いや、お気に入りもUAも延びがやばくてですね・・・もうちょっとちゃんとした前書きにしようと思った結果がこれですよ。馴れないんでいつものに戻しますねw
ん!ん!!
お気に入り500&UA30000超えありがとうございます!
しかもですよ!日間ランキング3位になってました!!(な、なんでだってぇ!)
投稿始めて二週間も経っていない新参ものですがこれからもよろしくお願いします!
今回から過去編にはいるわけですが、9話はプロローグ的なものです。過去の折本が置かれている状況に注目してください!
九話「手紙」
川岸中学校。
千葉市にある普通の公立中学校。
わたし折本かおりは今年で中学3年。
3年間、部活に入ることもなかったがノリで生徒会に去年から入っている。生徒会といっても書記だからほとんど仕事はないんだけどね。
「ん?…。」
登校して下駄箱で上履きに履き替えようとすると、中に手紙が入っているのが見えた。
三年生になってからもう何回目だろうか。生徒会入ってからか私の名前を知っている人が増えたのが影響してるのかな?
はぁ・・・もう、めんどくさいなぁ。
わたしはどうやら結構モテるらしい。
容姿は気にしてはいるがそこまで自身はない。わたしより可愛い子はたくさんいると思う。
成績は生徒会に入っている身なので一応そこそこの成績ではある。
けど、わたしはそれだけの女であり特別男の子と話したりしないし遊んだりもしない。
なんでモテるのか本当に分からない。
「あー!かおりまた手紙貰ってる!ずーるーいー。」
「あ、つみちゃんおは~。いやぁ…本当に代わってほしいよ。最初のうちは嬉しかったんだけどね…。」
この子は同級生の沢下 筒美。通称つみちゃん。
わたしと一年の時席がとなりで、そこから三年生になるまでずっと仲良くさせてもらっている。もちろん三年間クラスも一緒!親友っていうのかな。
けど、中身はいつも彼氏がほしいほしい言ってる残念な子。見た目は可愛いんだけどなぁ…
「なんでかおりばっかりモテんのかな~私だって結構悪くないと思うんだけどな~」
「じゃ、わたしの代わりに行く?」
手紙をつみちゃんの目の前に差し出ししてみる。
「いや、私が行ってどうするのよ。」
「だよねw」
手紙をカバンに入れる。読むのは教室に着いてからにしよう。
着くまでの間「なんで私はモテないんだ!」「いや、たぶんそこがモテない理由だと思う。」「え、どこ!?」そんな他愛のない日常の会話をしながら教室に向かった。
がんばれつみちゃん・・・わたし応援してるから!!きっといい人が現れてくれるよ…きっと…たぶん。
クラスの前まで来ると賑やかな声がする。
中学三年になってはいるがまだ五月上旬。受験モードに入っている人は少なくクラスはまだ二年生のころとあまり変わらない。
「おはよ~」
「おはよう折本。」「かおりちゃんおはよー。」「おはよ~。」
席に着くまでいろんな人に挨拶をする。もちろん、みんな返事を返してくれる。
挨拶に他意はなく、無言で素通りするのがわたしは嫌なだけ。
ギスギスしてるのは面白くないしね。
「で、かおり手紙にはなんて書いてあったの?」
つみちゃんは私の前の席で、後ろを向いて話しかけてくる。
「ちょっと待ってねぇ~。えーと・・・『放課後、3年2組に来てほしい。折本さんに大事な話がある』だってさ。」
もう慣れたようにつみちゃんは苦笑いをする。私もつられて苦笑い。だって同じような手紙をこの2か月で何回見たことか…。
「うわ、またベタな誘いだね~それで誰から?」
わたしは手紙の裏表を確認する…がやっぱり相手の名前は載っていなかった。
「毎回恒例で書いてないでーす。」
「だよね~。心当たりはあるの?」
「いや~毎回の事ながらさっぱり!あはは~」
そもそも男子生徒と絡みのないわたしにこ心当たりなどあるはずがない。
「はぁ・・・かおりは八方美人すぎるんだよ。誰にでも優しくしすぎ。」
むっとした表情になったと思ったら、ビシッと人差し指でわたしを指出すつみちゃん。あざとい・・・。
「そんなことないと思うんだけどな・・・。」
実際そんなことはないと本当に思う。すれ違う人に挨拶をしたりするくらいしか、わたしはしてないと思う。
八方美人なんて窮屈な生き方なんてしてやるもんか。
キンコンカーンコーン
予鈴のチャイムがなったので一時間目の授業の準備をする。確か国語だったよね…教科書、教科書・・・ない。
・・・ま、まさか忘れた!?あちゃー…久々に忘れ物したなぁ。
しょうがない他のクラスの生徒会の友達に借りに…って時間もないか。
あと数分でチャイムが鳴ってしまう。
仕方ない。隣の人から借りるとしますか。
左隣の・・・確か名前は…比企谷だっけ?
「ごめん比企谷!教科書一緒に見せて!」
「…いいぞ。」
そう言うとこちら側に教科書を開いて見せてくれた。
えーと…それだとこっちから見えないんですけど…。
あ、私が机をくっ付ければばいいのか。
「ありがとう!」
お礼を言い終えると、わたしは自分の机を比企谷の机とくっ付ける。
ガタッと机と椅子をわたしが動かすと同時に比企谷が私から離れるように椅子を動かした。
・・・何よ、離れなくたっていいじゃない。
キンコンカーンコーン
チャイムと同時に先生が入ってくる。
教科書を忘れた生徒に対しての恒例、「何お前ら仲いいな!」と先生に囃し立てられた。正直に教科書を忘れた事を告げると「なんだ、つまらないな~」と先生が反応し、私が「つまらなくて結構です!」と答える。
そんなテンプレな会話にクラスは笑った。
隣の彼を除いては。
授業中、彼は一切こちらを見ることはなく窓の外を眺めていた。
女子の体操着姿でも見てるの?・・・ってそれはないか。彼はいつも真面目に授業を受けている。
こちらを見ないのは…わたしが嫌いだから?・・・ちょっと傷つくな~。
悪いことした覚えもないのに一方的に嫌われてしまっていると思うと腑に落ちない。
対抗して私も授業中いっさい声をかけなかった。
私が嫌いならそれはそれでいいんだけど、比企谷・・・ちゃんと授業受けなさいよ。
結局最後まで比企谷がこっちを向くことも、正面の黒板を向くこともなかった。
授業が終わり先生出て行くのを見て、わたしは机を離すと、やっと正面を向いた彼は首を抱えて震えていた。
「ぐぉぉ」と唸っている。
そりゃ一時間も外を見続ければそうなるよ…。
「ぷっw」
「…」
笑ったわたしに気づいてこっちを睨む比企谷。
その姿は滑稽で、面白かった。
放課後になり、呼びだされた3年2組に向かう。
やだな・・・告白するならもうちょっと段階を踏むとかそういうのがあるでしょ。いきなり告白ってのもなんだかいただけない。
教室のドアを開けると一人の男子生徒がいた。
夕焼けのせいで顔がよく見えない。
「わたしを呼び出したのはあなた?」
一応笑顔で話しかけてみる。
「・・・折本さんのことが好きです!俺と付き合って下さい!」
うわ、いきなりの告白。ないわ…
でも緊張しているのかと相手のことを考慮して、笑顔を保つ。
「とりあえず名前を教えてくれないかな?」
「す、すいません。3年2組の石館 畔 です。」
「石館君か…ごめん、わたしと話したことあったっけ?」
「はい!その・・・一回だけですけど!折本さんに廊下で声をかけてもらったことがあります!ハンカチを拾っていただいて・・・それで一目惚れしました。」
「なるほどね~」
・・・うーん。まったく覚えてない。ハンカチを拾った?そんなことあったっけ?
まぁ、あったとしてもそれだけで、わたしに惚れたっていうのか…。
わたしに告白してくる男子はだいたいが一目惚れを理由に告白してくる。
今回も例外ではなさそう。どうして、そんな理由で人を好きって思うんだろう・・・。
ハンカチを拾ってあげたらその人の事を好きになってしまうのだろうか。
「ごめん。石館君とは付き合えない。」
いつも通り断る。
「そう、ですか・・・理由を教えていただいてもいいですか?」
「理由か…石館君のことをあまり知らないからかな。わたしはやっぱ付き合うまでの段階ってあると思うんだ。だから一目惚れとかそういう理由で付き合うことはできないな。」
「…。」
「ごめんね。」
石館君は無言で私の前から去っていった。
はぁ…こんなことならつみちゃんと帰ればよかったな~。
違うことを考えて、笑顔を作ろうとしているがうまく作れない。
やはり本心では石館君…過去にフった人たちに対して申し訳ない気持ちでいっぱいになっている。
「はぁ・・・。」
誰もいない教室の真ん中の机に座りため息をこぼす。
「こんなわたしのどこがいいんだろうね…。」
ふと、一時間目の事を思い出して外を見てみる。
「なんもないじゃん。」
見えるのはいつもと変わりない校庭だった。
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「…許せない。」
誰かがそう呟いた。
いかがでしたか?
現代の折本とはまったく違う折本が見れたんではないでしょうか!
ってかこいつ誰!?って感じですよねw
今回はご指摘本当にお待ちしております。ストーリー的な部分は固まっているのですが折本の描写に迷ってます。アドバイスお願いします!また疑問点がある方はお知らせください!物語の進行にかかわらない程度に応えていきたいと思ってます。
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@u_nya_7225 「卯猫」
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