インフィニット・ストラトス 白き流星   作:朱羽総長

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約1カ月ぶりの投稿。
クリスマスの話でもやろうかと思ったけど、せめて三巻まで終わってないとなぁ、とか考えてたらこんなことに(^_^;
…ぶっちゃけ今回戦闘描写わかりにくいと思うので、ご了承ください。もっと上手くなったら、書き直しますので…m(_ _)m
では、どうぞ


続く戦い

 

「ファンネル…」

「この!」

 

 上から降り注ぐビームを飛行しながら回避する。

 全部避けた先には回り込んだ敵のビーム砲からの攻撃が待っていた。

 

「ぐっ!」

 

 シールドで防御し、牽制にビームマグナムからビームを一発撃って距離をとる。

 

「………」

 

 あっさりとビームは避けられたが、離れることは出来た。

 

「はぁ、はぁ、はぁ」

(一夏達にはああ言ったけど、やっぱつらいな)

 

 さっきから数回、このパターンが続いている。

 マグナムの残弾1。

 カートリッジはあるが、装填する暇は無いだろう。

 

「…そういやお前の目的なんだよ」

「…………」

「答える訳ないか…」

 

 ファンネルが戻っていく。全て回収され、両手のビームサーベルの出力が上がった。

 

「格闘戦ってか?上等!」

 

 ビームマグナムとついでにシールドを仕舞い、両腕のビームトンファーを展開する。

 お互いが接近し、緑と赤の光刃がぶつかった。

 

 

瑠璃side

 

 ビームを撃ち、移動し、また撃って移動する。

 カオスは全てシールドで受け、反撃を狙うが撃たせる前に撃つ。移動もさせない。

 

「ちっ!」

 

 クルクルと相手を中心に回るように動く。更識簪からは離れているので問題無い。

 

「どうかしたの?もしかしてその程度の実力なのかしら」

「るせぇ!」

 

 軽く挑発したら、ガードをやめて突っ込んできた。

 正直助かった。あのまま続けてたらこちらの負け(・・・・・・)だった。

 ライフルを投げ捨て、ビームサーベルを引き抜いて迫ってくる。

 此方も右のライフルを仕舞い、ビームブレードを引き抜いて応戦する。

 

「ちっ!」

 

 一度ぶつけただけですぐさま上空へ。

 

「落ち着け…倒すことが目的じゃない。本来の目的を忘れるな…」

 

 ぶつぶつ言ってるけど、少し冷静になったみたいね。

 2ラウンド目開始ってとこかしら?

 

 

結人side

 

 エネルギーが削れてく。装甲にも小さな傷が増えていく。

 

「…………」

 

 相変わらず相手は無言だ。

 しかし、なんでこうも同じことの繰り返しになるのだろうか。

 さっきのビームといい、今の格闘戦といい。

 まるで、戦いを終わらせないようにしてるかのような(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)

 

「…なわけないか」

 

 サーベルが離れた瞬間を狙って後ろへ飛ぶ。

 追うように接近してくる緑の敵。

 その後ろへ回るように、瞬時加速(イグニッション・ブースト)をする。

 

(もらった!)

 

 ビームトンファーを背中目掛けて突き出す。

 しかし、その刃は届かなかった。

 四枚のシールドの内、後ろ側の二枚からサブアームが出て両腕を拘束された。

 

「しまっ…!?」

 

 敵はそのまま後ろへと急加速した。

 

「がっ…!」

 

 壁にぶつかった。そして、押し付けられたまま平行移動を高速でし始めた。

 ガリガリと背中が壁にこすれて削れてく。エネルギーもジリジリ減っていく。

 

(くそっ、何かないか…この状況をどうにか出来る何かが!)

 

 背中からの衝撃に耐えながら策を考える。

 

(こいつのサブアームが外れるようなこと。例えば、大きな衝撃…衝撃?)

「なら、これで…くっ…」

 

 思いついた考えを実行するためにある武器を展開する。両手持ちのガトリングを右手に持ち銃口を足下に向ける。

 地面との位置はおよそ1メートル半。平行移動してるうちに段々下がっていったからそれくらいだろう。

 

「どうだ!」

 

 引き金を引く。

 直後、爆発が足下で発生した。

 一回だけでなく何度も、引き金を引き続ている間爆発はいくつも起こった。

 爆発の衝撃波を避けようと相手が上昇しようとしたときサブアームが少しズレた。

 その隙を見逃さず全力で片腕のを引き剥がして、ビームトンファーを即座に持ち展開。

 もう片方のサブアームを切り、上昇して離れる。

 

「…背面ブースター内のサーベル使用不可。これだけで済んだだけよかったかな」

 

 上から見下ろしながら状況を確認する。

 ユニコーンモード(今の状態)では使えないサーベルなので気にしなくて良いだろう。

 

「というか、これが役立つ日がくるとは…」

 

 使ったのは、瑠璃との取引をした時に試して意識を失った武器。

 名称『G-ガトリング』。

 実弾ではなくグレネードを乱射するガトリング砲である。

 試したときはグレネードの威力を上げすぎてあんなことになったから、威力低下に軽量化をした改善版を渡された。

 

「ファンネル」

「!」

 

 再びファンネルが射出され、此方に迫って来る。

 G-ガトリングをしまって、ビームマグナムを出しファンネルに向けて引き金を引く。

 

「って、弾切れしてんだった!」

 

 そんなことをしてる間にファンネルからのビームでビームマグナムが撃ち抜かれた。

 

(くそったれ!射撃武装もう無いんだぞ!)

 

 実はG-ガトリングのグレネードは、拡張領域(バススロット)から撃つたびに補充される仕組みなのだ。

 つまりグレネードで拡張領域(バススロット)はほとんど埋まってしまっている。よって射撃武装がない。

 さらに、グレネードも尽きてしまった。

 

「この!」

 

 ビームを避けるように飛行する。ただ、当てる気がない…?

 

「…しまった!?」

 

 逃げた先、アリーナ中央まで来たときに気づかされた。

 全方位をファンネル、上空には敵がこちらに銃口を向けてた。

 誘導された。シールドだけじゃ防ぎきれない。これだけのビームをくらったら負ける。

 

(負けられるか…)

 

 視界がスローに感じる。銃口が光を放ちはじめる。

 

(一夏を、鈴を、セシリアを傷つけたコイツに)

 

 光は銃口からまっすぐと向かってくる。

 

(負けられないんだよ!)

 

 そう思った次の瞬間、赤い光が視界を染め、体が前に引っ張られた。

 吐き気をこらえて、思わず閉じた目を開けると、包囲網を突破していた。

 

(何が…)

 

 右のビームトンファーを展開し、一機のファンネルの残骸がちらっと見えた。

 画面には『IS-D』の赤い文字と、展開された装甲。

 

(まさか、瞬時加速(イグニッション・ブースト)でファンネルを壊して無理矢理抜けたとか?)

 

 その予測は正しく、本人の知る由ではないが、ビームが当たるよりも速く『IS-D』を発動し、瞬時加速(イグニッション・ブースト)で自身の直線上のビームを避けながらファンネルへ接近し、トンファーで貫きながら包囲網を抜け出した。

 

「まぁ、なんであれこれなら!」

 

 視線を直線上まで降りてきた敵へと向ける。

 

「やれる!」

 

 戦いはまだ終わらない。

 

 




これで今年のISの投稿は終わりです。
あと、二話で一巻の内容終わらせます。…きっと。
感想、アドバイスお願いしますm(_ _)m

それでは皆さんよいお年を(^^)/~~~

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