今回はFGOのサーヴァントが多く出ます
OP『レイメイ』
竜ヶ崎家の家計は火の車である。以前までなら仕送りとバイト代で零斗と紫音の2人で暮らしていくのに問題ないというか十分な貯金が出来るぐらいのお金があった。しかし零斗がネロたちサーヴァントと契約したことで二人だけの家の筈が11人も増えたことで大家族となってしまった。しかも男は零斗1人なので周りからの嫉妬も半端ないし毎朝布団に誰かが忍び込んでくるため毎朝強烈な攻撃を受ける零斗もまたこの生活に慣れ始めていた。
無論、ネロたちもただ家でだらけきった生活を過ごしてはおらずそれぞれできるアルバイトなどをやっており零斗もまたバイトの数を増やしていた。そんなある日、零斗はバイト先のラーメン屋にてランサーのクー・フーリンから貰った珍しい食材を食べることにした。
零斗「そんな感じで手に入れたのがこのラッコ肉」
紫音「兄さんラッコは本来なら輸出に規制がかかってるから手に入らない筈なんじゃ」
零斗「何でもたまたま釣れたらしい」
沖田(FGO)「ラッコって釣れるものなんですか?」
零斗「たまたま釣れたらしいから本来は釣れないんだと思う」
信長(FGO)「わし多分昔食ったことあるはずなんじゃがどんなもんか忘れたんじゃが」
メイヴ「まぁとりあえず食べてみたらいいんじゃない?」
零斗「それもそうだね」
今日は大雨なために体が冷えるので鍋にすることを決めていたのでネギや白菜、人参などの鍋に入れる野菜類は既に切っており炬燵の上に簡易コンロを置いて出汁を入れた土鍋に野菜とラッコ肉を入れて煮始める。暖房をつけているので部屋は完全に密閉されている。
グツグツと煮える音が食欲をそそる。
零斗「見た目は普通の鍋だな」
沖田(FGO)「今更なんですけどラッコって食べても大丈夫なんですかね?」
スカサハ「猪や熊の肉を食うのが許されているんだ。問題なかろう」
玉藻「ケルトと同じにしないんで欲しいんですけど」
メイヴ「ねぇ調べてみたらラッコ肉って食用としてはイマイチってあったんだけど」
アルトリア槍「そういうのは煮込む前に言ってください」
そんなことを考えている間に鍋は完成し、各自箸でつついて食べ始めた。
ネロ「うむ、少し固いが特に問題は無いようだな」
静謐「そうですね」
零斗「(あれ?なんだろう・・・・・・)」
紫音「(何故か分かりませんが・・・・どう見ても・・・・・)」
零斗・紫音「「(ネロ(さん)と静謐(さん)が色っぽい・・・・・・)」」
零斗と紫音は目の前で同じように鍋を食べているネロと静謐が色っぽく感じてつい顔を赤くしながらも魅入ってしまっていた。
玉藻「ご主人様と紫音さんどうかなさいました?」
スカサハ「何か問題でもあったか?」
信長「誰か変なもんで入れたか?」
玉藻とスカサハ、信長の3人が様子のおかしい2人を心配するように声をかけるが2人もまたおかしかった。零斗と紫音と同じように顔が赤くなっているが3人はランサー、アサシン、バーサーカーにクラスチェンジにして水着に変わっていた。
玉藻「あら?」
スカサハ「む」
信長「おっと、霊基が水着に」
いつの間にか霊基が変わっていることに3人は少し驚いたが特に気にすることなくその10人中10人が羨ましがるその体を見せつけていた。体が火照っているのかほんのり赤みがかかっておりエロく感じる。
清姫「(この良妻狐────)」
メイヴ「(この影の国の女王────)」
沖田(FGO)「(この第六天魔王────)」
「「「(スケベすぎる!!)」」」
いつもなら色々小言を言う清姫たちだが何故か今回は何も言わず玉藻たちを魅入っていた。
スカディ「ああ/////・・・・・」
沖田オルタ「頭が・・・クラクラする・・・・」
スカディと沖田オルタの艶のある声が室内を満たした。それは今のメイヴたちにとって刺激が強く、欲望のタガを外すには十分だった。
ネロ「大丈夫か二人とも!!」
玉藻「横になってくださいまし、今すぐに!!」
紫音「胸元を開けて楽にした方がいいです!!」
メイヴ「下も脱がした方がいいわ!いえ、全部よ!!」
信長「あ、オルタの方が沖田より乳デカ─────」
沖田(FGO)「三段突き!!」
信長「ゴッファ!?」
零斗「ノッブ──────!?」
スカサハ「第六天魔王が死んだ!!」
アルトリア槍「この人でなし!!」
そんなやり取りをしていると突然玄関の方で音がする。バタバタと走ってくるように来たそれは、扉を開けてこちらに向かってきた。
霊夢「鍋をやってると聞いて!!」
魚屋で働いているキャスターのクー・フーリンから零斗がランサーのクー・フーリンから珍しい肉を貰って鍋をするらしいと聞いた霊夢は賽銭箱がここ最近空でその辺の野草や野ウサギなどしか食べていなかったのでちゃんとした美味しいものを食べるために走って来たのである。
『霊夢?』
外が大雨な中走ってきたために霊夢の体はびしょ濡れで巫女服が体に張り付いてしまい霊夢の食べているものの割に発育の良い体のラインがよく分かるようになっている。これによってこの場が更なる混沌に包まれるのだった。
零斗「そのままじゃ風邪を引くから着替えてこい。その間に霊夢の分を分けておいてあげるから」
霊夢「ありがとう零斗。昔から気が利くわね」
零斗「よしてくれ・・・・・」
零斗以外の全員『かわいい・・・・・』
紫音「そういう霊夢さんも水も滴るいい女って感じですよ」
霊夢「そ、そうかしら・・・・」
メイヴ「くっ……(なんなのよ……この感情は。抑えきれないっ)」
スカサハ「むぅ……(この様な気持ち初めてだ……)」
沖田オルタ「あぁぁ……////」
鍋が煮える音だけが確かに聞こえる。それもうっすらとだが。それほどまでに意識が遠退きそうなのがわかる。
信長「そう言えば今思い出したんじゃが・・・・・」
沖田(FGO)「何をですか?・・・・・」
信長「確かラッコの肉って媚薬みたいなもんが含まれとるんじゃよ」
ピクッ(零斗とノッブを除いた全員が動きを止めた)
零斗「媚薬ってアレか?薄い本でよくお世話になるあれのことを言ってるのか?」
信長「それじゃよ。いやー昔ミッチーと信勝、サル、蘭丸たちに食わせたら大変なことになっとったのすっかり忘れとったわ」
零斗「おい」
ノッブが今思い出したかのように言ったことに零斗はツッコミをするのと同時に寒気を感じた。ゆっくりと周りの様子を見渡してみると
『・・・・・・・・・・(ギラギラと目を輝かせながら獲物を狙うかのように零斗を見るネロたち)』
今にも襲い掛かって来そうなネロたちから距離をとろうとゆっくりと後ろに下がろうとする零斗だが、その両肩を霊夢とノッブに掴まれてしまい動けなかった。
霊夢「添え膳食わぬは」
信長「男の恥じゃぞ?」
零斗「れれれれ冷静になるんだみんな。今のみんなはラッコ肉でおかしくなっているからであって─────」
『問答無用!!』
零斗「アァァァァァァァァァ!?」
その日、零斗の必死の抵抗と互いに潰しあったことで零斗の貞操は無事守られたのだった。なお翌日正気に戻ったネロたちと零斗は気まづい関係がしばらく続き、スカサハは今回の騒動の原因であるラッコ肉を提供したクー・フーリンたち(無関係の槍ニキとプニキ含む)と地獄の鬼ごっこをしていたのだった。
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零斗がラッコ鍋を食べているのと同時刻、禍終素学園の数多くある部活の一つであるカルデア部の部室にて部員である藤丸立香は新宿のアーチャーこと新茶のモリアーティがくれたラッコ肉ですき焼き鍋をサーヴァントたちと共に食べようとしていた。
立香「ラッコ鍋って美味しいかな?」
蘭陵王「さぁ・・私も食べたことがないのでなんとも言えません」
ディルムッド「流石にあのご老人もマスターに迷惑がかかるようなことはしないだろ」
ギルガメッシュ「この我を満足させることが出来るのか見ものだな」
部屋にたまたまいた蘭陵王、ディルムッド、ギルガメッシュとすきやきラッコ鍋を食べることになった。ちなみにモリアーティはラッコ肉に媚薬成分があるのは知っておりこれを使ってマシュと立香の距離を縮めようという悪戯心と親切心が綯い交ぜになった感じだったが、運悪くマシュは図書委員の仕事で図書館に行っておりさらに運悪く仕事終わりで部室に行く途中剣スロット含む変態円卓三騎士がナンパしているのをたまたま見つけてしまい死刑執行中なためまだ部室に着いていない。
立香「あ、ゲイザーよりは美味しい」
蘭陵王「マスター比べるものが明らかにおかしいです」
煮立ったすきやきラッコ鍋を一口食べた立香の一言に蘭陵王はツッコミを入れる。流石にゲテモノであるゲイザーと一応はマトモに食べられる?ラッコ肉を比べるのはおかしい。しかしこの藤丸立香はバスターゴリラの野菜マッシュやベディヴィエールによるゲイザーを筆頭としたゲテモノ料理、カーミラのような八連双晶みたいなチョコ、オケキャスのキュケオーン祭りなどと過去今までに様々な料理を食べているので一応耐性がついている。
しかしそんな料理に耐性を持っている立香や名高い英雄である蘭陵王たちでもラッコの媚薬成分を防ぐことは出来ないのであった。
立香「あれおかしいな。いつもより蘭陵王が・・・・・・色っぽい・・・・」
普段仮面でその美しい顔を隠しているが今は仮面を外しているため男にしては色気がある方の蘭陵王であるが今日の蘭陵王は顔を赤らめておりいつも以上に色気を感じられた。
蘭陵王「マ、マスター流石に冗談ですよね?」
蘭陵王は立香がおかしなことを言ったため表情を引き攣りながら立香から距離をとった。
立香「冗談じゃないよ。俺、実は蘭陵王のこと前からアストルフォやデオンみたいな男女の性別を超えた存在だと思ってるから」
蘭陵王「どういう意味ですかそれは!?今のマスターは少しおかしいですよ!?英雄王殿とディルムッド殿もそう思いますよね!?」
明らかに立香の様子がおかしい事に気づいた蘭陵王はこの場にいる2人に助けを求めるかのように声をかけるが、いつの間にか2人の姿が消えており先程まで2人がいた場所には紙が置かれていた。その紙には以下の文が書かれていた。
『ムラムラしてきたのでちょっとセイバー(青王)の所へ行ってくる(byギルガメッシュ&ディルムッド)』
蘭陵王「バカなんですかあの人たちは!?」
本能の赴くままに行動するギルガメッシュとディルムッドに驚くのだった。
ちなみにこの作品のディルムッドはセイバーとランサーが混ざっているのでこんな性格である。
立香「もう我慢出来ない!!」
蘭陵王「ちょっ!?」
立香は耐えきることが出来ず蘭陵王を押し倒した。
蘭陵王「マ、マスター落ち着いてください!!」
蘭陵王は立香の様子が普通ではないと気づき落ち着くように説得するが、理性が蒸発したアストルフォのようになってしまっている立香には焼け石に水であり、とうとう蘭陵王の上着を脱がし始めた。
立香「さぁ、俺のこの昂る気持ちを受け止め─────」
ガラッ!!(勢いよく部室の扉が開く音)
マシュ「すみません先輩!!グランドロクでなしをお仕置きしていたら少し遅れてしま───────」
走ってきたらしいのか少し顔が赤くうっすらと汗をかいて部室に入ってきたマシュだが、中の様子を見てしまい固まってしまった。そして立香もまたマシュが来たことで正気に戻ったのか赤くなっていた顔が青を通り越して死体のように土気色にまでなっていた。
マシュ「し、失礼しました!!」
立香「マ、マシューーーーーー!?」
誤解したマシュは脱兎のごとくその場から走り去り、立香はその誤解を解くべくそれを追いかけるのだった。
後日、立香はアレは誤解だと説明することに成功したが妹の立花や一部のサーヴァントたちからはしばらくの間ホモ扱いされてしまい、刑部姫やシェイクスピアなどの作家サーヴァントたちにネタ扱いされるのだった。
そしてセイバー(青王)に全裸になって迫ったギルガメッシュとディルムッドはカリバられたため座に帰りかけてしまったり、諸悪の根源であるモリアーティはホームズのバリツをくらった上にバーサーカーとセイバーのダブルフランによる『パパクサイ』という口撃によって心身ともにボロボロになってしまったのだった。
やりたい話はあるんですがどれからやるのか決まってないので皆さんにアンケート取らせてもらいます。アンケートは4月3日で締め切らせてもらいます
ED『色彩』