モモンガさん、世界征服しないってよ   作:用具 操十雄

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骨折り損の蛇ぼろ儲け

 

 

 ヤトが賭場を嵐のように暴れまわった数時間後、八本指のアジトでは定例会議が開かれていた。主な議題は上位冒険者、”蒼の薔薇”と”朱の雫”への対応策だが、賭博部門の責任者の報告で大きく脱線した。

 

「なんだ、そいつは?」

 

 真っ先に声を発したのは、長髪の冷たい印象の男が八本指のボスだ。落ち着いた静かな声はカリスマ性を感じさせた。話を聞いたボスは、眉をひそめて詳しい事情を聞いた。

 

「わからない。誰かの依頼ではない、冒険者だが新米で、賭け事にしか興味がない。潰しに来たのかと思ったが、それも違う。運がいいだけの阿呆に見えた」

 

 賭博部門の彼は口調こそ変わらないが、内心は穏やかではない。言葉選びを少しでも間違えば、その場で首が刎ねられるのだ。死刑宣告を受けた受刑者の気分だった。

 

「でも、失態は失態よね。彼の処遇はどうするの?」

「金貨1,600枚の損失じゃ、そいつの命じゃ補填できなかろうよ」

「イカサマがバレちゃあ、賭博部門に未来はないぜ」

「殺すならこの場ですぐやるぞ、ボス」

 

 他の幹部達は好き放題に言っている。六腕の頭領、闘鬼ゼロが、両手の指をボキボキと鳴らした。首をへし折られる恐怖で、背骨がまっすぐ伸びた。

 

「帝国の賭博と言えば闘技場だが、奴は勝てると思うか?」

「おいおい、ボス。まともに取り合ってどうすんだよ。殺して金を奪えばそれで終わりだろ。最低辺の冒険者だぞ。俺がやってやろうか?」

 

 警備部門担当のゼロと言われたスキンヘッドの屈強な男は笑いながら言った。特殊な異能(タレント)を持つチンピラが絡んできた程度しか考えておらず、事態の深刻さを把握していない。

 

「興味がある。この国で出る儲けの何十倍だ、奴が攫った金貨は」

「賭博部門の予算は来年の分まで消えました……」

「ふっ……」

 

 あり余る馬鹿馬鹿しさで、ボスは怒ることなく冷笑した。

 

「奴を殺してもたかが知れている。賭博部門の予算は時間をかければ返ってくるが、失った信用は更に時間が掛かるだろう。ならば取り戻すまでの埋め合わせに帝国の金をいただくのも悪くない」

「本気ですか?」

「ちょっと、正気とは思えないわよ」

「そうだ、俺たちの財産を狙っているのかもしれない」

「冒険者のスパイという疑いも晴れてはいないぞ」

 

 幹部は一様に反対を口にした。満場一致で反対になるはずだったが、ボスは自分だけが知っている情報を開示した。

 

「実は気になる噂がある。麻薬部門の畑が焼き払われたとき、実行者の名前がヤトノカミとか」

「なんだとぉ!?」

 

 情報とは何よりも時と場合によっては他の何よりも重視される。ボスはたった一言で場の雰囲気を変え、麻薬部門担当の彼は顔を赤くして立ち上がった。

 

 冒険者組合と冒険者にも八本指の息がかかっている者はいる。その程度の情報を得るのは簡単だ。賭博部門の責任者の救いは、先に失態を演じた同胞が会議に同席したことだ。これ以後、命を取られる気配はなくなった。

 

(よかった……麻薬部門のこいつが阿呆で)

 

 助けてくれた彼を内心、小馬鹿にしてほくそ笑んだ。

 

「お、おれの黒粉畑が一晩で壊滅したんだぞ! そんな奴を信用できるか! 必ず殺してやる!」

「落ち着け。ヤトとヤトノカミは十中八九、同一人物だ。偽名を使う気すらさらさらない、いい加減な名前だ。奴の話が本当なら、資金面で心配がなくなる。それに一人でどうやって三か所を襲ったのかも気になる」

「そいつの情報がデマで、本当は蒼と朱が協力したんじゃねえの? 朱のアズスだけがこの街に残っているそうじゃないか」

「構成員が武装していないアズスを見かけた情報は入ってきているな」

「確かにその可能性はある。だが、焼かれた畑は全て同時刻なのだ。アダマンタイト級とはいえ、そんなことが可能なのか?」

「……」

 

 全員、沈黙で返答した。

 

 そんな話を聞いたこともなければ、それを可能とする魔道具(マジックアイテム)にも心当たりがない。仮に魔道具(マジックアイテム)の力だとすれば、そんなのは国宝級だ。賭博部門・麻薬部門、双方の損害は他部門の名を売るいい機会だったが、未知の力を持つものが自部門を敵視したらという戦慄の事実に、みなが足踏みをしていた。

 

「彼の実力を測る絶好の機会だ。万が一、帝国で同じように勝ち続けたら、帝国の国家予算が我々に流れ込んでくる。他に彼の噂を聞いた者は居るか?」

「そういえば、昼間に冒険者とガキを大量に攫った奴も、黒髪黒目だったな。見たことない魔法で闇に消えたとか」

「それがマジックアイテムの効果なら納得できるな」

「武器屋を拉致して商品を根こそぎ奪ったって聞いたわ」

「アダマンタイトを調べ回っているところも目撃されているな」

「冒険者組合長がそいつに怯えているとか。執事が出鱈目に強いと情報もあったな」

「なんなんだ、一体……」

 

 賭博部門の彼は、相手をしたのが得体のしれない存在と知り、改めて戦慄する。滞在日数に反比例して派手な行為が目立つヤトだが、ここまで噂を集める彼らの情報網も広い。内容は事実と反していので、八本指の幹部はヤトを舐めきっていた。

 

「彼はもしかするとこちら側の人間かもな」

 

 怪しい噂が尽きない彼を仲間にする算段を始めた。

 

「ゼロ、こいつに勝てるか?」

「当然だ。六腕は最強だぞ。だが、その執事は気になるな。こちらに犠牲がでるかもしれない」

「ふふ、そうか。では、彼の話に乗ってやろうじゃないか。我々の金貨・白金貨を全て馬車に積もう。価値の低いマジックアイテム・美術品なども全て売り払え」

「ボ、ボス。本当にいいのか。執事がめっぽう腕が立つと……」

「構わん。私が理由をつけて執事と奴を引き離そう。六腕はそいつの護衛として馬車に同席し、四六時中、監視しろ。何らかのマジックアイテムの力なら、それを奪ってから殺してしまえ」

「わかった。任せておけ」

「金貨が溜まってから奴を勧誘しろ。提案するのは金貨が減り始めてからだ、損害はなるべく減らしたい」

「奴が交渉に応じなかったら?」

「ゼロに任せる」

「悪い男だな。最後は八本指の総取りで終わらせるとは。まぁいい、俺に任せておけ。帰りの馬車は、溢れんばかりの金貨と、奴の死体だ」

 

 ゼロは嬉しそうに顔を歪めた。これで警備部門の名が上がると踏んでいるのだ。その小旅行が、人を人とも思わない恐ろしい大蛇との旅とも知らずに。自分たちを瞬きする間で皆殺しにできる存在を想像さえしなかった。

 

「すぐに行動を開始し、他部門は全ての営業を控えめにしろ。奴が冒険者のスパイだった場合、この機会を逃さずに攻め込んでくるはずだ。すぐに逃亡できる準備は怠るな」

 

 会議はその後しばらく続いたが進展はなく、賭博部門の彼も罰せられることはなかった。

 

 

 

 

 ナザリック地下大墳墓のとある一室にて、参謀と命じられた三名が集まっていた。パンドラズ・アクターとデミウルゴスは、アルベドに促されてソファーに掛けた。

 

「アルベド殿、なぜ私達を集めたのですかな?」

「その通りです。ヤトノカミ様から授けて頂いた素材の、人体実験の途中だというのに」

 

 アルベドは紅茶を口にしてから本題に入った。

 

「私達はこのままでいいのかしら?」

「ほう、その心をお聞きしても?」

「至高の御方々であるお二人は本当に素晴らしい方々だと思わない? カルネ村を数日間、滞在しただけで犠牲者も無く支配下に置く。しかも、狂信的かつ盲目的な信仰を捧げる、理想的な信者へ変えて」

 

 頬を染め、アルベドは恍惚の目で見上げた。見上げた先に、ふわふわした妄想のアインズが浮かんでいた。

 

「更には、街で有能な薬師を村に愛で縛り、アインズ様は冒険者として名声を高め続けている。ヤトノカミ様は王都の未来を握る人たちの心に根を張っている。王都の未来は彼なくして成し得ないでしょう」

 

 アルベドは一呼吸置いた。パンドラだけ、ヤトを”彼”と形容したことに気付いたが、何も指摘しなかった。

 

「実を結ぶのは遠くない日でしょうね。いいえ、早すぎると言った方がいいのかしら?」

「おぉアルベド殿。私はわかった気がします! 聞いて頂けますか!」

 

 パンドラズ・アクターが震えながら申し出た。

 

「ええ、もちろん。聞かせて、パンドラ」

 

 アルベドとデミウルゴスは、パンドラズ・アクターではなく、パンドラと簡潔に呼んでいた。友好の意味もあったのだが、本名を呼ぶと芝居がかった台詞と動作で話が長くなる。

 

「ナザリックの名前で王都に根を生やし、セバス・チャン殿と共に善行を続けているヤトノカミ様。既に最高位の冒険者達に頼られる存在になっていると聞いています」

 

 伸ばされた右腕が隣に座るデミウルゴスに当たりそうになり、智将は無言で身を引いた。悪魔なのに同胞に優しいところもある。

 

「冒険者達を陣営に引き入れ、王都をナザリックの支配下に置こうとしている。ナザリックに抵抗しようとする勢力は、やがて英雄になるモモン様の立場と連携し、無駄な血を流すことなく秘密裏に王国を手に入れようとなさっているのでは?」

「それは私も考えましたが……御二方が支配するにしては、あまりに貧相な国ではないかな。犯罪組織が手広く根を張り、腐敗した貴族が勢力を強めている弱小国、壊滅させる手段は無数に思いつく。なぜ、わざわざそんな国を選ぶ必要があるのかな」

 

 デミウルゴスはメガネを正した。

 

「痩せこけた土地と平民、愚かな貴族に貧相な国王、貧弱な武力、程度の低い裏組織、どれ一つとっても、我々ナザリック、ひいては王であるアインズ様とヤトノカミ様が君臨する価値のない国ではないかな?」

「その通りよ、私も最近までそう思っていたの」

「ほう、最近まで、と。私達にお考えをお聞かせ願いますか、アルベド」

「是非に!」

「そう、確かに支配するには何の価値も無い哀れな国ね。放っておいても内側から瓦解するでしょう。けれど、そうではないのよ。価値が無い国でないと意味がないの」

「ほう……」

「む」

 

 二人は同じタイミングで相槌を打った。このまま放っておけば、アルベドの意図を把握するなど造作もない。アルベドは私見を出し切ってしまおうと話を続けた。

 

「ヤトノカミ様は裏組織の畑を手早く焼き払い、冒険者の上層部に深く根を張った。つまり、この先はあの御方が中心になって王都を浄化する。でも、こちらに入っている指示は、その八本指の勢力を明らかにせよというもの。彼らの信用を得るのであれば、冒険者の指示に従ってこそ効率がいい。それでは、秘密裏に私達に頼む理由はなに?」

 

 ヤトが聞けば脂汗を流していた。自分で調べるのが面倒だから丸投げしたとは言えない。ナザリック滞在時間が少なく、NPCと打ち解けていないヤトに、本音は口が裂けても言えない。デミウルゴスが声を出し、二人の視線を集めた。

 

「なるほど……つまり、アインズ様、ヤトノカミ様は八本指を支配下に置き、双方の衝突を故意に操作しようとしていると?」

「王都で行われる小競り合いは全てあの御方々の掌の上、と?」

 

 パンドラは帽子の鍔を掴んで少し下げた。帽子の下から覗く丸い()が、アルベドを真正面から眺めていた。

 

「えぇ、上手く立ち回れば人間達は善行を続けるナザリックに従いたくなるでしょう。仮にそこに猛反発するような愚かな貴族・王族がいたとしたら?」

「ヤトノカミ様は王都を離れていき、抑えつけられていた八本指は犯罪行為を激化させる。王都に住む人間には堪ったものではありませんねぇ」

 

 首を振りフーッと息を漏らすパンドラ。

 

「次の段階はクーデターの扇動・誘発となるわけだね」

「そうなるわね。安全圏にいる上層部はともかく、平民はクーデターを起こしてでも支配を望み始めるわ。己の命、自らの家族が可愛さ故に。それこそが、アインズ様が引いた絵図の通りであり、自ら冒険者として名声を高めている理由なのよ」

「なんと! アインズ様には他にもお考えがございましたか!」

 

 パンドラが声を弾ませた。NPCにとって創造主は親に等しく、想像を軽く超えるアインズ()の知性に両手放しで喜んでいた。

 

「アインズ様は他の国に対して、あの御方がいれば攻められないと思われるくらいの英雄になりつつある。王国の王や貴族が、善行を続ける慈愛に満ちた王の支配を私利私欲で跳ねのけたとなれば、国に嫌気がさして他の国に移ったとしても不思議じゃないと思わない?」

「王都のすぐ近くに、新たな新興国家が設立されれば、人民は自然とそちらへ流れていく……か」

 

 デミウルゴスは、支配者たちの叡智に畏怖し、感嘆し、尊敬の念に身を震わせた。それらはすべて幻だが、事実は忠誠に関係ない。実際の結果が、そうあるべきと出ていた。

 

「なんということだ。我らの王は、ナザリックの永遠の支配者はここまで、初めからここまで考えていたというのですか」

「素晴らしい! 王国からお二人が去るだけで、国内のクーデターと国外との戦争を誘発させ、国家情勢を意のままに操ることができる! 緩和された国の治安を知ってしまった人間達が、一気に失意のどん底へ落とされてしまうのですね」

 

 アインズが聞いたら精神の沈静化を繰り返し、胃袋もキリキリと幻の痛みで悲鳴を上げていた。そんな気がするだけだが、アインズにとって胃痛は由々しき事態だ。

 

「すぐに懐柔できればよし、できなくても遅かれ早かれ彼らはナザリックに従うしかない」

「荒れ果てた国はナザリックに消耗・犠牲が一切なく、秘密裏に支配が進んでいく。荒廃した国が、私達の支配で平和に満たされていく様は、近隣諸国に多大な影響を与えるでしょうね」

「その通りだ。結果がそうであれば、最初は酷ければ酷いほどいい。後の統治による治世がどれほど良きものか、いっそう際立つからね」

「おお、御許しください我が創造主よ! その深淵なる御心を察する事が出来ない愚かな造物を! アインズ様に作られたデスナイト、いや、湧き出るスケルトンにも劣る私の心に重罰を!」

 

 パンドラは立ち上がって広い場所へ移動し、跪いて両手を天にかざした。託宣を受けた預言者のようだ。アルベドとデミウルゴスは目を見合わせ、ため息を吐いて首を振った。

 

「落ち着き給え、パンドラ。それを言うなら私も同じだ。武力では至高の御方々は疎か、守護者級でも私はかなり劣る」

 

 デミウルゴスは言葉を切った。

 

「知力で御方へ近づくようにあれと創造された私が、まさかここまで後手に回るとは。最早、あの御二方、そして創造主であるウルベルト・アレイン・オードル様に顔向けができない」

 

 言い切ってから歯を食いしばった。忠誠という面でいうならば、彼がもっとも強く、それが彼の苦痛を明確にしていた。

 

「二人とも落ち着きなさい。私達が成すべきは嘆くことではない。ナザリックの栄光を不変のものにすることよ」

 

 アルベドの声は穏やかに澄んだままだった。

 

 知力において、三人に大差はない。見ている方角に若干の差があるだけだ。その中でアルベドだけが、アインズ自らの手でアインズを愛するように作り替えられている。女としての自負が他の二人より秀でていた。その自信は余程のことが無いと揺るがない。

 

「……すまないね、アルベド。取り乱したようだ」

「私も今は何も言いません。話を続けていただけますか」

「そうね……これで現状を理解したでしょう。我々は至高の御方々の足元にも及ばない。だからこそ、私達は自分たちの力と意志を持って、大それたことをしなければならない。たとえ不敬と思われようと、私達がナザリックで何もせずにいることこそ、参謀であれと仰ったアインズ様への重大な不敬。何もせずに苦しむより、失敗して罰を受けるべきよ」

 

 二人はアルベドの話を黙って聞いていた。

 

「アインズ様の勅命により、ニグレド姉さんがとある部隊を監視しているの。彼らはスレイン法国最強の特殊部隊、漆黒聖典。彼らの中にワールドアイテム所持者と思われる者が居て私達やヤトノカミ様が不覚を取る可能性があると」

「下等な人間共に我々が不覚を?」

「アインズ様も所持なされているワールドアイテムですか?」

 

 デミウルゴスとパンドラは違う所に反応をする。

 

「彼らを無効化する事を最終目的に掲げましょう」

「全勢力を注いで叩き潰せば問題ないのでは?」

 

 デミウルゴスは知らない敵対者に怒り心頭だった。

 

「いいえ、アインズ様が危険視しているアイテムの効果は不明よ。それに、下手な行動をとってナザリックが人類の敵と見做されたら、御方々の策、全て水泡に帰すわ」

「なるほど、アルベド殿は既に次の一手を考えていらっしゃるようですな」

 

 芝居がかった動作のないパンドラの声は静かで暗く、参謀に相応しい態度だった。常にそうであればいいと、デミウルゴスとアルベドは同じことを考えた。

 

「情報収集は姉さんに一任し、守護者各員は早急に強固で柔軟な連携を取れるようにする必要がある」

「それは一理ありますね」

 

「守護者達を集めて会議を行いましょう。手始めに、近くの森林内に住む蜥蜴人(リザードマン)の集落を陥落させてはどうかしら? アインズ様が統治をしたカルネ村と同様な支配をもって」

 

 彼らは敬愛する支配者を誤解していた。

 

 彼らの想定より知性が低く、彼らが想定できない遥か彼方の結果を打ち出す者こそがアインズ・ウール・ゴウンであると、この時はまだ知る由もなかった。

 

 

 

 





パンドラはこの時点でアルベドと共にヤトに殺し合いを挑まなくなりました。

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