【完結】混迷を呼ぶ者   作:飯妃旅立

45 / 48
これと、もう1つを投稿して全て終了、完結です。


蛇足
あとがき


 はじめに

 

 約1か月強の間、応援ありがとうございました。

 GOD EATERに愛を込めて!

 

 

 

 さて、ここからは完全なる蛇足。 解説と考察のコーナーです。

 

 

 

 

 第一話 赤い雨に生まれた混迷

 独白からわかる通り、主人公はアバドンに憑依した誰かです。 正確には、この時点でもうサマエルでした。

 この時に赤い雨が降っていた理由は、ヒロちゃんのせいだったりします。

 原作よりもかなり早い時期に『喚起』の力を持っていた彼女は、事象を全て早めていました。 バーストが無印に組み込まれたり、RBが2に組み込まれたのも大体ヒロちゃんのせいです。 もっとも、赤い雨自体地球に害のある強引な手段だと私が考えているので、主人公という存在を造りだす程度でその役割を終え、減衰しました。

 

 第二話 場を制する蝗害の王

 この話に解説するとこはほぼないですね。 内容の通りです。

 

 第三話 憧憬の現れ

 上田回。 エリック君はソーマについていける程のスペックがある人物で、さらに言えば性格もいいと言うイッケメーンなのですが、我らがオウガテイルに負けました。 これが抑止力……!?

 

 また、この話は神薙ユウが主人公と初めて会った回であり、同時にユウ君が初めて敗けた回となります。

 攻撃を外す=負けという、どこの修羅なんでしょうねコイツ。

 

 第四話 恩赦の塔

 屋良と葉書のヤラレターコンビ回。 多分覚えてる人は少ない。

 ちなみに油断と慢心と初見故にあっさり屠られた彼らですが、極東支部に所属している時点で……ねぇ? まぁシュンよりも弱い設定なのでどうかわかりませんが。

 

 リンクエイドを無くしたのはゴキ……ゾンビアタックをさせないためですね。 終盤でカレルがシュンにありったけの回復を投げつけているように、その必死さを演出させるためでもあります。

 

 第五話 攻城の門、戦場の扉

 この頃のユウ君はかなり素直ですね。 口調だけは。

 ソーマも刺々しいし、コウタも空気が読めていません。

 主人公はグラスゴーへ向かいます。 ちなみに作者は初ゲームプレイ時、『鼓吹』をこぶきって読んでいました。

 

 第六話 その身に刻め、速度というものを。

 ギル&ケイトお陀仏回。

 ちなみにギルさんは世界が終末捕食に飲み込まれる寸前まで生きてました。 呼吸機器等を付けて。

 ヒロちゃんの『喚起』と主人公の『ジャミング』によって世界中の電子機器・オラクル技術が停止したことで、その生涯に幕を閉じる事となります。

 彼を活かしたのはハルさんが躍起にならないように、というのもありますが、彼も『血の力』の一員。 機構としては『地球の意思』に近い故に、終末捕食の完遂(ようずみ)になるまでは生かされていた、と考えてもいいかもしれませんね。

 

 第七話 硝子細工の原風景

 主人公含め、アバドンには飢えがありません。

 それはアラガミでないから、というわけではなく、その小さな身体の許容量が限界だからだと考えています。 第二話の考察通り、全ての果てであるアバドンはその身に全てが凝縮されています。

 つまり、いつでも腹十二分目くらいな状況なんですね。

 

 この回はグラスゴー大虐殺の回です。

 D.D.先生を始め、小さな村の住民が全員地に伏せました。

 

 第八話 愛を胸に、荒を敵に

 主人公慢心回。 ハルさん憤怒回。

 主人公は理解しきれていませんでしたが、『感応現象』は人の想いを増幅し遠隔にも伝達し、自分の限界を超える新たな『意思の力』を生む現象です。

 ユノちゃんの歌で代用可能なように、『感応現象』でなくともこの条件に当てはまれば同じことが起きます。

 

 ハルさんの場合、怒りと憎しみ(ひとのおもい)を高め、まき散らし、一時的とはいえ自分の限界を超える新たな『意思の力』を手にしました。 自身に『守秘』をかけ、腕ごとサマエルを叩き斬ろうとしたわけですね。

 デレン・ダルグリッシュの損失、そしてケイト・ロウリーの損失は彼に強い意思を宿したのです。

 

 さらに言うと、この時主人公に『地球の意思』が聞こえてきません。

 最終話でヒロちゃんが説明した通り、ブラッドもまた『地球の機構』ですから、ギルバート・マクレインが機能不全に近い状況になった事に焦った『地球の意思』さんが、ギルの後釜を探した、なんて裏設定もあります。

 

 第九話 落涙の鎮魂歌

 主人公反省回。 ちなみにこの時も『意思』が聞こえていません。

 ラケルてんてーやヒロちゃんと違って、主人公にとっての意思は常時語りかけてくるものではないという認識故に、その違和感に気付かないんですね。

 

 ちなみにこの時のミッション名は「スイート・コレクター」から。

 

 第十話 害たるその身の行く末は

 なんだコンゴウか……コンゴウてめえええ! 回です。

 この作品、ひいては私のコンゴウ種に対する扱いは、何も打ち出してこないナイトホロウより低いです。 ダミーアラガミより下です。

 

 ユウ君との2度目の邂逅回でもありますね。

 リンドウの近くに斬り込んだのを避けられた(と、ユウは思っている)で1回、リンドウが偶然にもジャストガードしたところへ斬りこんだのを避けられて1回、爆炎に突っ込んで掠ったのが1回。

 ユウ君としては計3回、総計4回目の敗北です。 倒せなかったら負けなんです。

 

 第十一話 味方は居ない。 だって俺達は1つだ。

 この回は、原作に喧嘩売ってますね。 超捏造回の内の1つです。

 シオちゃんが進化してきたとはどうしても思えないんですよねー。 どれだけいい所を残して行ったとしても、ヒトガタに収まるとは思えません。 『進化の袋小路』とサカキが称していましたが、なんてことはない、『進化の袋小路』に陥った人間を食べたからその姿を真似ているだけ。 そんな回です。

 彼女と主人公の会話を書くのが一番楽しかったかな……。

 

 第十二話 狼煙を上げろ、反逆の意思と共に。

 アリサちゃんがユウ君の異常さに気付く回。 こいつ……やべぇ!

 そして、『サマエル』という単語の初出回です!

 

 第十三話 起きろ、叫べ、壊せ

 ハンニバルが既にでている回。 勿論事象の『喚起』のせいです。

 主人公はあくどい事考えてますけど、シオちゃんは天真爛漫でかわいいなー。

 

 第十四話 有象無象の右往左往

 主人公&シオちゃん、リンドウさんの邂逅回。

 腕輪と神機は早々に捥がれています。 父猫は腕輪を飲み込んでいません。

 どっかの誰かのせいで侵食スピードもかなり速まってますね。 それに目を付けた地球さんが、リンドウさんを特異点のスペアに仕立て上げようと疑似的なCNCを生成させました。

 

 第十五話 第一部完……じゃないよ?

 この回では主人公が地球さんの意思に翻弄されています。 無意識部分に語りかけてくることに慣れているてんてーやヒロちゃんと違って、主人公はその経験値が圧倒的に足りません。

 故に、ちぐはぐな思考になっているという設定です。

 

 なお、元々のシオちゃんの学習能力の高さ+『喚起』によって、凄まじい速度で言語を覚えて言ってます。 多分教えれば文字も書けます。

 

 ついでに、主人公が自身の個体名を知る回でもありましたね。

 

 第十六話 去っていくのならば、追うのみだ。

 ユウ君の腹黒さが見えてきた回。 この時話しているのは勿論レン君です。 レンちゃんだったらすみません。

 

 第十七話 舞え、踊れ、そして散れ

 サクヤさんユウ君に怯えるの回。

 勿論この時話していたのもレンきゅん。 感想欄でも描かれましたが、普通に超常的存在と会話できるコイツはなんなんだろう。

 

 シオちゃんが沢山喋るようになった回でもありますね。 シオちゃんかわいい。

 

 第十八話 栄光を抱く者の苦悩

 腹黒ユウ君の口癖「ふぅん」。 ヨハネスさんがユウ君に怯える回。 この人普通に善人ですよね。

 ちなみにこの回でのみ、オオグルマの名前が出てきます。

 

 彼の行方は……。 まぁ描写はしませんけど死んでます。

 

 シオちゃんがリンドウを止めた理由は、情とかそういうのじゃないです。

 だってリンドウさんが特異点になったらシオちゃん用済みですもの。

 

 ユウ君5回目の敗北。

 

 第十九話 瑠璃の瞳は何処を見るや

 レンきゅっきゅがソーマに知覚される回。 物理現象に干渉できるのに、感応現象ゆえに認識されない、みたいに説明されていたので、その身は見えずとも結果だけで何かいるとソーマが感じ取ったって設定です。

 

 そしてユウ君の暗躍回。

 ちなみに腕輪への細工は彼が初というわけではなく、ヨシノがMIAへと偽装した時に行われています。 単独でそれを行ったヨシノが凄いのか、優秀な技術者がついていたのか。

 それはわかりませんね。

 

 愚者の空母からエイジス島が見える事を理由として、そこから観測しました。

 

 第二十話 飛んで、跳んで、翔んで

 暗躍最盛期回。 上記のヨシノの細工にもこれと同じ細工が入っていたんじゃないかなーなんて思ったり。

 ちなみに香月ヨシノは最初期、つまりゲンさんと同じくピストル型神機使いだと推測されます。 2057年にナナを出産し、2063年までこれを隠し通して漸く偽装MIAに。 そこから4年間ナナを外に連れ出し、2067年に死亡。

 つまり、2056年の入隊後からお腹にナナがいる状態で戦闘を行い、他の神機使いすべてにそれを隠し通してさらに出産したという事になります。

 凄まじいまでの超人なのか、やはり優秀なバックアップがいたのか……。

 彼女も極東人ですからね。 あなどれません。

 

 第二十一話 世に平定を為す者

 シオちゃんが実は黒幕なんじゃね? 回。

 説明回であり、決意回でもありますね。

 

 そして不穏回でも!

 

 第二十二話 Beak a crossbill

 サブタイは、鶍の嘴。

 極東支部が真に極東であるからこそ、大陸側だけに防衛班を集める事が出来ました。

 これがもし内陸の中東だったりしたら、全方位からアバドンが向かってくることに……。

 全員集結回。 ユウ君通算6回目の敗北。 最初の狙撃弾を外しましたからね。

 

 第二十三話 世に混迷を齎す者達

 ずっとアルダノーヴァがアルタノーヴァになっていたのを誤字報告してくださりありがとうございました。

 ヨハネス支部長四面楚歌回。 ハンニバル侵食種に狙われ、ソーマに執拗に狙われ、サクヤがリンドウを攻撃できない故に狙われ、アリサはそれらのフォローに回る。

 

 まぁ最初に沈むのも納得ですよね。

 

 メテオ投下までの時間を稼ぐ回。 アバドン一匹一匹はそこまでの攻撃力・破壊力を持っていませんが、アラガミ装甲を少しずつ削ります。

 もしここで神機使い達が地上のものを減らしていなければ、外部居住区は穴だらけになっていたことでしょう。

 アバドンの群れはストーリーで解説した通りです。

 

 レンレンとサクヤさんの活躍回でもありましたね。 原作で神薙ユウがリンドウさんと起こす感応現象の心象世界のアレを、現実世界でやった感じです。 ちなみにレンレンがこうも干渉できているのは、やっぱり『喚起』さんのせいだったり。

 

 第二十四話 Kight of NOVA

 『地球の意思』がよく聞こえる回。

 そしてユウ君の通算7回目の敗北回ですね。

 裏設定としては、集結してきたアバドン1匹1匹に『地球の意思』が語りかけていたから主人公には聞こえていなかった、みたいな設定だったり。 つまり、シオの話していた言葉こそが地球の意思さんです。 そんな明確な言語をしているわけではないので、シオちゃんの学習能力が翻訳しているだけですが。

 サマエルに対してのお礼は、解説しないでおきましょう。

 

 主人公の負けた回でもありますね。 この話を機に『主人公最強』タグを外させていただきました。

 

 

 

 第二十五話 序章・混迷の王

 ブラッドの面々との邂逅回。 

 主人公が聴覚を広げる事が出来たのは『喚起』のおかげだったり。

 つくづく裏切り者なヒロちゃんに敬礼。

 

 第二十六話 Nightmare again

 シュン君死亡回。 あと、主人公の能力の伏線と属性回。

 この属性、あんまり使えませんでしたね。

 一応設定としては、神属性=特異種って認識だからだったり。

 

 第二十七話 ルビー・アイ

 イェン・ツィーの考察回。

 カレルさん感傷に浸る回。 彼はいい人なんです。

 

 第二十八話 イリーガル・イビル

 カレルさん死亡回。

 カレルさんはかなり有能なんですが、やっぱりコンビの片方が死んで片方が生き残っているのはおかしいという私なりのヤサシサによって天に導かれました。

 ちなみにこの時カレルさんの視界やら聴覚やらが異様に効かなくなっているのは『喚起』が近くにいるからです。

 最後、計測器に感知されたのはルシフィルの感応波ですね。 ルシフィル自身は感知されなくともその余波が感知される場合があるという欠点持ちなんです。 意識して使っていれば、計測器自体にジャミングを仕掛けられるのであまり欠点にはなり得ませんが。

 

 第二十九話 no answer from the earth

 神機兵や黒蛛病、赤い雨の考察回。 これだけ考察しておいてまさかの神機兵目当てじゃないっていう。

 そしてシエルの感染回。

 この時、シエルは『直覚』に目覚めかけています。 言うに及ばず『喚起』さんのせいですね。 ルシフィルが近くにいるのに、カレルの時のように視界やらが奪われていないのはこのためです。 『直覚』厄介すぎ!

 ちなみにこの時、『ブラッドアーツを命中させる』という誓約を果たしたヒロちゃん。

 

 第三十話 秀逸なる逸脱

 この話は特に解説する事はないですね。

 ヒロちゃんが『黒蛛病』と『赤い雨』に反応したのは、食欲を抑えるためだったり。

 その後、拳を握りしめる反応は、喰らえなかったからです。 ユウ君が攻撃を外した時に悔しがるソレと似たようなもので、彼女は喰らう事、というか満たされることに重きを置いています。

 マルドゥークさんが逃げた事で彼女は満たされなかったわけですね。

 

 第三十一話 上を見上げて

 ハルさん再登場回。 Fragging・ギルと、Flagging・ハルです。

 そしてエイジス島の考察回。

 サマエルが斬られた後、種としてのサマエルがそこに湧き出た事、アルダノーヴァの残滓がキグルミに吸い込まれた事、それらは全て、エイジスが帰るべき場所である、という事が関係しています。

 ルシフィルが目覚めるまでサマエルが極東支部以外に出現しなかったのも同じ理由。

 

 ついでに、アラガミ動物園と称されるほどの多種多様にして強力なアラガミが集結するのも、ヨハネスさんがノヴァを造っていたからですね。

 

 第三十二話 エンド・ロール

 さて、この回はロミオことロミロミが不思議な消え方をした回です。

 ロミロミは、文字通り地面に溶けました。 オラクル細胞として。

 最終話でヒロちゃんが言っていた様に、ブラッドは『地球の機構』です。 つまり、彼らが意図せずに死ぬと、彼らは地球に帰る、という設定になっています。

 原作でも遺体そのものの描写はされませんでした。 おそらく黒蛛病の感染の危険性も考えて、なんて建前を造り、触れない様にとラケルてんてーが収容、その後、埋めた事にしたのでしょう。

 しかし、その身は地球に吸収されていました。 オラクル細胞として。

  

 ロミロミの『対話』は、『広い範囲に存在するオラクル細胞に対して意思の疎通を行い不活性化を促す』というものです。

 主人公の『感応能力』は、『広い範囲に存在する物に向かって妨害を行い不活性化を促す』というものです。

 

 似てる……というより、勿論合わせました。

 ルシフィルがこの能力を得た故に、ロミロミが用済みになった次第なんですね。 逆に言えば、ロミロミはルシフィルがこの能力を自覚するまでいてもらう必要がありました。

 

 ロミロミと主人公は互いが互いにスペアなのです。 死ねばその身を地球へと戻す歯車の一つ。

 

 原作でロミロミが生き返ったのは、ラケルてんてーが彼のオラクル細胞や体細胞を、終末捕食の塊である螺旋の樹から取り出した結果なんじゃないかと思っています。 このssではラケルてんてーの意識が完全に飲み込まれているので、ロミロミは生き返れませんでしたが。

 

 もう一つ、ストーリーに必要な存在してのロミロミの役割は、最終話の部分で話します。

 

 第三十三話 サルベージ・ホープ

 ずらりと戦死・戦闘不能者を並べる事で、絶望を演出したつもりだったのですが、何故かクレイドルの面々の引き立て役になったきがしないでもないです。

 

 第三十四話 生きている細胞

 ヒロちゃんはもうやる気ないですね。 クレイドルについて行った方が多く食べられますから。

 リンドウの中の気配を感じ取ったのは彼女が9割アラガミだからです。 リンドウに「怖いか?」と問われた時動じなかったのも同じ理由です。

 ソーマにしても同じですね。 自身がバケモノだと言うことを、ソーマ以上にわかっています。

 ユウ君との会話で言っているシエルの借り。 これは、最終話のショットガンでルシフィルに返しました。

 その後ヒロちゃんの独白にある『感応現象』は、記憶関係を映す『感応現象』のことで、『感応能力』、『血の力』とはまた別の物ですね。

 そして、この時に最後の誓約をヒロちゃんが知ります。

 

 こいつヤバイ、そう思ったのは、地球に名指しで倒せと言われたからですね。 言語を介さない地球が。

 

 第三十五話 タクティス・クライシス

 何故スパルタカスがマルドゥークの感応波範囲内にいたのか。

 それはルシフィルのせいです。 奴が某所某所でジャミングしまくるせいで思うような吸引が出来ず、結果マルドゥークがアラガミを集めているところに遭遇、そこに居座った形ですね。 トウモロコシかわいそう。

 

 キグルミさんの考察と捏造は本篇の通りです。

 

 第三十六話 Need to confima

 ユウ君は一応、アラガミの弱さに違和感を抱きました。 しかし、クレイドルでの仕事とこちらでの仕事のすり合わせから、そんなもんだと納得してしまいました。 

 すでにルシフィルの感応波は届いていたというのに。

 

 リンドウさんが変に暴走しているのもジャミングの影響だったり。 彼の侵食は一部脳にまで達している設定なので、その部分――理性を司る部分――が弱まるとああいう結果に。

 

 第三十七話 no answer from the Intention

ハルにーにの『血の力』回。 守り得る力を得たハルさん。

 もっとも、彼に切っ掛けをくれたヒロちゃんこそが敵だったことに気付けぬままで、彼は復讐を果たせませんでした。

 

 フランの通信がいやに単調なのもルシフィルの感応波の影響ですね。

 

 第三十八話 光をもたらす者

 アリサ、エミール、ジーナ、ブレンダン死亡回。

 この時周囲の描写が無いのはカレルと同じ状況に陥ってるからですね。 それがなければジーナさんくらいは反応できたかもしれません。

 ジーナさんはもう……個人的には最高クラスだと思います。

 狙撃に関して言えば、ユウをも超えるレベルの。

 

 第三十九話 Wanted

 ユノへの怒りを告げた住民は1人ですが、「 を連鎖する事で沢山の人の思いであるように演出しました。 ちなみに石を投げた子供は善意です。

 

 ヒロちゃんのアラガミ要素が顕著になってますね。 彼女を動かしているのは食欲だけです。

 

 第四十話 罪深き害悪の調べ

 ニキ回。 そして、久しぶりのユウ&サカキの暗躍回です。

 この2人書いてる時とシオと主人公の会話書いてる時が一番楽しいですね。 あれ、ほのぼの……?

 

 第四十一話 ゲーム・スタート

 ヒロちゃんが各所で彼らを焚き付けているのは、あくまで彼女が食欲と満たされる事のみを求めているからです。 本人に焚き付けているつもりはなく、うだうだされると事が遅くなるという理由からのものですね。

 

 捏造回でもあります。

 ヒロちゃん正体バラし回。

 この話を投稿したら一気に10人くらいお気に入り登録消えましたからね。 えぇ。

 ラケルてんてーはこの時だけ口調が変わっています。 神々に対する敬意をヒロちゃんに向けているからですね。

 

 第四十二話 ルール・ロウ・ロウル

 大体原作と一緒。 ジュリウスの『統制』を使って操るのが神機兵ではなく終末捕食そのものになっているくらいでしょうか。

 神機兵保管庫が子宮に見えるのは、そう造ってあるからなんでしょうね。

 ところで神機兵保管庫の神機兵が入ったポッドに書かれている『FRIAR-20471114』『DEM-X74』について。

 『FRIAR-20471114』は、フライア-2047年11月14日。  

 これはラケルてんてーの誕生日だと思われます。 ラケルてんてー自体の年齢は不明ですが、姉のレアはかちぇは28歳。 逆算すると、彼女の誕生年は2046年になります。

 その妹であるラケルてんてーなら、計算が合いそうですね。

GOD EATER 2の発売日も2013年11月14日……。 関係はあるのでしょうか。

 DEMはDeus ex Machina Artificial Soldier……機械神の人工戦士。 まさに神機兵の事ですね。 X74は彼らが生まれた年、もしくは、彼らが死ぬ年を表しているのだと思われます。

 保管庫の両側の天井付近に或るマークは、世界を拓く者でしょうか。

 

 

 第四十三話 モノトーン・ワールド

 タツミニキの貴重な活躍回です。

 アテられたリンドウさんが大火力で破壊し、ソーマが冷静に処理、タツミさんが機動力でそれを補う。 やっぱタツミさんかっこいいです!

 さらにサツキさんを守るタツミさん。 まじっけー!

 

 第四十四話 Knows

 決着回です。 さて、まずユウ君が負けた理由から行きましょうか。

 彼が負けた理由。 それは、怒りにあります。 間合いに入ってきたルシフィルを必ず殺さんとする気が、いつもの彼ならば絶対に選択しないライジングエッジという道を選ばせました。

 更に悪い事に、その時のユウ君のブラッドアーツは神縫い。 機動力はありません。

最初に直撃したものをルシフィルがものともしていなかったのは、それが神を縫い付けるブラッドアーツだからです。 ルシフィル。 既に堕天している彼を縫い付けても、その存在を損なうことはありませんでした。

 

 最後にユウ君を倒したのはヒロちゃん。 ここで、最後の誓約の履行が終了します。

 

 ブラッドレイジは、神機と『対話』を行い、『感応制御システム』を起動し、『誓約』を履行して発動する技術です。

 これもまた、他の事で代用可能と考えています。

 

 まず、ヒロちゃんが誓約を行ったのは神機に対してではなく、その対象は『地球』。 そして、今まで語りかけてくるだけだった一方的な『地球』に対して、ヒロちゃんは『対話』を行う手段を得ます。 ロミオの存在です。 『対話』を取り込んだ『地球』は、ずっとヒロちゃんと『対話』を行っていました。

 一応伏線というか、意識して書いていた事ですが、主人公がサマエルからルシフィルになってから、一度も地球の意思を受けていないのです。

 ~だろう、という推測や、~にして言わせてもらえば、などという経験則から『地球の意思』という単語を引っ張り出すことはありましたが、明確に意思を受けたのはエイジス島が最後。

 彼がルシフィルになってからロミオが死ぬまでに期間がありますが、その間ルシフィルは感応能力をしっかりと自覚できていなかった故に聞こえなかったという設定です。

 

 そして『感応制御システム』。 本来誓約の履行中は感応波の逆流、オラクル流量の増加などの負担が有ります。 ヒロちゃんの場合、誓約の対象が神機ではなく地球なのでそれは格段に大きい。 それを抑えていたのが、他ならぬルシフィルです。

 

 さて、ヒロちゃんは全ての誓約の履行を完遂し、『喚起』によって『地球』と思考を同期、終末捕食によって世界全土を食べ尽くしました。

 

 彼女はニンゲンが不味いと言っていました。

 

 よって、彼女が食べたのはニンゲン以外。 そう、オラクル細胞やそれによって造られた技術全てになります。

 黒蛛病患者の偏食因子も、神機使いの体内の偏食因子も、腕輪も、神機も、アラガミも。

 

 全て食べ終えた彼女は、不味いニンゲンだけを吐き出したというわけです。

 

 感想欄で言い当てられたときドキっとしたんですが、ルシフィルの最終目標は『終末捕食を起こす事』です。 その結果人類が死ぬとルシフィルは考えていました。 

 作中で彼が一瞬だけ言っていた様に、害とならないのならば人類だけを狙うつもりはありません。 害となるから執拗に狙っていたのです。

 人類はヒロちゃんによって1からやり直す事となりました。 人類は救われ、終末捕食によって生命の再分配は行われ、人間の害である要素(技術)は消え、ヒロちゃんは満足した。

 

 これが、ハッピーエンドとなります。

 

 

 

 

 

 

ほとんどオリキャラになった登場人物の目的

 

地球さん→『終末捕食の達成』

アバドン→『終末捕食の達成』

サマエル→『終末捕食の達成』

ルシフィル→『終末捕食達成のために人類を滅ぼす』

主人公→『人類が害になるから人類を滅ぼす』

神威ヒロ→『満たされないから地球を食べる』

神薙ユウ→『人類存続・強い敵と戦いたい・復讐』

真壁ハルオミ→『仇討ち・守りたい』

 

地球さんの意思と反れる程、達成できなくなります。

 




さて、まぁ気付いていた人もいると思うんですが。


サブタイと章題。 縦読みでした!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。