艦これ-世界を超えて見えるものは-   作:BLACKRX

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今回は日常編です、少し駄文気味になりますが許して下さい!


日常編 1

俺がこの鎮守府に着任してから一日が経過していた、MSパイロットのみんなは暫くは輸送船の中で生活して貰い、俺は執務室で書類の整理をしていた。

 

「ヤベェ…寝て無いからか超眠い…」

 

が、流石に一日中起きていたせいか睡魔が襲っていた。

 

「司令官さん、眠った方がいいのです…それに明日来る本隊の為にも眠った方がいいのです、仕事は電がやっておくので心配しないでなのです」

 

それを見た電がそう言ってくれたので俺は思う存分寝ようと思った矢先だった。

 

バァァン!

 

「やっと見つけました!司令官!」

 

「ファ⁉︎」

 

突然ドアが開く音がすると同時に一人の女性が入って来た。

 

ダン!ダキッ!

 

俺が驚くと同時に彼女とはこちらに抱き付いてきた、俺は首を下に向けるとそこには見覚えのある女性の姿があった。

 

「……大鳳か?」

 

「はい!司令官!大鳳!ただいまよりこの鎮守府に着任します!」

 

この艦娘の名前は大鳳(たいほう)、俺が電と出会う前から行動を共にてか一緒にいる艦娘だ。

 

「あれ?大鳳…どうしてここにいるんだ?親父の所にいたんじゃ…」

 

確か彼女は義父の所の鎮守府に所属している筈なのだ、どうしてここにいるのか尋ねると…

 

「司令官が…レイが転属すると聞いてここまで追って来ました、いけないですか?」

 

彼女がこう答えたので俺はハァと溜息を吐いてこう言った。

 

「いや、いけないことでは無いよ…これからよろしくな大鳳」

 

「はい!」

 

「あと、これよろしく…お休み…」

 

グラ…ドサ…

 

俺は彼女にそう言うと同時に書類の山を彼女に渡して、そのまま眠りに着いた、一瞬でブラックアウトした俺の意識はそのまま六時間半続いたのだった。

 

ーーーー☆

 

「あと、これよろしく…お休み…」

 

グラ…ドサ…

 

「レ、レイ⁉︎」

 

私、大鳳はいきなり渡された書類の山を見て驚きつつも倒れたレイを見つめていた。

 

「大鳳さん、大丈夫なのです…司令官さんは昨日の疲労で眠っただけなのです」

 

「それは良かった…」

 

それを見た電が私にそう言ってくれたので、それを聞いた私はほっとしてしまいついそう呟いてしまった。

 

「さて、電さん!この書類を片付けましょう!」

 

「はいなのです!」

 

私と電はそう決意して(その前にレイをベットに移して)、書類の山に向き合い書類との格闘戦を開始したそれから一時間後…

 

「ふぅ、どうでもいい書類は全て片付けましたね」

 

「そうなのです!」

 

私と電は提督関連の書類以外を全て終わらせ、優越感に浸っていた。

 

「さて…電、貴方はこの後どうするの?」

 

「はい、終わったので暁お姉ちゃん達に会って来るのです」

 

私は電にそう尋ねると彼女はそう答えたのでそれを聞いた私はニヤリと微笑んだ。

 

「じゃあ、執務室には私がいるから行ってらっしゃい」

 

「分かったのです、あと司令官さんは疲れているのであまり騒ぎは起こさないでくださいなのです」

 

「分かった」

 

電は私にそう言うと部屋から出て行った、それを見届けた私はこっそりとレイが寝ているベットに忍び込んだ。

 

「……本当に変わらない、貴方は何時もそう、寝る時だけ貴方は何時も苦しそうな表情をしている」

 

私が忍び込んで彼の顔を見ると彼の表情は辛く苦しい表情になっていた。

 

「私は貴方の昔は知らない…けど、これだけは覚えていて欲しい、私達は何時でも貴方の味方だから」

 

チュ…

 

私はそう言うと彼の頬にキスをした、彼と始めて会った時から続くこの感情が例え偽りだとしても私は貴方のことが大好きだから…

 

ーーーー☆

「……」

 

「……」

 

僕、コウ・ウラキは鎮守府の森の中で一人の少女と目があって見つめ合っていた、どうして僕がその状況に陥っているのかそれは少し前に遡る。

 

「へへ、また俺の一人勝ちだな」

 

「アセム、お前…イカサマしているだろう?」

 

「シン、何を言ってるんだ?俺は不正してないぞ」

 

「そうだそうだ!じゃなきゃ俺が毎回ドベだということに説明がつかないじゃ無いか!なぁ、そう思うだろうコウ?」

 

「キース、僕に同意を求めるなよ!困るだろ!」

 

数時間前の輸送船の中…僕は同僚で士官学校の同期であるシン、アセム、キースと一緒にポーカーをしていた、ポーカーはアセムの一人勝ちが続いている…何処かにイカサマがあるとは思うが見つからない…

 

「そんなことよりもさ、艦娘を見に行かないか?流石にずっとここにいるのは気分的にも悪いだろ?」

 

「確かに…アセムの言う通りだな」

 

「おい、正気か?おまえら…ウルフ隊長に怒られても知らないぞ」

 

「ほう…シンは意気地なしか、よし俺とキースだけでいくぜ」

 

「おい!待てよ!行かないとは言ってないだろう!行くぞ!ウラキ!」

 

「ちょ?シン⁉︎」

 

こういう流れで僕らは艦娘を一目見ようと甲板に出てアセム以外の三人が船を降りた直後だった。

 

「あれ?アセムさん、何処に向かうんですか?」

 

((げっ⁉︎吹雪‼︎))

 

僕たちは即座に状況を理解するとアセムに合掌をしてそのまま艦娘達の巣窟へ走った、余談だがアセムはこの後吹雪にここの鎮守府の艦娘に会いに行こうとしたことがばれてしまい吹雪が掲示した黙る為条件を飲み暫く吹雪に監禁されることになる。

 

「ここが鎮守府か…艦娘やウィゼル大尉、エニアクル大尉に見つからないようにいかないとな」

 

「ああ、そうだなキース」

 

二人共やる気満々過ぎてビビるよ、ん?あれは(プラズマ)さんだ、見つからないうちに退散しよう…

 

タッタッタッタッ!ガサガサ…ガサガサ…

 

僕は二人に何も告げずに森の中に入ったその直後だった…

 

「キースショウイ?アスカショウイ?ナニヲヤッテイルノデスカ?アナタガタハセンナイデノタイキダッタハズナノデス、コンカイハフモントシマスケドバツハウケテモライマス…」

 

チャキ…

 

「「ウギャァァァァァァァァァ‼︎‼︎」」

 

二人は(プラズマ)さんに見つかったのか大きな声で悲鳴を上げたのだった。

 

「さて船に戻ろうかな」

 

僕はこの森を通って船に戻ろうと歩いていた、そして…

 

「あっ…」

 

「えっ…」

 

今に至ります、そこには黒髪の少女が何かの訓練をしていたらしかったが、何よりも気になったことがあった。

 

「……」

 

それは僕を睨む目が明らかに殺気と警戒心が含まれていた、それを見た僕はビビっていた…何故なら生まれてからずっとこの殺気を受けたことが無いからだ、少佐の言う通り彼女達は僕たち人間のことを憎んでいるということを改めて実感した。

 

「……」

 

「……」

 

だからずっと沈黙は続いている、僕は蛇に睨まれたカエルのように、彼女は僕を警戒するかの様に…

 

「き、君はここで何をしているの?」

 

だけど僕は殺されることを覚悟でこう尋ねた、別にこれを聞いて殺されても後悔は無かった。

 

「……鍛錬をしていたんだ、ここは静かで鍛錬に適している場所だから」

 

彼女は少し間を置いてそう答えた、その一声一声には僕らに対する殺気を放っていた。

 

「そうだね、確かにここは静かで機械いじりをするのに丁度いいね」

 

それでも僕は彼女との会話を途切れさせない様に会話を続けようとする。

 

「……所で君はどうしてここに?」

 

ここに所属している艦娘がどんなことをしているのか気になった友達に連れられたからかな?」

 

突然の彼女の質問に僕は瞬時に答えてしまった、彼女はその答えを聞いてふーんと彼女は笑顔になってこう言った。

 

「君は嘘はついてないみたいだね…自己紹介していなかったね、僕の名前は時雨っていうんだ、よろしく」

 

「コウ・ウラキ少尉です、ここについての知識はありませんがよろしくお願いします」

 

こうして僕は一人の艦娘と出会ったのだった、この出会いに僕は少なくとも運命を感じていたのだった。

 

ーーーー☆

スチャ…

 

「」

 

「ふふふ…アセムさん、逃がしませんよ」

 

「誰か助けてくれぇぇぇぇぇぇ!」

 

俺、エドワード・ウィゼルは何かの声叫び声が聞こえたので注意しようとある部屋に向かってこっそり扉を覗けるぐらいに開けるととそこには手首を拘束されたアスノ少尉の姿があった。

 

スッ…

 

それを見た俺は巻き込まれたく無いが為に扉を閉めて部屋に戻った、アセム…強く生きろよ…

 

to be continue…




感想、アドバイス待ってます。

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