禍終素学園の混沌な日常   作:有頂天皇帝

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投稿遅くなってしまいすいませんでした。とりあえず今描き終えることが出来たものを全部投稿します


GATE編八話 イタリカ攻防戦(前編)

─────零斗たちがアルヌスの丘を出発してから三日、零斗たちは無事何事もなくイタリカに到着したが、イタリカの街は戦場となっていた。

何故このイタリカが戦場になっているのかというと原因は自衛隊によって敗れた帝国軍と連合軍による敗残兵が盗賊になり、彼らは戦って死ぬことを誇りに思っていたために死ににきていた。

それを防ぐためにアルヌスの丘を目指していた途中でたまたま立ち寄ったウラ・ビ・アンカ帝国第三皇女ピニャ・コ・ラーダ皇女が街の市民に指示を出してピニャの騎士団である白薔薇騎士団が到着するまで持ち堪えさせようとしたが、その前にワイバーンの鱗を売るのと情報収支に来た伊丹たちが先に到着し、伊丹たち自衛隊は市民を守り尚且つ自分たちと敵対するより友好的にするほうがいいと思わせるために盗賊たちと戦うことをきめ、零斗たちは最初はテロリストを助けるのは否定的だったが街の人々を守るということには賛成のためピニャの指示により仕方なく零斗たちは南門で警備することになった。そして松明の光しかなく夜空に月が浮かんでいない深夜の時間帯。

零斗たちはそれぞれ二人一組の交代制でいくつかの場所に別れて監視していた。そして何故か零斗はロウリィと組むことになり、門の上で警戒していた。

零斗は自分の力で創った双眼鏡で門の外の様子を見ているのに対してロウリィはつまらなさそうに足をぶらぶらさせながら外を見ていた。

 

ロウリィ「ねぇ、少し聞いてもいいかしら?」

 

零斗「何をだよ?」

 

ロウリィ「エムロイの神は戦いの神。戦う理由を明確にすることはとても大切なのよ。だから最初は協力することを嫌がっていたあなた達がどうして街の人達のためなら戦う気になったのか気になったのよ」

 

零斗「俺の戦う理由なんて大切な人たちを守る、ただそれだけだよ。街の人達を守ろうとするのはあの人たちがいくら敵国の人間でも罪のない人たちが殺されるなんて許されることじゃないからな」

 

ロウリィ「守れるの?あなた一人でその大切な人たちを」

 

零斗「その時はみんなで守り合うんだよ。俺たちは1人じゃない。だからみんなで力を合わせて守り合うんだよ」

 

嵐獄島の住人はあらゆる人々を受け入れ、互いに協力しあって生きている。そのため嵐獄島の住人同士での絆は深く、信頼も高い。そして困っている人がいると言うなら助けるのが信条である。だから零斗の戦う理由とは嵐獄島の人々が共通して持っているものである。ロウリィはその理由を聞いて満足したのか零斗に笑みを浮かべていた。

 

ロウリィ「ふふっ!耀司も面白いけどあなた達も中々面白いようね」

 

零斗「そりゃどうも、神官様に褒められてこちらも嬉し───うん?」

 

ロウリィに対して適当に返事をしながら双眼鏡で見張りを続けていると、森の方から武装している兵士らしき男達がこの南門へとやって来ているのが見えてきた。

 

零斗「ロウリィ、悪いけど銀さんたち呼んできてくれないか?」

 

ロウリィ「別にいいけど私にも獲物を残しときなさいよぉ」

 

零斗は両手にマシンガンを創り出すとロウリィに銀時たちを呼んでくることを頼み、ロウリィは少し不満そうであるが向かってくれた。そしてロウリィは銀時たちに南門に敵が来たことを知らせるとそのまま多くの死者の魂が流れ込んでくるのを感じ東門へと走っていきそれに伊丹たち自衛隊と尚文、豊久、ハジメ一行が東門へ、残りの銀時たちは零斗が戦っている方へ向かうのだった。

 

 

 

 

 

───────これより長い夜が始まろうとしていた。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

─────戦闘が始まってから既に五時間ほど経過していた。最初は敗残兵による盗賊達だけが相手で銀時たちは苦もなく倒していたが途中から盗賊とは全く異なる存在が同様に襲撃してきた。襲撃してきたのは無数のステージIとIIのガストレア、キメラアントの下級兵、ワイバーンやウェアウルフにスケルトン(FGOに出てくる奴ら)、ゴブリンやコボルトにオーク(廃棄物の配下)。そしてユンジュを筆頭に数十体のキメラアントの兵隊長と数体の師団長、ステージI~IIIのガストレア、廃棄物のジャンヌ・ダルクとジルドレに土方歳三(エンズ)。それぞれ東門を土方歳三が南門をジャンヌ・ダルク(エンズ)を筆頭として攻め込んできていた。

 

土方(エンズ)「島津ぅぅぅぅぅぅぅ!!」

 

豊久「首おいてけぇぇぇぇぇぇ!!」

 

東門の内側の広場で豊久が土方(エンズ)の首を刈るために刀を振り下ろし、それを土方(エンズ)は刀で防ぐのを繰り返していた。土方の周りにいる霧状の新選組隊士の幻影もまた豊久に襲いかかろうと刀を構えるが、幻影が一歩踏み出そうとするたびに塀の外からドワーフによる銃弾が飛んできて幻影たちはそれによって現れてはすぐに消えてしまうのだった。そして高台の方からは与一がエルフを指揮しながら迫ってくるゴブリンやコボルト、オークに対して弓を引いていた。

 

信長(ドリフ)「ちっ!まさか廃棄物の連中もこの街に責めてくるたァなぁ!?しかも何じゃあの化け物共は!?」

 

伊丹「人の形をしている虫みたいのがキメラアントで、あの異形な姿をしたでかい奴なのがガストレアっていう俺たちの世界の生き物ですよ!!」

 

信長(ドリフ)「それがなんでこんな所におるんじゃ!!」

 

伊丹「俺だって知りませんよ!?」

 

突然の予想外の出来事に苦虫を噛み潰したような顔をした信長は信長がエルフとドワーフに対して指揮をとっていた場所に来ていた伊丹に謎の生物について聞き、それが伊丹たちの世界に存在しているキメラアントとガストレアだと知った。本来の信長が考えていたとおりに進んでいれば盗賊たちを信長たちが倒し、その報酬を貰い尚且つ街の市民たちの支持を得ようとしていた。しかし戦闘経験皆無である市民たちはガストレアやキメラアントの姿を見ただけで逃げてしまい、今現在残っている戦力は北門からこちらに来た伊丹たちとピニャ皇女含めた騎士団四名、それと降伏した盗賊たち。どうやら盗賊たちは廃棄物たちと全く関係がなかったようでキメラアントやガストレアに襲われ喰われてしまったので生き残るために信長たちに降伏し、後ろの方でシャラたちエルフに監視されながら後方支援させられていた。

 

尚文「『ヘイトリアクション』!!」

 

尚文が盾を掲げながらスキルを唱えるとガストレアが尚文へと集まってきた。

そして尚文に集まってきたガストレアをラフタリアが剣で斬り、フィーロが足の爪で切り裂いていた。尚文もまたシールドプリズン→チェンジシールド→アイアンメイデンのコンボでガストレアを一体ずつ倒していた。

 

ハジメ「消えろ雑魚ども」

 

離れた場所でハジメたちもキメラアント下級兵に対してドンナーで頭を撃ち抜いたり重力魔法で潰したり、ドリュッケンで叩き潰したり、ブレスで燃やしたり、爆光刃で切り裂いたり、刀で袈裟斬りしたりして蹂躙していた。

 

信長(ドリフ)「(戦況は今のところこちらが有利。あの岩谷と南雲とその仲間たちが思ったより使えるおかげだな。しかしもし豊久があの土方に負けでもしたら戦況は一気に変わっちまうかもしれねぇ)」

 

信長は全体の戦況を見てそう判断するが実際のところ豊久がやられても今のところまだ問題は無い。何故かと言うとハジメや尚文たちにとってステージIとIIのガストレアや下級兵キメラアント、ゴブリンやコボルト、オークなどは数が多いだけで一体一体の力ではそこまでの脅威ではなく時間をかければ全滅させることは可能であり、土方が豊久を倒すより先に全滅させれば土方を全員で攻撃することが可能になる。しかしまだ兵隊長クラスのキメラアントやステージIIIのガストレアが東門の外で逃げ回っている盗賊たちを楽しそうにしながら狩りをするかのように戦う気力をなくした者達を殺していた。

 

信長(ドリフ)「(もし門の外にいる奴らが外の連中を全員殺し終えたら次はこっちに来るだろう。そうなりゃこっちの戦況が不利になっちまう)」

 

ハジメや尚文たちは特に息切れなどを起こしていないがエルフやドワーフ、ピニャの騎士達、後方支援をしている降伏した盗賊たちはそろそろ体力の限界に来ていた。出来れば豊久たちと先程まで一緒に監視していた銀時たちにこちらの援護をしに来てもらいたいが、こちらからでは詳しく様子が見えないが先程から南門ではなにかの爆発する音や燃え上がる炎をチラッと見た為、あちらも戦闘中だと分かり援軍を呼ぶのは厳しいと信長はすぐに判断した。

 

信長(ドリフ)「まぁいざとなったら街ごと焼き払って豊久たちを連れてこの場からとんずらするかのぅ?」

 

信長は最悪の事態を想定しながらいざという時のための仕掛けを用意してあるので豊久が死にそうになったらこれらを使おうと考えているのだった。

 

信長(ドリフ)「しっかし、あっちはあっちで一体どうなっとるんじゃ?」

 

信長は迫ってきているコボルトたちの眉間を撃ち抜いたり刀で切ったりしながら南門を見るのだった。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

南門では北門よりも多くの敵がやって来ていた。単純に見ただけでも東門の戦力の二倍はいた。しかし禍終素学園の生徒達にとって戦闘や狩りを日常茶飯事で行っているものばかりで一般生徒達でも死線をくぐり抜けたことがあるものばかりだった。

 

ジャンヌ(エンズ)「燃えろ燃えろ燃えろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

ヒロインX「ユニバースサーヴァントである私の前ではそのような炎恐るるに足ら───熱い!?」

 

立香「マシュ!ベディヴィエール!こっちで援護するから二人はヒロインXの援護を!!」

 

マシュ「はい!マシュ・キリエライトいきます!」

 

ベディヴィエール「承知しましたマスター!」

 

ジャンヌ・ダルク(エンズ)の相手を邪ンヌがし、立香はマシュとベディヴィエールに魔術による強化を掛けてヒロインXの援護をする。復讐という概念が込められたジャンヌ(エンズ)の炎がヒロインXを襲うがヒロインXは炎をX字に斬り裂いていた。

 

ジルドレ「貴様らはジャンヌにとって害だ。故にここで殺す」

 

姫島「あらあら?随分と大胆に言うんですね?」

 

ロスヴァイセ「ですがこちらも容赦はしません」

 

ゼノヴィア「貴様らがこの先の街に攻めてくるなら、私たちは街にいる人々を守るためにも貴様たちをここで倒す!!」

 

リアス「イッセー、貴方はここでアーシアを守りながら限界まで倍加してなさい。アーシアは私たちの誰かが傷ついたら治療をお願い」

 

一誠「任せてください部長!!アーシアは俺が守りますし、直ぐに倍加を終わらせて部長たちも助けますんで!!」

 

アーシア「わ、私も頑張ります!!」

 

リアス「えぇ、お願いね。それじゃ行くわよ!!」

 

オカ研メンバー『はい!!』

 

ジルドレの相手を一誠たちオカ研メンバーがし、ゼノヴィアがデュランダルでジルドレに斬り掛かるがジルドレはそれを十字槍で防ぐと力任せに押し返してゼノヴィアを吹きとはずがその瞬間をロスヴァイセ、朱乃、リアスの三人による魔法の一斉放射を放ち、ジルドレはそれをかわすこともせず寧ろ自分から当たりに行くようにリアスたちに迫ってくるがそれを叩き落とすかのようにゼノヴィアがジルドレに斬り掛かる。それをジルドレが受け止め、そこにリアスたちが魔法を放つのを繰り返していた。こちらはジルドレが強靭な体と再生能力を持っているため中々攻めきれていなかった。

 

クー・フーリン「焼き尽くしな!『焼き尽くす炎の檻(ウィッカーマン)』!!」

 

ヴラド三世「蛮族共め、ここで朽ち果てるが良い。『血濡れ王鬼(カズィクル・ベイ)』!!」

 

清姫「旦那様のお願いです。あなた達はここで消し炭になりなさい。『転身火生三昧』!!」

 

信長「乱れ撃つぞ『三千世界』!!」

 

ガストレア&キメラアント『ギシャァァァァァァァ!?』

 

アヴィケブロン「いけ、ゴーレムたち」

 

沖田(FGO)「沖田さんもノッブに負けていませんよ!」

 

タツミ「俺だって負けてられねぇよ!!」

 

キメラアントの兵隊長たちやステージIIIのガストレア、そして大量にいるステージIとIIのガストレアや下級兵キメラアントやクー・フーリンの燃え盛る木々の巨人が、ヴラド三世の無数の黒槍が、清姫の竜の如き青い炎が、ノッブによる無数の種子島による雨霰の銃弾によって蹂躙されそれを逃れたガストレアやキメラアントをアヴィケブロンが製造したゴーレムや沖田たちが相手取っていた。そして少し離れたところで銀時と零斗がキメラアント師団長であるユンジュを相手取っていた。

 

ユンジュ「オラァ!」

 

ケンタウロスのように下半身が馬になっているキメラアントが前脚を勢いよく銀時に向かって踏みつけに来たが、銀時はそれを紙一重でかわしそのままユンジュの脇腹に木刀を叩き込み数メートル飛ばした。

 

ユンジュ「クソがァっ!!てめぇらみたいなゴミクズは大人しく俺様の奴隷になってればいいんだよ!!」

 

零斗「銀さん何か馬鹿がほざいてますよ」

 

銀時「気にすんな。アイツはカルシウムが足りねぇからあんなイライラしてんだよ」

 

ユンジュ「黙れぇ!!」

 

ユンジュは零斗と銀時を殴ろうと向かってきているがわかりやすい動きなので、銀時と零斗は軽くそれをかわし銀時は顔に木刀を、零斗は剣で背中を斬りつけた。そしてユンジュは攻撃を当てようと拳や後脚など自分ができる攻撃手段を使って出鱈目に攻撃するがそんな攻撃は当たることもなく、攻撃する時に出来る隙をついて銀時と零斗が攻撃をしているうちにユンジュは体の至る所から血が流れており傍から見てもボロボロだった。

 

ユンジュ「がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

ユンジュは強者である自分が虫けらとして扱っていたはずの人間に面白いように好き勝手扱われていることにブチ切れ怒りに身を任せながら攻撃を始めた。それは先程よりも大振りとなっているのでかわすことは難なくできるのだがさっき以上に出鱈目なために近づいて攻撃することが難しくなり、銀時と零斗は距離をとった。

 

銀時「ったく奴さんがああも暴れられちゃあこっちから仕掛けられねぇな」

 

零斗「大丈夫ですよ先生。もう終わりですから」

 

零斗は拳銃を創り出し、装填されている銃弾を取り出し別の銃弾に入れ替えそれをユンジュに撃ちだすと銃弾は吸い込まれるように額に当たりそのまま頭部を貫通するとユンジュは崩れるように倒れた。今零斗が撃った弾は魔獣の牙を弾丸に特殊加工することによって貫通力を上げることで、装甲車すらも貫けるほどの威力を持つのだった。

 

零斗「これでまず一体」

 

銀時「おし、じゃあ俺は新八と神楽のとこに行くからな」

 

零斗「わかりました。俺もここの雑魚倒したらネロたちと合流します」

 

銀時は零斗に伝えると目の前にいるガストレアやキメラアントを木刀で薙ぎ倒しながら新八たちのいる所へと向かうのだった。零斗は銀時が去るのを確認すると少なくなったキメラアントを斬り伏せる。そしてこの辺りで最後の一匹となったキメラアントを殺すと一旦深呼吸しながら周囲を確認すると全体的に数は最初に比べ減っているがまだまだ敵はいた。

 

零斗「よし、それじゃあネロたちのところにっ!?」

 

ネロたちのところに手助けしようと足を動かそうとした瞬間、背後から強烈な殺気を感じ後ろを振り向くと拳がすぐ目の前にまで来ていた。かわせないと判断した零斗は剣で拳を受け止めたが拳の威力を抑えることは出来ず、そのまま壁まで殴り飛ばされた。

 

零斗「がはっ!?」

 

殴り飛ばされた零斗はぶつかった衝撃で崩れた壁にそのまま気絶するように倒れてしまった。そして新八たちのところに行こうとしていた銀時やほかの場所で戦っているネロたちは突然現れ、零斗を殴り飛ばした存在に驚いていた。そしてその存在を知っているのかジャンヌ(廃棄物)とここにいるキメラアントたちに指示を出しているらしき師団長のカエル型キメラアントは顔を歪ませていた。

 

???「よぉ、随分楽しそうじゃねぇかよ」

 

そこに立っていたのは一人の男だった。その男は黒いロングコートを身にまとい、その背中からは三対の悪魔の翼が出ていた。そして銀色の長髪を靡かせながらもその赤い瞳は肉食動物のような獰猛さを感じ取れた。

 

ジャンヌ(エンズ)「貴様、一体何しにここへ来た?」

 

???「あぁ?てめぇらが役たたずだからその回収に来てやったんだよ」

 

ジャンヌ(エンズ)「なっ!?」

 

???「説明するのもめんどくせぇからこっちで勝手にやるぞ」

 

ジャンヌ(エンズ)が男の言葉に怒り、文句を言おうとしたがそれより先に男が指を鳴らすとジャンヌ(エンズ)たち敵陣営たちの足元に魔法陣のようなものが浮かび上がるのと同時に敵は死体も含めて全て消えていった。

 

???「さて、これで終りだから後は帰るだけだが・・・」

 

エスデス「大人しく帰すと思っているのか?」

 

男がこの場から去ろうとしたがそれを大人しく見逃すようなものたちはこの中には当然おらず、エスデスの槍状の氷が男の周囲を囲み、その外側で円を囲むように全員が戦闘態勢をとかず警戒を続けていた。

 

???「俺としちゃアンタらと戦うってのは好ましいが流石に全員を相手するのは難しいからな」

 

エスデス「なら降伏して情報を吐いて死ぬか、ここで殺されるか選ばせてやろう」

 

???「それどっち選んでも死ぬじゃねぇかよ?じゃあ三つ目の選択肢を選ばせてもらおうか」

 

エスデス「三つ目だと?」

 

???「───────竜ヶ崎零斗を殺してこの場から逃げるのさ」

 

『『『『『っ!!?』』』』』

 

男がニヤリと笑みを浮かべるとエスデスは男の周囲に浮かべていた氷槍を飛ばし氷槍が男に向かっていく瞬間、エスデス、アカメ、ネロ、沖田はそれぞれの得物で男に斬り掛かる。 しかし男は迫り来る氷槍を右手の掌から赤黒い球体を男の周囲を回るようにして飛ばして氷槍を砕き、男はそのままエスデスたちが攻撃するよりも早くその場から離れ、一直線に零斗が埋まった壁へと向かいそのまま拳を振り下ろした。

 

────────次の瞬間、男は空に飛ばされていた。

 

男はそのまま空中で体勢を立て直そうとするが男のすぐ目の前にまで黒い炎の塊が迫り、それを手を振り下ろすことで発生した魔力の刃で切り裂き、炎の塊はそのまま空気中に霧散していきそれが消えるのと同時に男は着地した。

男は壁の方をまるで玩具を貰った子供のような楽しそうな笑みを浮かべ見ていた。そして壁の方から零斗が現れたが先ほどとは違い、その手には黒い剣を持っておらず代わりに両腕を纏うように漆黒の鎧で覆われていた。そして零斗もまた男と同じように笑っていた。

 

零斗「よぉ、久しぶりだなブレイズ・バルバトス?」

 

ブレイズ「あぁ久しぶりだな零斗、てめぇとまた会えて嬉しいぜ?」

 

話をしながらも零斗は最初は腕のみに纏っていた鎧を徐々に全身に纏っていき始めた。ブレイズも全身から魔力のようなものを溢れださせていた。どちらもいつでも戦いを始めるように準備を始めていた。

 

霊夢「ねぇ零斗、あいつの事知ってるみたいだけど一体何なの?」

 

いつの間にか零斗の隣に来ていた霊夢がブレイズという男が以前からの知り合いのように話しているのが気になったのかブレイズについて詳しく聞こうとしてきた。     

 

零斗「いやまぁそこまで大した関係じゃないさ。ただの────」      

 

ブレイズ「まぁそうだな俺たちはただの──────」

 

「「昔ちょっと殺し合いした仲なだけだ」」




有頂天「皆さん、すいまっせんでしたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

零斗「謝るなら早く投稿するようにしろよ」

有頂天「はい、全くおっしゃる通りです。しかし上手く話の内容が思いつかなかったんです」

零斗「一応今日投稿したってことは話がある程度纏まったってことだよな?」

有頂天「まぁ本来ならアニメ二期までやるつもりだったけど他にも色々短編とか長編やりたいので今日投稿したやつの次の話くらいで一旦終わらせます」

零斗「そうか。まぁ二期の話描けるようになるよう頑張れよ」

有頂天「それでは次回予告!ブレイズと名乗る謎の男。一体彼は何者なのか!?」

零斗「そしてその場に現れるスカサハと獅子王。一体これからどうなってしまうのか?」

有頂天「次回をお楽しみに!!」

ED『ぷりずむコミュニュケート』

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