八幡の武偵生活   作:NowHunt

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すいません。少し体調を崩したり、部活が忙しかったりしてました。



第25話

ここは強襲科で今使っている体育館だ。

 

強襲科の生徒はここで今回はCQCの訓練をしている。銃を撃つなら射撃場。刀剣の練習はまた別の訓練場。

 

 

 

 

 

今日は体育館で鶴見留美、もといルミルミとCQCの訓練をしている。

 

この子は先日俺のアミカ、簡単に言うと弟子だ。・・・・・・妄想とかでは決してないから。ちゃんと承認してもらった。

 

ルミルミの攻撃を捌きながら、

 

「もっと重心を安定させろ。蹴り技を使うなら、バランスは崩すな。次の動作を速く」

 

「わかった」

 

そうアドバイスして、少しずつ攻撃に安定感というものが生まれた。中々の成長スピードだ。

 

それでも、

 

パシッ

 

「きゃっ」

 

 

まだまだだ。

 

ルミルミはトスンっとしりもちを着く。

 

 

 

俺は少し反応が遅れながらもルミルミが高く上げた蹴りを叩いた。

 

なぜっ遅れたって?

太ももがバッチリ見えて一瞬ドキッとしましたからです。 

 

 

ゴホン!話を戻そう。しかし、体勢が崩れても上手な武偵なら、もっとスムーズに立て直せる。

 

 

 

ルミルミの手を握り、立たせて言う。

 

「これは反復練習でしかないが、なるべく予備動作を少なくしろ。予備動作を読まれると相手は何するのか大体わかる」  

 

起き上がったルミルミは、アキレス腱を伸ばしながら、

 

「うん、わかった。あとさ・・・八幡」

 

ため口で話す。敬語を使ってくれよ。武偵高では下に舐められないようにそこら辺りはしっかりしないといけないんだよ。  

 

でも、ルミルミに「センパイ」とかって言われても今さら違和感あるだけだ。憧れるけど・・・・・・。

 

「なんだ?」

 

「心でさ、ルミルミって呼んでないよね?」

 

エスパーかよ。さっきからずっとルミルミって呼んでるよ。いいじゃん可愛いし。

 

「その顔は思ってるって顔。ちゃんと留美って呼んで」

 

そう俺を見上げてくる。くっ、可愛い、この生物。

 

「わかったよ、留美。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ルミルミ」

 

最後ボソッと付け足すが、幸いにも気づいてない。やっぱり名前呼びは恥ずかしい。

 

 

 

 

キーンコーン・・・

 

チャイムが聞こえた。蘭豹が、

 

「今日はここまでや!さっさと散れ!!」

 

おー怖い怖い。

 

「じゃ、俺はこれで」

 

「バイバイ、八幡」

 

俺とルミル・・・留美、2人は同時に挨拶をする。

 

 

 

 

 

学校が終わり、帰宅するかと足を向けた時、俺は立ち止まった。

 

・・・・・・めっちゃ視線を感じる。

 

視線の先を見てみると、そこには校門からこちらを見ているレキがいた。それはもうジーっと見ている。レキの気配は駄々漏れだ。

 

め、珍しい、なぜそんなに見る。

 

 

レキとは夏休みの最終日に黒歴史を製造してから会ってない。ぶっちゃけ恥ずかしいからあんまり会いたくなかった。

 

と、言うわけで、俺の行動は当然の如く無視。少し目が合ったけど、1秒にも満たしてない、なんとか誤魔化せる。

 

人混みに紛れて校門から出た。出たのはいいが、レキが3m間隔で付いてくる。

 

遠回りをしながら、速く歩いても撒けない。

 

 

3分経って、諦めたのでレキに話しかける。

 

「なあ、なんか用なのか?」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

しかし、ジーっとした目で、反応はなし。うんともすんとも言わない。

 

「とりあえず、どっかで話す?」

 

ここから動きたい。返答してくれよ、そんなに見つめないで!

 

 

コクッ

 

ようやく、うなずいてくれた。

 

 

 

 

 

 

移動して、俺たちの部屋のダイニングに座っている。

 

女子を当たり前のように入れているが、今さら感がすごいんだよ。ようするに緊張しない。

 

「で、何?」

 

「八幡さんは、先日アミカをとったそうですね。理子さんから聞きました。それは可愛い女の子と言ってました」

 

そう言いながら、脛を蹴ってくる。

 

痛い、痛い。え、なんか悪いことした。

 

「そうだけど・・・・・・、急になんだよ」

 

「今日も一緒にいたようで・・・」

 

脛を蹴られる。

 

「は、はい」

 

無表情だと怖い。何を考えているか余計にわからない。

 

「そうですか、私とは会うのは久しぶりでしたね」

 

「は、はい」

 

「感情を教えてくれるという話は嘘ですか?」

 

 

 

・・・・・・いや、まあね?恥ずかしいじゃん。一時のテンションに任せてあんなこと言ったら。

 

「嘘ではないですよ。決してそんなことないですから」

 

アカン、だんだん敬語になってくる。

 

「本当ですか?」

 

「もちろんです」

 

レキは俺の目を見て、

 

「確かにそうですね。今日もまた八幡さんに感情を教えてもらえましたし」

 

呟く。そして、微かに微笑む。

 

 

 

そうなの!?えーと・・・何をだ?

 

「何を?」

 

「教えません」

 

即答である。気になるじゃないか。

 

だが、口が少し動く。何かしゃべったようだが、読唇術を習ってない俺にはわからなかった。

 

それに・・・・・・レキの顔が心なしか赤くなってる。

 

 

 

 

 

 

 

数分はこのままだった。

 

この均衡を破ったのは、俺の携帯のバイブ音。内容は材木座からのメンテナンスの終了のお知らせ。

 

 

チャンスと言わんばかりに、告げてみる。

 

「き、今日はもう帰ったら。俺も用事できたし・・・」

 

「そうですか・・・。わかりました。では、また」

 

レキは残念そうな顔をした。いや、した気がするってレベルだけど。

 

しかし、なぜかその顔が印象に残った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




後半かなり急です。
かなり雑になりました、すいません。

少しずつ予定が入り、更新ペースが落ちます。すいません。

謝ってばかりですね。

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