インフィニット・ストラトス 白き流星   作:朱羽総長

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前の投稿から約1ヶ月も空いてしまったorz

今回は(も?)作者は暴走気味なので読まれる際はご注意下さい

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中華娘、再臨

「転入生?」

 

決闘から数日後の四月下旬、朝のHR前に登校してきた俺はクラスメイト数名が話していた話題が気になった。

 

「あ、おはよう橘君」

「おはよう。それで転入生って?」

 

近くにいた佐藤さん(多分)に挨拶を返しながら質問する。

 

「二組と一組に転入生が来るんだってさ」

「おっ、一夏いたのか」

 

クラスメイトに囲まれるように座っていた一夏から返事がきた。

 

「今更わたくしの存在を危ぶんでの転入かしら?」

「セシリア、あんまそんなこと言ってるとまた厄介なことになるぞ」

 

セシリアに忠告しておく。

ちなみにセシリアとはあの後謝られて、こっちも気にしてなかったし許した。

その際に名前で呼ぶように言われた。

ついでに一夏に惚れたこともだいたい分かった。

このフラグ建築士め。

けどセシリアと関係あるのか?

 

「中国の代表候補生なんだとさ、二組に入るの」

 

心を読んだかのように一夏が答えてくれた。

 

「だけどどんな奴らだろうな?」

「まぁ、こんな時期に入ってくる奴だからな。なんか事情あるんだろ」

 

中国か…。あいつ元気だろうか?

 

「む…気になるのか」

「ん?少しはな」

「ほぅ…」

 

箒の機嫌が悪くなっていく。

余計なこというなよ。危険だぞ。主にお前の生活が。

 

「今のお前に他人を気にしている暇はあるのか?」

「そうですわ!クラス対抗戦に向けて実践的な訓練をしましょう。専用機を持っていて経験が一番多いわたくしがお教えしますわ」

 

クラス対抗戦

名前の通りクラス代表同士のリーグマッチだ。各クラスの団結力を高めるのと、この先の授業のための調査が目的らしい。

一組の代表は、いつの間にか決まっていた一夏だ。

 

「頑張ってね。フリーパスの為にも!」

 

優勝したクラスには全員に学食のデザートフリーパスが配られる。

ここのチーズケーキは旨いからな。

女子だけでなく俺も楽しみだったりする。

 

「専用機があるのは今のところ一組と四組だけだから楽勝だよ」

 

四組っていうと簪さんか…。

専用機持ってたのか。

 

「…その情報、古いよ」

 

教室の入り口から懐かしい声が聞こえた。

この声は……

入り口に顔を向ける。

 

「あっ…」

「おっ…」

 

一夏と俺は驚きの声を上げる。

そこにいたのは、

 

「二組も専用機持ちが出来たから」

 

ツインテールの髪型の幼なじみの一人

 

「「あっ、ちんちく鈴だ」」

 

ズコッ!

鈴が盛大にずっこける。

 

「久しぶりに会っての一言がそれか~!!(怒)」

 

おぉ、怒った。懐かしいなこの感じ。

弾もいればもっと良いのに。

 

「はぁ、相変わらず仲良いわねあんた達。」

「「そうか?」」

「そうよ!」

 

周囲の皆も同意するかのように頷く。

そんなにか?

 

「はぁ、まぁいいわ。それよりも元気だった?」

「あぁ。それよりもなに格好つけてんだ?」

「俺達は元気だ。似合ってないぞ」

「あんた達はねぇ…!」

 

鈴は若干呆れが混じったような怒りを向ける。

すると後ろに、

 

「おい」

「なによ!?」

 

バシッ!

 

「HRの時間だ。クラスに戻れ」

「ち、千冬さん…」

「織斑先生だ。さっさと行け。邪魔だ」

「はい、すみません」

 

まだ千冬さん苦手なのか。

ビビってるな。

 

「また後でくるからね!逃げないでよ!」

 

そう言って教室に戻って行く。

一夏は箒とセシリアに詰め寄られてる。

あっ、叩かれた。

ドンマイ。

 

ちなみに俺は既に席に着いていた。

そしてHRが始まった。

 

「まずは転入生を紹介する。入れ」

「失礼します」

 

織斑先生の言葉に答えながら教室に入ってきたのは、最近会ったばかりの、

 

「篠ノ之瑠璃です。宜しくお願いします」

 

もう一人の転生者だった。

 

 

 

休み時間。俺は瑠璃に屋上まで連れてこられた。

 

「驚いた?」

「まぁな。何をしたんだよ」

「うん?まぁ母さんに頼んだらできた」

「……あの人なら出来そうだ」

 

篠ノ之瑠璃

こいつは天才である篠ノ之束の義理の娘

以前聞いたときは驚いた。

 

「そんなことよりも、話があるの」

「ん?」

 

ちょっと真剣な顔で言ってきた。

 

「私はこの先の展開を知っている」

「あぁ、原作とか知ってるからだろ?」

 

これも以前聞いたことだ。

この世界は物語だということはしっていたけど、内容は知らないからな。

瑠璃はそれを知っている。

 

「そうよ。けど、この世界は私が知っているものとは違ってきてるの」

「違ってきてる?」

「そうよ」

 

手摺に体を預けながら話を続ける。

 

「まず、アナハイムなんて会社はなかった」

 

アナハイム社

アメリカのIS企業

ここの訓練機でもあるジェガンはこの会社の機体でもある。

 

「そしてこれよ」

 

小型端末を取り出して投げてきた。

その端末をキャッチして画面をみると、

 

「はっ?」

 

そこに記されていたのは

 

[デュノア社、第三世代強奪事件]

 

「何だ、これ?」

 

こんな事件は報道されていない。

タイトルの通りならISが盗られたということだ。

ニュースになってても可笑しくないじけんだ。

 

「簡単に纏めて話すと、フランスのデュノア社が第三世代機の試作機を三機造ったの。それらのテスト起動日に実験場が襲撃され、第三世代機の開発データは破壊され、テスト機だった『ガイア』『カオス』『アビス』が奪われた」

 

腕の時計を見ながらも口を開く。

 

「本来ならデュノア社は第三世代は作れなかったはずなの。けれども造れた。私が知っているインフィニット・ストラトスの世界とは違う世界。それがこの世界みたい」

 

だから、と彼女は前置きをして

 

「協力してほしいの」

「えっ?」

 

此方に近づいて

 

「私は武器を造りあなたに助言をする。

あなたは闘ってこの世界に介入していく」

 

どう?、と聞いてくる。

…確かにこの先もセシリアみたいに誰かと衝突するかもしれない。

奪われたという三機とどこかで闘うかもしれない。

俺は原作を知らない。

 

「一ついいか?」

「何?」

「あいつらはこの先危険な目にあうのか?」

「……あいつらっていうのが織斑一夏たちを指すのなら、危険なことに巻き込まれるわ」

「そっか…………」

 

あいつらだけそんな目にあわせられないし、俺も巻き込まれるだろうな。

なら、力と知識は必要だ。

 

「分かった。協力しよう」

 

彼女は笑みを浮かべて、

 

「良かった。それじゃ宜しく」

 

手を差し出してきた。

握手だろう。

俺も手を差し出して応じる。

 

「これから宜しく」

「こっちこそ」

 

 

 

そして時は流れて、昼休み。俺は、

 

「…………」

「…………」

「…………」

 

とても気まずい雰囲気のなか昼食を過ごしている。

 

一夏達に誘われて食堂に行くと鈴が待ち伏せていた。

二人が仲良く話してるのをみて、一夏ラブァーズが修羅場を起こしかけ、今は睨み合いが続いている。

 

(一夏なんとかしろ)

(いや、無理だろ)

 

アイコンタクトで話し合う。

一夏が原因なのだから何とかしてほしいが、本人に自覚ないからなぁ。

すると、鈴が

 

「一夏、今日の放課後空いてる?」

 

と、聞き始めた。

 

「今日?え~と……」

「今日はISの特訓だ」

 

おそらく無いと言おうとした一夏よりも早く箒が答えた。

 

「その通りですわ。クラス対抗戦に向けて、まだ初心者の一夏さんを鍛えなくてはなりませんもの。あと、結人さんも」

 

セシリアもそれに乗っかる。

俺も参加していいのか。

それは助かる。

 

「くっ!じゃあ、その後空けといてよね!!」

 

食べていたラーメンのスープを飲み干して鈴は去っていった。

 

(放課後が修羅場になりそうだな…)

 

俺はそんなことを考えながら一夏に同情の視線を向けた。

 

 

 




さて、テストが近いので次回はさらに遅くなりそうな気が………
今月中にキャラ紹介は絶対投稿する!(多分)

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