やはり折本かおりは選択肢を間違えない   作:卯猫

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やばいっす!ついに日間ランキングのほうにも載ってしまいました!
めっちゃうれしいです!
友達にはうぬぼれるな!と言われましたけどうぬぼれて六話を書いてしまいましたw

そして謝らないといけないことが…このあと七話も連投させていただきます。当初予定してた六話が長くなってしまい二話分にわけることにしました。ご了承のほどお願いします。なので六話が区切りの悪い締め方になってしまいました。

今回ついにちょっとだけ物語は動きます。
ここらへんから折本の心情に注目してください!結構伏線じみたセリフがでてきます!

では、六話「相談」どうぞ!


六話「相談」

「ごちそうさまでした~」

 

あっという間に完食…。

開いた口が塞がらない私と比企谷。

 

「と、戸塚?お前そんな食うの早かったっけ?」

「運動後だからね~お腹減ってたみたい。」

「そ、そうか。」

 

お腹減るだけであんなに早く食べれるなら早食い選手権に出るべきだと思うよ…。

 

「お腹いっぱいになったことだし、僕はそろそろ帰ろっかな。」

「え、ちょ、待ってくれ戸塚!俺を一人にしないでくれ!」

「駄目だよ八幡。それと折本さんがいるから一人じゃないよ。じゃ、あとは折本さんよろしくね。」

 

良い笑顔だ。

さすが比企谷の扱いには慣れてる。

これで比企谷は帰る事ができなくなり、私と話す選択肢しか残ってないわけだ。

 

「またね戸塚君~。」

「うん、またね折本さん。」

 

ありがとう戸塚君。

私、がんばるよ。

 

レジのほうでお会計する戸塚君と店員さんの声がする。

 

店から戸塚君が出たタイミングで比企谷に声をかける。

 

「そろそろ本題に入ろっか。」

 

突然の戸塚君襲来で話が逸れてしまったが相談を聞くまでは私は帰れない。

 

「あぁ…でもな、やっぱり…。」

「私ね。戸塚君のアドレスもらっ「すいません。すぐ話します。」った、え、あ、わかったならいいんだけど…」

 

戸塚パワー恐るべし。なんか比企谷を扱える呪文を覚えた気分になる。ってかそこまで戸塚君のこと好きなのかこの男…。

 

「それじゃまず、俺の部活について話すか。」

 

やれやれとした雰囲気で話しはじめる比企谷。いや、その雰囲気になるの普通私だから。なんであんたがダルそうにしてるのよ。

 

そこから10分間くらい比企谷の相談が始まった。

まず前提として比企谷は奉仕部に所属しており、部員は比企谷を含めて3名。

 

雪ノ下雪乃:部長、クールで才色兼備、学園一の美少女。さっきいた女の子二人組の髪の長い方。

 

由比ヶ浜結衣;こちらも美少女。クラスで上位カーストに位置し男女ともに人気が高い。二人組の髪が短い方。

 

そこに比企谷を含めて奉仕部は活動してる。最初は「奉仕」という単語に笑ってしまったが内容は人助け、困っている人を助けるための何でも屋みたいなものらしい。

そして今回来た依頼が厄介だという。

 

内容は

『総武高校では生徒会選挙が行われるらしい。その選挙で一色いろはという一年生の女の子が比企谷の奉仕部に相談に来た。要件は「クラスで囃し立てられて立候補してしまった。だから生徒会選挙で受かりたいくない。でも生徒会長に立候補しているのは一人だけ。だから信任投票で落ちてしまったら自分の威厳にかかわる。だからどうにかしてほしい。」そういう相談が部活にきたらしい。その解決策で部活の三人で揉めていてどうしたらいいか分からなくなっていると。』

 

はは~ん。なるほど。なんとなく読めてきた。

 

「で、比企谷はどんな解決策を提案したの?」

「…応援演説者を出して、そいつがしくって落選してそいつのせいにする。」

 

やっぱりね。

 

「お~いい案だね。で、その悪役は誰がやる予定だったのかな~?」

「いや、それは見つけ次第「ん~?」あ、はい。俺がやる予定でした。」

「はぁ・・・だよね。比企谷ならそうすると思った。」

 

そりゃ、喧嘩になるわけだ。話を聞いている限りだと奉仕部の女子二人が比企谷のことを好きなのは明確。でなきゃ、この問題だって喧嘩にならない。

 

「その時の他の二人の様子を教えて。」

 

比企谷は気づいてないだろうけど、一番の問題は「依頼の解決」ではなく「部の回復」だろう。ならば、二人の行動を把握しておく必要がある。

 

「雪ノ下は全面的に否定してきたな。「あなたのやり方を認めるわけにはいかない」ってな。由比ヶ浜のほうは対立的な俺たちを交互に見て動揺してたな。」

「なるほどね~。」

 

つまり、雪ノ下さんが比企谷に対して敵対心に近い感情を持ってるってことかな。

 

「で、それがなんか関係あるのか?問題解決につながるとは思えないんだけど。」

「うん、まぁ参考程度にね。」

 

うわ・・・さすがに引くわ。ホントに「何言ってるかわからない。」っていう顔してる。

 

これは…私のせい…かな。

 

「とにかく!手っ取り早くこの依頼を解決させよう!」

「手っ取り早くねぇ…俺が考えて思いつかなかったんだぞ?そんな簡単には」

「あ、解決策ならもう思いついたから大丈夫~。」

「え、ちょ、マジかよ。教えてくれ。」

 

確かに私は解決策を思いついたよ。でもこれを比企谷に話したら意味がない。

 

「ダメ。比企谷には教えられない。」

「おい、相談者に教えないってどういうことだ。」

「この問題は由比ヶ浜ちゃんに解決してもらう。そして、これは由比ヶ浜ちゃんにしかできない方法。」

「…。」

 

黙ってしまう比企谷。由比ヶ浜ちゃんという言葉を聞いて少し悲しそうになる。わかるよ彼女を巻き込みたくないんだね。

 

「ごめんね比企谷。比企谷には解決できないの。比企谷には葉山君の言葉を借りると「自己犠牲」でしか解決できない。比企谷のことだから、それはわかっているよね?」

「そんなつもりはねぇけど…まぁ雪ノ下達が納得してもらえるような解決策は俺には思いつかない。」

「なら、ここは由比ヶ浜ちゃんと私に任せてもらえるかな?」

 

少し比企谷は考えたあと、頷いてくれた。

 

「…正直意外だったよ。」

「ん?何が?」

「いや…ここまで折本が考えてくれるとはな…」

「あははーだよね。私もこんな真剣に自分以外のこと考えたの初めてだよ。これも恋の力かな!」

 

私はなんて恥ずかしいことを言ってるのだろうか。今日何回目か分からない羞恥心に襲われる。

 

「あ、おま、何言って」

「あははははw照れてるw」

「…うっせ。馴れてないんだよ。」

 

ああーいいなぁこういうの。

もし付き合うことができたら、こんな会話がいつでもできるんだろうか。

 




折本が奉仕部踏み込んできましたね・・・みなさんこの後の展開は読めていますか?

すぐに七話を読んでいただければ幸いです。
あ、時間がない人は後日に読んでください!

感想・評価お待ちしております!
あなたの一票がこのSSを支えてます。…なんか選挙みたいですねw

誤字報告いつもありがとうございます!!なんで自分で気づかないのか不思議です。
今回もよろしくお願いします。

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