの少女がジョ〇サン的ジョジョ立ちを決めて立っていた。
鈴音「何故ならこの中国国家代表候補生、凰鈴音が2組のクラス代表になったからよ!!」
どこからともなく『バァーンッ!!』という擬音が聞こえて来そうな光景にクラスの全員が呆然となった。
一夏「鈴?・・・・・お前鈴か!?」
鈴音「私以外の誰に見えるってのよ!」
マドカ「鈴!久しぶり!!」
鈴音「ヤッホーマドカ!元気してた?」
そんな中、思わぬ所での親友との再会に一夏とマドカは喜んでいた。後方から殺気を感じた気がしたが一夏にはもう気にすることもなくなっていた。
一夏の中でもはや箒を幼なじみとも思えなくなってきていた。自分で選び、厳しい鍛練を積んできた八葉一刀流を曲芸と呼び、幾度となく剣道を強要した結果一夏もマドカ程では無いが箒に対し少なからず嫌悪感を抱く様になっていた。
一夏「こっち帰って来てたなら出迎え行ってたのに」
鈴音「無理でしょ、私来たのつい昨日よ?それに世界規模の超重要人物がそんなむやみやたらとあちこち出歩こうとしないの!」
マドカ「あ・・・・・・・・・鈴後ろ!」
再会を喜びあっていると、鈴音の背後から修羅の対人宝具の一撃が迫った。マドカのおかげで反応出来た鈴音は振り向きながら迫る一撃を真剣白刃取りしてみせた。
見事な手際にクラスから称賛の声と拍手が聞こえる。
千冬「ほぉ、私の一撃を止めるとはな。代表候補生になって腕を上げたんじゃないか?凰」
鈴音「そういう千冬さんこそ・・・・・相変わらず容赦の無い一撃・・・・・・・・バーサーカーのクラスで召喚されたんですか?」
千冬「残念だったな。ちゃんと理性も知性もある」
千冬の『制裁下す書物(出席簿)』を持つ手に力が込められて徐々に押し返される。
鈴音「ちょっ千冬さん!!なんで更に力込めてるんですか!?」
千冬「小娘に私の一撃が防がれたのが気に食わなくてな、それとここでは"織斑先生"だ」
鈴音「理不尽過ぎる!!」
蒼也「織斑先生~山田先生がHR始められないって涙目です」
我に返り教壇に目を向けると、麻耶が助けを求める様な表情で涙目になって千冬を見ていた。
千冬「・・・・・・・すぐに自分のクラスに戻る様に」
鈴音「助かった~んじゃ一夏、マドカ、また後でね」
鈴音は教室に戻り、千冬は麻耶を涙目にさせてしまったことにえもいわれぬ罪悪感に苛まれたが、普段通りに授業が行われた。
そして昼休み、箒に多少妨害されるが適当にあしらい、いつも通り食堂に行くと鈴音がラーメン片手に仁王立ちしていた。
鈴音「待ってたわよ!結構遅かったわね」
一夏「悪い悪い、今日は俺と蒼也で取って来るよ。マドカとセシリアは何がいい?」
マドカ「じゃあ私カレー定食!」
セシリア「私は洋風ランチセットをお願いしますわ」
一夏と蒼也は注文の食券を買いに人混みの中に消えていった。そして女性陣は空いてる席を見つけて確保して二人が来るのを待っていた。
鈴音「あんたははじめましてね。改めて、中国の国家代表候補生の凰鈴音よ!鈴でいいわ」
セシリア「イギリスの国家代表候補生のセシリア・オルコットです。貴女のことはマドカさんから聞いていますわ。」
マドカ「でも、なんで鈴転入してきたの?入学の時もしかしたら鈴もいるかもって探してもなかったから・・・・・・・」
鈴音「いや~本当は入学するはずだったんだけどね、政府の担当が親バカ発言してごねるからさ~・・・・・・・説得にかなり時間使っちゃって転入って形に・・・・」
セシリア「く、苦労されましたのね・・・・・・」
マドカ「本当に懐かしいね。兄さんと鈴で弾にダブルラリアット決めたり、ジャーマンスープレックスからのパイルドライバー決めたり」
鈴音「腕ひじき逆十字固め決めたり、etc・・・・・」
セシリア「その弾という方、ちゃんと生きてらっしゃいますの!?」
鈴音「そりゃ生きてるわよ、弾だし」
セシリア「・・・・・・・・・ところで鈴さん、お聞きしたいのですが・・・・・・・・もしや貴女、一夏さんのことを?」
根拠は無くとも聞かずにはいられなかった。一夏に交際している相手がいることを知る者として聞いておきたいことだった。
もし知らず、彼に好意を抱いているとしたら、いずれ残酷な宣言をすることになると思ったからである。
鈴音「・・・・・・・・そうね、好き"だった"が正しいかな。だって
私はもうフラれてるから」
割と平和な亡国機業① 法定速度は守りましょう
まだ亡国機業の本社がアメリカにあった頃、エージェント統括、オータム・レインは束の手を借りて自分のバイクに魔改造を施そうとしていた。
そして勢いそのままに悪のりし出し、そしてモンスターマシンカッコガチが完成してしまった
オータム「さぁ、最高速度行くぜ!!!!」
バイク?は勢いよくハイウェイを駆け抜けその速度はバイクの常識を超えていた。
オータム「はははははははは!!最高にハイってやつだぁあああああああ!!!!!!!!!!」
「法定速度を軽く120kmオーバーって・・・・・・・明らかに改造車ですよね?」
オータム「いや・・・・・・・その・・・・・・・・すんませんでした。どうか、どうか上司には・・・・・・」
そして当然ながら警察に捕まったのは言うまでも無い。
ちなみにその日の夜、オータムはスコールに連行され翌日には部屋の隅でカタカタ震えていたらしい