八幡の武偵生活   作:NowHunt

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学校の代休が重なって、木曜から日曜まで休みでしたが、部活で全部潰れました。

休みが欲しい!


第27話

さあ、やって来ました我らが武偵高文化祭当日です!

 

・・・・・・って、テンションでやっていけるわけないんだよなぁ。眠いし。

 

だってよ、祭といったら、リア充がただただ騒ぐだけの行事なんだよ、特にここはバカばっかりだし。

 

 

 

・・・・・・とはいえ、普通校とはどんな感じに違うのか気になるのも事実。今日はひきこもらないで、外に出るとしよう。

 

 

 

 

時刻は8:30、校門前にいる。あと30分ほどで文化祭が始まる。

 

俺としたことがソワソワしている。なにせ準備を全くやってないから、何があるかわからない。

 

周りを見渡すと、生徒や外部の人たちに中学生がいる。中学生は受験しようとしているのかな?止めとけ、後悔するぞ。普通に生きてきたのに普通じゃなくなる。

 

等とどうでもいいことを思い浮かべながら、始まるまで音楽を聞いて、ボーッとしている。

 

 

 

 

「あ、八幡」

 

 

 

誰かが俺を呼んだ。声の方を向くとそこには俺のアミカのルミルミ「留美!」留美がいた。 

 

なんでルミルミって呼んだのバレたんですかねぇ。

 

「よお、お前も1人か?」

 

「八幡には言われたくない」

 

「だよな」

 

そこに関しては全面的に同意する。

 

「ちゃんと私はクラスの出し物に協力するから1人じゃない」

 

「へぇー、ちなみに何するんだ?」

 

「エアガンで射的。景品はそこそこ豪華」

 

お、おい。それでいいのか。武偵のイメージとかそこんところ。

 

「それ大丈夫なのか?」

 

「うん。別に人が死ぬ威力はないよ。当たりどころによるけど・・・」

 

最後の方ボソッと言ったが聞こえたからな。本当に大丈夫かよ。

 

「じゃ、私行ってくるね。暇だったら来てね」

 

「おう。覗くだけ覗いてみるわ」

 

留美は走って教室に向かった。

 

 

 

なんか、自分のクラスの喫茶店も不安になってきた。

 

星伽さんとか不知火とかいるし何とかなるよな、・・・・・・若干微妙なやついるけど。誰とは言わない、金髪ブリッ子とは決して言わない。

 

 

 

 

 

 

「ねぇねぇ、キンちゃん。とうとう本番だよ、頑張ろうね」

 

「だから白雪、キンちゃんは止めてくれ」

 

あ、遠山と星伽さんが近づいてきた。なんとなくだけど、物陰に隠れよう。

 

「にしても、比企谷さんやレキさんは何も参加しなかったけど良かったのかな?」

 

「比企谷にも聞いたけどよ、俺がいたところで何も変わらないだろって言ってたよ。レキも同じだろ」

 

「そうかな・・・・・・」

 

な、なんか罪悪感がっ。

 

そんなこと言わないでよ、星伽さん、俺のほんの少しの良心が痛むから。

 

「てゆーか、できるなら俺も参加したくなかった」

 

遠山が呟く。・・・・・・でしょうね。

 

 

 

そのまま2人は去っていった。

 

 

 

 

 

 

「今日はみんながんばろー!」

 

こ、この声は。

 

峰理子だ。他にはクラスの女子数名といる。

 

「そうだ、理子ちゃん」

 

「どしたの~?」

 

「レキさんに彼氏できたの知ってる?」

 

レキに・・・・・・彼氏?

 

「ほほう?」

 

「あー!それ知ってる!あれでしょ?夏休みの最終日に狙撃科の屋上で2人きりだったんでしょ?」

 

俺やないかーい。マジかよ見られてたのかよ。

 

「それは誰なの~?」

 

「それがね、理子ちゃん、レキさんはわかったけど、彼氏の方は名前わからなかったんだよね」

 

おお、さすが俺。多分同じクラスのやつにまだ覚えられてないとは。

 

それに対し、峰理子は、

 

「ふ~~ん」

 

と、含みのある言い方で答える。

 

「ま、いっか。そろそろ時間だし急ぐよ」

 

峰理子が声をかけて、他の女子も後に続いた。

 

 

 

 

そんなこんなしんている内に、文化祭が始まるという連絡が入った。

 

 

 

 

 

よし、さっそく混む前に留美のクラスに行ってみるか。

 

 

ガラガラとドアを開けると、男子が数人並んでいる。中学生かな?やっぱりこういうのが気になる年頃なんだね。

 

「あ、八幡来たんだ」

 

留美が俺に気づき、話しかけてくる。

 

「まぁな。行く場所決めてなかったし、あまり並ばなくて済みそうっぽいから」

 

景品が気になり、見てみる。

 

・・・・・・使い終わった銃弾とかがかっこよく、そして可愛くデコレーションされている。

 

エアガンの弾は軽いし、いいんだろうけど、的小さいよな。当たるのかね?

 

「かっけー」「欲しいな」と、客は喜んでいる。需要はあるみたいだ。俺らからしたらただのゴミだけど。

 

他の景品はっと・・・・・・ってそれだけかよ!バリエーションはかなり豊富だが、何が豪華だよ。

 

と、脳内で突っ込みをしていると、

 

「どうする?八幡もやってみる?」

 

留美が尋ねてくる。

 

「いや、俺はいいよ」

 

ここはなんとなく断っておくか。

 

「そう?わかった。またね八幡」

 

「またな」

 

 

 

 

さて、次はどこに行こうかと宛もなくぶらぶらしていると、土産が売ってある場所に来た。

 

商品の中に留美のクラスの景品と同じような銃弾を加工したストラップがある。

 

「お前ら似た発想すぎだろ・・・・・・」

 

つい呟いてしまう。 

 

 

 

アホの考えはどうして似たり寄ったりなのか?もっと違った考えはないのか・・・。俺はアホではない。テストでは数学が足を引っ張って学年2位だ。星伽さんには勝てない。

 

 

 

閑話休題

 

 

ところで、留美のクラスでは射的と相まって客を呼んでたけど、買う人いるのか?

 

あとで寄ってみよう。

 

 

 

歩いていると、わたがし、かき氷、焼きそば、焼き鳥、等といった屋台がある。

 

なんか・・・・・・思ったより普通だ。

 

でも、こいつらは武偵、金を自分で調達したやつもいるのだろう。けっこう設備が整っている。

 

 

 

適当に屋台で昼飯を済ましてまた歩くことにした。意外にもおいしかったです。

 

 

 

とある場所が目に映った。

 

ここは・・・・・・文化祭ポスターのコンテスト会場みたいだ。今日と明日の投票数で決めるらしい。

 

へー、みんな上手だな。俺は絵を全くと言っていいほど描いてない。絵とは無縁な人生だ。だから、こういう機会は新鮮だ。

 

色んな絵を見ながらキョロキョロしていると、恐らく個人的に1番上手な絵を見つけた。

 

それは写真のような絵だ。パッと見では本当に写真と見間違える。

 

どうやらこれは応募数が足りなく、美術をとっている生徒の絵のようだ。

 

この時の絵のテーマは「そら」。青空や夕暮れ、夜の星空、この3つを編集したようにとてつもなく上手に絡めている。

 

・・・・・・・・・さっきから上手しか言ってねぇな。

 

 

誰が描いたのだろうかと気になり、名前を確認する。そこには「レキ」という名札がある。

 

ってお前かよ!

 

こいつすげえ!狙撃の腕はプロ超えで、絵もプロ級。スペック高いな。

 

せっかくだしレキに投票しておくか。

 

 

 

 

他には、「毎年恒例!ホラーハウス 死体安置所のなかまたち」と書かれた看板を見た。

 

あまりにも不謹慎だろ。ここには普通に死体安置所があるのに。というより、毎年恒例って・・・・・・どうなのよ。

 

入ってみようと思ったけど、1人だと俺がかわいそうなので止めることにした。

 

別に怖いってわけではない。本当だ。

 

 

 

 

等と見て回っているとアナウンスが入った。文化祭1日目終了。という内容だ。

 

 

俺、今日、留美としかまともに話してない。

 

 

 

 

 




二日目、レキと一緒に行動しているところを書きたいけど、レキが文化祭を回るところを想像できない。

あと、変装食堂は実際は知りませんけど、二年生だけということで。

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