禍終素学園の混沌な日常   作:有頂天皇帝

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これで入れ替わり編は終わりです。

OP『プライド革命』


やっぱりみんな実家(自分の身体)が1番なんだよね!!

前回までのあらすじ。身体と魂が入れ替わってしまった零斗たち。とうとう逃げたどざえもんさんに追いついたが、どざえもんさんはヴァレンティーノ・ファミリーのノアが改良生産したMAXキノコを食べ、スーパーロボット並に巨大化してしまうのだった!!果たして零斗たちはどざえもんさんを倒して全員が元通りになれるのか!!

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

『ウォォォォォォォ!!姐さんは誰にも渡さねぇぇぇぇぇぇ!!』

 

「きゃあ!?」

 

『アナスタシア!?』

 

どざえもんさんはそう雄叫びのように叫びながら右手にアナスタシアを掴んだ。アナスタシアは突然のことに驚き悲鳴を上げ、立香(スマホ)も叫んでしまうのだった。

 

「いくぞテメェらァァァ!!」

 

「おぉー!!」

 

銀時(土方)が腰に指している刀を抜きながらどざえもんさんに攻撃していくのにそれぞれの武器を構えて零斗たちもそれに続いていく。がしかし

 

『邪魔だァァァァ!!』

 

『『『『『へぶぅっ!?』』』』』

 

どざえもんさんが迫ってくる銀時たちに対して右足で勢いよく蹴ると、倉庫にいた全員がその巨大な足に当たり倉庫を破壊しながら隣の倉庫の壁にぶち当たった。

 

「き、巨大化って普通1回やられてからなるもんですよね?」

 

「ば、馬鹿野郎。んな戦隊モノみたいに都合のいいことがあるわけねぇだろうが・・・・」

 

ピラミッドの壁画のように壁にめり込みながら零斗(おそ松)と銀時(土方)はそんなことを言うのだった。他に同じように壁にめり込んでいる連中を明久(巴)と鍵(アルトリアオルタ)が救出している間にどざえもんさんは遠くに行こうとしていた。

 

「チッ、不味いなこれは。このままあの化け物の好き勝手させたら、間違いなく被害が出るな」

 

土方(銀時)は舌打ちをしながら、どざえもんさんが向かっている方に視線を向けるとそこは港町だった。

 

「なぁオイ、もし港町に被害が出ちまったら俺たちの責任になっちまうんじゃねえか?」

 

「まぁそうですね。その時は銀さんと馬鹿六つ子の首を差し出せば俺たちの身の安全は保障されるんじゃないですかね」

 

「「「「「何で僕(俺)たちまで巻き込まれてんの⁉︎」」」」」

 

銀時(土方)のぼやきに零斗(おそ松)が頷きながらさりげなく責任を押し付けて、自分たちは助かろうとしていた。それに対してチョロ松(君月メガネ)、カラ松(高杉)、一松(辰馬)、十四松(沖田)、トド松(神楽)がツッコんだ。まぁ今暴れているのは銀時とおそ松のそれぞれの半分の魂によって生まれた生き物なのだから六つ子も連帯責任として責任を取らせようと考えているのだろう。

 

『皆さんアレ見てください‼︎』

 

「「「「アレ⁇」」」」

 

全員が壁から救出されてどざえもんさんを追いかけようとした時、何かに気づいたらしき立香(スマホ)の声に反応して全員がどざえもんさんの方に顔を向けると、どざえもんさんにリ・ブラスタT、ジェニオン、マジンガーZや真ゲッター、ソーラーアクエリオン、ダブルオークアンタ、ガンダムDX、ユニコーンガンダム、ウイングガンダムゼロ、デスティニーガンダム、デュランダル、キングゲイナー、月虹影、スコープドッグなどのスーパーロボットやMS、K M Fなどのロボット部隊『ゾディアック』が完全武装で待機していた。

「俺と姐さんの邪魔をするんじゃねぇぇぇぇぇ‼︎」

 

どざえもんさんは一度アナスタシアを近くのビルの屋上に置くと目の前にいるソーラーアクエリオンに拳を振り下ろした。

 

『オープン、ゲット‼︎』

 

『チェェェェェンジ、アクエリオンマーズ‼︎』

 

どざえもんさんの攻撃が当たる瞬間、ソーラーアクエリオンは三機のベクターマシンに分離して攻撃をかわし、空中でアクエリオンマーズに合体した。

 

『ロングレンジセイバー‼︎』

 

アクエリオンマーズは落下しながら聖空剣を伸ばして連続で刺突を決め、最後には横切りを決める。そして再びアクエリオンマーズから三機のベクターマシンに分離すると今度はアクエリオンルナに合体した。

 

『チェンジ、アクエリオンルナ‼︎ムーンサルト・アタック‼︎』

 

アクエリオンルナは弓を構えると矢を天に向けて放ち、その矢は無数の矢となってどざえもんさんに降り注いだ。どざえもんさんはそれを頭上に腕を構えることでふせぐ。その間にアクエリオンルナはまた三機のベクターマシンに分離し、再びソーラーアクエリオンへと合体した。

 

『チェンジ、ソーラーアクエリオン‼︎無限拳‼︎』

 

ソーラーアクエリオンの右腕が伸びると右拳がどざえもんさんの腹部に当たり、倉庫や漁船などを破壊しながら海へと落とした。

 

『見たか化け猫野郎が‼︎例え機体と身体が違おうとも、俺たちゲッターチームにかかればザッとこんなもんよ‼︎』

 

『油断するなよ竜馬』

 

『アイツは腐ってもあの銀時の魂の半分が入ってるんだ。こんなもんじゃ終わらんぞ』

 

ベクターソルのコックピットの中で竜馬(アポロ)が、海に落ちたどざえもんさんに向けてそう言ったのを隼人(シリウス)と弁慶(シルヴィア)が忠告すると、海に落ちたどざえもんさんが起き上がってきた。

 

「俺の邪魔をするんじゃねぇぇぇぇぇぇ‼︎」

 

どざえもんさんはそう叫びながら足元にある半壊した漁船や倉庫などの残骸などを拾い、デタラメに投げ始めた。

 

『そんな攻撃くらうかよ‼︎』

 

『邪魔』

 

投げられた残骸などをシン(刹那)のダブルオークアンタのGNソードビットで斬り裂き、三日月(シン)はデスティニーガンダムのアロンダイトで破壊する。同じように宗介(ヒビキ)のジェニオン、一夏(バナージ)のユニコーンガンダム、ヒイロ(ガロード)のガンダムDX、キリコ(ヒイロ)のウイングガンダムゼロ、ヒビキ(宗介)のレーバテイン、ヒイロ(キリコ)のスコープドッグなどがそれぞれの武器で破壊し街への被害を抑えた。

 

『いつもと勝手は違うが、このボス様にかかればどうってことねぇよ‼︎』

 

陸に戻ったどざえもんさんに対して、マジンガーZに乗っているボス(甲児)がそう叫びながらどざえもんさんと取っ組み合いを始めた。

 

「ウォォォォォォォォォォォォォ‼︎」

 

『オリャァァァァァァァァァァァ‼︎』

 

どざえもんさんとマジンガーZの力は拮抗しているのか互いに一歩も動くことができず、それぞれの足場がヒビ割れていた。

 

『今だ!一斉攻撃で倒すぞ‼︎』

 

どざえもんさんが動けない状態の隙を突いてルルーシュ(ゲイナー)がそう指示を出すと、それぞれの機体の最大火力を放とうとした。

 

「舐めるなぁァァァァァァァァァァァ‼︎」

 

「なにぃっ⁉︎」

 

どざえもんさんはそう叫ぶと更に腕に力を込め、マジンガーZを持ち上げるとマジンガーZを振り回して攻撃しようとしている機体にぶつけて破壊して最後には海へと投げ飛ばした。

 

「誰にも邪魔させねぇっ、俺と姐さんの邪魔はさせねぇ‼︎」

 

肩で息をするほど疲労とダメージが溜まっているようだが、どざえもんさんの目の闘志の光は尽きるどころか更に燃え上がっていた。

 

「「なめんじゃねーよ、この化け猫野郎が‼︎」」

 

「ぬおっ⁉︎」

 

マジンガーZたちロボットを倒して気が抜けていたのか、それとも身体の大きさが異なるからなのか、顔の近くまで近づいていた銀時(土方)と零斗(おそ松)に気づくことができず二人の木刀と黒剣を叩きつけた。突然の攻撃に対応できなかったどざえもんさんはその攻撃に耐えられず仰け反ってしまった。

 

「スター・プラチナ‼︎」

 

「クレイジー・ダイヤモンド‼︎」

 

「ゴールド・エクスペリエンス‼︎」

 

「ぬおりゃぁぁぁぁぁ‼︎」

 

仰け反っている隙をついて承太郎(邪ンヌ)、仗助(ジャック)、ジョルノ(ホームズ)たちスタンド使いがゆるキャラ感溢れた姿になったそれぞれのスタンドの拳のラッシュを、神楽(トド松)、レオーネ(桜花)、タツミ(ウェイブ)、ウェイブ(タツミ)などの力に自信があるものたちがそれぞれの得意な攻撃でどざえもんさんの腹部に集中攻撃した。

 

「もう二度と惑わされたりしない。例えこの身体がガチャ欲に染まりきった身体になろうと!!」

 

『お前みたいなストーカーよりは数万倍マシだよ!!』

 

カドック(立香)がそう言いながらどざえもんさんの足に魔術で攻撃しているのを、同じようにどざえもんさんの足にガンドを撃っている立花(リアス)がツッコンだり

 

「例えこの身体が醜い変態ゴリラストーカーに落ちようと!!」

 

『いやあんた元から醜いストーカー!!』

 

どざえもんさんの足にクナイを投げ続けながらそんなことをいう猿飛(近藤)に新八(新八メガネ)がツッコンだり

 

「例えこの身体が、嫁と娘にデレデレな鬼警部になろうと!!」

 

「犬ならなんでもいいお前よりはマシだ!!」

 

緒方(荻野)がどざえもんさんの足に蹴りを何度も決めながら言った言葉に荻野(緒方)が、額に青筋を浮かべさせながら同じように足に特殊警棒で攻撃を続けながらツッコンだりしていた。

 

「俺たちはもう何があろうと何者にも染まらない」

 

「だから銀時、おそ松、零斗、土方」

 

「今度は俺達がお前たちを、俺たちの色で染めあげ取り戻す番だ」

 

「だから······」

 

「「「「早く元の身体に戻って俺たちの前で惨めな姿を晒しやがれ!!」」」」

 

「「「「テメーらが惨めな姿を晒して惨めにくたばりやがれ!!」」」」

 

上から中也(太宰)、イヤミ(デカパン)、ブレイズ(弥太郎)、沖田(神楽)が零斗たちに戻って来るようにいい感じの言葉で言ってくるが、最後の言葉で台無しになって零斗たちはそれに対して言い返した。そしてどざえもんさんを抑えようとするもの、どざえもんさんに攻撃するものと身体が入れ替わったもの達が協力してどざえもんさんを倒そうとしているのをアナスタシアはビルの屋上からただ見ていることしか出来なかった。

 

「どうして·····どうしてみんなどざえもんさんと戦ってるの·····」

 

「アナスタシアよ、コレを······」

 

アナスタシアは何故みんなが戦っているのか分からず、悲しそうにただその戦いを見ているだけしかできなかった。そんなアナスタシアにいつの間にかやって来ていたイヴァン雷帝が声をかけながら、この屋上に来る前に零斗(おそ松)に渡された立香(スマホ)をアナスタシアに見せた。

 

「コレは?······」

 

「アナスタシアよ、コレを使い彼らの姿を見よ」

 

アナスタシアはイヴァン雷帝の言われるままに立香(スマホ)のカメラモードでみんなの姿を見ると、それぞれの身体の中に入ってるそれぞれの魂の姿が見えた。

 

『アナスタシア。確かに僕たちは身体(み)も魂(こころ)もバラバラになってしまった。でもだからこそ目に見えるものだけに囚われることなく見つけることが出来た』

 

『僕たちの本当のリーダーたちを、僕たちの本当の姿(いろ)を』

 

「マスター·········」

 

手に持っているスマホからマスターである立香の声が聞こえ、スマホを見るとスマホに立香に姿が見えたことで何故みんなの様子がおかしかったのかをアナスタシアはこの時、ようやく気がついた。

 

「ガァァァァァァァァァァァァ!!」

 

一方、零斗たち身体と魂が入れ替わったもの達の攻撃によってダメージを受け続けていたどざえもんさんは攻撃にイラついたことによるものか、或いはダメージが蓄積された痛みによる叫びのどちらかは分からないが、どざえもんさんが叫ぶのと同時に身体が赤くなり身体中から湯気が発生した。

 

「ウオォォリャァァァァァァ!!」

 

「「「「「「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」」」」」」

 

さっきまで均衡を保っていたのだが、どざえもんさんによる火事場の馬鹿力によって無理矢理鎖が絡まっている腕を振り回して、鎖を持っていた政宗たちを投げ飛ばしながらどざえもんさんに攻撃していた零斗たちに鎖をぶつけて吹き飛ばした。

 

「く、クソッタレが······」

 

「まだこんなに力が残っていやがるのかよ······」

 

倉庫に叩きつけられた銀時(土方)と零斗(おそ松)は悪態をつきながら瓦礫をどかして立ち上がろうとしているのを、どざえもんさんは見逃さないのか2人を踏み潰そうと2人の頭上から足で踏み潰そうとしてきた。

 

「っ!?銀時先生、零斗!?」

 

アナスタシアは思わず叫ぶも何も出来ずにただどざえもんさんの足が零斗(おそ松)と銀時(土方)に迫っているのをただ見ていたその時、高速で動く何かがどざえもんさんの足を弾き飛ばした。

 

『油断するんじゃねぇよ』

 

高速で動いてたそれはIS『白式』と神装機竜『バハムート』が半々になったものを装備した定春で、その背後には頭に虎耳が付いている鏡花の異能力『夜叉白雪』、右手には百夜優一郎の鬼呪装備『阿朱羅丸』を左手にはバールのような何かをそれぞれ握っていた。

 

「いや、誰ぇぇぇぇ!?」

 

「マジで誰、つーか何!?」

 

明久(巴)と鍵(アルトリアオルタ)は突然現れた武装した定春?に驚いて思わずツッコむのだった。

 

「あはは!アイツらは長谷川さんと百夜くんとニャル子ちゃんの魂が入っちょるんじゃよ!!」

 

「何で犬とか無機物と魂が入れ替わってんだよ!?馬鹿なの!?」

 

辰馬(一松)が高笑いしながら定春に長谷川さん、阿朱羅丸に優一郎、バールのような何かにニャル子の魂がそれぞれ入れ替わっていることを教えてくれたが

人間ですらないものに魂が入っていることに土方(銀時)はツッコむのだった。

 

『んぅううううう……ぬあぁああああああああああああああああ!!』

 

『陣形を乱すな!!今の身体で、今自分に出来る事を、自分の頭で考えろ!?』

 

『しかも滅茶苦茶強ぇええええええええええ!?』

 

起き上がったどざえもんさんが長谷川(定春)たちに攻撃を仕掛けるが、長谷川(定春)は優一郎(阿朱羅丸)とニャル子(バールのような何か)で攻撃を何度も防ぎながら話していた。それを見た殆どがツッコむ中、長谷川(定春)たちは話を続けた。

 

『今までの事を思い出せ!!そう……俺達はどのような事があっても、力を合わせて立ち向かい、そして乗り越えて来た!!』

 

優一郎(阿朱羅丸)は迫り来るどざえもんさんの拳を刀となったその身体で受け流しながら話し

 

『組織の違い?身体の違い?力の違い?そんなの関係ない!!』

 

鏡花の異能力『夜叉白雪』と融合した敦(夜叉白雪)は一部虎化した腕でどざえもんさんに殴り掛かりながら話し

 

『私達はどんなに性格も能力も何もかもが違っても、私達は……今一番大切な物の為に、力を合わせて来ました!!』

 

ニャル子(バールのような何か)は迫り来るどざえもんさんの拳を破壊する気でバールのような何かを叩きつけながら話し

 

『『だから今回も俺(僕)達の力を一つにし、大切な物を取り戻せぇえええ!!』』

 

一夏(白式)とルクス(バハムート)は機体の推進力を使って一気にどざえもんさんに接近しながら叫び

 

『帰って来い!! バカ野郎どもぉおおおおおおおおおおおおおおおお!!』

 

長谷川(定春)は2人の推進力を活かしてその勢いに乗って拳をどざえもんさんの腹部に叩き込んだ。

 

「……皆、」

 

「…………」

 

長谷川(定春)たちがどざえもんさんを抑えながら話している内に、この場にいた禍終素学園の面々かがどざえもんさんの動きを封じるべく身体中の至る所を縄で縛り上げ、その光景と長谷川(定春)たちの言葉を聞いて言葉を失うぐらい驚く銀時(土方)と零斗(おそ松)達。

 

『姐さぁああああああああああああああああああああん!?』

 

「……どざえもんさん、どうやらあなたの居場所は、ここじゃなかったみたいね……どざえもんさん、いいえ、」

 

「馬鹿野郎達。」

 

助けを求めながらアナスタシアを見たどざえもんさんだったが、涙を堪えながら話すアナスタシアの目には銀時とおそ松との魂の片割れが見えていた。

 

「……帰りなさい。あなた達を待つ仲間の所へ。」

 

そしてアナスタシアはそう泣き笑いしながらどざえもんさんに優しく諭すように言った。

そして、それぞれの武器を持った銀時(土方)、零斗(おそ松)、土方(銀時)、おそ松(零斗)は破壊された残骸を利用しながら上へ上へと駆け登り、とうとうどざえもんさんの頭上にまで飛んだ。

 

――さようなら、俺達の最高(最悪)の仲間……そして、――

 

愛刀である木刀『洞爺湖』を持った銀時(土方)、黒剣を持った零斗(おそ松)、日本刀を持った土方(銀時)、鉄パイプを持った零斗(おそ松)はどざえもんさんの頭上から落下しながら

 

――お帰り、俺達の最悪(最高)の仲間!!――

 

銀時(土方)、零斗(おそ松)、土方(銀時)、おそ松(零斗)の持った武器がどざえもんさんの頭に近付いた次の瞬間、そこから光が漏れ出して………

 

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─────どざえもんさんとの戦いから3日経ち、禍終素学園の生徒教師一同は港の修復作業の手伝いを行っていた。あの時の戦いは民間人の犠牲は奇跡的に0だったのだが、それでも港には甚大ではない被害が発生したので今回の騒動の原因であるアザゼルと源外に賠償金を払わせ、身体と魂が入れ替わったもの達全員で修復作業を行っていた。その作業も一段落付いたのか零斗と土方はそれぞれ麻婆豆腐入り肉まんとマヨまみれ焼きそばパンを食べながら休憩していた。どうやらみんな無事に元の姿に戻れたようだ。

 

「·····どうなんだ?あれからそっちの調子は?」

 

「相も変わらずいつも通りみんなで馬鹿みたいに騒いでますよ。そっちはどうなんですか?」

 

「今までの真選組と何ら変わんねぇよ。あの馬鹿のせいで真選組が一時期世紀末集団になっちまってたが今はそんな心配はねぇよ」

 

「そっちだってうちの連中を第2の真選組みたいなのにしてたじゃないですか。まぁ今はそんな頭でっかちな真面目集団とは真反対な奴らに戻ってますけどね」

 

土方のふとした質問に零斗が答え、それを聞いて話す零斗だが結局互いの組織は元の鞘に戻ったことを話しているだけだった。

 

「まぁ今回の出来事は土方さんと銀さんにとってはいい経験だったんじゃないんですか?」

 

「んなわけあるか、アイツと入れ替わったせいで最悪な目にしかあってねぇつうの」

 

零斗の皮肉に否定する土方だがその顔はどこか笑っているように見えた。話が終わるのと同時にそれぞれ食べていたものを食べ終え、その場から立ってまた作業をしにそれぞれの作業現場へと向かおうとしていた。

 

「ちゃんと·····みんなにお礼言っといた方がいいですよ。俺たちが元に戻れたのもみんなが協力してくれたからなんですから」

 

「その言葉そのままそっくり返してやんよ。テメェもその頭下げて連中に感謝の言葉言ってやれよ」

 

そんなことを言いながら2人は顔も合わせないままそれぞれの作業現場へと歩いていくのだった。

それぞれが入れ替わったことで、普段とは全く異なる組織、家族と過ごしたことで彼らもまた新たな思考を得たのだった。

 

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「そういえばおそ松さんや銀さんはどこ行ってるの?」

 

「おそ松の野郎は俺の財布の金全部使い切った上に勝手にバイト先から給料前借りしてやがったから金稼ぎのために東の森で魔獣狩りさせてる。他の松野兄弟はおそ松に道連れにされて銀さんはそいつらの監視を頼んでる」

 

「oh··········」

 

 




長かった入れ替わり編ですが、今後も短編書いたり長編書いたりと色々頑張っていきます。以前ルパン三世、コナンのコラボ長編やってみたいと言ったんですが、どんなのが読みたいとかあったら意見をお願いします。とりあえず次回は銀さんが活躍できるような小話を描きたいと思います。それでは次回もよろしくお願いします!!

ED『バカ・ゴー・ホーム』

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