禍終素学園の混沌な日常   作:有頂天皇帝

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約2ヶ月ぶりの投稿です。誰と誰を入れ替えるのか考えてたり他にも色々してたりしてて投稿遅れました。それでは本編をどうぞ!!


魂と身体が入れ替わろうとバカはバカである

満月の光によって明るく照らされている夜道をアナスタシアの手を無理やり引っ張っているカドック(立香)。

 

「マ、マスター離しなさい!!貴方本当にマスターなの!?」

 

「な、何を言っているんだアナスタシア!!僕は君のマスターの藤丸立香だ!!(グフフフ!?このままこの身体を利用して、アナスタシアにあんなことやこんなことをして・・・・)」

 

アナスタシアは無理やり手を引っ張っている人物が本当に自分のマスターなのか疑問に思い質問し、それにカドック(立香)は振り返りながら答えるが、内心スケベなことを考えているため気持ち悪い笑みを浮かべていた。そしてアナスタシアは走る途中で足を止めた。

 

「違う・・・貴方はやっぱりマスターじゃないわ!?」

 

「なぁ!?何言ってるんだアナスタ───」

 

「っ!?キャァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!?」

 

アナスタシアが立香(カドック)を否定すると立香(カドック)はアナスタシアの肩を掴んできたので、アナスタシアは思わず空高く悲鳴を上げてしまった。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

「どうやらしくじったようねあのストーカー。所詮は雷帝との戦闘の99%を他者の力だよりの甘ちゃん。でも私はしくじったりしないわ。銀さんの半身は私の物」

 

「(そう!?私の脳内の99%は銀さんの股間のバナナでっ)」

 

アナスタシアの悲鳴を聞いてそんなことを言ったのはどざえもんさんを荷車に乗せて運んでいる猿飛(近藤)である。猿飛(近藤)はそんなことを呟き考えながら欲にまみれた笑みを浮かべていると

 

ガシイ!?

 

「ぐふぅ!?」

 

「・・・聞こえる、姐さんの声が・・・」

 

さっきの悲鳴で目を覚ましたどざえもんさんは荷車から立ち上がり、猿飛(近藤)の頭を足蹴にすると近くの屋根に飛び上がりそのまま悲鳴の聞こえた方へと屋根伝いに走りながらアナスタシアの悲鳴が聞こえた方へと走っていた。

 

「ああ!!銀さーーーーん!!」

 

出遅れた猿飛(近藤)は手を伸ばすが、どざえもんさんに届くわけもなくその手は間に合わずにただ叫ぶだけになってしまったのだった。

 

一方その頃、零斗たちはというと

 

「なんでお前らも魂入れ替わってんだよ!!」

 

何故かメガネやグラサン、スマホに魂が入ってしまった新八、チョロ松、山崎、立香に零斗は怒りをぶつけていた。銀時(土方)は新八(新八メガネ)を、土方(銀時)は山崎(グラサン)を、おそ松(零斗)はチョロ松(君月メガネ)をゴーグルのようにかけ、零斗(おそ松)は立香(スマホ)を胸ポケットにしまって猿飛(近藤)を探していた。

 

「しかも身体の方に至ってはなんだ、グラサンとメガネをとったらただの死体になっちまったじゃねーか!!」

 

『文句があるなら源外さんたちに言ってくださいよ』

 

新八(新八メガネ)に文句を言う銀時(土方)だが、新八(新八メガネ)を含めた魂と身体が入れ替わってしまった皆もまた源外とアザゼルに文句を言いたいのだから

 

『とにかく問題は最早、おそ松兄さん達だけのものじゃないんだよ。僕達も身体を取り戻さないと!!』

 

チョロ松(君月メガネ)は零斗たちに自体の深刻さを伝えた。

 

「余計な仕事増やしやがって。ほかの連中は!?」

 

『ストーカーの二人を除いてほかの皆さんは自分の身体を探してますよ』

 

ブチギレる寸前になっている土方(銀時)が山崎(グラサン)が説明した。

 

『例え、魂と身体がバラバラになっても、みんなの力を合わせれば・・・・』

 

チョロ松(君月メガネ)がそう言いながら銀時たちと共に十字路に差し掛かった時、チョロ松の身体が姿を現した。

 

『ぼ、僕の身体だ!!』

 

自分の身体をようやく見つけたチョロ松(君月メガネ)は声を上げた。

 

『ようやく見つけたよ!!一体誰が僕の身体に入ってるんだ!?』

 

チョロ松(君月メガネ)はメガネを揺らしながら言った。

チョロ松の身体は零斗たちに気づくと

 

「貴方たちの中に、首領(ドン)・ヴァレンティーノはいらっしゃいますか?」

 

そう言いながらイタリアのマフィア、ヴァレンティーノ・ファミリーのボスであるヤギの首領・ヴァレンティーノの写真を見せてきた。

 

「おめーかよロレンツォ!!」

 

「ぐほぉっ!?」

 

零斗(おそ松)はチョロ松の中の人物がヴァレンティーノ・ファミリーの幹部にして首領・ヴァレンティーノの右腕であるロレンツォだと気づき、チョロ松(ロレンツォ)の顔面に蹴りを入れた。

 

「何でマフィアのテメーまで入れ替わってやがんだよ!?」

 

「実は貴方たちが争っていたパチンコ店の隣にある薬屋に我々はいたのです。用を終えた我々が店を出た時たまたま巻き込まれてしまったのです」

 

「なるほど、そんなことが」

 

零斗(おそ松)がロレンツォにツッコむとロレンツォは大したことでもないのかあっさりと答えてくれ、おそ松(零斗)はその言葉に納得した。

 

「つーか、ロレンツォが童貞チョロシコスキーの身体に入ってんなら他の奴らの身体はどうなってんだよ」

 

『おい、誰が童貞チョロシコスキーだコラ?』

 

てっきりチョロ松の身体には君月が入っていると思っていた銀時(土方)は完全に予想外の人物がチョロ松の身体に入っていたため、他の連中の身体の中身も予想出来ないでいた。また、チョロ松(君月メガネ)が童貞チョロシコスキーという言葉に反応したがみんなスルーしていると、前の方から立香、新八、山崎がこちらへとやってきた。

 

『あ、今度は僕達の身体がやって来ました!!』

 

『よかった、無事だったんだ・・・』

 

『これで少しだけど安心────』

 

自分の身体が無事であることに安堵する新八、山崎、立香。だが───

 

『なにジロジロ見てんだよ。殺すぞ?』

 

「圧政!!」

 

「デュフフ!!」

 

顔がわかる距離まで来るとプラカードで会話するエリザベスになった新八、スパルタクスのように筋骨隆々になった山崎、黒髭がよくやる気持ち悪い笑顔を浮かべた立香がやって来た。

 

『『『何コレェェェェェェ!?』』』

 

予想外の人物が入っていたことに新八(新八メガネ)、山崎(グラサン)、立香(スマホ)は表情が分からないはずなのに驚いていることは誰にでも分かるものだった。

 

『何であの場にいなかった黒ひーやスパさんまで入れ替わってんのさ!?』

 

「いやー、どうやらマスター氏とパスが繋がっている拙者たち一部のサーヴァントも身体が入れ替わってしまったようですぞ?」

 

『訳がわからないよ!?』

 

立香(スマホ)は黒髭にツッコむと黒髭(立香)は気持ち悪い笑顔を浮かべながら立香(スマホ)に応えると立香(スマホ)は黒髭(立香)にツッコんだ。

 

「まぁとりあえず立香たちの身体の所有者が誰かわかったんだからよしとするか」

 

『なにも良くねぇよ!!とんでもねぇ奴らが僕達の身体にいることしか分かってねぇんだから!!』

 

零斗(おそ松)がそんなことを言うと納得がいっていない新八(新八メガネ)がツッコミを入れる。

 

『つーか、俺たちよりもっとヤバい奴らいるからな』

 

「あん?てめぇらよりやべぇって一体どんな・・・・」

 

エリザベス(新八)がプラカードでそんな会話をすると銀時(土方)は怪訝そうな顔をしながらエリザベス(新八)たちがやってきた方を見ると・・・・

 

「これがハジメの聖剣・・・・」

 

「ほうほう・・・・」

 

「これは中々・・・・」

 

「ちょっと女子ー?そういうのやめてくれるー?」

 

ユエ(ハジメ)がシア(ラフタリア)、香織(リンゼ)、ティア(ダクネス)、八重樫(綺凛)がハジメさんの股にぶら下がっているものを見ているのをハジメ(ユエ)が注意してたり

 

「ヤレヤレ、まさか俺達がこんな目に合うとはな・・・」

 

「グレートですよ、コイツは・・・」

 

「驚きじゃのうこれは・・・・」

 

「そうですね・・・・」

 

「私たちの身体でジョジョ立ちするのやめてくれないかしら!?」

 

承太郎(邪ンヌ)、仗助(ジャック)、ジョセフ(新宿のアーチャー(以降新茶))、ジョルノ(ホームズ)がそれぞれジョジョ立ちしているのを邪ンヌ(承太郎)がツッコミを入れる。その近くではジャック(仗助)、新茶(ジョセフ)、ホームズ(ジョルノ)がその様子を見ていたり

 

「俺の身体から早く出ていきやがれこのヤギ!!」

 

「先に吾輩の身体から出ていくのは貴様であろー狼!!」

 

「俺、最強の肉体を手に入れちゃったぜ!!」

 

「緒方、俺の身体ではしゃぐな。それ以上はしゃぐというなら貴様の息の根を止めるぞ」

 

洋(ヴァレンティーノ)とヴァレンティーノ(洋)が取っ組み合いをしてたり、その横で緒方(荻野)が蔓延の笑みを浮かべながらはしゃいでいるのを荻野(緒方)が目付きを鋭くしながら指を鳴らしていたり

 

「こ、これが持たざる者と持つものの景色の違いっ!?」

 

「決めましたっ!!この先の人生、アスナさんとして生きていきます!!」

 

「「やめてっ!?」」

 

めぐみん(ゆんゆん)、シリカ(アスナ)は以前の自分の身体では感じることのなかった重力に喜びを感じるとそのままこの身体で生きて行く決心を決めるのをゆんゆん(めぐみん)とアスナ(シリカ)が止めたりなどと身体と魂が入れ替わって混乱してたりこの騒動を利用しようとしているものまで現れているのだった。

 

「誰一人として冷静な人がいませんね」

 

「あたりまえだ、こんな状態に冷静になってる奴がいるわけがないだろうが」

 

零斗(おそ松)は中身と魂が入れ替わってる連中を見ながらそう言うと土方(銀時)が答えたときだった。

 

『その人たちはまだマシですよ』

 

『僕達なんて・・・・・』

 

そんな声が地面の方から聞こえてきたので声の聞こえた方に零斗たちは視線を向けるとそこには剣やIS、機攻殼剣(ソード・デバイス)、携帯などが転がっていた。

 

『どうも、固有霊装(デバイス)の陰鉄と入れ替わった黒鉄一輝です』

 

『IS『白式』と入れ替わった織斑一夏です』

 

『機攻殼剣『バハムート』と入れ替わったルクス・アーカディアです』

 

『鏡花ちゃんの携帯と入れ替わった中島敦です』

 

一輝(陰鉄)、一夏(白式)、ルクス(バハムート)、敦(携帯)が声をかけてきた。その近くには一輝、新八、ルクス、敦の身体が魂の抜けた抜け殻のような状態で転がっていた。

 

「何でお前らまで無機物と入れ替わってんだよ!?眼鏡が本体なのは新八だけで充分だろうが!!」

 

『誰の本体が眼鏡だゴラァ!?』

 

銀時(土方)が頭を抱えながらそんなことを言うので新八(新八メガネ)はメガネを揺らしながら怒鳴った。

 

「しかしどうしますか土方さん。銀さんとクズを含めて入れ替わった連中は現状役に経つと思えませんよ」

 

「元から期待できるようなもんじゃなかっただろうが」

 

入れ替わった人たちを見て零斗(おそ松)は土方(銀時)とそんなことを話していた時だった。

 

「お困りのようだね。君たち」

 

『その声はまさか芥川!?』

 

聞こえてきた声に真っ先に反応した敦(携帯)が声をあげると、零斗(おそ松)たちの方へとボートマフィアの芥川龍之介がやって来た。

 

「そう!武装探偵社の威信を背負いし男、太宰治に全て任せれば問題なしさ!!」

 

「帰れ自殺マニア」

 

普段の芥川なら絶対にしないであろう笑顔になりながらそんなことをほざいているのは敦の上司であり元ボートマフィアである太宰治で、現在は芥川と魂と身体が入れ替わったようだ。そしてそんな太宰(芥川)に対して銀時(土方)は半眼になってそんなことを言った。

 

「おやおや、人が親切心で手助けをしようと言ってるのに酷いじゃないか銀時」

 

「てめぇが関わったらさらにめんどくせぇ状況になるに決まってんだろうが」

 

険悪な雰囲気のように思えるがこの2人はよく飲みに行くほど仲は良いのだが、太宰の自殺に巻き込まれることが多いのでこんな感じである。

 

「まぁ落ち着いて私の話しを聞きたまえ。今の私は何故か私自身のと芥川くんの異能力が両方使えるようなんだ」

 

「マジですか」

 

「マジだよ。だからね」

 

太宰(芥川)の言葉に零斗(おそ松)が驚いて確認すると、太宰(芥川)はそれを認めながら零斗たちの後ろの方に指を向けた。零斗たちは太宰(芥川)が指を向けた方へと顔を向けるとそこにはアナスタシアを抱き抱えながら屋根伝いに走っているどざえもんさんがいた。

 

「姐さんは誰にも傷つけさせんぞォォ!!」

 

どざえもんさんは零斗たちを見ながらそんなことを叫び、屋根の上を移動しながら海の方へと走っていった。

 

『ア、アナスタシアァァ!!』

 

立香(スマホ)はどざえもんさんに抱えられたアナスタシアを見て叫んだ。

 

「クソ、馬鹿どものせいで化物がまた覚醒しちまった!!」

 

銀時(土方)はカドックとさっちゃんのせいで覚醒したどざえもんさんを見て歯噛みするが、すぐに土方達と共に民家の塀をよじ登り始めた。

 

「私の力であの化物を捕まえようじゃないか。異能力『羅生門・顎』!!」

 

太宰(芥川)の着ている黒外套が黒獣の顎へと変貌しどざえもんさんに襲いかかるが、どざえもんさんは迫ってくる黒獣の顎を横殴りしてぶっ飛ばした。

 

『痛ったぁ!?ってあれ?なんか身体の調子がおかしいような?』

 

殴り飛ばされた黒獣?がどこぞの自殺マニアみたいな感じで喋っているのを零斗たちは半眼で見、そして芥川の身体の方を見ると黒外套が無くなり、白目を剥いて倒れていた。

 

「アイツ(太宰)が入ってたの芥川の身体じゃなくて芥川の異能力の方だったァァァァ!?」

 

銀時(土方)は予想外の展開にそう叫んでしまうのだった。

 

「銀さん!そんなこと言ってる場合じゃありませんよ!!あの化物との距離がどんどん離されてます!!」

 

どざえもんさんを追いかけながら太宰(黒獣)に叫んでいる銀時(土方)にツッコミを入れる零斗(おそ松)。どざえもんさんは想像以上に足が早いようで零斗たちが必死に追いかけるが距離は一向に縮まらないでいた。

 

「追えぇぇぇ!!逃がすな!!」

 

土方(銀時)がそう叫ぶと、土方(銀時)の瞳にどざえもんさん追いかけている2つの影が映った。

 

「あ、あいつらは!?」

 

銀時(土方)が驚いていると、2つの影はどざえもんさんの頭上まで飛び上がっており、月明かりによってその正体が照らされて明らかになった。

 

「「とらえた!!」」

 

その正体は、万事屋の神楽と真選組切込隊長沖田総悟だった!!

 

「僕たちのコンビネーション、見せてあげようよ総くん!!」

 

「了解、グラさん!!」

 

「それじゃあいくよぉぉぉぉ!!」

 

「誰が総くんアルかァァァ!!」

 

「グラさんじゃない、バ神楽ちゃんだ」

 

神楽?と沖田?がそう叫びながらどざえもんさんに攻撃しようとした瞬間、トド松?と十四松?が怒号を上げながら2人の背中を踏みつけた。零斗たちはあまりの出来事に驚いてしまい、唖然としながらその様子を見ていた。

そして背中を踏みつけられた神楽?と沖田?はそのままどざえもんさんの上に落下し────

 

ドゴォォォォォォォォォォォオ!!(どざえもんさんが倉庫の屋根を破壊しながら落ちた音)

 

知らぬ間にか海の港の倉庫まで来てしまったのかどざえもんさんは多数ある倉庫の内の一つの屋根の上に立っていたので、2人とぶつかりそのまま屋根を突き破って倉庫の中にそのまま落ちていった。

 

「仕留めたぁぁぁ!!」

 

零斗たちは急いで倉庫の中へと駆け込んで行った。

 

「神楽ァァァ!!」

 

「総悟ォォォ!!」

 

銀時(土方)と土方(銀時)はそう叫びながら倉庫の中に入ると、倉庫の中は土煙が上がっていた。そして中では神楽?、沖田?、トド松?、十四松?が倒れていた。

 

「誰だァァァ!!どれが誰で誰がどれだァァァ!!」

 

おそ松(零斗)は彼女たちの身体にはいっているのが誰の魂なのか分からなすぎて頭を抱えて叫んだ。

 

「総くんんん!!しっかりしてェェ!!酷い、なんでこんな事を!!」

 

神楽?がまだ気絶している沖田?に懸命に声をかける。

 

「だからその身体でそいつとベタベタすんじゃねーって言ってるアル!!ブッ殺されてーのかトッティ!!」

 

トド松?は神楽の口調で神楽?に怒号をあげた。

 

「え!?アレってトド松なのかよ!?」

 

おそ松(零斗)はまさか自分の兄弟の

1人が神楽と入れ替わっていることに驚いていた。そしてトド松の身体に入っているのがどうやら神楽のようだ。

 

「えー、別によくない?」

 

「そうそう、せっかく入れ替わったんだから楽しまないとねー」

 

「僕は万事屋の紅一点として、十四松兄さんは真選組一番隊隊長として。そして君たちはニートとしてそれぞれの生き方を全うしようよ」

 

トド松(神楽)と十四松(沖田)がそんなことを宣うが、そんなことを許す神楽(トド松)ではない。

 

「ふざけんじゃねぇアル!!銀ちゃんみたいなロクデナシのお前らとして生きていくなんて冗談じゃないアル!!」

 

「おい、何で俺がこんな奴らと同列に扱われなくちゃいけねぇんだよ」

 

「旦那ァ、五十歩百歩って言葉知ってますか?」

 

神楽(トド松)の言葉に銀時(土方)が額に青筋を浮かべるのを沖田(十四松)がフォローする。

そんなくだらないことを話している間に辺りに舞っていた土煙が少なくなり、2つの影が姿を現した。そこにはアナスタシアとまだまだ無傷のどざえもんさんがいた。

 

「みんな・・・・」

 

『アナスタシア!!』

 

哀しい目をするアナスタシアに新八が声を上げる。アナスタシアは銀時達にこう言った。

 

「これ以上、どざえもんさんを追い詰めるのはやめて。私達は平和に暮らしたいだけなの。どうしてみんなこんな事を・・・・!!それにみんな、なんだか様子が変よ。一体どうしてしまったの」

 

『アナスタシア、これは・・・・』

 

立香(スマホ)がアナスタシアに理由を言おうとしたが、零斗(おそ松)がこう言って遮った。

 

「しゃべんな立香。余計事態がややこしくなる」

 

「アナスタシア・・・、実は、どざえもんさんはある人の飼い猫だ。そいつは覚えてねーかも知れねーが、飼い主の元に返さなきゃならねェんだ。お前からも説得してやってくんねーか」

 

銀時(土方)はアナスタシアにどざえもんさんを返すように言った。しかし、アナスタシアは躊躇った。

 

「・・・。どざえもんさんは渡せません。いつもなら信じられるけど、・・・やっぱりみんな今日はおかしいもの」

 

「な・・・、何がおかしいって言うんだよ」

 

銀時(土方)がアナスタシアに痛い所を突かれて少し狼狽えながら返したときだった。

 

「言いがかりはやめてくれないかしら、アナスタシアさん」

 

「みんな魂と身体が入れ替わっちゃってますけど、みんないつもと変わらないですよ」

 

いつの間にか銀時達と合流した百代と深夏がせっかく零斗(おそ松)が立香(スマホ)の言葉を遮ってまで隠そうとした事実をあっさり言ってしまった。

 

「オイぃぃぃぃぃ、何とんでもねェ事実をあっさりカミングアウトしてんだあんたら!!つーかあんたら中身誰だ!!」

 

『零斗、その人達は紅葉さんと優太くんですよ』

 

零斗(おそ松)が百代?と深夏?に怒号をあげると、立香(スマホ)は零斗(おそ松)に百代?と深夏?の中身が誰であるかを伝えた。百代の身体に入っていたのは紅葉知弦、深夏の身体に入っていたのは佐々木優太だった。

 

「マジで!?何でもいいからお前ら黙ってろよ!!」

 

銀時(土方)は知弦(百代)と優太(深夏)に怒号をまたしても上げた。

 

「ホラ、やっぱりおかしいわよ。魂が入れ替わっただなんて言われても意味が解らないわ」

 

アナスタシアが銀時達に引きながらそう言った。

 

「な、何がおかしいんだ。俺達は魂が入れ替わったとしても、魂はいつもと変わってないんだ」

 

「そうよ」

 

突然、いつの間にかここにやって来ていた猿飛(近藤)が銀時(土方)に抱きついてきた!銀時(土方)はあまりの気持ち悪さに顔をひきつらせた。

 

「言いがかりはやめてくれないアナスタシアさん。他の奴は知らないけど、銀さ・・・トシはいつもの私のトシよ。ねェ~~、トシ」

 

「(黙ってろよ、さっちゃんんんんん!!)」

 

銀時(土方)は猿飛(近藤)に殺意を露にしたが、すぐにこう続けてアナスタシアをごまかそうとした。

 

「な、何がおかしいんだ。俺と近藤さんが仲良いのは知ってるだろ。竹馬の友だからな」

 

「銀さん、乳首の友になっちゃってるけど大丈夫?」

 

猿飛(近藤)に乳首をコリコリと弄られ、気持ち悪さに鳥肌を立てる銀時に零斗(おそ松)がツッコんだ。猿飛(近藤)は「浮気してゴメンね。やっぱり分身よりこっちだわ」と輪にかけて気持ち悪い台詞を言い出していた。

 

「お前が知らなかっただけで、いっつもこんなカンジだから。ぶっちゃけて言うと、真選組なんて全員ホモだからね。だから近藤さんもお妙にホレたワケだからね」

 

「誰がホモだァァァァ!!」

 

アナスタシアを何とか誤魔化そうとした銀時(土方)だが、その話を聞いてぶちギレたお妙(優太)は銀時(土方)の顔を平手打ちにして銀時(土方)を吹き飛ばした。そのとき、新八(新八メガネ)も外れてしまう。

 

「おっ、落ち着け、アナスタシア」

 

今度はおそ松(零斗)が慌ててアナスタシアを静止し、そう続けて言った。

 

「アイツらがおかしいのはいつもの事だろう」

 

「輪をかけておかしい!」

 

アナスタシアはおそ松(零斗)に先程から思っていた事を大声で言った。

 

「アナスタシア、いい加減にしたらどうだ?」

 

おそ松(零斗)の前に、立香の身体に入っていたカドックが現れた。

 

「マスターとサーヴァントで風呂に入ったり一緒に寝たりするのが何がいけないんだ!ねェ、おそ……零斗」

 

おそ松(零斗)は話を振るカドック(立香)から目を反らした。

 

「そ・・・、そうだよ。立香がお前に欲情してるなんていつもの事だろうが。男同士ではいつも話してるよ。マスターとかサーヴァントなんて関係ねーの。コイツは見境なく年中ムラムラしてんの」

 

おそ松(零斗)は苦し紛れにそう言って妙の目をごまかそうとした。

 

「大体新八の家だって男同士で風呂に入ってるから問題なんてな・・・・」

 

「誰が男だァァァァァ!!」

 

またしてもぶちギレたお妙(優太)は、おそ松(零斗)の顔を平手打ちにしておそ松(零斗)を吹き飛ばした。このとき、チョロ松(君月メガネ)も外れてしまう。

そのときだった。

 

「汚らわしい連中め、姐さんから離れろ!!俺の飼い主は姐さんだけだ!!俺はどこにもいかねぇ!!」

 

どざえもんさんはいつの間にか右手に持っている紫色のキノコを齧りながら、アナスタシアの前に立ち塞がり、そう叫んだ。どざえもんさんの持っているキノコに気づいたロレンツォ(チョロ松)は驚愕した。

 

「あ、アレは!?赤い帽子を被った配管工の人から貰ったスー〇ーキノコをノアが品種改良したMAXキノコ!?」

 

「なに!?まさか配管工のおじさんは実在していたのか!?」

 

「食いつくとこそこ!?いや確かに驚きですけど!?」

 

ロレンツォ(チョロ松)の言葉に反応した桂(カラ松)に対して圭(楯無)がツッコミを入れる。

 

「グォォォォォォ!!」

 

キノコを食べたどざえもんさんは身体を震わせながら雄叫びを上げると、どざえもんさんの身体が大きくなっていった。

 

「おい!気のせいかあの化物でかくなってきてねぇか?」

 

「そりゃそうや。あのキノコは荻野先生を倒すために身体のありとあらゆるものを限界を超えたものに強化するよう作ったもんやで、まぁその副作用で個人差はあるけど身体が大きくなるねん」

 

銀時(土方)がそう言うとノア(圭)が冷静にMAXキノコの説明をした。そして説明が終わる頃にはどざえもんさんの身体は全長50mを優に超えていた。

 

「よし、アイツを倒して俺達の身体を取り戻すぞ!!」

 

『『『『『勝てるかァァァァ!?』』』』』

 

銀時(土方)が目を泳がせながらそんなことを言うが、零斗たちはそんな銀時(土方)に顔を引き攣らせながらそう叫ぶのだった。

果たして、零斗たちは巨大化したどざえもんさんを倒し、無事に元の身体に戻ることができるのか!?次回へ続く!!




次回はMSなどのロボットたちを出す予定です。

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