直死の眼を持つ優しき少女   作:黄金馬鹿

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今作で使われている独自設定をある程度、これからの話しのネタバレにならない程度で纏めました。この他に質問がございましたら、どうぞお知らせください


独自設定の一部公開

 艦娘

 深海棲艦が出現した二ヶ月後、行われた核攻撃作戦の直後現れた、第二次世界大戦を主に活躍した軍艦の力を持つ少女達の通称。確認されている艦娘は何故か日本の軍艦が殆どで、現在確認されている百数隻の艦娘の内、十隻を海外に貸出という形で送っている。しかし、海外艦は存在し、現在海外に貸し出されているZ1、レーベレヒト・マースとZ3、マックス・シュルツ。さらに、プリンツ・オイゲンの存在が確認されている。

 建造の技術はほぼ日本が独占しており、日本でのみ行われている。

 艦娘は人類の持つ兵器の中で唯一、まともに深海棲艦と戦える存在である。ただし、艦娘の武器弾薬、さらに燃料は通常の軍艦に使う弾薬等を、艦娘出現と同時に出現した妖精さん経由で艦娘専用の物に加工する必要があるため、艦娘は実質、軍艦を動かすのと大差ない資源を必要とする。

 そして、艦娘は建造の他に、海域に突如出現する事があり、たまたまそれを捉えた映像では、深海から気絶した状態で浮かび上がってくるらしい。この新しく誕生した艦娘は、その直前に近くにいた艦娘の姉妹艦である可能性が高い。これは建造でも同じことが言え、舞鶴鎮守府には確認されていない吹雪型を除けば、吹雪型の全てが所属している。同じく、リンガ泊地では、現在確認されている全ての睦月型が所属している。

 この世界で最初に発見された艦娘は全てが駆逐艦であり、吹雪型一番艦の吹雪、綾波型九番艦の漣、白露型六番艦の五月雨、睦月型一番艦の睦月、朝潮型四番艦の荒潮と、もう一隻の駆逐艦だと言われている。だが、残りの一隻は人類と合流する前に轟沈したとされている。

 

 深海棲艦

 人類の天敵であり、海を支配する軍艦に限りなく近い力を持つ生物兵器の様な物だと推測されている。実態は殆ど分からず、艦娘保有数が一番の呉浜鎮守府の提督と艦娘により、一度だけ『姫』と名乗る深海棲艦が目撃されている。

 人類の攻撃が効かないと言われているが、それは違い、人類の攻撃として、唯一核兵器が深海棲艦に対してマトモなダメージを出せる事が確認されている。

 深海棲艦出現二ヶ月後に行われた、全世界による核兵器での一斉攻撃により、六隻の駆逐イ級の轟沈が確認されている。しかし、核兵器よりも艦娘の方が環境に優しく確実でコストも低いため、現在は艦娘が深海棲艦に対する主力となっている。

 

 鎮守府

 現在、鎮守府は横須賀鎮守府、呉鎮守府、舞鶴鎮守府、リンガ泊地、ラバルウ泊地、ブイン基地が存在している。この中で一番新しいのはブイン基地になっている。

 横須賀鎮守府では大和が、呉では赤城、加賀と言った第二次世界大戦で活躍した戦艦や空母が在籍している。

 この鎮守府の名前は、以前使われていた名前を借りただけであり横須賀、呉、舞鶴は跡地が使われているが、リンガ、ラバルウ、ブインは新しく、日本国内に建築された。

 現存している鎮守府の中でのトップは火力が高く、練度の高い艦娘を保有する横須賀鎮守府とイロモノ鎮守府という不名誉な二つ名を付けられた呉鎮守府であり、この二つの鎮守府は残る四つの鎮守府を合わせても勝てないと言われている。

 

 妖精さん

 最初の五人の艦娘と共に現れた謎の生物。人類には到底解明できないオーバーテクノロジーを使い艦娘のサポートをする存在。彼等(彼女等?)が居なければ艦娘はまともに戦うことが出来ない。

 

 建造装置

 妖精さんが作り上げた謎機械。世界に二十台も無い貴重な機械だが、時折建造に失敗し、艤装のみが出てくる場合がある。その場合は妖精さんに頼み、同型艦の艤装をパワーアップさせてもらうことが出来る

 

 高速修復材

 緑色の謎液。艦娘に頭から浴びせる、もしくは入渠中のお湯に混ぜる事で艦娘の損傷を全て治癒する事ができる。これにより、何故か艤装も直る。提督達からは、緑色のバケツに入れて妖精さんが渡してくることから、バケツと言われている。

 どんな大怪我も、欠損もすぐに治せる万能薬だが、足を失った艦娘がこれによって治癒された場合、足が再生したものの、リハビリが必要だったり、目を失った艦娘は再生しても視力が落ちたりと、若干の後遺症が発生してしまう。

 艦娘の入渠に使われているお湯は、これを薄めた物で、人間が入ると肩こりが良くなったり疲労が取れたりとかもする。が、バケツを頭から浴びれば言葉にできない程の事が発生するため、禁じられている。

 

 艤装

 艦娘を艦娘たらしめている、艦娘の武器。艦娘の背中に装着され、神経と直接接続する事で自由自在に動かせる。しかし、神経と接続しているため、破壊されたり一部を切断、自らパージすると激痛が走る。戦闘中に艤装を破壊され、何とか陸まで戻ってきたものの、そのまま死亡した艦娘も存在する。

 艤装は入渠では回復せず、妖精さんか工作艦の手でのみ修理が可能となる。

 

 直死の魔眼

 命名は雷。電に宿った、人の身に余り、艦娘の身にも余る死を見る魔眼。これを宿しているのは電と、既に失った雷の二隻のみ。

 死の線は、有機物にも無機物にも見えるものの、本来『死』という概念を持たない無機物の線は見えづらく、見るだけでも脳の神経が焼き切れそうだと錯覚する程の頭痛が襲う。そして、ONとOFFの切り替えも不可能であり、死の線を見るだけでもかなり酷い頭痛が起こるため、電は視界を確保しただけで頭痛が起こっている。

 この眼で確認した死の線を斬られた場合は如何なる手段を持ってしても再生することは出来ず、これにより腕を斬られた場合は止血もままならず、出血多量で確実に死んでしまう。

 雷の直死の魔眼は電が脳に付与された死を認識する機能を殺した事により、消え去った。しかし、雷が再び臨死体験でもした場合は、死を認識する機能が再生ではなく、新しく、再び付与される可能性もある。死を体験する事と、死を見る事は切っても切り離す事が出来ないのだ。




凄く申し訳ない事なのですが、この設定の中で出てきた艦娘は本編では登場しません。特に、レーベ、マックス、プリンツ、吹雪、漣、五月雨、睦月、荒潮に関しては確実に出てくる事はありません

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