今回は微エロ成分あり。注意してください
※注意※
この話は本編とは全く関係ありませんので、ご注意を。
プロットの都合上、本編で出番が少ない子や出番が残念ながらない子たちを選出させております。
「ま、松実館特別サービス……!」
「あなたのお風呂でお背中流しちゃうよ!」
「「というわけで、京太郎君のお風呂にお邪魔しています!」」
「お邪魔しています、じゃねーよ!?」
穏乃との山登りを終えて、へばりつくような汗を流していたらバスタオル一枚の松実姉妹が突撃訪問をしてきた。はっきり言って俺も何を言っているかわからない。
これが夢なのか、現実なのかも区別ができていない状態だ。
「もうー、ちゃんとした現実だよ、京太郎くん」
そう言って玄さんが腕を絡めとる。布越しに感じる柔らかさは確かに幻ではなく、上から覗ける谷間に指を突っ込みたい衝動が込み上げていた。
間違いなく今も流れている時間は本物。
「……で、どうして二人がここに?」
「……彼女が彼氏の家に遊びに来るのはおかしかったかな?」
そう言って宥さんも反対側の腕に抱きついてくる。
両側から姉妹サンドイッチ。正直、これを味わっている俺は人生の幸せを前借しているのではないかと疑うほどに幸福だと思う。
二人からの告白を受けたのは俺がプロ雀士として契約をした次の日だった。高校から直接プロになった俺はきちんと就職先と収入を得たことで告白しようと思っていたのだが先を越される形になってしまった。
不謹慎かもしれないが、俺は二人共を愛している。
卒業してからも練習に付き合って支えてくれた宥さん。辛い時も嬉しい時も隣で笑って元気を与えてくれた玄さん。どちらか片方を選べないからどっちも養えて、幸せにできるプロを目指したくらいに。
なんとか今年はベンチ枠に食い込み、昇給を勝ち得た。
今はオフシーズンということもあり、実家のある阿知賀に帰ってきていたのだ。
明日には彼女たちとの未来について松実館を訪れ、ご両親に話をする予定だったのだが……そこで二人のサプライズである。
「……嫌な予感しかしないな」
「そんなことないよー。京太郎くんの疲れを癒してあげようとやってきたんだから!」
コクコクと宥さんもうなずく。
その気持ちは嬉しい。俺もシーズン中に二人と会いたかったし、もっと触れ合いたかった。
だけど、もう少し……こうタイミングを考えてくれなかったのか?
入浴中はないんじゃないか? 疲れが取れたらその分、違うところが元気を得てしまうからね?
もう半分ぐらい目覚めかけているから。必死に俺の理性で押さえているんだけど。
だから、玄さん。俺の意見を聞く前に体を洗い始める準備をしないでっ!
「じゃあ、さっそく始めちゃうから京太郎くんは座って座って!」
「私たちに任せて……ね?」
「……わかった。だけど、体を洗ったら出ること。約束だからな?」
「うん、約束するよ。……でも」
「京太郎君から約束を破ったら……何も問題ないよね?」
「それはどういう――」
――意味なのか、尋ねる前に解は出された。
背中をこすり始める玄さん。だけど、明らかにスポンジではない感触。時々当たる固い突起のようなものは……よそう、考えるのは良くない。
想像してしまったらバレてしまう。後ろの玄さんではなく、なぜか前を洗い始めた宥さんに!
「ご、ごめんね、京太郎君。ちょっとそれは恥ずかしいから……。でも、私も頑張るね」
小さい宥さんは俺の股の間にすっぽりと入ると、スポンジで腕から洗ってくれる。か弱い彼女の精一杯がほどよい強さで肌をきれいにしていく。
しかし、目の前で上下に揺れ動く大きな胸は目に悪い。
な、なんだ、前門の虎後門の狼か!? 体の汚れは落ちていくのに違う穢れがどんどん溜まっていく……。
どうにかしてこの状況を堪えなければ……!
「……どう? 気持ちいいかな?」
自前のスポンジで背中を担当してくれている玄さんが感想を聞いてくる。
……悔しいが男として嘘は付けない。気持ちいいのは気持ちいいのだ。人生で最も快楽に溺れている瞬間かもしれない。
俺は例を見ないほどのおもち好き。このシチュエーションは若かりし頃に夢見ていた光景の一つで、今も興奮を隠すので理性がガンガンと削り取られている。
「あ、ああ。……だ、だけど、これは……」
「……京太郎くんは私たちと結婚してくれるんだよね?」
「それは絶対に。反対されてもお義父さんがうなずいてくれるまで俺は諦めないよ」
「なら……い、いつかは全部見られちゃうんだもん。今は私に任せてほしいな?」
それに、と彼女は付け加える。
「明日は頑張ってもらわないといけないもん。……だから、甘えちゃっていいんだよ……なんて。えへへ」
勝者、性の本能!
わずかに残っていた理性は一瞬で試合を放棄し、男としての野生が勝った。完全試合とも言っても過言ではない。
「京太郎君。力加減はいかがですか?」
「ちょうどいいよ、宥さん。問題ない」
逆に問題があるとすれば俺の息子だけだ。
俺たちは別にいかがわしいことをしている訳じゃない。ギリギリセーフのはず。
恋人関係にあたる三人が一緒にお風呂に入っているだけ。それもちゃんと大事な部分は隠している。
確かに背中に限らず、前でも柔らかくてふにゅふにゅとしたものが当たってはいるが、大丈夫なので構いません続けてください。
「改めて思ったけど……京太郎くんって……大きいね」
……ええと背中のことだよな、そうに違いない。もしくは身長。
玄さんは背中を洗っている最中なのだから抱いた感想を呟いただけだ。だって、俺の前の方は見えないようにタオルをしっかりと腰に巻き付けているのだから見えるはずがない。
「うん……京太郎君のおっきいね……」
身長がね! 確かに宥さんとはかなり差があるからこうやって密着すると改めて感じちゃうのかもね!
「……よいしょっと……これで終わりだよ。お姉ちゃんは?」
「私ももうすぐで終わるけど一か所だけ京太郎君が洗わせてくれなくて……」
「……そこに触れたらせっかく洗ったのが無駄になると思うのでやめた方がいいし、俺との約束もあるんですがお二人さん?」
「……本音は?」
「めちゃくちゃにしたいです」
「ん……。我慢は……ダメだよ?」
そう言うと宥さんは少し背伸びをして頬に口づけをする。チロリと舌でなめると徐々に位置は移ろいで唇が重なり合った。
口内でぐちゃぐちゃに絡み合う舌先。
ようやく口を離した時には唾液が銀色の橋となってかかっていた。
「ふふ……あったかぁい」
「あー! お姉ちゃんばっかりズルいのです!」
拗ねた玄さんは背中に体を預けると、上からスルスルと細い腕を撫でるように下ろしていき腰のタオルを奪い去る。
「……大きいね」
「わぁ…………」
「……でね、京太郎くん。私も我慢はよくないと思うんだけど……京太郎くんはどうかな?」
我慢はよくないと思います。
結果として俺は姉妹の甘い誘惑に勝てなかったとだけ言っておこう。
童貞だから続きが書けない。すまない……。
次回はクリスマスに特別編を予定しています。
本編も適度に進められるように頑張ります。