短編やろうにも3巻終わるまでキャラ数的に無理だし、
と色々反省ありますがこれで今年最後です。
それではどうぞ!
最初に動いたのはセシリアだった。ビットを展開し、簪に気を取られてるラウラへと四方向から仕掛けた。
「…はっ」
あざ笑うかのように息を吐いたあと、少し身体をずらすだけで回避した。
「そんな!?」
「狙いが単調過ぎだ」
「くっ!」
レールカノンを向けられ、すぐさまビットを戻し回避する。
直後、セシリアのいた場所で大爆発が起こる。
ラウラは、視線をそのままにプラズマブレードを展開し後ろへと斬りつけた。
「くっ!」
背後から振り下ろされた鈴の斬馬刀を受け止めた。
鈴は、ラウラの機体『シュヴァルツェアレーゲン』を自身と同じパワータイプでないと考え、押し切ろうとする。だが、
「何これ、動かない!?」
突然機体が動かなくなった、いや、動きを止められたが正しいだろう。
鈴を蹴りとばすと同時にレールカノンを構えたが、すぐに後ろへと跳んだ。
上空から、荷電粒子砲。そして、簪が降りてくる。
右手には近接ブレード改を左手にはIS用ワルサーP99を。
地面を滑るかのようにあとを追いながらワルサーをフルオートで撃つ。
撃ち出された弾は反転したラウラは左腕をかざし、銃弾は見えない壁に当たったかのように停止する。
(これって、まさか)
「無駄だ。この停止結界の前ではな」
両肩からワイヤーブレードが射出され、片方はワルサーを貫き、もう片方は簪の右腕に巻き付いた。
「しまっ…!?」
ワイヤーを振り回し、壁へと叩きつける。追撃とばかりにレールカノンを撃ち込まれる。
「ふん…」
興味は無くなったとばかりに、視線を変え残りの二人へと向ける。
「終わりか?」
「まさか…」
「これからですわ!」
シャルルと一緒に急いで第三アリーナへと向かう。
ここまで教員と会わないのは奇跡に近い。
「一夏、もしもの場合は白式で」
「あぁ、零落白夜でバリアをぶち破る!」
あらゆるエネルギーを無効化させる『零落白夜』なら、アリーナのバリアも切り裂けるはずだ。
そして、アリーナに着いて目に移った光景は、
「酷い…」
ISこそ展開したままだが、動けない鈴とセシリアを痛めつけてるラウラがいた。
額から血を流してたりするし、シールドエネルギーがもう無いんだろう。
奥にはもう一人倒れているが、顔が見えない。
「こん、のっ!!」
白式を緊急展開。零落白夜を発動させシールドを叩き切る。
「うぉぉぉぉ!!!」
雄叫びを上げ、全速力で斬りかかる。
こちらに気付いたラウラは、掴んでいたセシリアを放り投げて、こちらへと手のひらを向けた。
「うご、かねぇ!?」
「…ふん、その程度か。消え…っ!」
空中で静止した俺と、ラウラの間に空から赤いビームが降ってきた。
この威力、まさか!
「はぁぁぁぁ!」
「ちっ、次から次へと!」
落下しながらラウラへと斬りかかったのは、行方不明だったもう一人の男子。
橘 結人だった。
やっと帰ってきたと思ったら、こいつ誰だ?
いや、それよりもこの状況。
簪、セシリア、鈴…あと少し遅かったら一夏もか。
「なに、人の友達傷つけてくれてんだ」
「もう一人の男子か、どけ。貴様よりも織斑一夏のほうが優先事項だ」
イラッときた。
両腕に付けてたシールド、そこに搭載というか取り付けてたガトリングを向け撃つ。
「ちっ」
瞬時加速で、右へと移動し避けられた。
手に握ったビームサーベルを構え、追撃する。
あっちもプラズマブレードを展開し、受け止めようとする。
「はぁ、このガキどもが」
「なっ!?」
「織斑先生!? 」
間に入ってきたのは、スーツ姿で打鉄の近接ブレードを振上げた姿の我らが担任。織斑千冬さんだった。
(ってかこの人、一瞬で両方の攻撃を上に弾いたの!?ホントに人間?)
「模擬戦をするのは自由だが、シールドを壊されては黙ってられん。この決着は学年別トーナメントで着けてもらおう。いいな!」
「「はい」」
「教官が仰るなら」
一夏、俺、銀髪(名前知らん)は頷く。
「では、学年別トーナメントまでの間、一切の私闘を禁止する。解散ッ!!」
主人公帰還
詳しくは次回。
ホントに人間!?
原作読んでてホントに思った。
感想、アドバイス頂けたら嬉しいです。
今年一年ありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。
それでは皆様、よいお年を。