艦これ-世界を超えて見えるものは-   作:BLACKRX

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本格的なMS戦は次回です。

今回は戦闘に入る前の下りです。


新型MS強奪! 1

あの発表から翌日、俺は手にメガホンを持ち今から来る集団への嫌悪感を出していたが、それを押し殺して港に立っていた(因みに港にいるのは俺、電、大鳳の三人だ)。

 

「えー、ティターンズの皆さん…お待ちしておりました、私はこの鎮守府の司令官をやっております、アムロ・レイ少佐であります」

 

俺はティターンズの船が接岸し、中から人が何人か出てきたそして、その中から一人の国連軍の軍人が話し掛けてきた。

 

「貴様がここの提督か、私はティターンズのジャマイカン・ダニンガン中佐だ…よろしく、少佐」

 

「よろしくお願いします、中佐…ここでは私の言うことを守って行動して下さい、じゃないとここに所属している艦娘達に殺されてしまいますから」

 

俺は彼にそう伝えると、ジャマイカン中佐はふんっと鼻で笑うとこう言った。

 

「その心配はない、何故ならこちらには諸君らと違って優秀なMSパイロットがいるからな」

 

「はは、そうですか…」

 

それを聞いた俺(電と大鳳も同じことを考えていたらしい…)はこんなことを考えていた、優秀と言っても俺やウィゼル大尉、エニアクル大尉よりは下だろうと…

 

「ではご案内します、あとここの艦娘達はみんな敵対心が強いので」

 

と俺はその気持ちを押さえ込みながらも案内し始めようと思ったその時だった。

 

「……?」

 

一組の男女かティターンズの輸送船の中に入るのを見たのは…

 

「どうした?少佐、案内を頼む」

 

「はい、分かりました…行くぞ、電、大鳳」

 

「はい、司令官」

 

「分かりました、司令官」

 

スタスタスタスタ…

 

俺は気のせいだと思い、そのままジャマイカン中佐達一行を案内し始めたのだった。

 

ーーーー☆

ギィ…ガコン‼︎

 

「カミーユ、ここの倉庫っぽい」

 

「そうか、ありがとう…夕立!」

 

ここはティターンズの輸送船の中…そこで俺、カミーユ・ビダンはティターンズの最新兵器であるガンダムMk-2を強奪しに、ここの鎮守府に所属している夕立と共に来ていた。

 

「カミーユ…本当にいいっぽい?」

 

「ああ、覚悟は出来ている…その為に来たんだ」

 

夕立は心配してくれた言葉に俺はそう返してデバイスを取り出した。

 

「今、僕らがいるのはここだから…あっちだ」

 

「ぽい!」

 

スタスタ…

 

俺は夕立と一緒に輸送船の中を走る、手筈通りに行けばこのまま強奪出来る筈だと俺はこの時確信して廊下を歩き出したのだった。

 

ーーーー☆

 

カタカタカタカタカタ…

 

「うーん…ここの所がイマイチだな、よし!ここはこうして…」

 

「ウラキ少尉、何をしているだい?」

 

「うん?ああこれは、MSのCPUパーツだよ!これを付ければ少しだけMSの性能が上がるんだ」

 

「へぇ、そうなんだ」

 

ここはある森の中で僕、時雨はウラキ少尉と一緒にいた…その中でウラキ少尉が何かしていたので気になった僕はそう尋ねると彼は目を輝かせてそう答えた。

 

「……」

 

それを見た僕は少しカッコいいと思ってしまった、何故ならこんなにも目を輝かせて話す人を見たことが無いからだ。

 

「……ねぇ、ウラキ少尉僕に色々教えてよ」

 

だから、僕は気になった彼のことが彼の趣味のことが…

 

「うん、いいよ」

 

彼はそれを心良く承諾したあとにポンと手を叩いて何かを何かを思い出したかのようにこう言った。

 

「そうだ、ガンダムを見に行こうよ…ちょうどこっちの工廠に移っているってキースから聞いたんだ」

 

「うん」

 

僕はそれをうなづいて答えた後、僕たちは誰にもバレないルートを通って工廠へと向かったのだった。

 

ーーーー☆

 

「これが最新鋭機のインパルス…」

 

「ああ、これがお前の乗る機体とは…びっくりだぜ…」

 

ここはある工廠の一画、そこには一機のMSが鎮座していた、そのMSの名はインパルス…Xセカンドシリーズの最新鋭機の一機でありX-105・ストライクの後継機だ、後継機とあってかなり高性能でストライクにもあった換装機能が付いていて、その性能もまた上がっており換装パーツもまたストライクを上回っている。

 

「……」

 

それを見た俺、シン・アスカは、少し複雑な気分になっていた、何故なら、数年前にストライクのパイロットだった人に俺は助けられたからだ…

 

「俺も誰かを救えるぐらいに強くなってやる…もう二度と失うもんか」

 

俺はそう呟いた、誰にも聞こえない声で己の決意を…その直後だった。

 

ドォォォン‼︎

 

「「⁉︎」」

 

ウィーン!ウィーン!

 

突然、謎の爆発が部屋中に響きわたると同時に警報が鳴り響いた、しかもこの警報は…

 

「キース!敵襲だ!」

 

「ああ!分かってるよ!」

 

俺たちはすぐさまモビルスーツに乗り込んだ、俺はインパルスにキースは敵から鹵獲したザクに乗り込んだ。

 

「シン⁉︎どうしてインパルスに?」

 

「敵の狙いは新型機だ!それぐらい察しろよ!キース!」

 

キースは俺がインパルスに乗り込んだことを不審に思ったのか聞いてきたので俺はそう答えると同時に、インパルスの付属装備であるVR装甲(ヴァリアブルフェイズシフト装甲)を展開し、ソードシルエットを換装する…何故ソードシルエットなのかと言えば鎮守府内で戦うことを想定すればブラストシルエットの火力は高すぎるし、フォースシルエットだと市街戦に向かない、それが理由だ。

 

「シン・アスカ!インパルス!行きます!」

 

「キース!ザク!出るぞ!」

 

俺とキースは格納庫から出るとティターンズ所属のMSが強奪された新型機と交戦していた。

 

「ガイア、アビス、カオスか…というかバレていたのか?急ぐぞ!キース!」

 

「わ、分かった!」

 

俺とキースはバーニアを吹かして全速力でそこに向かった。

 

ーーーー☆

「カミーユ!ここっぽい!」

 

「よし!開けるぞ!」

 

プシュュュ…

 

少し前、俺と夕立はティターンズの輸送船の中に入りあるエリアに来ていた。

 

「これがガンダムMk-2…」

 

「カッコいいぽい‼︎」

 

俺たちはガンダムMk-2を見つけていた、そのエリアの中には3機のMk-2があり全て黒に塗り潰されていた。

 

「……よし」

 

俺はそのままMk-2を親父のパソコンにあったマスターコードで開けてその中に入った。

 

「貴様ら!ここで何をしている‼︎」

 

「‼︎、カミーユ!」

 

「分かってるよ!」

 

ビュイン!

 

その直後にティターンズ所属の兵士が中に入って来たので俺は直ぐ様Mk-2を起動した。

 

バキバキ…バキバキバキバキ!

 

「ひっ⁉︎うわぁぁ!」

 

ポチ!

 

ジリリリリリリリリリ‼︎

 

それを見たティターンズ兵は近くにあった非常用のボタンを押した、だが明らかに手遅れだと言うのに…

 

「夕立!捕まれ!」

 

「ぽい!」

 

俺は夕立に手を差し伸ばすと、彼女はそれを掴んでそのまま装備してあったハイパーバズーカを輸送船の壁に向けて…

 

バァァン!ドォォォン!

 

「よし!逃げるぞ」

 

ブシュュュュ!

 

弾を撃つと同時に輸送船から脱出した、だが…

 

バシュュュュン!

 

「ぽい⁉︎」

 

「‼︎、ビームライフル⁉︎」

 

こちらの牽制狙いのビームがこちらに向かって来た、俺は直ぐに停止して上を見上げるとそこには一機のMSの姿があり、その姿に見覚えがあった。

 

「ガンダムAGE…」

 

そのMSの名前はガンダムAGE…今から十数年前、RX-78-2・ガンダムと共に世界を半分まで取り戻した英雄で今は国連軍元帥、フリット・アスノが乗っていた機体だ。

 

「そこの機体!大人しく投降しろ!投降すれば命までは取らない!」

 

だが、機体のパイロットは別人だが…明らかに実戦慣れをしているような雰囲気が出ていた。

 

「誰が捕まるものかよ!」

 

「そうっぽい‼︎」

 

だが、俺と夕立はその言葉に反目してお互いに武装を構える、夕立は隠し持っていた換装を展開し俺はハイパーバズーカを構える。

 

「……そうか、吹雪!あいつらを捕らえるぞ!」

 

「分かりました!アセムさん!」

 

それを見た彼は隣にいた艦娘の名を呼び、ビームライフルを構えた、そして…

 

バン!ビシュュン!バン!ビシュュン!

 

お互いに戦闘を開始したのだった。

 

to be continue…




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