未翔が帰って来たので話が再開された。
未翔「さっきはすまなかったな。気を取り直して残り2つの質問だな。」
弦十郎「ああ、ノイズとの戦闘でのあの姿と2年前のあの言葉の意味説明してくれるんだな?」
未翔「まあな、しかしこれから話すことはくれぐれも内密してくれこれは、内容が知れたら最悪この世界だけの話じゃなくなる。それこそ場合によってはありとあらゆる被害が発生する可能性がある。」
弦十郎「分かった約束しよう」
未翔「なら、話そう」
未翔がそう言って話始めた。
未翔「それじゃあ、俺に投げ掛けられた質問2つは、今から話す内容と繋がっている話だ。それこそ響にも初めて話す内容だからな。」
未翔「まあ単純明確に言ってしまうと、俺は1度他の世界で死んで、この世界で前世の記憶と経験を持って新たな人生を送っている。俗に言う《転生者》だよ。」
弦十郎「!!??」
響「転生ってアニメや漫画で出てくるあの?」
未翔「その通りだよ響。俺は、18で最初の人生が終わったその後、神が俺にある理由もあってもう一度命を与えこの世界に産み落とされたんだ。」
弦十郎「にわかには信じられんな。」
未翔「そりゃそうだろう。だから証拠はある。」
弦十郎「証拠?」
未翔「ああ、響お前昔おとぎ話の《希望の歌い手》の話は覚えてるよな?」
響「覚えてるよ。確か、戦場で戦う戦士でありながら、歌も凄くてその歌で、多くの人達に希望を与えて、地球を自分達の物にしようとしていた悪い地底人達との戦いに終止符を付けた英雄のお話だよね?」
未翔「ああ、その通りだ。」
了子「どこか近未来的な話だけど、誰がこれを書いたのか全く分からないのよね?確か」
弦十郎「ああ、しかも何百年も前から存在している話だ。最近は、その続きが日本で見つかったが、政府の話では、つい昨日一部分かった程度だ。」
未翔「その一部ってはさ、希望の歌い手と呼ばれた戦士が、敵との最後の戦いで魔剣を使い決着をつけたが、その後その魔剣の闇に飲まれて多くの人々を殺したって内容じゃなかったか?」
弦十郎「!!何故君がそれを!?その内容は、それこそ昨日分かったばかり。内容を知っているのは、それを解読したチームと今日その知らせを受けた俺や極1部の関係者だけのはずだが?」
未翔「そりゃ知ってるもなにも、それは俺自身の話なんだから本人が知ってて当然だろ?」
翼「本人!?」
響「と言うことは、未翔が希望の歌い手なの!?」
未翔「ああ、その通り。まあ、さっきの悲劇で《絶望の歌い手》と呼ばれるようになったがな。」
緒川「しかし、証拠にしては、不十分ですね。」
ビジョン「なら、私が明確な情報を見せましょう。」
そう言ってビジョン・フェニックスが現れた
緒川「青い火ノ鳥!?」
突如現れたビジョン・フェニックスに未翔と響以外の全員が警戒した。
未翔「全員警戒しなくても大丈夫ですよ。ビジョンは、俺の分身見たいな存在ですから。まあ、こいつについての説明は、長くなりそうなのでまた今度にさせてもらいます。」
ビジョン「改めてビジョン・フェニックスと申します。気軽にビジョンで構いません。」
弦十郎「未翔君何故ビジョン君は出てきたのかは、説明してくれるか?」
未翔「ええ、ビジョンは、色々な存在に幻を見せることができます。そしてその応用技で、自分の思考や記憶をそのまま幻として見せることもできるのですが、それを応用して記憶を幻影として写し出せるんです。」
了子「なるほどそれで自分の過去を見せるわけね?」
未翔「その通りです。一応証拠に皆さんの数時間前の記憶を1度幻影として写し出しますね。」
ビジョン「それでは、メモリーズビジョン!!」
ビジョンはそう言うと目の前に全員の数時間前の記憶が幻影として現れる。
弦十郎「これは驚いた。確かにこれは俺の記憶だ!!これは、どれくらい前まで見せられるんだ?」
未翔「俺の記憶を見せる分には、制限はありませんけど、今のように他者の記憶の場合はできて半日程度ですね。」
弦十郎「そうか。ありがとう。」
この時了子が、どこか安心したような表情を一瞬だけしたのを、未翔は見逃さなかった。
未翔「それでは、自分の記憶を見せますね。ビジョン頼んだ!!(了子さんは、何かあるな・・・まあいい今は証拠不十分だし保留だな。)」
ビジョン「わかりました。それでは、メモリーズビジョン!!」
その場にいた全員が、未翔の記憶を見たそれは、とても悲しい記憶であった。
救おうとした命が、自分の手によって殺される。
過去の未翔の手によって、何百何千と言う未来が奪われた。
必死に抗おうとしても抗えず闇に飲まれる過去の未翔。最後は彼の仲間が何人も彼の前で命を散らし、その代わり未翔は闇から解放された。だが、その体は、その心は、すでにボロボロであり・・・・・・・・・・まもなくして未翔は、泣きながら死んだ。
そして、神に出会い力を貰ってこの世界に生まれた。
そこで幻影は終わった。
未翔「これが、俺の過去だ。」
未翔以外の全員はなにも言えなかった響とラバック以外は、先程覚悟していた。しかしそれでは、まるで足りなかった。
友里「覚悟はしていたけど・・・・」
スピードワゴン「創造以上で覚悟が、まるで足らなかったぜ。」
未翔「・・・・・・・そうなるのも仕方ないが、ここでそんな反応しても、もう終わったことだ。だから今は未来に目を向ける事が大切だ。」
未翔「それに、これがあったから今の俺がある。後悔はしているが、この過去を変える気はない。いや、変えちゃいけないな。ここで、自分の過去を変えちまったら、それこそ今ここにいるって言う事実だって消えちまうからな。」
弦十郎「君は強いんだな」
未翔「別に強くはありませんよただ、目を背けたらあいつらの死が無駄になる気がするから、しっかりと向き合ってるだけだ。」
未翔「それじゃあ、気を取り直して続けようぜ。何か質問あるか?」
響「あの鎧は、どういう物なの?」
未翔「あれはマンティシャン、仮面ライダーマンティシャンと言って」
未翔「他に質問は?」
了子「貴方の鎧については、分かったわ。だけど、それがどおして最後の1つの質問と繋がるの?」
了子がそう質問してきた。
未翔「それは、奏さんがあの時死んだ後、神が直接俺にある事を教えてくれたんだ。ある奴が奏さんともう一人を自分と同じ世界に転生させて欲しいと神に願ったらしい。」
翼「なら奏は!!」
未翔「ああ、他の世界で新たな人生を送っているだろう。」
緒川「その生き返られてくれと頼んだ人物とは?」
未翔「それは・・・・平行世界の俺だ。」
響「平行世界の未翔?どう言うこと?」
???「そこからは、俺が説明させてもらおう。」
その声と共に、全員の目の前の空間が歪み一人の男が現れた。その男は、未翔の記憶にあった神様の姿をしていた。
弦十郎「貴方は!?まさか神なのか?」
神様「その通り。俺は、あらゆる異世界を司る神の一人名前は、レーベルだから気軽にそう読んでくれ。」
未翔「俺もレーベルって名前なのは、初めて聞いたから少し驚いてるんだが。てか貴方が自分から人の前に現れて説明なんて珍しいな。てか予想してなかった。」
レーベル「まあねー今日休みで暇だったから、未翔の行動見てたら面白そうだったから現れてみたw 」
藤尭「神がそんなにルーズで良いのかよ?」
響「神様にも休みはあるんですね!!!」
レーベル「そりゃ神様だって休みなきゃ死ななくても精神的にはきついからね」
レーベル「おっと話がそれたね。それじゃあ説明を始めよう。」
つづく
イヤー、神様も現れ本当に色々話が凄い方向に行ってるなw
次回は、桜魏と言う存在正確には、未翔の同一存在についての説明がメインかな?
それではまた再開できることを願ってさようなら