艦これ-世界を超えて見えるものは-   作:BLACKRX

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違うのを連載し始めたので少し更新が遅れるかもです。


日常編 3

新型MS強奪から数日…俺はその間にジャマイカン・ダニンガン中佐以外の連中に新型MSを取り返したら渡すといい奴等を焚きつかせて追撃任務に行かせたり死んだパイロットやオペレーターなどの葬式を行い、一通り終わったのでゆっくりしていた。

 

「にしても、大分平和になったな」

 

「はい、そうなのですね司令官」

 

「はい、少佐…私もそう思います」

 

だから、俺たちは今何かを忘れながらのんびりと鎮守府で過ごしている、あの後何人かのMSパイロット達とここに所属している艦娘達が仲良くなっている姿が時折見られるので結構うれしい…

 

スタスタスタスタ…コンコン!

 

「ん?誰だ…電、開けてくれないか」

 

「分かったのです」

 

ギィィ…

 

シュパ‼︎

 

「も、申し訳ありませんでしたぁぁぁぁぁぁ‼︎」

 

と鎮守府でゆっくり過ごしている途中、突然誰かがドアをノックして来たので電にドアを開けて貰った、そこにいた人物を見て俺は瞬時にDO☆GE☆ZAをしていた。

 

「久しぶりネ!【少尉】、電、大鳳!元気にしてましたか?」

 

「おい、金剛…今のあいつは【少佐】だぞ」

 

その人物達は俺が所属していた、第11艦娘MS合同運用実験部隊ことモルモット隊のリーダーであるユウ・カジマ大佐とその奥さん(?)である…

 

「ヘーイ☆!【少尉】!なんで()の中に?が入ってるんですか?今からバァァァァニングラァァブ!を喰らいたいの?good!なら遠慮はいらないNE☆」

 

「すみませんでした、バーニングラブだけは勘弁して下さい…コンゴウ・カジマさん」

 

くそ、あのデースババァ目…人の心を読みやがって、テメェなんかを気に入ったカジマ隊長は少しおかしいんじゃ…あっ…

 

「やはりバーニングラブをするNE☆」

 

「え?ちょ!やめ…」

 

「バァァァァァァァァァ二ング‼︎ラァァァァァァァァァブ‼︎」

 

ブン!メキメキッ‼︎ドォォォン!ドカァァァン‼︎

 

俺はそのデースババァの逆鱗に触れてしまい、俺は金剛さんにバーニングラブ(右ストレート)を喰らってそのまま…

 

ヒュゥゥゥゥ!ドォォォン‼︎

 

執務室の壁を突き抜けて地面に落下してそのまま地面に激突した、俺の身体が頑丈じゃなかったら死んでいただろう、それから暫くして…俺とカジマ隊長は執務室の隣にある談話室にいた。

 

「すみません、何か忘れているなぁと思ったら上陸許可を出していませんでしたね」

 

「ああ、気にするな…そんなことより、本当にティターンズに新型の奪還を任せて良かったのか?…その新型の一機は最新兵器プラズマダイバーミサイルを積み込めるんだぞ」

 

「……その件はティターンズ側から申し込まれたことなので、何も言えません」

 

俺はカジマ大佐にそう言われるとこう答えた、それを聞いたカジマ大佐はグビッと飲み物を飲んだあとにこう言ってきた。

 

「ふむ…てっきり君が焚きつけたのかと思ったのだが、違うようだな」

 

「まぁ…火種は投下しましたけど、あとは勝手に向こうが燃え広がっただけなんですけどね」

 

俺はカジマ大佐にそう答えると彼は少し天を仰ぎ見ながらこう言った。

 

「……お前も成長したな」

 

「いえ、カジマ大佐…俺は貴方に比べたらまだまだひよっこですよ…だって、戦死者が出てしまったのですから、一度失った命は帰ってこない、それなのに俺は…無様だ、部隊を率いることは難しいって分かっていたのに、分かっていた筈なのにこんな有様ですよ」

 

ポタポタ…

 

「俺はアンタみたいに上手く出来ない…」

 

スッ…

 

俺は涙を流しながら言うとそれを聞いたカジマ大佐は何も言わずにグラスを差し出して来た。

 

「一々気にしているとお前も死ぬ、それぐらいお前も分かっているだろ、それにお前は俺では無くお前なりのやり方でやればいい、他人の真似をしたらそれで終わりだ」

 

「大佐…ありがとうございます」

 

俺は大佐にそう言われて少し気が楽になり、大佐にお礼を言った。

 

「気にするな…俺もお前と同じ経験をしたことがあるからな」

 

カジマ隊長はそう言うとグビッとコップに入ったコーラを飲むのだった。

 

「所でどうしてここに酒は無いんだ?」

 

「飲酒禁止ですから、少なくとも艦娘と仲良くなるまではです」

 

ーーーー☆

 

ズズズ…カチャ…

 

「うん!やっぱり紅茶は美味しいですネ〜」

 

「確かに金剛さんの紅茶はとても美味しいです」

 

「同意見です…私もそう思います」

 

と私達三人はカジマ大佐と共に隣の部屋に行った直後にお茶会を開いて落ち着きながら紅茶を飲みつつ二人が来るのを待っている時にふと…私、大鳳は何かを思い出したかのように尋ねた。

 

「そういえば、金剛さんは私達のいた部隊に来る前は何処に所属していたんですか?」

 

「ここデスよ」

 

「え?」

 

それを聞いた私は一瞬聞き間違えたのかと思ってしまい一瞬電と目があってしまったので…

 

「え?あのもう一度…」

 

私はもう一度そう尋ねると、金剛さんは?とした表情をしてこう言った。

 

「だから、ここデスよ!」

 

「「……えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ‼︎‼︎⁉︎⁉︎」」

 

私と電はそれを聞くと同時に大声で叫んでいた、執務室が防音仕様だったその叫び声は鎮守府内に届くことは無かった。

 

「今知りましたのです!詳しく教えて欲しいのです!」

 

「私も同意見です!是非!教えて下さい!」

 

私達はほぼ同じ言い方をしながらもそう尋ねた…

 

ズズズ…カチャ…

 

「そうデスね、確かあれは数年前の…」

 

そのあと、私達は二時間に及ぶ彼女とカジマ大佐の話を聞かされた、その話を聞かされた私達は口から砂糖等を噴き出しそうになっていた。

 

「それでね…私とユウは…」

 

「何、有る事無い事を話しているんだ?金剛?」

 

「……oh」

 

「「あっ…」」

 

そして、クライマックスに差し掛かろうとした時だった…突然、ドアから司令官と大佐が入ってきた(特に司令官の顔は飛びっきりの笑顔)…

 

「ユ、ユウ…私は…」

 

金剛さんは凄い怒った表情をしたカジマ大佐に何か言おうとしていたが、突然大佐はふっと笑ったあとにこう言った。

 

「金剛…これからそうなるんだろ?」

 

「ユ、ユウ…ユウゥゥゥ!」

 

ダキ!

 

それを聞いた金剛さんはユウさんに抱き付いた、それを見た私達はポカーンとしていた。

 

「はっ!た、隊長!騙されないで下さい!ソイツ…」

 

「バァァァァァ二ング‼︎ラァァァァァァァァァブ‼︎」

 

バキィッ!メキメキ!ドォォォン!

 

そんな中で気付いた司令官は金剛さんのバーニングラブ(黄金の右ストレート)を喰らって壁を突き抜けてまた下に落ちていった。

 

「その為にここに来たんだ、さぁ…行こう!義妹に会いに!」

 

「オッケー!行きましょう!」

 

ダッダッダッ!

 

そう言った二人は揃ってここにいる金剛三姉妹に会いに行った。

 

「「……」」

 

私達二人はあまりのことに驚きに何も言えず暫く固まったままなのだった、そして翌日…

 

キーン!コーン!

 

「おめでとうございます!大佐!」

 

「ヒュ〜!ユウのやつこんな可愛い妻を取りやがって…羨ましいぜ!」

 

「カジマ大佐!我等カジマ大隊を代表して花束を!」

 

「お姉さまぁぁぁ!あの野郎!ぶっ殺す!」

 

「こらこら、比叡…こう言う時は喜ぶべきでしょ!」

 

「そうです、お姉さまの言う通りですよ…」

 

「私も…アセムさんとこんな式を…」

 

「おめでとうございます!カジマ大佐!」

 

この鎮守府の教会(いつの間に出来たんだ)で二人は結婚式を行っていた、最早何が何だか分からないレベルである。

 

「……大鳳、考えたら負けだよ」

 

「そうですね」

 

私は隣にいた司令官からそのことを聞いてつい同意してしまった。

 

「それじゃ!ブーケを投げるよぉぉぉ!」

 

金剛がブーケを投げる瞬間三人の狼の瞳が光った。

 

「潮…参ります…」

 

「私がやっつけてやるんだから!」

 

「戦場が私を呼んでいるわ‼︎」

 

その狼たちの名前は潮、吹雪、足柄である…三人は準備万端であり、誰もその雰囲気を前に圧倒されて動けなかった。

 

「バァァァァァ二ング!ラァァァァァァァブ!」

 

ヒョイ!ヒョイ!

 

「「「なっ‼︎ふ、二つ‼︎」」」

 

そして金剛さんは何時もの台詞を吐いてブーケを投げ、二つのブーケは別方向に向かって飛んで行った。

 

「はぁ!」

 

「てやぁ!」

 

潮と吹雪は同じ方向に向かい、足柄は別方向に向かった。

 

「潮…参ります…」ハイライトオフ…

 

「私がやっつけてやるんだから…」ハイライトオフ…

 

ガン!キィン!

 

吹雪と潮はお互いを見つめた後に得物を構えて交戦を始めた、潮はハンマーを吹雪は電動ノコギリを…

 

「ふふふ‼︎貰った…」

 

ズコッ!

 

「な、何ですって‼︎どうしてここに石が!」

 

足柄は石にずっこけ、花束は一人の少女の上に落ちた。

 

バサ…

 

「うわ…って、これって…」

 

「時雨!凄いじゃないか!」

 

その少女の名前は時雨だった、時雨はウラキ少尉にそう言われると少し顔を真っ赤にしていた。

 

「おい!大鳳!前々!」

 

「へっ⁉︎」バサ…

 

私は司令官に言われて前を見ると同時に目の前にブーケが落ちて来て私の顔に着地した。

 

バサ…

 

「何で私の前に?」

 

私はブーケを取ると同時にそう呟いていた、私はブーケをまじまじと見つめていると…

 

「大鳳、ちょっといいか?」

 

「?」

 

私は司令官に呼ばれたので振り向くと…

 

ヒョイ…

 

「髪の毛に花弁が付いてたよ」

 

「は、はい!」

 

私は司令官の突然の行動にビックリして顔を赤らめていた。

 

「…アナタサエ、ジャマシナケレバ」

 

「アナタコソ、ジャマヲシナケレバ…」

 

「「コロス‼︎」」

 

「私は敗北したのね…ふふふ…ははは‼︎」

 

「ね、姉さん?」

 

私達がブーケを取った後、式会場は少し混乱していたけど私の耳には入っていなかった、だって…こんなに嬉しいことがあったのだから。

 

to be continue…




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