禍終素学園の混沌な日常   作:有頂天皇帝

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アルヌス基地での騒動後編です。予定として次の話でGATE編は一旦終わりです

OP『GATE それは暁のように』


GATE編十一話 アルヌス基地での騒動(後編)

─────アルヌス基地での戦闘が始まってから約五時間が経過していた。

魔獣や魔物、MSなど機動兵器との戦闘はアルヌス基地にいる人々が圧倒的優勢な立場で戦っていた。また別の場所では明久たちが獣闘士を逃げるフリして矢部たちを邪ンヌたち明久と鍵、立花が契約しているサーヴァントたちがいる場所へと誘導しており、魔獣たちが襲っているのとは反対方向では旧魔王派であるクルゼレイ、シャルバ、カテレアを筆頭に悪魔の軍団が進軍してきたがリムルの配下であるディアブロ、テスタロッサ、カレラ、ウルティマによってクルゼレイたちを除いた悪魔の軍団は殲滅されていた。二百万もあった『ウロボロス』の軍勢は既に十万まで数を減らしていた。無論自衛隊側も少ない被害が出ているがリムルが持ってきた『完全回復薬(フルポーション)』などの回復薬を使っているため死傷者は最初の攻撃の時以外出ていなかった。

その事を配下から知らされたグラディエルは信じられないと思っていてもこの場からでも聞こえてくる爆音や魔獣たちの断末魔などから配下の報せが正しいことを証明していた。グラディエルは信じたくないと言わんばかりに歯が砕けんばかりに歯を噛んでいた。

 

グラディエル「巫山戯るな!!何故劣等種である人間どもに我が軍が負けているなど、あっていいはずがない!!」

 

アルファ『だが実際に我々の軍は負けている。今から我々が戦場に出たとしても手遅れ』

 

グラディエル「黙れ!!口を開いたかと思えば余計なことしか喋らないのか!!」

 

機械的な声で現状を冷静に告げるアルファにグラディエルは怒りを隠そうとせずにアルファの胸ぐらを掴んだ。

 

アルファ『事実を言って何か問題が?』

 

グラディエル「五月蝿い!!それが分かっているなら何か打開策の一つぐらい出せ!!それでも『機械王』様の参謀か!?」

 

アルファ『残念ながら既に手遅れです』

 

グラディエル「どういう────」

 

意味だ。とアルファに問いただそうとしたグラディエルだがその言葉が出るよりも早くグラディエルの体が無数の刃によって貫かれてしまった。

 

グラディエル「な、何故だ・・・・・」

 

グラディエルは後ろから刺してきた存在を見ると信じられないとばかりに驚愕の表情を浮かべていた。グラディエルの後ろにいたのはアルファと同じ姿をした魔導人形でその右手から出した大量の剣でグラディエルを刺していた。

 

ベータ『『獣王』の軍団長グラディエル。貴方は『帝王』クロノス様の命により不要な存在として処分が決定されました』

 

グラディエル「ま、まて・・・私はまだ負けてなど───」

 

ベータ『無様。命令を果たせなかったものには死、あるのみ』

 

グラディエルが懇願しようとするもベータはそれを無視して左手を剣に変えてそのままグラディエルの首を斬り飛ばした。斬り飛ばされたグラディエルの頭は地面に落ちるとアルファの足元にまで転がった。

 

アルファ『質問。私も処分対象なのか』

 

ベータ『否定。貴方の任務は本作戦の監視であり作戦が失敗したのは敵対戦力を見誤った『獣王』派閥のせいである。よって貴方に対しての処罰はありません』

 

アルファは今回の作戦での自分の処罰を尋ねるが、それに対してベータはグラディエルの死体を本部へと転移させながら処罰がないと言った。

 

ベータ『転移完了。これ以上ここにいては敵に気づかれる恐れがあるため、この場から去ることを進言する』

 

アルファ『その意見に同意。直ぐに行動すべき』

 

ベータ『では直ちに転移を開始し──』

 

『そうはさせないよ?』

 

『『!?』』

 

ベータが転移魔法を発動させようと前に出した右手がサークレット付きのベールで紫色の髪と白仮面を隠している狩衣を着た少年によって左腕を斬り落とされてしまった。

斬られるまでその存在を認識できなかったことに驚愕していたが、それも一瞬でベータは右拳を白仮面の少年に向かって勢いよく振りかぶった。白仮面の少年はその拳をベータの左腕を斬った剣で防ぐと反対側からアルファがマシンガンのように魔力弾を放ってきたので白仮面の少年は空間から新たに剣を取り出してその剣で魔力弾を全て斬り裂いた。ベータはその隙に白仮面の少年から距離を取ってアルファの隣へと移動した。

 

アルファ『驚愕。まさかただの人間が私たち二人を同時に相手取るとは』

 

ベータ『質問。貴方は一体何者ですか?』

 

ナナシ『僕は勇者ナナシ。こっちが名乗ったんだから君たちも名乗ったらどうだい?』

 

アルファ『否定。我々は他者に情報を与えられないよう設定されているのでそれには答えられません』

 

ナナシ『それは残念だね。なら君たちを捕まえて無理やりにでも話させるよ』

 

白仮面の少年────ナナシはそう言うと同時に地面を勢いよく蹴ると一気に距離を詰めてアルファに向けて剣を振りかぶった。そしてアルファの腕に剣が当たるがベータの腕と同じように切り落とすことは出来ず防がれてしまった。

 

アルファ『無駄。ミスリルで造られたベータと違い私の体はオリハルコンで造られているので、その程度の攻撃で我が体を斬ることは不可能』

 

ナナシ『ならこれはどうかな?《踊れ》クラウソラス!!』

 

アルファの腕に攻撃したのとは別の剣に魔力を込めながら呪文のようなものを唱えると剣は十三枚の薄い剣身に分かれ、実剣の外側に青く輝く光が刃を形成した。その十三枚の刃はそれぞれ異なる軌道でアルファとベータに向かって飛ばされた。

アルファとベータはそれらの刃をかわそうと距離をとるが刃はアルファとベータが距離をとるよりも早く二人の体に当たり、四肢を切断された。魔導人形である二人は人間のような感情を持っていないがそれでもこれには驚きを隠せないようでいた。

 

ナナシ『悪いけど君たちを捕縛させてもらうよ。君たちの組織について色々話してもらいたいからね』

 

アルファ『驚愕。我々に油断も慢心もなどなかったのに負けるとは』

 

ベータ『同意。この世界の人間は脅威だと記録します』

 

アルファ『ですが、既に我々は目的を果たしているのでこの場を去らせてもらいます』

 

ナナシ『何を───』

 

ナナシが何を言ってるのか聞くよりも早くアルファとベータがいる地面に転移の魔法陣が出現した。それに気づいたナナシは阻止しようとするがそれよりも早く転移が成功したためアルファとベータは別の場所へと転移されたのだった。

 

ナナシ『・・・・・逃げられちゃったか』

 

ナナシは気配が完全に感じられなくなると白仮面に狩衣の姿から一瞬にして黒髪に黒ローブ姿の少年に変わった。彼の名はサトゥー・ペンドラゴン。彼は元の世界に戻る手段の手がかりが門にあると考えて仲間たちとともにアルヌスにやってきたのだ。『ウロボロス』が自衛隊基地を襲ってきた時に最初は仲間であるアリサ、ルル、リザ、ポチ、タマ、ミーア、ナナ、ゼナ、カリナ、セーラと一緒に魔獣や魔物を撃退していたが戦っている途中に『地図(マップ)』で周囲の敵を確認した時アルヌス基地から少し離れた場所に少数の敵がいることを見つけたサトゥーはアリサにその事を伝えてからその敵に接触した。勇者ナナシの姿になっていたのは自分の本来の実力をあまり知られないようにするためである。

 

サトゥー「でも、全く収穫がないって訳じゃないんだよな」

 

サトゥーは手に持っているアルファとベータの体の一部であるミスリルとオリハルコンの欠片を見ながらそう呟いた。

この世界はいくつかの異世界と融合してしまったことで通貨や奴隷などで問題になっており鉱石もその一つである。リムルの世界でミスリルは魔鉱石と銀が混ざったものでオリハルコンは魔鉱石と金が混ざったものであり、鉱山なども確認されていないため入手するのは難しいものである。それに対してサトゥーの世界では魔鉱石などと言うものは存在せずミスリルも魔法金属の一種でその中でも比較的手に入りやすいものとされている。

このように同じミスリルでも世界によって異なるためその金属を使って造られた武器や装備に性能差が出るため現在多種族平等主義国家の研究者達が集まってその性能を比べあっていた。このミスリルとオリハルコンを調べればアルファとベータがどの世界から来た存在なのかを調べることが出来る。

 

サトゥー「さて、アリサたちの方はどうなっているかな?」

 

サトゥーはアリサたちの現在の状態を見るために『地図』を使ってアリサたちを見るとアリサたちは無事なようで既に基地の周囲には敵は存在していなかった。

サトゥーはそれを確認するとアリサたちの元へと向かうのだった。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

アルヌス基地での戦闘が終わったのはサトゥーがアルファとベータとの二人と戦っているときだった。グラディエルが死んだことで指揮系統が乱れてしまい、グラディエルと副官の一人が従えていた魔獣や魔物たちの統率が乱れたことで倒すことも容易になり、機動兵器の方も無人機であるため動きが読みやすく機体性能が劣るリーオーなどの自衛隊の機体でも次第に倒すことも容易になった。

そして最後の一体の槍足鎧蜘蛛が倒されたことで戦闘は終了した。戦闘が終了された頃には太陽が上り始めるのを見るとまるで祝福しているかのようだった。

しかし戦闘が終わっても基地の中は慌ただしかった。自衛隊たちは基地に侵入したジェロニムたち獣闘士による被害者と基地の被害、消耗品などの確認をしていた。破壊されたMSなどの機動兵器や魔獣や魔物の死骸は禍終素学園生徒によって解体された。また、捕虜になったクルゼレイ率いる旧魔王軍と魔獣と魔物を操っていた副官。そして副官を捕えるときに近くにいたエルフや獣人などの亜人の奴隷。この奴隷たちは全員副官の玩具としてある者は魔獣に四肢を喰われ、ある者は部下達の性処理に、そしてある者は実験の材料として使われていたなど度し難い悪行ばかりだった。副官の男はその事をまるで自慢するかのように言った。それを聞いた尋問を担当していた自衛隊員達はそのことに対して怒りを隠せなかった。しかし自衛隊がその怒りを副官の男にぶつけようとしたがそれよりも早くその副官の男の顔に禍終素学園の教師の一人である承太郎が拳を叩き付けた。

拳を叩きつけられた男は伸びてしまったが気絶することを許さないかのように『スター・プラチナ』で男の胸ぐらを掴んだ。

 

承太郎「今まで外道連中は何度も見てきたが、テメェもそいつらに負けず劣らずの外道みてぇだな」

 

承太郎は男に対して殺意を隠そうともせずに喋るが男はそれに気づくことが出来ていない。何故なら男は魔獣や魔物を操ることしか出来ないので幽波紋である『スター・プラチナ』の姿を見ることが出来ないため、男は見えない何かによって宙に浮かばされていると感じて殴られたのも合わせて恐怖に陥っていた。自衛隊たちも突然男が浮いているのを見て不気味に感じていた。承太郎はその視線を無視して男を殴ろうと『スター・プラチナ』が拳を構えていた。

 

承太郎「覚悟しな。テメェみたいな外道には容赦しねぇ」

 

男「ヒッ!?」

 

男はようやく今になって自分の命が危険だと理解したのか短い悲鳴を上げた。男は組織の中では地位が低いがそれでもこの基地を襲撃した目的や組織の体制などは知っているのでその情報を売ることで自分だけは助かろうとしていたようだが、今まで好き勝手やっていた癖にいざ自分の時にだけそう都合のいいことがあるわけが無い。

 

スター・プラチナ「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!」

 

男「ゲバァっ!?」

 

『スター・プラチナ』によるラッシュが男の体に吸い込まるように決まり、最後にアッパーカットを顎に決めた。地面に落ちた男は全身の骨が砕け、顔もボロボロになっていた。

 

承太郎「安心しな殺しちゃいねぇ。後で仗助に治させるぜ」

 

承太郎は人差し指と中指で自衛隊を指さしながら男が死んでいないことを伝える。また『クレイジー・ダイヤモンド』で壊れた壁などを直していた仗助がくしゃみをしていたがそこは割合させてもらう。自衛隊隊員が一応男の脈などを確認すると命はあるようでそこは安心した。寧ろよくやってくれたと内心思っていた。

 

自衛隊「しかしこうなっては情報を吐かせることが出来ませんな・・・・」

 

高杉「治したら情報を吐くまで承太郎のリンチと治療を繰り返せばいい」

 

片栗虎「まぁそれが一番手っ取り早いからなぁ」

 

高杉と片栗虎の言葉に自衛隊員たちが顔を青くするがこれくらいはどの時代の戦争でもある事だ。捕虜になったものは情報を吐かせるためにあらゆる手段を使うのは過去の歴史などを見ても明らかである。故に高杉たちの行動は否定されることは無いのである。

 

自衛隊「ではその捕虜の扱いはそちらに一任させてもらいます。これは狭間陸将がそちらの代表と話し合って決めたことです。ですが捕虜から聞き出した情報は・・・」

 

片栗虎「分かってる。そっちにもちゃぁんと情報教えてやんよ」

 

自衛隊「ありがとうございます」

 

こうして副官の男を含めた捕虜たちは紫を含めた禍終素学園の預かりとなり、捕虜から引き出した情報は全て自衛隊及びリムルたち他種族平等主義国家にも提供することが決まっていた。

それを聞いた離れた場所にいた捕虜たちが顔を青くしてガクガクと身体を震わせていた。無理もないだろう。最初は気に食わない副官の男がボロボロになる様を愉快そうに見ていたが自分たちも同じ目にあうかもしれないと考えたら当たり前の反応である。

 

承太郎「じゃあ俺は仗助を呼んでくるからそいつらの見張りは任せるぜ」

 

高杉「あぁ任しときな」

 

承太郎はそう言って牢屋から出ていった。その後、副官の男は承太郎の「スター・プラチナ」による暴力という名の尋問と仗助の『クレイジー・ダイヤモンド』による治療の無限ループが行われ男の精神が崩壊しようとしてもそれすら許されることなくすぐに精神を直しまた無限ループが行われた。未だ副官の男は何も話していないがそれもまた時間の問題だろう。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

場所は変わってイタリカの街。この街は住人の死者は少ないが街の被害はかなり大きかった。戦闘があった南門と東門は災害が起こった後のように荒れ果てていた。住人や既に戦闘の疲れや傷が治っている伊丹たち自衛隊、銀時たち禍終素学園メンバー、豊久たち異世界人はその修復作業をしていた。ただ零斗はイタリカの領主の屋敷の一室にてベッドに横になっていた。

 

スカサハ「まったく、慣れない魔法や力を使うからこんなことになるんだぞ」

 

零斗「はいよく身に染みました」

 

零斗がベッドに横になっているのは慣れない魔法を使ったのと鎧を身に纏う力を使ったためにブレイズが去った後に気絶してしまい、今のようにベッドで療養しているのだった。

 

アルトリア(槍)「元の世界に戻ったらまた修行でもしますか?」

 

零斗「そうだな。もしまたブレイズと戦う時が来たら今のままじゃ負けるかもしれないしな」

 

スカサハ「まぁお前なら真面目に修行すれば使いこなせるだろうさ」

 

零斗の世話は公正なジャンケンの元に二人一組の交代制することが決まり今はスカサハとアルトリア(槍)によって看病されていた。

 

零斗「ところで師匠、俺たちってこれからどうするかとか決まってるんですか?」

 

戦闘が終わってからこの部屋にいたのでこれからどうするかなどの話は零斗は何も聞いてないのでスカサハに聞いてみた。

 

スカサハ「ふむ。銀時という男から聞いた話だがどうやら明日にはこの街を出て基地に戻るそうだ」

 

零斗「それは俺達がこの街で襲撃されたからですか?」

 

アルトリア(槍)「いえ、それも関係あると思いますがどうやらアルヌスの基地の方でも襲撃があったそうです。それでまた襲撃がないとも限らないので私達も基地に戻るように学園長から言われてるそうです」

 

零斗「異世界って思った以上にやばい所だなおい・・・・・」

 

スカサハ「まぁわしとしてはしばらくの間この世界で修行させようと思ったがこれでは考えを改めるしかなさそうだな」

 

零斗「(こんなよく分からない世界で修行させられなくて安心した。とりあえず襲撃した奴らの正体が分かったらお礼に半殺ししよう)」

 

アルトリアとスカサハから話を聞いて襲撃した敵(ブレイズを含む)を次会った時には必ず半殺しするぐらいはやってやろうと気持ちが落ち着いた。

 

スカサハ「さて、まだ出発には時間があることだし・・・・」

 

アルトリア(槍)「えぇ、そうですね・・・・」

 

零斗「まって、自分で食べられるからその手に持った果物を口元に運ばなくても大丈夫────────」

 

零斗が両手を前に出しながら二人を止めようとするがその程度で止まるようなスカサハとアルトリアではなく零斗はそのままされるがままにお見舞い用の果物を食べさせられるのだった。その後、世話の交代をしに来た霊夢たち零斗に恋する乙女たちもまた同じように零斗に食べさせるのだった。

─────そして何やかんや色々とあったが一日はあっという間に過ぎてしまい、零斗たちはアルヌスの丘へと戻っていくのだった。来た時と違う点でいえば捕虜になった盗賊とピニャ、ボーゼス、ハミルトンが加わったことぐらいであり、残った白薔薇騎士団は街の警護に当たることとなっていた。盗賊たちはアルヌスの丘の自衛隊基地で監視の元仕事することになっておりピニャたちが付いてきたのは日本がどのような国であるかを知るためである。伊丹たちも最初はピニャたちが付いてくることを知った時は驚いたがピニャたちが何としてでもついてくる気なので仕方なく同行を許可したのであった。そんな中零斗は地竜が引く竜車の手綱を握りながら考え事をしていた。

 

零斗「結局何者なんだろうな」

 

霊夢「何が?」

 

零斗「ブレイズを雇った連中だよ。その連中がイタリカの街とアルヌスの基地を襲撃したのには何か理由があったのかなって」

 

アラタ「そうだよな。何か戦ったヤツらも全員が全員一枚岩って感じには見えなかったしな」

 

一誠「少なくともあのブレイズって奴は嫌われている感じだったよな」

 

スカサハ「奴は己よりも弱者な者に対しては興味を持たないような奴だからな」

 

銀時「つまりあれか。あのキショいカエルや乳なしジャンヌはあのブレイズって奴より弱いから見下されていたってことか」

 

新八「いや確かにその通りかもしれませんけど乳なしジャンヌって言い方は辞めませんか銀さん」

 

神楽「まぁ実際あっちのジャンヌは絶壁だったアルしな」

 

マイン「マジでやめなさいよ!!」

 

アヴィケブロン「ところでワイバーンの鱗でゴーレムを作ってみたのだがどうだろうかマスター?」

 

立香「まさかのスケイルゴーレム!?先生一体いつの間にそんなの作ってたんですか!?」

 

アヴィケブロン「今回売れなかった鱗を使ってね。次はこの世界特有の鉱物で作りたいものだ」

 

マシュ「そうですね。今回はゆっくり出来ませんでしたがまた機会があったらそういったものを探すのもありですよね」

 

 

──────こうして異世界最初の街では騒動に巻き込まれたが全員無事帰ることが出来たのだった。イタリカの街とアルヌスの丘の基地での戦いはどちらも激しい戦闘で敵の正体もわからないままだが彼らにとってそんなことはそこまで重要なことではない。例え敵として再び現れようと彼らは守るべきもののために何度でも戦うのだから。




有頂天「さて、いよいよ長かったGATE編も一旦終わりを告げます」

銀時「つーか、なんでこんなに投稿遅れたんだよ」

有頂天「これも全てFGOのイベントが楽しすぎるのと転スラアニメが至高なのがいけないんだ!!」

銀時「ゲームとアニメに夢中になってサボってただけじゃねぇかよ!!」

有頂天「まぁ否定できませんね」

銀時「で、これからの展開とかはもう決まっているのか?」

有頂天「GATE編終わったら銀魂パロとか大晦日やバレンタインデーみたいなイベントの話を短編で書く予定です」

銀時「感想でルパン三世とかコナンを長編で出す予定みたいな話あったがそっちはどうするんだ?」

有頂天「長編の話はそれこそアイデアが纏まってから書こうと思います」

銀時「そうかい、まっ期待してないで待ってやるよ」

有頂天「それじゃあ次回もお楽しみに!!」

銀時「銀魂本編もよろしくな」

ED『ぷりずむコミュニュケート』

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