比企谷八幡と一色いろはの話   作:のこのこのこのこ

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お久しぶりですのこのこです(・∀・)

今までは全文書き終わってからの投稿でしたが、かなり間が空いてしまうので
キリの良いところで少しずつ投稿していきたいと思います。


ご意見ご感想アドバイス誤字脱字の報告なんでもござれ!
どうぞよろしく!


ダブルデート編①

水曜日

 

 

昼休み 生徒会室

 

 

いろは「せんぱい。謝ってもらってもいいですか?」

 

八幡「...すまん」

 

いろは「まあ、昨日は突然お願いしちゃった私が悪いです。なのでそれは置いておいて」

 

八幡(置いちゃうのかよ)

 

いろは「仕事、まだやってなかったのには幻滅しました」ハァ

 

八幡「いやまて、誤解だ。やってない訳じゃない、終わってないだけで...」

 

いろは「....」

 

八幡「きょ、今日中には終わらせる」

 

いろは「別に明日できていればいいんですけどねー」

 

いろは「はっ!先輩、もしかして彼女が出来るとだめになるタイプですか...」

 

八幡「俺がそんなリア充みたいな人間に見えるか」

 

八幡(彼女いたことないからわかんないんだけどね)

 

いろは「先輩いまリア充ですよ?」

 

八幡「え?」

 

 

いろは「こんなに可愛い彼女がいて、充実してないわけないですよね」

 

いろは「むしろ充実しすぎて爆発するまでぜんっぜんあります!」

 

八幡「お前のその自信はどこからくるんだよ」

 

いろは「えー?」

 

八幡「まあ、ほんとに今日中にはやるから心配すんな」

 

いろは「いえ、信用できません」

 

八幡「あのな...」

 

いろは「なのでっ!放課後生徒会室にきてください」

 

八幡「は?」

 

いろは「私もまだ終わってないので、一緒にやりましょ?」

 

八幡「...分かった」テレッ

 

いろは「待ってますねー」

 

 

放課後 生徒会室

 

 

八幡「.....」

 

いろは「.....」

 

八幡「.....」

 

いろは「.....」

 

いろは「なんか、仕事してるとカップル感ゼロですね」

 

八幡「そりゃそうだろ、話してる暇があったら手を動かした方が効率がいいからな」

 

いろは「そんなもんですか」

 

八幡「そんなもんだ」

 

いろは「そうですか...」ウーム

 

 

八幡「それよりお前、生徒会の主務はなにしてんだよ」

 

八幡「今日も帰らせたのか?」

 

いろは「あーそのことなんですけどねー」

 

八幡(すごく嫌な予感がする)

 

いろは「実は主務くんも体調を崩しまして...」

 

いろは「報告会は私だけで出ることになりそうです」

 

 

八幡「お前は大丈夫なのか?」

 

いろは「まあ、先輩方のおかげで仕事はそんなにないですし」

 

八幡「そうじゃねえよ。お前の体調は大丈夫なのか」

 

いろは「は?」

 

八幡「なんだよそのむかつく顔」

 

いろは「先輩が気を使うと気持ち悪いって言いませんでしたー?」

 

八幡「言われたな」

 

いろは「いきなり優しくすると、巷じゃ浮気を疑われるらしいですよ」

 

八幡「ここじゃ疑われないのか?」

 

いろは「先輩に浮気が出来るとは思ってませんから」

 

八幡(それは信頼されてるということだよね、そうだよね)

 

八幡「まあ、報告会には俺も行く」

 

いろは「え、いいんですか?」

 

八幡「仕事の範囲内だ」

 

いろは「そーゆーことなら、お願いしますね、せーんぱいっ」

 

八幡「だからあざといっての」

 

 

prrrrr、prrrrrrrr

 

八幡「電話なってるぞ」

 

いろは「わかってますよー....げっ」

 

八幡「出ないのか?」

 

いろは「いえ、すこし失礼します」

 

八幡「おう」

 

 

八幡「.....」

 

prrrrr、prrrrrrrr

 

八幡「ん?こんどは俺か」

 

八幡「今日のおつかいはなにかな...と..え?」

 

八幡(小町じゃないだと!)

 

八幡(なんだこの番号、知らねえな)

 

八幡「.....」ゴクッ

 

ピッ

 

八幡「もしも...」

 

???「あっ、もしもし比企谷ー?久しぶり元気してたー?」

 

八幡「....」

 

???「あのさーちょっとたのみたい...」

 

ブチっ

 

八幡「さて、仕事するかな」

 

prrrrr、prrrrrrrr

 

prrrrr、prrrrrrrr

 

prrrrr、prrrrrrrr

 

prrrrr、prrrrrrrr

 

ピッ

 

八幡「...なんだよ」

 

???「ちょっと比企谷!なんで突然切んのー」

 

八幡「いや、なんでお前おれの番号知ってんの」

 

???「葉山君に教えてもらった~」

 

八幡(なんだかんだ仲良いのねお前ら)

 

八幡「それで折本、何か用か」

 

かおり「あのさ、比企谷っていろはちゃん狙ってるじゃん?」

 

八幡「は?」

 

かおり「またまた~隠さなくてもいいって」

 

八幡「だとしてお前に教える理由はないな」

 

かおり「えー私と比企谷のなかじゃんー!」

 

八幡「その理屈だと俺は同じ中学だったやつ全員に教えなくちゃいけなくなる」

 

八幡(やだ、なにその拷問。怖い。)

 

かおり「何それ、ウケルっ!」ケラケラ

 

 

八幡「それで、用なら切るぞ」

 

かおり「あー待って待って!それでお願いがあんだけどさー」

 

八幡「断る」

 

かおり「えー聞いてくれてもよくない?」

 

八幡「お願いを聞く理由がないからな」

 

かおり「比企谷なんか部活やってたじゃん?あれは?」

 

八幡「奉仕部は総武高限定なんだ。悪いな」

 

かおり「そっか...」シュン

 

八幡「.....」

 

八幡「まあ、話だけなら聞いてもいいが」

 

かおり「あっほんとにー!?あのさー....」

 

八幡(あれ、おかしいないまきみ落ち込んでませんでしたっけ?)

 

 

八幡「ダブルデート?」

 

かおり「そーそー!男子に誘われたんだけど、2人はちょっとあれでしょ?」

 

かおり「そういえば比企谷としたことあったなーって」

 

八幡「あれは4人で出かけただけだろ」

 

かおり「まあそれはそーなんだけどねー」

 

かおり「でも、いろはちゃんと仲良くできるチャンスだし、アリじゃない!?」

 

八幡「いや、あのな...」

 

八幡(一色とのことは、言うべきか?)

 

かおり「比企谷こんどの報告会くる?その後とかどうかなって言ってるんだけど」

 

八幡「いや待て、するとは一言も言ってない」

 

かおり「えーおねがい!」

 

八幡「大体、お前ならもっと頼める奴いるだろ」

 

かおり「それがさー相手の男子が同じ高校だから、あんまり身内になるのはマズいんだよね」

 

八幡(...同じ高校?)

 

かおり「他校で共通の知り合いって言ったら、比企谷くらいしか思いつかなくてさー!」

 

八幡(共通の知り合い...まさか)

 

八幡「おい、その相手ってのは...」

 

かおり「ん?うちの生徒会長」

 

八幡(玉縄かぁーーーー!)

 

 

かおり「比企谷?」

 

八幡「お、おう。聞いてるぞ」

 

八幡(まずいな、少し気になっている自分がいる)

 

かおり「とりあえずさ、いろはちゃんに聞いてみてよー!それでだめなら諦めるからさ」

 

八幡(...まあ、一色が行きたがるはずないしな)

 

八幡「わかった。とりあえず聞いてみるだけだ」

 

かおり「うっそまじ!?助かるわーありがと!」パァ

 

八幡「気にすんな」

 

かおり「じゃあまた連絡して―よろしくー」

 

ブチっ

 

八幡(玉縄...まじかよ)

 

 

いろは「せんぱい」

 

八幡「ん?」

 

いろは「大変なことになりました」

 

八幡(...聞きたくねえ)

 

いろは「玉縄会長と、ダブルデートすることになりました」

 

八幡「.....」ボーゼン

 

いろは「どうしましょうか」

 

八幡「いまの電話、玉縄からか」

 

いろは「はい、報告会のあとに付き合ってほしいと」

 

八幡「了承したのか」

 

いろは「だって...何も言ってないのに行くていで話が進んでいくんですもん」

 

八幡「最悪だな」ハァ

 

いろは「最悪ですね」ハァ

 

 

八幡「まあでも、お前が嫌なら断っておくぞ?」

 

いろは「へ?だれにですかぁー?」

 

八幡「俺にも電話がきてな、折本...玉縄の相手からだ」

 

いろは「へー。私が知ってる人ですか?」

 

八幡「ほら、海浜総合高校の茶髪の...」

 

いろは「茶髪......ああ、わかりました」ピクッ

 

いろは「先輩と同じ中学の人ですね?」

 

八幡「あ?ああ、そうだな」

 

いろは「せんぱい、やばいです。私ダブルデートしたくなりました!」

 

八幡「まて、おまえ正気か?」

 

いろは「正気に決まってるじゃないですかぁー?」

 

いろは「せんぱいもきてくれますよね?」ニコッ

 

八幡「いや、あのな。考えなお...」

 

いろは「せんぱい、私ちょーいきたいですぅー」アザトッ

 

八幡「...わかったよ」ハァ

 

八幡(こわい。いろはすこわい!)

 


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