艦これ-世界を超えて見えるものは-   作:BLACKRX

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戦闘パートです、あまりそのシーンはありませんが許して下さい…


新型MS強奪‼︎ 2

「アクシズの攻撃部隊、ちっ…新型を狙ってきたのか」

 

『はい、そのようです…少佐』

 

ここは工廠、そこで俺は長年の付き合いである相棒であるRX-78-NT1・ガンダムアレックスを纏いながら大鳳からの通信を聞いていた。

 

「部隊の被害は?」

 

『はっ…我が方の部隊はウィゼル大尉、エニアクル大尉の率いる小隊は無事のようですが、他の小隊とティターンズのMS部隊の被害が甚大です、主にガイア、アビス、カオスなどの新型の攻撃で大破し戦死者が続出中です』

 

「分かった、生き残っている小隊はウィゼル大尉の部隊に編入してくれ、彼なら中隊規模の部隊でも十分出来る筈だ、あと電以外の艦娘はみんな避難させてくれ」

 

「了解しました」

 

それを聞いたんだ俺は無事だった新型機のことが気になったので大鳳に尋ねた。

 

「所でインパルスとサイサリス、ゼフィランサスは無事か?」

 

『はい、インパルスはアスカ少尉がソードシルエットを換装し、ザクに乗ったキース少尉と一緒に急行中です、ゼフィランサスとサイサリスは現在交戦中です』

 

「チッ…どっちに誰が乗っている!」

 

それを聞いた俺は最悪だ、今日は厄日かと思いながらそのことを尋ねると彼女はこう答えた。

 

『ゼフィランサスにはウラキ少尉が…サイサリスは謎のパイロットが乗っています!』

 

「分かった、俺はそこに向かうとエニアクル大尉とウィゼル大尉に伝えておけ!」

 

ブー!ブー!

 

それを聞いた俺は大鳳にそう伝えると同時に機体の準備が終わったことを告げるブザーが鳴った。

 

「了解です、司令官…ご無事で…」

 

「残弾確認良し!システムチェック!オールグリーン!アムロ・レイ…アレックス、出るぞ!」

 

パシュュュン!

 

それを聞いた俺はアレックスの残弾及び機体の確認をした後に俺はそのままアレックスを駆りウラキ少尉の所へ向かったのだった。

 

ーーーー☆

 

「これが…ガンダム…」

 

「厳密に言えばGP-01・ゼフィランサスとGP-02・サイサリスなんだ、特にゼフィランサスの方は機動性重視の機体で、サイサリスは特殊兵装を積んだ特殊機体らしい」

 

「へぇ、そうなんだ…ウラキ少尉、詳しいんだね」

 

「うん、だって僕はMSが好きだからさ」

 

少し前…僕、時雨はウラキ少尉と共にガンダムを見に工廠のある一画に来ていた、そこには二機のガンダム…ゼフィランサスとサイサリスがいた…ウラキ少尉はその二機を見て目を輝かせながら僕に説明してくれた、ウラキ少尉が何を言っているのか分からなかったけど、僕は一緒に入られただけで嬉しかったけど…

 

「ほう、この機体の良さが分かるのか…少尉?」

 

途中で一人の男性が乱入して来た、少しは空気を読んで欲しいと思っただが…

 

「どれぐらいすごいのか分かるの?」

 

「ああ、両方とも素晴らしい機体だと私も思うぞ」

 

「自分も同感であります」

 

私はこの人を見て思ったことは恐怖だった、まるで一つの身体に沢山の人達の怨念が篭っている、そんな気がしていた。

 

「どれ…乗ってみるか」

 

タン…

 

「え?大尉?」

 

「ウラキ少尉‼︎危ない‼︎」

 

ダッ‼︎ダキ‼︎

 

その時、僕は嫌な予感がしたのでウラキ少尉を庇うような体勢になる、そして…

 

ドォォォン‼︎

 

その直後にサイサリスが装備していた、ビームバズーカで工廠の壁を壊して出て行く…

 

「大丈夫?ウラキ少尉…」

 

「時雨⁉︎大丈夫か?てっ⁉︎血だらけじゃないか?」

 

「大丈夫…これなら入渠ドックに入れば直ぐに治るよ…そんなことよりも早くヤツを追って!このままじゃ大変なことになる気がする」

 

ウラキ少尉は僕を心配して駆け寄ってくれたが、僕はそれを突っ撥ねてそう言った。

 

「分かった!でも必ず無事でいろ!」

 

ウラキ少尉はそう言ってゼフィランサスの方に駆け寄り、そのまま纏ってサイサリスのあとを追った。

 

「頑張って…ウラキ少尉…」

 

ガク…

 

それを見た僕はそのまま倒れてしまい、気絶してしまったのだった。

 

ーーーー☆

「うわぁぁ!」

 

ズゥゥン!

 

そして、今に至る…僕、コウ・ウラキはサイサリスを奪ったパイロットと交戦していた、だが…相手の圧倒的な技量を前に僕は負けていた。

 

「どうした?この程度なのか?」

 

「ぐう…まだだァァァァァァァァ!」

 

今使えるのはビームサーベルのみ、だが…相手も条件は五分でこちらの方が機動性が上のはずなのに…

 

「デャャャ!」

 

ブン!

 

バチ!バチバチバチバチバチ!

 

「踏み込みが甘いぞ?」

 

バシィィン!

 

「ウワァァァ‼︎」

 

ドォォォン!

 

相手と自分との技量が高すぎて押し負ける、このままじゃ…

 

「さらばだ…」

 

「‼︎」

 

殺られる!そう思った時だった…

 

ダダダダダダ!ダダダダダダ!

 

「‼︎」

 

突然、サイサリスに向かってガトリング攻撃が来てサイサリスはその攻撃を躱してその方向を見た、僕もつられてその方向を見ると…

 

「ウラキ少尉!無理をするな!下がれ!」

 

バシュュュン!

 

そこには一世代前の機体で今でも新型機を超える高性能を誇る機体である、ガンダムアレックスの姿があった。

 

「ほう…白い悪魔の後継機か…」

 

ビシュン‼︎

 

サイサリスのパイロットはそれを見ると同時に闘争心が湧き上がったのかビームサーベルを構えていた、そして…

 

バチバチバチバチバチ!

 

お互いにぶつかり合ったのだった…

 

ーーーー☆

 

ダダダダ!ダダダ!

 

「チッ…数が多すぎるだろこれ…」

 

ここはある戦闘区域の一角、そこには俺が乗る陸戦型ガンダムを中心とした数機の陸戦型ジムと量産型ガンキャノンを中心としたMS部隊がアクシズのMS部隊と激突を繰り広げていた。

 

「少佐は俺を課題評価しすぎたよ、一応MS部隊は率いては居たがあくまで小隊長だ、困ったもんだよ…来るな!獣畜生が‼︎」

 

ビュイン!スバン!ドォォォン!

 

俺、エドワード・ウィゼルはそう愚痴を零しながら敵をビームサーベルで斬り裂いた。

 

「エニアクルのバカは何処かに行ってるし、困ったもんだ、はぁ…」

 

ダダダダダダ!ドォォォン!

 

俺は敵機をもう一機撃破して周りを見渡すとすでに自軍の何機かのMSは大破及び撃破されており、戦死者が出ていた。

 

「……いつ見ても慣れないな、人が死ぬってことはよ」

 

ダダダダダダ!ドォォォン!

 

「……来るなら来いよ、苦しまずに殺してやるから」

 

ダダダダダダ!ドォォォン!

 

俺はそう呟きながら敵を倒して行くが、流石に心厳しくなっていく…

 

『おい、ウィゼル大尉…ここでお寝んねするのはまだ早いぜ』

 

ビシュン!ビシュン!

 

ドォォォン!ドォォォン!

 

その思った直後だった、突如真上からビームライフルの弾が飛んで来て二機の敵機を落とした。

 

「遅いぞ!エニアクル!何処に行っていたんだ?」

 

俺は真上からビームライフルを撃った白い機体のパイロットであるウルフ・エニアクル大尉にそう尋ねた。

 

「へへ、ワリィな…少し”お迎え”に行っていたんだ」

 

ドォォォン!ドォォォン!ドォォォン!ドォォォン!

 

ウルフがそう答えると同時に目の前の敵機が爆発を起こしていた、それを見た俺は一人の人物を連想した。

 

「……カジマ大佐、”蒼い死神”のご登場か?」

 

「ああ、そうだぜ…ここまで来てくれるのに少し時間が掛かったがな…」

 

と俺はその方向を見るとそこには蒼いスターク・ジェガンの姿があった。

 

「こちら国連軍所属、ユウ・カジマ大佐だ!これより諸君等を援護する!」

 

「「了解!」」

 

彼の号令を聞いた俺たちはお互いに得物を構えて敵に突っ込むのであった。

 

ーーーー☆

 

「アンドレイ小隊長!これ以上は不利です!後退しましょう!」

 

ダダダダダダ!ビシュン!ビシュン

 

「ダメだ!ここは死守する!」

 

「ですが…」

 

「それが俺たちの任務だ!それを忘れるな!」

 

「りょ、了解!」

 

ビシュン!ビシュン!ドォォォン!

 

ここはある区域、そこのエリアに艦娘達とティターンズや我が隊の負傷者がいる避難シェルター区画を守っていた、ここはその最終防衛ラインであり前方にいた味方MS部隊はティターンズのMS部隊との連携が上手く取れず、同士討ちを起こしたらしく想定以上の部隊がこちらに後退して来た、先程まではティターンズのMS部隊はアクシズのMS部隊と交戦していたようだが既に全滅していた。

 

「クソ!ここから先には行かせないぞ!」

 

ビュイィィィ…ズバン!ドォォォン!

 

そこで、私…アンドレイ・スミルノフは一世代前の機体であるジム・カスタムに乗って応戦していた。

 

「どうして何もない鎮守府にここまでの大部隊を率いて攻撃してくる⁉︎まさか…新型機のテスト計画が漏れたのか⁉︎」

 

「アンドレイ少尉!大変です!」

 

「どうした⁉︎」

 

と私が敵機をビームサーベルで敵機を撃破した後だった、突然小隊の部下からの通信が入ったのでそう尋ねると…

 

「大変です!艦娘の一人が艦装を纏っています!」

 

「なんだと…分かった、ここは任せた」

 

「少尉は何処へ!」

 

「彼女をシェルターに戻す!艦装を纏った艦娘が戦えるのは海上だけだからな」

 

私はそう答えると同時にブースターを吹かして彼女の元に向かった。

 

「しょ、少尉!」

 

後ろから静止するような声が聞こえたが、私はそれを無視してその少女の所に向かった。

 

「‼︎」

 

ブォォォォォン!

 

その時だった、一発の弾丸がその艦娘の元に向かっていたので、私はジム・カスタムのブースターの速度を限界に上げ、そして…

 

ガン!

 

「ぐはぁ⁉︎」

 

頭部の目の部分に命中し、意識が遠のいてく…私の意識が暗闇に落ちる直前に見たのは銀色の髪をした先程の少女の姿と駆け寄ってくる小隊の仲間達の姿だった。

 

to be continue…




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