今回の話でストックが尽きるので暫く投稿できません。 、申し訳ないです。
今回から新章、新型MS奪還作戦!
新型MS強奪から1ヶ月…その間にカジマ大佐と金剛さんの結婚式に、原因不明の乱発事件(この時、アスノ少尉が謎の冷や汗をかいたらしい…)、そして…
「ティターンズ部隊が壊滅的被害かぁ…しかも、これから向かう海域とはな、運が悪いな…」
「そのようですね、司令官…」
これから向かう海域にここから新型機を奪った、アクシスの部隊、もしくは第三勢力がいるということだ。
「追撃部隊と攻略部隊を編成する、大鳳…みんなを食堂に集まるように伝えてくれ」
「分かりました、司令官」
俺と大鳳はそう会話し館内放送でマルキュウマルマルに食堂に集合することを伝えた後、食堂に向かって歩き出した。
「みんな、何回も集まって貰ってすまない…実は話したいことがある、これを見てくれ」
俺と大鳳は食堂にマルキュウマルマルに着くと最新式の映像ディスプレイを展開し、説明を開始した。
「俺たちがこれから向かう海域には深海棲艦と敵性部隊がいることが分かった、尚…ティターンズの部隊がここに来たところで敵襲に会い全滅したそうだ、俺はこんなことはいいたく無いが、今回は攻略部隊と追撃部隊を同時に編成し、両方の任務をやって欲しいということだ、この意味が分かるから?」
それを聞いたパイロット達と艦娘達の間で緊張が走っていた、それもその筈だ。
「理解したようだな、今回はMS部隊と艦娘艦隊が同時に編入されるということだ、何か質問は?」
「はい」
と俺が尋ねると一人の艦娘が手を挙げた。
「…名前は?」
俺はその艦娘の名前を尋ねると彼女は鋭い殺気を放ちながらこう言った。
「不知火です、以後よろしくお願いします。」
それを聞いた俺はふむ…と顎に手をおいた後にこう尋ねた。
「不知火か…この作戦に不満があるのか?」
「はい、あります…この作戦にMS部隊は必要ありません」
「「‼︎⁉︎」」
不知火がそう言った時、みんなは驚いた表情をしていた…どうしてかは大体予測は付くがね、と俺は再び尋ねようと思った時だった。
「提督、私も同意見です…この作戦にMS部隊は必要ありません」
「私も同意見です」
と正規空母である加賀と翔鶴も不知火の意見に同意らしく俺に進言してきた。
「じゃあ、その理ゆ…」
「クソ提督!私も反対よ!」
「私もです、提督」
俺はその理由を聞こうと思った直後に更に曙と綾波にそう言われたので、最早どうすればいいか分からなかった。
「僕は賛成かな」
「私も…賛成…です」ガチャン…
「私は賛成だよ、いや訂正しよう…第6駆逐隊はみんな賛成だよ」
とそんな時だった、MS部隊との合同作戦に同意してくれたのは…ちょ⁉︎これ以上俺の胃に穴が開くようなことを言わないで!てか待て!一人だけ何かコマンドーになってる!コマンドーになってるよ!何処から出した!その多連装ミサイル⁉︎誰か止めてくれぇぇ!
「潮!アンタ!人間が嫌いだったんでしょ!どうして!」
「アケボノチャン、ワタシハネコイヲシタンダ…ダカラ、ソレヲジャマスルアナタヲワタシハユルサナイヨ」
ガチャン…
「う、潮?」
というか何か話し合いを始めてるし、てかコマンドーを相手に交渉しているのは凄くないか、止めておけ!頭を撃ち抜かれるぞ!
「第6駆逐隊…やはりあなた方は洗脳されましたね」
「いや、違うよ…私は知ったんだ、同じ人間でも私達を守ってくれた人がいたことをね、というか理解したんだ…電が言っていた意味をね…」
「そうですか、響…まさか、あなたまで裏切るとは思いませんでした…」
「そう言うな加賀、それに僕たちは市民を守る国連軍の軍人でしよ?」
……セルゲイ中将、アンドレイ少尉は立派になりました、彼はもう立派な国連軍の軍人です!
「時雨…貴女は、どうして人間を信じようとするのですか?」
「……決まっているじゃ無いか、【信じたい】から、唯それだけだよ」
「そうですか、なら私達と貴女達は決して相まみれませんね、私達の手で楽にしてあげます」
やばい、このままじゃこの食堂が崩壊する…致し方無い!
「まず反対側の意見を聞きたい!話してくれないか?」
俺は強引に切り上げて、不知火にそのことを尋ねた。
「答えは簡単です、そこのMS部隊と私達艦娘との連携が上手く取れる自信が無いからです、それに私達はまだ彼等を信じた訳ではありません、それだけです。」
不知火はそう答えた、それを聞いた俺ははぁと溜息を吐いてこう言った。
「確かに不知火の言う通りなのかもしれない、でもそれはあくまで、君個人の意見だ…どっちにしろ、いつかはMS部隊と共同戦線を張ることになる、そうなったら君達の意見は聞いてられない、だから良い機会だ…MS部隊と共同して作戦に移れ、わかったか?」
「……分りました、指示に従います」
不知火は俺の反論にそう答えてイスに座った、この時俺は少し心配になると同時に編成を決めたのだった。
「良し、編成の発表は今から一時間後のヒトマルサンマルで行う、各自遅れるなよ」
俺はそう答えると執務室に向かって歩きだした、それが火種を生むことになったと知らずに…
ーーーー☆
少佐が食堂を出てから数分、俺…シン・アスカは場の雰囲気に慣れないでいた。
「……何で味方同士で対立してるんだろうな」
そう、俺たち一部を除いたMSパイロット達と一部を除いた艦娘達(というか艦娘同士でもか)がお互いに一触即発状態になっていた。
「私達がやりますからあなた方は待機してて良いですよ」
とそんな空気を分かって言っているのか、不知火はそう言ってきた、それを聞いたMSパイロット達はみんな特に反応しておらず、無視していたが…
「……だったら君達が待機すれば良い、丁度ここには沢山のMSパイロット達がいるわけだしね」
「「ははは‼︎」」
キースが皮肉交じりの冗談で返してきた、それを聞いた俺たちは少し笑ってしまった、俺は口直しにオレンジジュースを飲もうとした時だった。
「頭に来ました…やはりMSパイロットの皆さんはネジが少し抜けているみたいですね、流石はクズ共の集まりですね、あなた方もやはりティターンズと呼ばれる部隊と同じの様ですね…」
「……誰があいつらと一緒だと?」
俺はそれを聞いた時、少しだけ憤りを感じた…何故なら
「何を言ってんですか?それはあなた達のことに決まって…」
「ふざけるな、俺が知ってる艦娘は自分のことを自慢気に喋らなかったぞ‼︎」
俺は大きな声で叫ぶと同時に思い出していた、あの人達のことを、そして目の前で繰り広げた戦いを…
『行くぞ!ダブルヤマトだ!ターゲットマルチロック‼︎』
『はい!エネルギー充填120%‼︎波動砲発射準備完了‼︎』
『『喰らえぇぇぇぇ‼︎‼︎』』
バシュュュュュュン‼︎ドォォォォォォォン‼︎
俺はあの時、二人の姿に見惚れていて…とても美しく感じていた、そしてあの凛々しい艦娘は誰なのだろうと当時の俺はそう思っていた程。
「不知火に加賀…お前らの慢心は何処から来ているんだ?」
「何?」
「何をいって…」
「そうか、片方は一航戦…もう片方は練度が高い不知火だもんな」
だからこそ、俺は逆に煽った。
「殺す、殺してやる!」
「頭に来ました、貴方の策略に乗るのは癪に触りますがいいでしょう」
効果は覿面だったらしく、二人の顔は見る見る内に怒ってそう言った。
「オーケー、ならぼこぼこにしてやるよ…俺たちがな‼︎」
ガシ‼︎
「へ?」
「はっ?」
それを聞いた俺はコウとアセムの肩を掴んでそう言った、二人は何をいってるんだこいつという風な表情をしていたのだった。
to be continue…
感想、アドバイス…お待ちしています。