やはり折本かおりは選択肢を間違えない   作:卯猫

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はい七話でございます!


最近タイトルが思いつきません…なんで漢字二字縛りにしてしまったんだ俺…

そして残念なことに評価バーのランクが下がってしまいました。不甲斐ないです!
また赤色目指してがんばていこうと思ってます!

今回!がはまちゃん登場です!そろそろ誕生日ですね。
誕生日には投稿できないと思うのでここで言わせてもらいます
「誕生日おめでとう!」

では七話「解法」どうぞ!


七話「解法」

「でもね。私は比企谷には何もできないとは言ってないよ。」

「なんだよ楽はできないのか…。」

 

「人に頼んどいて、楽できるわけないでしょw」

「じゃ、俺は何をすればいいんだ?」

「とりあえず、今すぐ由比ヶ浜ちゃんに電話してくれるかな?」

「今かよ。いきなり難題だな…。」

「電話するくらいなんでもないでしょ!ほら、はやく!」

 テーブルの上に置いてある比企谷のスマホを手に取り彼の隣に座る。

 おお…比企谷のにおいがする。

 

「わかったから、近い!近いから少し離れて!」

 

 うっさい!こっちはにおいを嗅ぐのに・・・・近づかないと会話が聞こえないでしょうが!

 好きな人が他の女とどこまでの関係なのかは知りたいって思うのが普通でしょ。

 

 比企谷の頼みはガン無視して電話するように催促する。

 諦めたようにスマホの電話帳から☆★結衣★☆の名前をタップする。

 え…なにその名前。比企谷友達のことそんな名前で登録してるの?

 

 数回のコールのあと由比ヶ浜ちゃんが電話に出た。

 

『もしもし!ヒッキー?』

 

 電話の声から分かる。予想通りの子だ。

 

「お、おう俺だ。今大丈夫か?」

『うん!大丈夫だよ。何か用事?』

「いや、俺が用事があるわけじゃ「どーも、あなたが由比ヶ浜ちゃん?」お、おい。」

『その声…ヒッキーどうしてその子と一緒にいるの?』

 

 はい!恋する乙女&私のライバルとして確定!くっそ…心の中ではライバルでないことを祈ってたのに!

 

「いや、ちょっと訳ありでな…」

『ふーん…で、私に用事があるのはその子?』

 

 おお!思ったより察しがいい。

 

 比企谷越しに会話するのがじれったくなって比企谷からスマホを奪いとる。

 私に触れることをためらってか、比企谷はスマホを取り戻すことを諦めた。

 

 席を離れ比企谷に聞こえないくらいの距離をとる。

 

「そうだよー。もしもし、由比ヶ浜ちゃん?私は折本かおり。察しがいい由比ヶ浜ちゃんならなんで私が比企谷と一緒にいるか分かるよね。」

『うん…なんとなくはね。』

「そっか、さすがだね。でも今回はそっちの話じゃないの。一色さんについて相談があってね。」

『え…なんで折本さんがいろはちゃんの相談を知ってるの?』

「そりゃ比企谷に『相談』されたからね~」

『…そっか、ヒッキーは折本さんに頼ることにしたんだね。』

 

 彼女も比企谷の理解者ってことか。比企谷が人に相談することの重要性が分かっている。

 

「そう、比企谷は私を頼ってくれた。でも不甲斐ないことに部外者の私は解決することができないんだ~。」

『…。』

「由比ヶ浜ちゃん、この問題を比企谷が解決するのは無理なの。どう頑張っても比企谷が犠牲になる解決方法しかない。だから私はね由比ヶ浜ちゃんに解決してほしいと思ってるの。」

『私…が?』

「うん。だからさ、明日私と会えないかな?特に用事がないなら付き合ってほしいな。」

『うん…いいよ。』

「ありがとう!じゃ駅前の喫茶店5時集合でよろしく~」

 

 こっちから電話を切る。

 よし、第一段階はクリア。由比ヶ浜ちゃんのほうはなんとかなりそう。

 

 おとなしくシナモンラテを飲んでいる比企谷のとこまで戻ると、

 

「ありがと比企谷。」

 

 ポイッと比企谷にスマホを投げ返す。

 

「うわっと…あぶね!文明の利器を粗末にするんじゃねぇ。ウェブ小説が読めなくなるだろうが!?」

「気にするのそこ!?」

 

 ・・・比企谷は由比ヶ浜ちゃんとの会話について何も聞いてこない。

 

「何も聞かないの?…由比ヶ浜ちゃんと何を話してたか。」

「気にならないと言われれば嘘になる。でも俺は折本に任せるっちまったしな。話せる時になったら話してくれればいいさ。」

「…うん。」

 

 やっばぁ…かっこいいとか思っちゃったよ!

 いつも通りかっこつけているだけなんだけど、なんか今のはぐっときちゃった!

 

「どうした?折本?」

「え、あ、ううん!なんでもないよ!あははは。」

「?それならいいんだけど。」

 

 スマホを見ると8時を回っていた。

 結構遅くまで話していたんだな。

 

「結構遅くなっちゃったね。そろそろ帰ろっか。」

「そうだな。」

 

 お互い荷物を持ち帰る身支度を整える。

 その時、さりげなく伝票をとる比企谷。こういうちょっとした気遣いが比企谷のいいところだと思う。

 

「男らしいとこあるじゃん!」

「お、おう。これくらいは…な。」

 

 惚れられてうれしいのか顔を赤くしてそっぽを向いてしまう。

 かわいい…。

 

 私は比企谷が会計をしている間ずっとその背中を見ていた。

 今日一日のことを彼の背中を見ながら振りk…

 

 おっといけない、振り返るのは少し早い。私にはまだしなくてはいけないことがある。

 

 店を出ると、さっきでた時よりも冷たい風が吹いてきた。

 でも、心地よい風。少し熱を帯びた頬を冷やすにはちょうどよい。

 

「それじゃ、折本これから…その…よろしく頼む。」

「うん!よろしく~。でも比企谷、私と連絡はどうとるのかな?」

「あ、忘れてた。ほい、登録してくれ。」

 

 そういうとスマホを手渡してきた。

 

「え、私、中見てもいいの?」

「見られて困るもんもないしな。はやく登録してくれ。」

 

 これはチャンス。比企谷の友好関係を知る機会・・・・ってすくな!?

 電話帳の中は10人にも満たない。電話帳の5割家族ってさすがに同情するよ。

 

 私は比企谷のプロフともう一人のプロフをメールに張り付けて送信する。

 私のスマホで送れたことを確認すると比企谷宛に私のプロフを張り付けて送信した。

 

「ほい!かんりょ~ありがと。私のプロフ送っておいたから登録してね。」

「おう。」

「じゃ、私こっちだからまた今度ね~」

「ああ。またな。」

 

 少し離れたとこえろで振り返る。

 

「あとさ!私まだ諦めてないから!」

 

 一瞬彼の背中がびくっとなったが振り返ることはなくそのまま歩いていく。

 振り返るくらいしてくれてもいいのにな~残念。

 

 伝えたいことは伝えられたからまぁいっか!

 

 比企谷に振り向いてもらうには道はまだまだ長そうだ。

 

「よし、もう一仕事しますか!」

 

 さきほど手に入れたもう一人の番号に電話を掛けた。

 




いかがでいたか?
折本さんかなり策士に育ってきましたね。最後の電話の相手はいったい誰なんでしょうか。
え、比企谷の登録してる電話番号なんて限られているって?
頼みますからネタバレはご勘弁を!

感想・評価お待ちしております。
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本当に助かっております。

ではまた次回お逢いしましょう!

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