長いこと時間を空けてしまいました。
TV版ユニコーン…ネタバレ率高くないですか?
と、まぁ、久しぶりなので変な箇所あるかもしれませんがどうぞ!
「ん……見慣れた天井だ」
なんかIS-Dを使うと毎回ここに来ている気がする。
医務室のベットで目を覚ました俺は、とりあえず身体を起こしてベットの横の棚に置かれた上着から携帯を取り出す。
「ざっと半日ってところかな。大分寝たんだな」
医務室内には誰もいないみたいだが、書置きでも残せばいいかと思い、紙とペンを探しに行こうとするとドアの開く音がした。
「あっ……」
「簪……?」
ラップに包まれた食事を持ちながら、制服の簪がいた。
「具合…どう?あっ、…夕飯、これ。学食のだけど…」
「おっ、ありがとう。身体は何ともないかな」
おにぎりなど、簡単に食べられる物が盛り付けられた皿を受け取る。
「今は?」
「今は夕方…トーナメントは中止だけど、データを取るために…後日1回戦だけは全てやるって」
「ラウラは?」
「ボーデヴィッヒさんは…先に回復して部屋に戻ったんじゃないかな…」
「そっか」
良かった。やり過ぎたかと思った。あの時、なんかハイテンションになってたような気がするからなぁ。
「……話変わるんだけど」
「ん?」
「次の休みって……暇?」
休みの日?確か………何も無いな。
「あぁ、暇」
「な、なら!……その」
突然声を張り上げるからビクッとしたけど、すぐに小さくなった。
「………か、かきゅ!」
「かきゅ?」
嚙んだ、と思いながらも顔を真っ赤にさせる簪が可愛いのであえて聞き返すだけにしておく。
「か、か、か、か、」
「か?」
身体をプルプルしながら俯き、急に立ち上がると、
「…買い物…行かないぃぃぃぃ!」
叫びながら医務室を出て行ってしまった。
「え、えぇぇ!?」
「 行かない?」 なのか 「いかない」 なのか。いや、前者なんだろうけど。
「後で、メールしとくか」
勿論OKの返事を。
なんか恥ずかしがってたけど、友達誘ったことがないのだろうか?
まぁ、あの様子じゃ部屋で直接言うのもなんか困らせそうだし。
「なんか簪が叫びながら出ていったけど」
「あっ、瑠璃」
ひょっこりと現れた瑠璃は、不思議そうな顔をしながら、医務室に入ってきた。
「目薬使ってる?眼、赤いわよ」
「前も言われたなぁ。そんなに?」
うん、と頷きながら簪が座ってた椅子に座る。
「あ、丁度良かった。聞きたいことがあったんだ」
「なに?」
「ガンダムって、何?」
(まさかこんな事になるとはな)
トーナメント中に起きた私の機体に仕組まれていたシステムの暴走。
『
過去のモンドグロッソ優勝者の戦闘方法をデータ化し、そのまま再現、実行するというシステム。
それによって暴走した私は橘 結人により鎮圧された。
シュヴァルツェア・レーゲンは、液体みたいな状態になってしまったがコアは回収した。
意識を取り戻した私を待っていたのは教官だった。
「私は誰か、か」
教官が私へとした問いかけ。
それが今の私の頭の中を占めていた。
「私は………教官ではない」
それはわかっている。
あの人への執着、それは私の勝手な憧れだった。こうでなくてはならない。そんな自分の想像だった。神格化し過ぎていたのだ。
それはもういい。尊敬する人である事に変わりはない。あの人はあの人だ。
「だが……………私は……」
私は、ラウラ・ボーデヴィッヒでいいのだろうか?
「順調、順調♪」
複数のモニターしかない部屋で少女は上機嫌な声を上げる。
その家の1つが画面を変え、1人の女性を映す。
『ご命令通りアメリカへと例の装備は送りました。試験日時も通達し、了承を得てます』
「りょーかい♪ありがとねー」
画面は元に戻り、ついには鼻歌まで歌い出した少女は、ポツリと呟く。
「次は臨海学校、無事に終わるといいね。瑠璃」
これで2巻は終了です。
次から3巻。臨海学校編に移ります。
7割オリジナルになりますが、流れ自体は原作通りです。
変だなぁと思ったところあればご指摘下さい。
感想、コメントお待ちしております。