百夜茜は生き残る   作:さんの羊

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頑張ります!頑張ります!!


百夜茜は東京に向かう

 

 

ついに、私は元の世界へと戻ってきた。

 

辺りはボロボロで既に街として機能していない世界。

 

「やっと…帰って来たんだ…」

 

私の…希望と絶望の世界。

 

「絶対に…復讐を果たしてみせるよ…待っててね…みんな…。」

 

私は覚悟を決めて、拳を握りしめる。

 

 

 

 

私の背後から、何かが向かってくる音がする。

 

「私はこの世界で…すべてをやり直すっ!!」

 

勢いをつけて振り向き様に拳を後ろの物体へぶつける。

 

「もう私はっ!!弱くない!!」

 

吹っ飛ばされる巨大な化け物、ヨハネの四騎手。

私はもう、弱くない!!

 

 

「サングィネム…」

 

かつて私が孤児院の家族と共に囚われていた場所。

…そこはたしか京都だった筈だ。

 

「そこへ行けば…京都へ行けば、あいつがいる?」

 

あの…私からすべてを奪った吸血鬼…フェリド・バートリー…

 

「絶対に…殺す…!!」

 

私は強く拳を握りしめる。

 

でも、そのためにまずは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここどこ…?」

 

現在地の確認が先だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「とりあえず…現在地の確認と…この世界の情報を集めなきゃ…。」

 

まずは行動あるのみ。

 

「えっと…まずここは…岐阜県か…情報はどうやって集めよう…?まぁ、そこら辺にある広告とか…あ、いっそのこと吸血鬼に直接聞いちゃう?…いやそれは無理かな…あいつらとことん人間を家畜としか見てないし…人間はいるのかな?」

 

吸血鬼は人間のことを家畜としか見ていない。そう考えるとやけに腹が立ってきた。

 

(…あいつらにとったら豚がブヒブヒ言っているようにしかきこえないんじゃ…あ!意志疎通のできる豚か…!)

 

そんなどうでもいい事をかんがえながらできるだけ街の方へ歩きながらこれからどうすればいいかを考える。

 

「ってか歩いて探すのはちょっと無理があるよね?でも車なんて運転できないしなぁ…月光さんは高校生でバイクも車も運転できてたらしいけど…」

 

ふと目についたのはヨハネの四騎手。

 

「あ、」

 

あれに乗って行けば…早いよね?あれ車より速そうだし…。

 

「よし!」

 

そうと決まればあいつを捕まえないと!!

まずは行動あるのみ!!

 

私はヨハネの四騎手に使って走り出した。

 

 

 

 

 

 

 

それから私は、ヨハネの四騎手を捕まえて軍から教えてもらった服従の魔法を使い、ヨハネの四騎手に乗った。

 

「おー!速い!!やっぱりこの手段で正解だったね!!」

 

今、私は高速をヨハネの四騎手に乗って移動している。

…多少ドスドスと音はうるさいがまぁまぁ早い。

 

「目指せ!!京都!!」

 

私は京都を目指して行動を始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…ところで、京都ってこっちであってるよね?

 

 





もっと頑張ります。

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