ありがとうございます
アクセルワールドの映画見てきました
はい、最高でした。ニコが面白かったです
ああー、眠い。月曜日なんていらないだろ。
そう今は月曜日の朝だ。
遠山は予定通り金曜日に戻った。俺は当然レキのことは黙り、土日はずっとだらだらしていた。楽しかったです
時間ギリギリに登校して、教室に、入りいつも通り寝たふりをする。いつも通りって悲しいな
そこである会話が耳に入った。
「カルテットで、あのレキに見つからなかった奴がいるんだって」
「遠山じゃなくて?」
「ああ、そうらしい。見つからずにレキの背後に立ったとの話だ」
「そいつ凄いな、名前は?」
「うーん、そこまで聞いてない」
おおー、俺がいい方面で噂になってる。なんだか嬉しい
というより皆さーん、ここで寝ている奴がそうですよ
他には・・・
「ねえ、聞いた?レキさんと誰かが買い物してたり、お台場でデートしていたって」
「それ本当!?誰なのよ?」
「そうなのよ、でもその男性の名前わからなかったのよね」
「情報科(インフォルマ)としては是非レキさんにインタビューしてみたいわね」
これまた俺だ、こっちは嬉しくないな
皆がガヤガヤしている中、レキがこっそり登校してきた
レキ「八幡さん、おはようございます」
俺は机に突っ伏したまま、
八幡「ああ、おはよう」
と、答えた
教室で初めてレキと会話した
ちなみにこのやり取りに気づいた者はいないらしい、気づかれてたら面倒だったかもな。特に武藤、おめぇはダメだ
俺の影の薄さに感謝感謝
午前の普通授業を適当に済ませ、今は午後の強襲科の授業だ
全員近接格闘の練習中だ、他の人を見てみると一人一人格闘スタイルが違う。こうしてみると勉強になる
不知火「ありがとね、比企谷君」
八幡「ああ、こっちもな」
ふー、不知火とさっきまでCQCやってた。避けるばかりで俺から上手く踏み込めないな
少し休憩しようと体育館の隅のほうに行こうとすると
蘭豹「比企谷、あたしとせっかくやし少し殺ろうか」
声をかけてきたのは蘭豹先生、(やる)の漢字が違うふうに聞こえたのは気のせいですか?
蘭豹「ガキ共!!邪魔や!!端によれ!!」
先生の号令が鳴り響き、生徒たちは移動した。まさか全員の前で闘うのか?・・・・・・マジですか
蘭豹「比企谷、好きにどうぞ」
ニヤニヤしながらと言ったが、俺は動かない。
数十秒経ったのに俺が動かないのにしびれを切らしたのか
蘭豹「ああー!もう!こっちから行くぞ!!」
そうして素早い右足の蹴りが俺の頭に迫ってくる。それを俺は間一髪でしゃがんで回避
続けて蘭豹は蹴った時の勢いを利用して裏拳を叩き込んでくる。物凄い速さだ。両手を使い、なんとか裏拳の向きを変えた、すなわちこの攻撃をいなした
蘭豹が驚いている
それもそうだろう
普通の奴ならとっくにのびていただろう。だが、俺は違う
俺は元々観察眼が優れている。
それを利用して相手の重心、予備動作、目線を見てかなり正確に次の動きを読むことができる。
フェイントなんかも大体だけどわかる、かなりの確率でハズレるけど
蘭豹「ほう、いい動きだ」
不敵に笑う蘭豹
八幡「ありがとうございます」
とはいえ内心、冷や汗だらだらな俺
カッコつけたはいいものを、数センチ横にずれていたら吹っ飛ばされてたもんな
蘭豹「なら、もっと速くするで!」
くっ、集中しろ、比企谷八幡
そこからは蘭豹の攻撃の連続。しかも一段と速い。だが俺はそれを予測してなんとか回避、いなす動作を続けることができた。少しでも気を抜けば吹っ飛ばされそうだ。
見ろ
見ろ
見ろ
ひたすら見ろ
頭を使え
相手より速く動け
思考を止めるな
考え続けろ
考えを止めたら死ぬと思え
相手の動きを感じとれ
蘭豹の速すぎる攻撃と俺のギリギリの防御は3分続いた
3分経って、思考にほんの少しだけ余裕がでてきた
そこで最初に考えたことを思い返していた
それは
ある動作を待ち続けていたこと
そのためには相手がイライラするのを待つ必要がある。だから敢えて俺から攻撃をしない
蘭豹はずっと俺にクリーンヒットがない
だから
さすがにイラついたのだろう
そして
蘭豹の纏っている雰囲気が変わった
蘭豹「うらあああ!!」
来た!恐らく渾身の右ストレート!
俺が待ってたのは冷静さを失ってからの大振りの攻撃だ
これならイケる!
俺はバックステップし、そのあと蘭豹のほうに体を勢いよく傾けた。両手は蘭豹の右腕に。そしてその勢いを使い
ダン!!
地面を蹴り、蘭豹の右腕と俺の両手を支点にロンダート
蘭豹の頭上を飛び越えながら、後頭部に蹴りを入れる
この不意打ちは決まったな
と思ったが
蘭豹は体を捻り、左手で俺の蹴りをあっさり掴んだ
八幡「はあ!?」
左手で掴んだまま俺は投げられた。体育館の端まで飛んだ。
バン!!
受け身はとれたけど、意識がまだ朦朧としている
人を簡単に投げるなよ・・・・・・、全く
しばらくして蘭豹先生が近づいてきた。ニヤニヤしながら
蘭豹「なかなかいい動きやったな。けど、まだまだやな」
くそ~、このニヤケ顔がムカつく
蘭豹「比企谷が何かを狙ってるのはわかってた。もし気付いてほしくないなら、時折攻撃を交ぜるべきやったな」
それもそうか、何もしなかったから、何かをするというイメージを余計に相手に持たせてしまうってことか
蘭豹「でもまあ、なかなか良かったで。何よりその目は素晴らしいな。まさかあそこまで動きを読まれるとはな。」
八幡「あ、ども」
バレてたか、目で読んだのを。さすがだな
蘭豹「しかし、それに頼りすぎたらアカンで。例えば閃光弾とかで視界が奪われた時に何も出来んくなるからな」
た、確かに・・・・・・
蘭豹「他に聴力も鍛えてみろ、これも武偵、特に強襲科や情報科とかの必須スキルや」
八幡「わ、わかりました」
周りを見渡すと、ほとんどの生徒が俺を見ていた。は、恥ずかしい。あんだけ派手な動きをしたのにあっさり負けるっていうね
キンジ「比企谷、惜しかったな」
ん?遠山か
八幡「本当にな、あの人人間か?強すぎだろ」
キンジ「はは、まあな。いやでも比企谷も充分凄いけどな」
それを言うならお前もな
八幡「はあー、俺もあの不意打ち決まったと思ったんだけどな・・・・・・。やっぱ、種族誤魔化してるんじゃねーのか」
蘭豹「ほほう、言うやないか。いい度胸やな、比企谷」
俺の後ろに蘭豹がいた、こっわー
八幡「ら、蘭豹先生・・・。な、何か用ですか?」
蘭豹「いやなあ、お前に用事や。お台場やカルテット、それにあたしとの戦闘でな、そこそこな実力やし武偵ランク定期外考査を受けてええかもなって」
武偵ランク定期外考査とは
武偵校の生徒のランクを上げることを目的とした考査。筆記・実戦試験の成績や解決した事件の多さなどのデータを見て、教務科が許可を出した生徒のみ受けられる。PCを使った記述式試験・CQCと射撃による技能試験・教務科が定めた相手と1対1の対戦を行う実戦試験が主な内容。
byユキペディア・・・じゃなくてウィキぺディア先生
ほう、嬉しいような残念なような
まあいい、せっかくだし受けるか
八幡「ありがとうございます、受けてみます」
蘭豹「そういうと思ったで」
八幡「てことは、今DだからCになるってことですか?」
蘭豹「いや~、わからんで。お前は1人で今まで動いたからな。案外評価高いねんで。ほら、カルテットの時も比企谷だけ、単独行動やったし、それでレキを抑えたしな」
そしたら遠山が
キンジ「へー、やっぱり凄いな比企谷は。」
八幡「うるさいぞ、Sランク。無駄に目立ってるな。目立ちたくないのに」
蘭豹「あ、そうそう。日程は3日後やからな。ま、お前なら余裕やろ」
じゃあなと、言い残して蘭豹は去っていた。後ろ姿がやけに格好いい。これが男ならさぞモテたろうに・・・・・・
キンジ「ま、頑張れよ」
八幡「あ、うん」
感想貰えると、心の中でヒャッハーしています
外に出してしまうとひかれますけどねw
これからも感想(批判は止めてね)待ってます