艦これ-世界を超えて見えるものは-   作:BLACKRX

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少し、吹雪をヤンデレにしすぎたかな?


日常編 2

「時雨さんは僕たちのことを恨んでいないんですか?ここの以前の提督さん達は酷かったって聞きますけど」

 

僕、コウ・ウラキは時雨さんにそう質問すると彼女はこう答えた。

 

「いや、あの時はみんなに便乗してやったけどそこまで憎んでいる訳じゃ無いんだ…僕はここに来る前は他所の鎮守府にいたからね」

 

「そうなんですか?」

 

それを聞いた僕は少し驚いていた、何故なら彼女はずっと前からここに所属していると思ったからだ。

 

「うん、そうだよ…前に所属していた鎮守府がアクシズのモビルスーツ部隊に襲われて壊滅したんだ、僕は何とか生き残ったけど目の前でこことは違う違う扶桑と山城、そして当時の提督だった人は僕の目の前で奪われた」

 

彼女は僕にそう答えると同時に怯えるかの様に身体が震えていた。

 

「僕たちを助けに来たMS部隊はそれを見計らったかの様に出てきてアクシズと交戦したんだ、その時僕は思ったんだ…彼らは提督や僕らを見捨てたんだって」

 

彼女は涙を流しながらそう言った、それを聞いた僕は何て言ったらいいのか言葉を失っていた。

 

「何も言わなくていいよ、今のは僕の一人言だから…何も知らない君だから愚痴れただけだから…気にしなくていい」

 

この時の僕は彼女にどう接すればいいのか分からなかった、それから暫くして…

 

「ふふふ、情けないところを見せたね」

 

「いや…」

 

彼女は泣き止んでいた、僕は唯見ているだけなのは少し無力感を感じた。

 

「ウラキ少尉、基本僕はここにいるから…何時でも会いに来てよ」

 

「うん、また来るよ」

 

僕はそう言ってその場を離れた、何もできない無力な自分を感じながら、その後僕は輸送船に戻るとそこにはウィゼル大尉が立っていて僕を待っていた、僕は命令違反をしたので何か罰さられると思ったが何も咎められることは無かった、だが…他のみんなは大変なことになっていた。

 

「アセムさんは私だけを見ていればいいんです!」

 

「はい…はい…」

 

「ふふふ…そう、アセムさんはワタシノモノ、ダレニモワタサナイ…」

 

アセムは瞳のハイライトが消えた吹雪を前に生ける屍と化し…

 

「…貴様だけずるいぞコウ」

 

「そうだ…そうだ…お前も罰を受けろ!」

 

「どうやら反省してないみたいなのです」

 

「「ヒィ〜‼︎⁉︎」」

 

シンとキースはあの後、(プラズマ)さんに出会った運のつきなのかベットの上で拘束されていたのだ、多分だけどウィゼル大尉はこんな目にあっている僕らを見て可哀想だと思ったのだと僕は思った。

 

ーーーー☆

 

僕、時雨はあの少尉と別れた後少し気分が晴れたていたのか少し顔がにやけながら部屋に戻っていた。

 

「時雨、機嫌いいっぽい…何があったの?」

 

「いや特に無いけど?」

 

部屋に入ると夕立が少し僕が機嫌がいいことにきがついたのかそのことを尋ねていた、僕はそう答えると夕立はふーんという表情をした後に何時も読んでいる漫画に目を落としたのだった。

 

「ねぇ、時雨…貴女は人間についてどう思う?」

 

「ん?」

 

それを見た僕がもうそろそろ寝ようと布団に入ろうと思った時に夕立からそんなことを聞かれたので僕はこう返した。

 

「分からないかな…」

 

僕は夕立にそう答えると夕立はそうと答えただけで何も言わなかった、僕にはそれがとても不安に思えたが多分何も無いだろうと思ってそのまま布団に入って寝てしまった、もし僕が夕立の変化に気が付けたのならこの後に起きる惨劇は防げたと僕はそう思ったのだった。

 

ーーーー☆

「……ハッ、どうやらついつい寝てたみたいだな」

 

俺は時計を確認するといつの間にか六時間ほどの時間が経過していた。

 

「そうだ、書類の方はどうなっ…んん?」

 

俺は身体を動かそうとしたが、何か強力な力で固定されているのかと思っていると…

 

「スゥ…スゥ…」

 

「……まさか」

後ろから寝息が聞こえて来たので、俺は何とか首を後ろに向けてみるとそこには、気持ち良さそうに眠っている大鳳の姿があった。

 

「おーい!大鳳!起きてくれ!おーい!」

 

俺は何とか声を出して彼女を起こそうとするが彼女はこちらを両手両足で固定してきていて離せない…

 

「い、いなづまぁぁぁ!来てくれぇぇぇ!」

 

俺は大声で今の秘書艦の名前を呼ぶが反応しない、というか誰か来てくれぇぇぇぇ‼︎と思った直後だった。

 

ギィ…

 

「失礼します、ていと…」

 

突然、扉が開いて聞き覚えの声が聞こえると同時に一人の艦娘が入って来た。

 

「た、助けて…」

 

俺は彼女の方に向いて助けを求めた、だが…

 

「……やはり死んでください」

 

チャキ…

 

「や、やばい!大鳳!離れてくれ!大鳳!」

 

俺は砲門を向けられて命の危険を感じ急いで脱出しようとしたが、最早手遅れだと思った時だった。

 

「……」

 

スッ…

 

「あれ?」

 

突然、大鳳がスッと手を離したと同時に立ち上がり部屋に入って来た艦娘…榛名に殺気を向けていた。

 

「…至福の時間を邪魔した貴女を私は許さない」

 

「な、何…」

 

榛名は壮絶な殺気を放つ大鳳を見て少し怯えていた、そして…

 

「ハァ‼︎」

 

ダン!

 

大鳳は駆け出し、そして…

 

「覇王!断空拳!」

 

バァァァァァァン‼︎

 

榛名に覇王断空拳を放っていた、榛名はそれを喰らって壁にめり込み気絶する。

 

「ふぅ…大丈夫でしたか?司令官」

 

「……やり過ぎだよ」

 

それを見た俺が再び思ったのは、俺の同僚の艦娘達は性能がいかれ過ぎているということを再認識したのだった、それから暫くして…

 

「あれ…榛名は…」

 

「おはようございます、榛名さん」

 

「おはよう…大丈夫か?」

 

榛名が目を覚ましたので俺と大鳳はお互いに話し掛けていた。

 

「はい…榛名は大丈夫です…」

 

榛名はそう答えたので俺と大鳳はお互いに安心してホッと一息吐いた。

 

「そうか…所で俺に用件って何?」

 

俺ははるなにそう尋ねると彼女は何かを思い出したかの様にこう言ってきた。

 

「先程、国連軍から明日はティターンズが来ると報告がありました、何でも新型MSのテストをするとのことです」

 

「「はぁ?」」

 

それを聞いた俺と大鳳は驚きの声を上げた、何故なら明日は俺の上官であるカジマ大佐とその奥さんの金剛さん(デースババァ)が来るからだ、しかもティターンズは個人的に嫌いなんだよ…何だよ治安維持って、何だよエリートMS部隊って舐めているのか?ろくに戦場を体験していない馬鹿共ばかり集めた癖によ…

 

「分かった、報告をありがとう榛名…」

 

「はい、提督の役に立てて光栄です」

 

俺はそう榛名に言った後、少し気になることがあったのであることを尋ねた。

 

「なぁ、なんか昨日と態度が違うけど何かあったの?」

 

俺がそのことを尋ねると彼女はこう答えた。

 

「榛名は提督に敗北しました、それが理由です」

 

彼女はそう答えるとこの部屋から出て行った、俺はハァ…と溜息を吐くとこう呟いた。

 

「俺って信用は無いんだな…確かにここに赴任してきたばかりだからな」

 

「そんなことはありませんよ、司令官…」

 

「ん?大鳳?」

 

大鳳は俺の呟いた言葉を聞いていたのか、こう言ってくれた。

 

「これからの行動で示せばいいと私は思います、食事も人望も、艦娘達との絆も…以前もそうでしたよ、レイ司令官いえ…アムロ・レイ少佐」

 

「ここは普通に司令官でいいよ、それにアムロって名前はお袋が親父に黙って付けた名前だろう?勝手にそう呼ぶのはまずいよ」

 

「分かりました、司令官」

 

俺と大鳳はその様な会話をした後に俺はあることを決心したので大鳳に館内放送で体育館にみんな集まる様にと命じて俺は白い提督服を羽織って体育館へと向かった。

 

「提督が参られました、 総員敬礼!」

 

ビシ!

 

俺が体育館に着くと同時にここに所属している艦娘のみんなは整列をしていた、それを見た俺はやけに綺麗な敬礼だなぁと思いながらも壇の上に上がった。

 

「みなさん、初めまして…俺の名前はアムロ・レイ、階級は少佐で昨日からここの提督になったものだ、あと俺は君たちのことは【兵器】じゃないと思う、だってこんなに泣いて笑って怒ったり悲しんだりするのに【兵器】って呼ばれるのは納得いかないからな」

 

俺はそこまで言った後に、俺はこう言った。

 

「君たちは【軍人】だ、だから俺は君たちに最初の命令をいう、何時も自分が最善だと思う行動をしろ…俺からの指示もあるとは思うけど俺はそこまで指揮をする能力が高い訳じゃない、矛盾があるかもしれないけど俺の命令はなるべく聞いてくれそれだけだ」

 

俺がそう言い終わるとみんなは驚きの表情をあげていた、それを見た俺は最後にこう付け足した。

 

「あと、明日の朝飯は豪華だからな…楽しみにしててくれよ」

 

俺はそう言って壇を降りた、俺はそのまま執務室に向かうと新型モビルスーツプロジェクトのテストパイロットを選択するのだった。

 

to be continue…




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