艦これ-世界を超えて見えるものは-   作:BLACKRX

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しまった、一話抜かして投稿してしまった…取り敢えず時系列はこちらの方が先です。


交戦!艦娘対MS 完

俺は川内と話した後に食堂に向かうとそこは【食堂】とは呼べるものでは無かった。

 

「……」

 

何故なら目の前に映っている建物が食堂とは信じたく無かったからだ、あるのはオイルと鋼材と弾薬、厨房にはフライパンや包丁などの道具も無く、壁は穴だらけで椅子や机もボロボロだった。

 

「……以前の提督共は本当にクズだな」

 

それを見て俺が思ったことは怒りだった、何故なら食事という行為は兵士の士気の向上や健康状態を保つ為に行うことだ、それなのにここの前提督達はそれを無視し自らの私腹を肥やす為にそれを無視した、人間としてあるまじき行為を奴等はしたのだ。

 

「ここも改築だな、書類仕事は明日やればいい」

 

それを決心した俺は工廠に向かい輸送船なら移したMSの一つで最早旧式であるRGM-79-ジムに乗って食堂に向かいビームサーベルを使って解体し始めた。

 

「テヤァァァァァ!」

 

ズバ!ズバ!ジャキン!

 

「これで良しと、次はと…」

 

トン!カン!トン!カン!

 

そして俺は解体し終わると同時に輸送船にあった廃材を利用しながら机や椅子を制作するが…

 

「やっぱり慣れないことはするもんじゃ無いな」

 

作ったものは全て何処か不恰好なものになっていた、それを見た俺はうーんも悩んでいると…

 

「司令官さん?何をしているのですか?」

 

後ろから電が来たので俺は正直に話すことにした。

 

「ん?電か実はな、食堂を今日中に改築を終わらせようと思ってな」

 

「分かったのです、だったら彼女を連れてくるから待っているのです!」

 

それを聞いた電は何処かに行った、暫くして…

 

「お待たせしたのです、あきつ丸さんを連れてきたのです」

 

「提督!このあきつ丸、微力ながら力になります」

 

電は何故か陸軍が連れてきた艦娘あきつ丸を連れてきた、しかも彼女の両手には二本の槍があり少し不安を覚えていた。

 

「では、行くであります!」

 

ザク!

 

彼女は一本の槍を地面に突き刺すと同時に回転を始め、そして…

 

「大!紅蓮!脚!」

 

ボォォォォォォォォ‼︎

 

炎の竜巻が目の前でおこりそして…

 

「出来たのであります!内装は提督殿にお任せするのであります」

 

スタスタ…

 

いつの間にか目の前に立派な食堂が出来ていた、それを見たあきつ丸はそう言ってそのまま立ち去った。

 

「電といい、あきつ丸といい、あのデースババァといい…艦娘達は化け物揃いか?」

 

それを見た俺の感想は艦娘、マジで何者だよ…だった、その後俺と電は作った机と椅子を配置しようと中に入ると中はとても大きく、厨房も立派になっていた(どういう原理かは知らないがIHヒーターまであった)、俺と電は机と椅子をどんどん配置して行ったのだった。

 

「ふぅ〜、出来た出来た」

 

「なのです!」

 

俺と電はそう思いながら食堂を見渡していた、外見も立派で綺麗、中も少し不恰好ながらも一生懸命に作った椅子や机もある。

 

「さて、大分夜遅いけど飯を作るか…電はもう帰っていいよ」

 

「分かったのです、司令官さん…」

 

俺は時間を確認するともう午前の二時で大分夜遅かったが、俺はやるべきことがある為、電を先に返して厨房に向かったのだった。

 

ーーーー☆

ザザァ…ザザァ…

 

「……ふふふ」

 

「どうした金剛、いきなり笑って?」

 

ここはある輸送船の中、私…ユウ・カジマはある任務の為に金剛と共にある鎮守府を目指していた。

 

「久しぶりにあいつに会うのが楽しみなのか?」

 

俺は金剛にそう尋ねると彼女はチッチッチッと指を振りながら答えた。

 

「いえ、違うデスよ…ユウ、私はあいつに少しだけせっ…O☆HA☆NA☆SIするだけデース…だから、心配しなくていいね‼︎」

 

「あ、ああ…そうか…」

 

彼女から放たれるさっきを放ちながら俺に言った言葉を聞いた俺は着いた時のあいつの無事を祈るだけだった。

 

ーーーー☆

翌日…

 

「う、うぅ…ここは?」

 

私、榛名は目を覚ますとそこは見覚えのある天井だった…隣には霧島が同様で寝ていた。

 

「榛名は確か…あの時…」

 

私は目を覚ますと同時にあのモビルスーツのパイロットの手によって倒されたことを思い出す。

 

「……ま、負けた」

 

それは私にとって一番驚いたことでありもう二度と負けないと誓ったのに、私は負けたのだ。

 

「お姉さま、榛名はどうすればいいのでしょう…」

 

私はあの日沈んだ金剛お姉さまに思いを馳せると同時にこうおもっていた、どうしてあの日沈んだのかを…

 

『榛名!貴女は逃げるんデース!』

 

『お姉さま!私には出来ま…』

 

『いいから行くデース!大丈夫です、必ず追いきます!だから逃げるのデス!榛名!』

 

『わ、分かりました…全員撤退!』

 

それを聞いた私は数人の艦娘達を連れてその場を離脱していた、でもそのせいで私達は金剛お姉さまを失った。

 

「うう…お姉さま、私は…榛名は…貴女の様にはなれません」

 

私は、入渠ドックの中で誰にも聞こえないぐらいの声でそう呟いたのだった。

 

ーーーー☆

「ご飯!ご飯!ランラン!なのです!」

 

私、電が司令官と別れてから数時間、私はランランとスキップをしながら食堂に向かっていた。

 

「ねぇ、電」

 

その途中だった、突然後ろから話しかけられたので振り向くとそこには響お姉ちゃんが立っていて私に話しかけていた。

 

「何の用件なのですか?私はこれから食堂に向かうのですけど…」

 

私は響お姉ちゃんにそのことを尋ねると彼女はこう答えた。

 

「電はどうして提督を慕ってるの?」

 

それを聞いた私の答えはきまっていた。

 

「決まっているのです、【救われた】その一言で全ての説明がつくのです」

 

私は司令官さんに救われた、私が先行し過ぎてピンチに陥った時も私が初めてリミッターを解除してその力に飲まれて自分を見失って仲間を斬り殺そうとした時も、初めてあった時も、全て彼に助けて貰ったのだから…

 

「だから、電は提督を…司令官を慕っているのです、唯それだけなのです、響お姉ちゃん…じゃ電はこれから食堂でご飯を食べてくるのです」

 

私は響お姉ちゃんにそう言った後に私は食堂に向かって歩き出したのでした。

 

「そうか、なら僕も彼のことを信じてみよう」

 

響お姉ちゃんは最後にそう言ってくれたのでとても嬉しかった。

 

ーーーー☆

 

「良し!全員分の食事が出来たぞ!」

 

俺はあれからずっと艦娘達の為の食事を三時間かけて全員作った、あまり作る時間が無かったので有り合わせで色々な具材が入ったおにぎりを全員分しか用意出来なかった。

 

「さて、誰が早く来るかな」

 

と俺は暫く待っていると…

 

「司令官さん!おはようなのです!」

 

「ああ、おはよう電」

 

一番早く来たのは電だった、電は保護されて俺と同期になった後も俺の料理を食べて来たせいかとても楽しみに来ていた。

 

「今日はおにぎりなのですか?」

 

電はおにぎりを見ると同時に俺にこう尋ねてきた。

 

「ああ、時間が無かったから人数分しか用意出来なかったけどな」

 

俺は電にそう答えると電は納得したかの様な顔をした後にこう言った。

 

「そうなのですか?それは仕方ないのです、ではいたただきますなのです!」

 

電はそう言うとおにぎりを美味しそうに食べ始めた、その表情はまさしく嬉しそうでそれを見ただけで俺は嬉しかった。

 

「おはようございますであります」

 

「ああ、あきつ丸か…今日は有り合わせでおにぎりを作ったんだ、足りなかったら何時でも言ってくれ何か作るから」

 

「分かったであります!いただきますであります!」

 

あきつ丸もそう言うと同時におにぎりを食べ始めた、俺も疲れたので自分用に作った塩むすびを食べていた。

 

「ちょ、ちょっと電!何を食べてるの⁉︎」

 

「そ、そうよ!危ないわよ!」

 

「……」

 

食べている途中、三人の声が聞こえてきたのでその方向を見ると電の姉である三人の姿があった。

 

「何って?おにぎりを食べていただけなのです!食べてみれば分かるのです」

 

電は三人にそう言うと三人は渋々と一口食べると嬉しそうな顔に変わってガツガツ食べ始めた、いつの間にかおにぎりは姿を消していた。

 

「司令官!おかわりはあるの?」

 

おにぎりを食べ終えた雷は俺にそのことを尋ねてきたが、俺は申し訳無さそうにこう答えた。

 

「ごめんな、急いでいたから有り合わせで作ったからおかわりは無いんだごめんな」

 

「そ、そう…」

 

それを聞いた三人は悲しそうな顔をしていたので俺はこう言った。

 

「明日はしっかり作るからそれで勘弁してくれな」

 

それを聞いた三人の顔はとても嬉しそうにしていた、それを見た俺はとても嬉しくなった、だけど他の艦娘達が来ることは無かった。

 

to be continue…




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